電子出版オリジンにおける著作隣接権の行き先

アイディアだけ。
今、審議されようとしている、出版社に著作隣接権を与えようと言う話。主に書籍の電子化にまつわる話で自炊代行やら複数の権利者への対応やらその辺りを焦点にして行われるものと理解している。
これは、既存の版面をもつ出版物においての問題としては方向性はさておき、議論の対象になるのは真っ当な話と思う。一方、電子出版オリジンの著作物においてはどうなるんだろ。一度出版物として世にでたものを原稿とみなすのは難しい?だとしたら電子から紙になるものの著作隣接権は電子の出版側が持つの?いやいや、組版するところから権利スタートでしょとか、興味がつきません。何処かで議論済みだったりしないかな…
kindleで自費出版が流行ってるけどamazonが権利持つことにはならないだろうし、従来型の権利関係に比べて、編集者が必要ないものについてはインセンティブが高くなるかもしれないし、編集作業に対して今までのような出版プロセスに組み込まれる事で糧を得る形から、著作物に付随した権利を得られるようになる事で、出版社に依存しないフリーの編集者が活躍出来る場が増えるかもしれない。そうすると、出版社が重要なものとして主張している編集の手が出版社から切り離しても事業として成立するようになって、出版「社」から出版「者」への移転が進んでいく、という展開も考えられるよね。
他ょっと拡大解釈して述べてみたけど、ものづくりの過程とその成果報酬をどのように受けるかを考えるとこうなっても変ではない。喧嘩したり死んだりしたらどうするってのは面倒かもしれないけど。