俳優・写真家として活躍する永瀬正敏が、各界の一流を迎える対談・鼎談(※ていだん)シリーズ。今回のゲストは、イタリア料理界の巨匠として名を馳せる「リストランテ アルポルト」オーナーシェフ・片岡護さんと総料理長・宏之さん親子。「一刻者」とお料理を味わいながら、軽快なトークが繰り広げられました。
※鼎談(ていだん)…三名が向かい合って話すこと。
また、鼎談前に永瀬さんが写真家として片岡さん親子を撮影。親子でお店を守るお二人の絆をテーマに、「受け継ぐもの・未来へ・交わる思い」をイメージしながらシャッターを切りました。1枚の写真にお二人のお顔を半分ずつ入れたり、コラージュしたりすることで、「二人で一つ」を表現しているのだそう。
文中に散りばめられた、そのこだわりの作品にも注目!!
プロフィール
■永瀬正敏(ながせまさとし)
俳優・写真家。1966年生まれ、宮崎県出身。1983年に俳優としてデビュー。写真家としても国内外で多くの個展を開き、これまで9冊の写真集を発表。2018年、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。2021年5月、宝酒造の全量芋焼酎「一刻者」アンバサダーに就任。
■片岡宏之(かたおかひろゆき)
東京・西麻布「リストランテ アルポルト」総料理長。1982年生まれ、東京都出身。片岡護の長男。2006年にイタリアへ渡り、数々のリストランテで経験を重ねる。帰国後、パティシエの実績を積んだ後に「リストランテ アルポルト」のシェフに就任。メディア出演、各地での料理教室など幅広く活躍中。
■片岡護(かたおかまもる)
「リストランテ アルポルト」オーナーシェフ。1948年生まれ、東京都出身。高校卒業後、日本領事館の総領事付き料理人としてイタリア・ミラノに渡る。1983年に「リストランテ アルポルト」をオープン。イタリア料理ブームの立役者。2020年より日本イタリア料理協会会長。2021年、黄綬褒章受章。
「一刻者(いっこもん)」とイタリアンの相性
片岡宏之(以下、宏之) 本日は「一刻者」に合わせたメニューとして、「さつまいもと豚肉のラグーソース リガトーニ」をご用意しました。煮込んだソースを、ショートパスタのリガトーニにからめています。
永瀬正敏(以下、永瀬)このメニューは、今回のために?
宏之そうですね。「一刻者」は華やかで甘くてまろやかで、とてもおいしいお酒なので、それにマッチするパスタを作りました。
永瀬では、このパスタはお店のメニューにないわけですか?
宏之 通常メニューにはありませんが、事前に言っていただければご用意いたします。
永瀬そんな特別な一品をありがとうございます。では、早速いただきます。…うまい! これだけでも最高です。
宏之当店では、お酒を楽しまれる方もたくさんいらっしゃいますので、あまり凝ったことをしすぎずに、お酒にも合うシンプルなお料理を心掛けております。
永瀬おいしいです。では、「一刻者」も一口。合いますよね。え?なんでこんなに合うんですか?
宏之「一刻者」の原料に合わせてさつまいもを使ったメニューになっていますので、合わないわけはないんです。
永瀬これは僕では思いつかないですからね。さすがです。こんなにもイタリアンと芋焼酎は合うんですね。
片岡護(以下、護)合います! 実は焼酎に近いお酒はイタリアにもあるんです。イタリアでは、粕取りブランデーといって、ブドウ酒を造るときの絞りかすを発酵させてグラッパという蒸留酒を造ります。
永瀬グラッパは焼酎ですか?
護蒸留酒なので焼酎に近いお酒だと思います。アルコール度数が高いため、僕はロックにして飲みます。
永瀬そうなんですね。せっかくなので「一刻者」で乾杯をご一緒に。
護いただきます。香りがいいですね~。僕、焼酎が大好きなんですよ。
永瀬本当ですか!ちなみにイタリアンで、他に「一刻者」に合う料理はありますか?
護豚肉なら焼いても煮込んでもいいし、牛ならトリッパというホルモンの煮込みも合いますね。
宏之「一刻者」は宮崎で造られているので、鶏もいいですね。香ばしく焼き目をつけた鶏のグリルとも相性が良さそうです。
護お酒と、そのお酒が造られた土地の名産といわれる食材のお料理を合わせると、間違いなくおいしいんですよ。
永瀬宮崎だとおいしいものが多いですから、イメージが広がりますね。
宏之あとやはり「一刻者」はさつまいもから造られているので、お芋料理はすべて合うと思います。
護いろんな料理と相性がいい「一刻者」は、食中酒の一つとしておすすめですね。
宏之本当に芋らしいしっかりとした味わいで、甘みがあって、香りも華やかなので。他にも中華とは特に相性がいいんじゃないかな。よだれ鶏や麻婆豆腐でもいいですね。
護フレンチも合いそうだね。
永瀬これは、いろんな国のお料理を制覇しないといけないですね(笑)。
芋100%ならではの味わい
永瀬宏之さんは、芋焼酎の良さはどんなところにあると思いますか?
宏之芋の甘みでしょうか。甘みがあるとロックでも飲みやすいですし、男女問わず好まれます。
永瀬この「一刻者」という名前ですが、南九州の話し言葉で「頑固者」を意味します。まさに頑固な職人が芋焼酎をおいしくするためにこだわり抜いたお酒なんです。ほとんどの芋焼酎の原料は、芋と米麹。そこを麹まで芋で造れば、雑味がなく、もっと芋らしい味わいになると考え、芋麹の開発に6年も費やしたと聞いています。
護そうですか。6年も。
永瀬さらに、温度変化が少ない石蔵を新しく建設し、最高の環境でじっくりと熟成させることで、芋の甘みを最大限に引き出しているんですよ。宮崎は神話が有名な土地で、それを彷彿させるように、石蔵に入るとまるで神聖な空気に包まれるような気持ちになります。
宏之なるほど。この甘みや香りは、やはり芋100%へのこだわりの結晶なんですね。
永瀬何人もの「一刻者」、頑固者が造っていますからね。
宏之でも頑固な人たちなのですが、味わいからは何となく華やかさをイメージするんですよね。まろやかで、綺麗な印象。
永瀬護さんは、以前にも「一刻者」を飲まれたことがあったとか。
護はい。九州のお酒はいろいろと飲んでいますが、「一刻者」いいですよね! まろやかさの中に贅沢な芋の甘みを感じます。そして華やかな香り。このバランスが素晴らしいと思います。すっきりとして、飲み口もいいです。
永瀬素敵なコメントを、ありがとうございます。ところで、お二人で飲むことはあるんですか?
護ありますよ。だって僕たち、居酒屋大好きですから…。居酒屋の時は必ず焼酎ですが、これからは、最初は「一刻者」で(笑)。
宏之自信を持って、周りの人たちにおすすめしたいですね。僕は料理人なので、自分が本当においしいと思うものだけを、友達や他の料理人の方におすすめしています。
語らいを彩る「一刻者」
永瀬お二人ともお酒がお好きということで、どういう時に「一刻者」やいいお酒を飲みたいですか?
護僕は、料理と一緒に焼酎を楽しむのが好きです。例えば、お刺身を食べたい時には、まず焼酎を最初に頼んで飲み始めて、それからお刺身を食べるというようなことをしますね。
永瀬宏之さんは、いかがですか?
宏之やはり、家族や仲間とおいしい食事を楽しんでいる時ですね。
永瀬気心の知れた皆さんと。
宏之はい。特に仲のいいメンバーが揃うと、「何かいいもの開けたいよね」となります。「一刻者」のような本格的な芋焼酎があると、その場がさらに盛り上がりますよね。
永瀬なるほど。これからは、皆さんにぜひ芋100%のこだわりを語ってください。
宏之そうさせていただきます(笑)。「一刻者」は本当においしいです。芋の甘みをすごく感じるので、芋焼酎を飲み慣れていない人でも飲める、すごくいいお酒だと思います。
永瀬シェフにそう言っていただけると、ありがたいですね。
宏之 1杯目を炭酸割りで飲んで、2杯目はロックで飲むのも面白いかもしれません。日本料理だと最初にお刺身や酢の物などのさっぱりした料理が出ますよね。それからだんだんお肉を焼いたものなど少し重たい料理が出てきます。そういう時にロックで飲むと、相性がさらに良くなりますね。
永瀬おお、いいですね。段階を経ていろんな飲み方で楽しむということですね。
宏之はい。冬はお湯割りもおいしいでしょうね。甘い香りがふわっと上がってきて。
護永瀬さんは、どんな場面でお酒を飲まれますか?
永瀬僕はわりと一人で飲むことが多いんですよ。基本的に大人数が関わる仕事が多いので、家に帰ってふと気が抜けるような時や、クールダウンする時に飲みますね。「次も頑張ろう」みたいに、飲みながら気合いを入れることもあります。あと、僕らは打ち上げというものがあるので、そこでは必ず、「一刻者」を差し入れます。すると、ありがたいことに取り合いになって大変なことになりますね。
護1本では足りないですよね。
永瀬追加で買ってきてもらいたいくらいで、僕が率先して飲む時間がありません。他にも、撮影に入る時に行う「撮入祝い」では必ずスタッフに差し入れをします。
護こんなにおいしい芋焼酎を差し入れでもらえたら嬉しいでしょうね。
永瀬スタッフとすれ違うと「ごちそうさまでした」って言ってくれます。
自主性を重んじる、片岡家の教育方針
永瀬宏之さんにとって、お父様が師匠になりますよね? お二人で厨房に立たれる気持ちはいかがですか?
護仕事は同じようですが、僕は何も教えていません。
永瀬では、お父様の後ろ姿を見て技を磨いた?
護僕が教えると必ず喧嘩になるんですよ。それが原因で「やーめた!」って言われたくないので、他のシェフが彼を育てます。だから、直接的にはあまり指導していません。しかも「シェフになれ」とも彼には言っていないんです。自発的に料理の道を選んでくれました。
永瀬そうだったんですね。
宏之料理人になりたいと思ったのは、小学生くらいでしょうか。当時、父がテレビによく出ていたんです。僕はテレビが好きで「テレビに出ている!すごい!僕もなりたい!」というのがきっかけだったと思います。あとは、家系ですね。おいしいものや、食べ物に関しての教育を受けていたので、食に対する興味も強く、自然な流れで料理人になりたいと思いましたね。
永瀬お二人で一つのお店を営んでいらっしゃいますよね?
護上手くいっています。でも、今は何もさせてもらえません。厨房に入れば「出ていけ!」って言われるしね。何か口出しすると「黙って!」と言われて、「じゃあ、何をしたらいいんだ?」、「親父は外交して!」って(笑)。それで、僕はフェアに行ったり、お客様にあいさつしたりする役割です。
永瀬そうなんですね。宏之さんも、本場イタリアへ修業に行かれていますよね。それも、特にお父様の助言ではないということですか?
護教育方針として、自発的に自分がなりたいと思わなければ、やはり本物にならないので、僕は何も言いません。また、「シェフになりたくなければ、ならなくていいよ」とも言っていました。
永瀬教育方針と言えば、僕も一つ思い出があります。このお店によく似た雰囲気のレストランが宮崎市内にあったんです。小学校に入るぐらいの時に、親父が「ちょっとドライブ行くぞ」って、1時間半~2時間くらいかけてそのレストランに行きました。そこで僕だけ、お肉が出てくるんです。親父に「あれ、食べないの?」と聞くと、「いや、俺はいいんだ。おなかいっぱいだから」とコーヒーを飲んでいたり、サラダを食べていたり…。親父は戦中戦後で幼少期を迎えて、そのままサラリーマンになりました。テーブルマナーを学ぶ機会が一切なかったために、社会に出てから苦労したのでしょう。それで僕が将来、社会に出て恥をかかないように、あの時連れて行ってマナーを教えたかったのだと思います。だからきっと、護さんは言葉にしなくても、宏之さんはその後ろ姿でいろいろ感じてらっしゃると思いますよ。
宏之そうですね。基本的な料理の技術は、父の右腕の方やレシピから学びましたが、僕が父から学ぶべきことは、サービス精神や飲食業はどういうものなのかということです。我々のようなレストランは料理がおいしいのは当たり前で、お客様を楽しませる気持ちやサービス面が、料理と同じくらい大切だと思います。人を喜ばせたい気持ちがとても強い、サービス精神豊かな父の姿を見て、勉強させてもらっています。
お題は「今夜は一刻者と、〇〇」
永瀬今回の鼎談は、「今夜は一刻者と、」というタイトルで、最後が読点で終わります。その読点の下に一言加えたいのですが、何かいい言葉はありますか?
護「今夜は一刻者と、おいしい料理」。これに尽きます。
永瀬素晴らしい。
護それしかないですよ。もうおいしい料理しか浮かびません。もちろん誰と一緒に飲むかも大事ですが、やはり、「一刻者」はどんな料理にも合うことを強調したいですね。
永瀬それはうれしいですね。宏之さんはいかがですか?
宏之「今夜は一刻者と、いい夢を」です。少しキザかもしれませんが、気の置けない人たちとこういうおいしいお酒を飲んだ後は、幸せな夢を見られそうな気がします。
護かっこいいね。
永瀬かっこいいなあ。「この読点の後に何を入れますか」キャンペーンをやりたくなりますね(笑)。今日は本当にありがとうございました。では最後にもう一度、「一刻者」で乾杯!
護乾杯! ありがとうございました。
宏之ありがとうございました。
頑固なまでの芋へのこだわり。焼酎好きを虜にする本格芋焼酎「一刻者」
原材料に南九州産のさつまいもを100%使用し、独自の“芋麹仕込”と“石蔵貯蔵” による芋本来の甘い香りと上品な味わいが特長の1本。
本格焼酎の本場、宮崎県にある 「宮崎・日向 黒壁蔵」で仕込む全量芋焼酎です。
商品名 | 全量芋焼酎「一刻者」 |
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アルコール分 | 25% |
容量 | 720ml |
参考小売価格 | 1,528円(消費税抜き) |
受賞歴 | 2022 SFWSC特別金賞受賞、2023 ISC金賞受賞、SFWSC 2024最高金賞 |
■お問い合わせ先
宝ホールディングス株式会社 お客様相談室 0120-120-064(9 時~17 時 土日祝日を除く)
一刻者ウェブサイト https://www.ikkomon.jp/