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交換のタイミングに達していないノーマルのブレーキディスクに不満はありますか?
「交換のタイミングに達していないノーマルのブレーキディスクに不満はありますか?」と聞かれたら、大半のライダーは「ない」と答えるだろう。よほどの旧車ならともかく、現行バイクでブレーキの制動力に不満を感じることなどあり得ない。
改めて言うまでもないが、ブレーキディスクの役目は「減速すること」、そして「止まること」。どんなに大排気量のパワフルなエンジンを搭載していても、ライダーの意思通りに止まることができなければ、速く走ることも気持ち良く操ることもできない。それにはライダーのテクニックだけなく、バイクが装備するブレーキシステムも影響する。このブレーキシステムに大きく寄与しているのがブレーキディスクだ。
そしてブレーキディスクと一言でいってもデザインや構造も多彩で、もちろん価格もさまざま。そしてスキルの高いプロライダーがレースで使うならともかく、市井のライダーが公道やサーキットでのスポーツ走行で使ってもブレーキディスクの違いがわかるのだろうか?という疑問を持つカスタム好きは多いかもしれない。
そんな素朴な疑問に応えるべく、バイクメーカーへのOEM供給やアフターパーツとしてのブレーキディスクの製造・販売で有名なサンスターがノーマルディスクとカスタムディスクの比較試乗を実施した。
2台のヤマハYZF-R7でブレーキディスクを比較!
約50名のライダーが参加した比較試乗の結果は…
比較試乗は昨年開催された「カスタムパーツライド」で行われ、袖ヶ浦フォレストレースウェイの外周コースにて実施。公道走行をイメージして先導車が最大速度を100km/hまでに抑え、ヤマハYZF-R7のフルノーマル車と、ブレーキディスク(サンスター プレミアムレーシング)のみを交換した車両で2周ずつ試乗した。今回は約50名のライダーが比較試乗を行ったが、その結果は以下の通りだ。
質問1:愛車のブレーキディスクを交換したことがありますか?
質問2:今回の試乗で、ブレーキディスクの違いは体感できましたか?
質問3:比較試乗をしてブレーキディスクを交換したいと思いましたか?
初心者からベテラン、男性女性を問わずさまざまなライダーが試乗し、なんと全員がブレーキディスクの違いを体感。しかもノーマルディスクよりプレミアムレーシングの方が良いと評価している。そのため試乗後にはほとんどのライダーが、サンスターのスタッフに自分の愛車に適合する製品があるかを確認していた。
良好なフィーリング、なにが違いをもたらすのか?
ノーマルのブレーキディスクというのは公道での使用を想定したうえで、安全性はもちろん天候や気温などさまざまな使用条件、そして製造コストも考慮して仕様を決定している。サンスターもバイクメーカー向けに生産しているノーマルディスクでは、この部分は変わらない。
しかし同社がアフターパーツとして提案しているブレーキディスクは、製造コストよりも性能やルックスを重視して開発。ブレーキのコントロール性や耐熱性などを向上させるための設計やデザイン、精度を高めるための積み重ねがブレーキフィーリングの差を生み出しているのだ。だからこそスキルや経験値の異なるどんなライダーが乗っても、ノーマルディスクとの違いがわかり、良好なフィーリングと評価したのだ。
64種類の組み合わせから自分だけのブレーキディスクをカスタマイズ
サンスターがアフターパーツとして提案しているブレーキディスクは、純レース用からカスタム、旧車のリペアに適したものまで幅広いラインナップがある。その中で今回の比較試乗に用いた「プレミアムレーシング」は、サンスター独自のセミオーダーが可能な製品。ツーリングやワインディングはもちろん、サーキットのスポーツ走行も存分に楽しめる性能とフィーリング、そして愛車のルックスやカスタムの方向性に合わせて形状やカラーを選べる多様性がポイントだ。
アウターディスクの形状や板厚の選択、そしてピンカラーやフローティング方式も選べる。またノーマルより大径ディスクを選べる車種もある。しかし選択肢が多くなると「よくわからない」と悩む人もいるだろうが、そこは心配いらない。サンスターのホームページの適合検索を見れば、車種ごとに対応するすべてのラインナップや価格が掲載されているので安心だ。
プレミアムレーシングの仕様とプライス例
写真の試乗車(ヤマハYZF-R7)が装備するプレミアムレーシングの仕様は、板厚:5.0mm/アウター:ホール&スリット/フローティング:セミフローティング/ピンカラー:ブルーで、価格は5万2800円/枚。
交換のタイミングに達していなくても、ブレーキディスクの交換に迷う必要はない!
ブレーキディスクはブレーキパッドと同様、使用していればやがて摩耗するもの。だからバイクのパーツとしては消耗品だが、一般道が主体ならノーマルディスクで2~3万kmは問題なく使用でき、乗り方やメンテナンス次第で5万km以上走行しても使用限度に至らない場合も珍しくない。
しかし今回の比較試乗の結果を見ても、ブレーキディスクを交換してみたいと思ったら使用限度を待たずに交換するのがおすすめ。ノーマルとは異なるブレーキフィーリングの効果と好みのドレスアップを楽しむことで、より豊かなバイクライフが実現するのは間違いない!
ノーマルも制動力は十分!でも、ディスクブレーキをカスタムするとどうなる?【ノーマルとサンスター製を乗り比べ!】ギャラリーへ (13枚)この記事にいいねする