クリスマスの定番映画『ホーム・アローン』(1990年公開)
※画像:Amazonより
 公開から30年以上たった今でも、クリスマスの定番映画として親しまれている『ホーム・アローン』シリーズ。8歳の主人公ケヴィン・マカリスターを演じたマコーレー・カルキン(44)は現在2児のパパとなり、子供たちとこの作品を楽しんでいるという。

 しかし、マコーレの弟キーラン・カルキン(42)は、「自分の子どもたちに『ホーム・アローン』は見せていない」そうだ。キーランは昨年、子役で有名になった兄を「かわいそうだった」と発言し話題になっていた。

◆3歳の子どもにとっては恐怖

 マコーレの弟で自身も俳優として活躍するキーラン。このたび米メディア「E!ニュース」の独占インタビューに答え、兄の出世作である『ホーム・アローン』について語った。

 子供向けのホームコメディとして知られる人気作にも関わらず、自分の5歳の娘と3歳の息子に「いまだに映画を見せていない」というキーラン。その理由をこう明かした。

「恐い場面があるからね。(毒グモの)タランチュラが出てくるし、最後には『指を全部噛みちぎってやる』なんてセリフを言う男も出てくる。3歳の子にとっては恐怖だよ」

 ただ、解禁するのは時間の問題だとして、「今年は『ホーム・アローン』に間に合う可能性もある。そうじゃなければ来年だね」とも話している。

 この映画がきっかけで、「世界一有名な子役」と認定されるほどの大スターとなった兄マコーレー。実は、キーランも子役として本作に出演しているが、兄のように注目されることはなかった。しかし当時、兄に嫉妬を感じたことはなかったようで、昨年には米エスクワイア誌にこう打ち明けていた。

「その当時、子供ながらに『彼にとって最悪だ』って思ったのを覚えているよ」
「本当にかわいそうだった。兄はまだ小さかったのに、あれだけ有名になり、その現実を受け入れなければいけなかったんだから」

◆「世界一有名な子役」となったマコーレの現在

 では、マコーレ本人は『ホーム・アローン』についてどう考えているのだろうか?

 クリスマスに一人家に取り残され、泥棒たちと格闘する主人公ケビン・マカリスター役を演じ、大スターとなったマコーレ。今では、婚約者ブレンダ・ソングとの間に生まれた3歳のダコタ君、2歳の次男(名前非公表)のパパとなり、子供と一緒に映画を見ていると明かしている。

 弟キーランと同じく、「E!ニュース」の独占インタビューに答えたマコーレは、こう語っている。

「息子(ダコタ)は自分がケヴィンだと思っているよ。『ソリに乗って階段を下りたのを覚えている?』って聞けば『覚えてる』って答えるし、『黄色い髪をしていたのは覚えている?』って聞けば、『うんうん』って言うんだ」
「ストーリーの筋を追うことはまだできないから、僕がそのまま説明している」

 映画の中で泥棒と戦ったのは、自分だと信じ込んでいるというダコタ君。ただ、ストーリーはまだ理解していないそうだ。また、ケヴィンを演じているのが、実は幼い頃の父親だったとは気づいていないそう。マコーレは当時と今の自分を比較しながら、「僕は背もかなり高くなったし、体毛も濃くなった。あれは本当の僕なんだけどさ」と話している。

◆薬物、激やせ、死亡説も…『ホーム・アローン』後の苦難

 1990年に初めて公開されて以降、クリスマスの定番映画として世界で愛されるようになった『ホーム・アローン』。だが、マコーレー自身は作品を受け入れるのに時間がかかったという。

「今はこの映画を受け入れてはいるけど、ちょっとバカにしているようなところもある」
「大切な日にまつわる作品を持っているなんて稀なことだけど、僕はそれに関わった。反発するよりも、受け入れる方が楽しいよ」