デジタルの融合を目指した研究開発を行う企業「スペースデータ」は12月25日、「バーチャル国際宇宙ステーション(以下、『ISS Simulator』)」に使用されている3Dモデル「ISS_KIBOU」を2週間限定で無償配布すると発表した。
本3DモデルはEpic Gamesが提供するマーケットプレイス「Fab」にて入手可能となっている。
JAXAの協力で作ったバーチャル国際宇宙ステーションの3Dモデルを2週間限定で無償配布します🛰️
— 佐藤航陽(さとうかつあき) (@ka2aki86) December 25, 2024
日本実験練「きぼう」船内が対象で、Epicのマケプレから無料でダウンロードできます。ゲーム開発や映像制作などでご活用ください🎄🎁https://t.co/DXaDWoh40u pic.twitter.com/MUukTGg8PM
「ISS_KIBOU」は、宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)をはじめとした世界各国の宇宙機関が企画し、実際に打ち上げられている国際宇宙ステーション(以下、ISS)内に存在する日本実験練「きぼう」の船内を再現した3Dモデルだ。
使用方法としてはスペースデータの代表取締役社長である佐藤航陽氏いわく、「ゲーム開発や映像制作などでご活用ください」とのこと。もちろん、Unreal Engineのエンドユーザーライセンス契約に準拠した利用に限るため、利用する際はしっかりとライセンスに目を通しておこう。
本3Dモデルは元々、JAXA前面協力のもと制作された、ISSの3D空間や実際のISS船内の環境をデジタル上に再現した究極の宇宙シミュレーターゲーム『ISS Simulator』のために作られたモデルとのこと。
『ISS Simulator』はSteamにて無料で配信されているため、興味のある人はそちらも遊んでみてはどうだろうか。
JAXAの協力により実データを元にしたバーチャル国際宇宙ステーションをSteamで全世界に無料公開。宇宙ドローンで船内を飛び回れます🤖https://t.co/2eliCBvuaI
— 佐藤航陽(さとうかつあき) (@ka2aki86) November 7, 2024
VR対応・3Dモデル公開・シミュレーション環境の提供もすすめて宇宙をオープン化していきます🛰️ pic.twitter.com/4QeawvIWdp
「ISS_KIBOU」はEpic Gamesが提供するマーケットプレイス「Fab」にて、本日12月25日から2025年1月8日までの期間限定で無償配布されている。興味のある人は期間が過ぎてしまう前に入手しておこう。
以下、プレスリリースの全文を掲載しています
スペースデータ、「バーチャル国際宇宙ステーション(ISS)」の3Dモデルを期間限定で無償配布
株式会社スペースデータ(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐藤航陽、以下スペースデータ)は、「宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC:JAXA Space Innovation through Partnership and Co-creation )」の枠組みのもと、国際宇宙ステーション(ISS)をデジタル上に再現した「バーチャル国際宇宙ステーション(ISS)」を2024年11月7日より無償公開しておりますが(※1)、そのうちの「きぼう」日本実験棟の3Dモデルデータを2024年12月25日~2025年1月8日の2週間限定で、全世界に無償で配布することをお知らせします。
このデータは、Epic Games の統合コンテンツマーケットプレイス「Fab®」からダウンロード可能です。
スペースデータのFab®公式ページ
https://www.fab.com/ja/sellers/Spacedata%20Official
配布期間
2024年12月25日~2025年1月8日
利用規約
Unreal Engine の EULA(エンドユーザーライセンス契約)に準拠した利用をお願いいたします。
https://www.unrealengine.com/ja/eula-reference/unreal-ja
(※1)以前のプレスリリース記事
JAXA、スペースデータ「宇宙デジタルツイン」に関する共創活動を開始
https://spacedata.jp/news/202410_jaxa
スペースデータ、JAXAの協力により実データを元にした「バーチャル国際宇宙ステーション(ISS)」をSteamで全世界に公開
https://spacedata.jp/news/202411_steam_iss
宇宙開発とクリエイティブ産業の架け橋に
「バーチャル国際宇宙ステーション(ISS)」は、国際宇宙ステーション(ISS)の3D空間や実際のISS船内の環境をデジタル上に再現したものです。微小重力環境や気流などの宇宙ステーション特有の環境を、デジタル上に再現しています。ゲームやエンターテインメント、教育事業での利用から、宇宙ロボットや宇宙実験のシミュレーションまで幅広い用途でご利用いただけます。
スペースデータは「バーチャル国際宇宙ステーション(ISS)」の全世界への公開を通じて、これまで限られた人や専門家のみがアクセス可能であった宇宙空間を世界中の人々に開放し、あらゆる産業の宇宙事業への参入を促進します。「宇宙デジタルツイン」は、宇宙産業のハードルを下げ、新たなビジネスチャンスを創出する革新的な技術です。
今回は、既に公開中の「バーチャル国際宇宙ステーション(ISS)」のうち、「きぼう」日本実験棟について、その3Dモデルデータを期間限定で無償配布します。それにより、ゲーム開発者やクリエーター等のクリエイティブ産業とのコラボレーションを促進します。
Epic Gamesの統合コンテンツマーケットプレイス「Fab®」での無償配布
「Fab」は、Epic Gamesの統合コンテンツマーケットプレイスで、3Dモデル、テクスチャ、アニメーションなどのデジタルアセットをクリエイターが簡単に検索、購入、ダウンロードできるプラットフォームです。これにより、ゲームや映画制作、建築デザイン、教育、シミュレーションなどの広範なアプリケーションに対応しています。
「Fab」は、幅広いクリエイターをサポートするだけでなく、Unreal Engine、Unity 3D、Unreal Editor for Fortnite(UEFN)などのさまざまなデジタル制作ツールと連携可能な高品質なコンテンツを提供します。このプラットフォームを活用することで、クリエイターは効率的かつ高品質な制作環境を利用できるようになります。
今回、「バーチャル国際宇宙ステーション(ISS)」の3DモデルをFabで公開することにより、様々なクリエイターがゲームや映画等の独自のコンテンツを制作することが可能となります。
スペースデータのFab®公式ページ
https://www.fab.com/ja/sellers/Spacedata%20Official
今後の展望
今後は宇宙ロボットや宇宙ステーションのシミュレーション機能を付加し、宇宙機開発のツール、宇宙実験のツールとして活用する事も計画しています。
スペースデータは、デジタル技術を活用し、世界中の人々に宇宙を利用・開発するためのツールを配布し、全世界の人々と協調して宇宙開発を推進する「オープン・スペース・コロニー構想」の実現を目指します。
スペースデータについて
スペースデータは「宇宙」と「デジタル」の融合を目指した研究開発を行うスタートアップです。人工衛星・宇宙ステーション・月面探査といった宇宙分野の技術と、AI・3DCG・デジタルツインといったデジタル分野の技術の融合を目指す研究を進めています。「新しい宇宙を作る」をビジョンに掲げて、革新技術の発明・特許化・実用化を行っています。
法人概要
社名 :株式会社スペースデータ
代表 :佐藤 航陽
所在地:東京都港区虎ノ門 1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 15階
資本金:15億1300万円
目的 :宇宙開発に関わる投資と研究
URL :https://spacedata.jp
本件に関するお問い合わせ
下記のお問い合わせフォームからご連絡ください。
https://spacedata.jp/contact