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“ネオロマコード”ギリギリの発言連発?──「ア・ブ・ナ・イ❤ネオロマンス」夜の部レポート

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 『アンジェリーク』、『遙かなる時空の中で』、『金色のコルダ』、『ネオ アンジェリーク』、『下天の華』などの女性向けゲームを手がける、コーエーテクモゲームスの女性向けゲームブランド・ネオロマンスシリーズ。これまで、キャストが出演し、歌ありドラマありのイベントが多く開催されてきました。

 そんななか、2018年からは「コンセプト」を設けたイベントが展開。
 第一弾は2018年7月に開催された、「ネオロマンス♥ダンディズム ~情熱の歌と告白をあなたに~」。「アンジェリーク」シリーズからジュリアスを演じる速水奨や、『遙かなる時空の中で』シリーズでアクラムを演じる置鮎龍太郎ら、大人でダンディさを醸し出すキャラクター、キャストが勢揃いしました。

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(画像は2019.1.20|ア・ブ・ナ・イ♥ネオロマンス(アブロマ)より)

 2019年1月20日(日)に開催された、「ア・ブ・ナ・イ❤ネオロマンス」は、そのネオロマンスのコンセプトイベントの第二弾。これまでのネオロマイベントでは考えられなかった、“ネオロマコード”ギリギリを攻める“セクシー”がたっぷり詰め込まれたイベントに。

 ネオロマンスが誇る、キケンでセクシーなキャラクターたちと、これまでのネオロマイベントでは体験できなかった、刺激たっぷりなひとときを送った、本イベントの夜公演の模様をお届けします。

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『ア・ブ・ナ・イ❤ネオロマンス』夜の部(1月20日)

【出演者】
○「アンジェリーク」シリーズ

堀内賢雄(オスカー 役)、岩田光央(ゼフェル 役)、森川智之(エルンスト 役)

○「遙かなる時空の中で」シリーズ
井上和彦(橘 友雅 役ほか)、中原 茂(葛城忍人 役ほか)

○「金色のコルダ」シリーズ
内田夕夜(榊大地 役ほか)、伊藤健太郎(八木沢雪広 役ほか)

○『下天の華』
檜山修之(百地尚光 役)

【天の声】
折笠 愛(サラ 役)

【アシスタント】
アンフィニ(ユーキ、Kan)

文/渡邉千智
撮影/大山雅夫


“ネオロマコード”ギリギリ!? 「ア・ブ・ナ・イ」モード全開!

 公演開始が近づくと、これから始まる刺激的な展開を知らせるかのように会場内にブザー音が響き渡ります。
 暗転ののち、聞こえてきたのは「アンジェリーク」シリーズで、ヒロインに恋のアドバイスをしてくれる占い師サラの声。ゲーム内でヒロインの恋を導くように、今回のイベントも先導役を担当してくれます。

 サラの紹介で、キャストがひとりずつステージ中央に登場。それぞれキャラクターのセリフで集まったファンに挨拶したのち、サラから“自身のセクシーポイント”を問われ、照れ臭そうにしながらも、岩田さんは「笑うとくしゃっとなる目尻のシワ」伊藤さんは「鍛え上げた大腿四頭筋」など、自身のセクシーポイントを発表しました。出演者8名の紹介が終わると、ステージ上に全員登場し、『ア・ブ・ナ・イ♥ネオロマンス』と全員でタイトルコール。客席からの大きな拍手で、イベントのオープニングを飾りました。

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(画像は2019.1.20|ア・ブ・ナ・イ♥ネオロマンス(アブロマ): specialより)

 キャスト陣の衣裳も、どこかイベントコンセプト「ア・ブ・ナ・イ」を意識したかのように大人なジャケットスタイルのようにも感じ、情熱的な赤を差し色に使う方も多く、普段の色気の何倍ものセクシーさを醸し出していました。
 それだけで、今回のイベントが「ネオロマ」コードギリギリのセクシーなひとときを楽しめることが伝わってきました。

 イベントはオープニングからライヴコーナーへ。トップバッターは、オスカーが歌う『Glamorous Venus』。イントロが流れると、会場内のペンライトがオスカーのカラーである赤一色になります。
 堀内さんが情熱的に歌い上げ、曲中の「ファイアー!!」の掛け声で会場を盛り上げたり、間奏では、ステージの端から端までを全力疾走したりと、とてもエネルギッシュな姿を見せてくれました。

 続いて登場したのは中原さん。イントロでステージ中央に現れると深々と一礼をして、藤原鷹通の『青葉時雨に佇んで』を披露しました。間奏中には「鷹通は好きですかー?」と客席に問いかける場面も。もちろん、客席からの返事は「好きー!!」です!

 次はドラマコーナー。『占い師サラのア・ブ・ナ・イ♥セクシー指南 その③』と称して、サラが手掛ける“セクシー指南書”をもとに、本当のセクシーとは何かを、キャラクターたちが学んでいく様子が描かれました。

 その③に登場したのは、エルンスト(『アンジェリーク』)、梶原景時(『遙かなる時空の中で3』)、吉羅暁彦(『金色のコルダ2』)、百地尚光(『下天の華』)の4人。
 スポーツ後の汗がしたたる男性の姿は色気たっぷり! というサラの力説ののち、“スポーツのシチュエーションでのセクシー”をテーマに、女子がうっとりしてしまうような甘いシーンを実演することに。

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 実演の前に、「まずは実際に体を動かしてからだ」と、日々、忍としてトレーニングを欠かさない百地尚光の提案で(なぜか)走らされる3人。ほどよい汗をかいたところで、それぞれが実演していきます。女子がキュンとなるシチュエーションに、セクシーさダダ漏れの甘いセリフ……客席にはついつい顔を覆ってしまうオトメたちもいたほど。

 指南書にのっとってしっかりと実演しながらも、恥じらってしまうキャラクターたちの姿もどこか可愛げがあってセクシーでした。乙女のツボを突いてくるトキメキ必至のドラマコーナーは、バラエティコーナーを挟んで続きます。

 ドラマパートが終わるとバラエティコーナーへ。「『ア・ブ・ナ・イ♥ネオロマンス』にようこそー!」と、客席に投げかけながらMCを担当する檜山さんがステージに現れ、続いてキャストが登壇。

 バラエティコーナーで行われたのは、“セクシー♥プレゼン大会”。キャストが「アブナイ!」と思うことをプレゼンし、客席にそのアブナイ度合いを「アブナーイ!」というコールアンドレスポンスで判定してもらい、客席の声の大きさをもとに、檜山さんが「誰が一番アブナイプレゼンをしたか」を決めるというもの。

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 トップバッターとなった伊藤さんは、自転車仲間である男性声優さんと箱根の峠越えをしたときの話。男ふたりで泊まった旅館が“子宝に恵まれる”と言われる宿で、宿泊客に不審な目で見られた……という、ある意味でアブナイエピソードを披露しました。
 その話を聞き、内田さんも「普段のネオロマのイベントじゃ絶対に話せない」と、トップバッターから“アブナイ”ギア全開の伊藤さんのエピソードに普段のイベントとの違いを感じたよう。

 井上さんは、「話せないことがいろいろあるんだけど……」と前置きをし、「甘いものと辛いものは無限ループしてしまってアブナイ!」と、可愛らしいアブナイエピソードを披露。これには客席も納得のようで、井上さんが力説するなか、大きく頷くファンの姿も多く見られました。

 続いて「本当のアブナイネオロマンスを紹介しますよ」と、森川さんの番が回ってきます。森川さんのプレゼン内容は、ネオロマンスキャストの“アブナイ”を凝縮した、の「ア・ブ・ナ・イ♥ネオロマンス」を作るというもの。

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 その内容はというと……、甘いものを断たれた状態の内田さんというキャスティングから、井上さんのアダルトセクシーさが存分に醸し出されるジャケットプレイ、中原さんのフリートークコーナーと、演目まで森川さんが妄想を膨らませます。
 それを受けた中原さんが「保志(総一朗)くんを呼びます」と発言すると、「トークが終わらないよ!」とキャスト陣から総ツッコミとなりました。

 岩田さんは、「やりづらいよ!」と言いながらも森川さんの案にブーストをかけるようにプレゼンを開始。過去のネオロマンスイベントでスタッフから「下ネタは言わないように!」とクギを刺された経験を持ち、声優界でも“3大下ネタ声優”とアブナイレッテルを貼られていると自称する岩田さん。しかし、自身は3番手で、1番手と2番手は、ネオロマ声優のなかにいる! と大胆な告発!?
 岩田さんによると、「2番手は関 智一さん(「遙かなる時空の中で」シリーズの森村天真/平勝真/源九郎義経/サザキ役)、堂々の1番手は、小野坂昌也さん(『ネオ アンジェリーク』ジェイド役)」とのこと。これにはキャスト陣、客席も大爆笑。

 さらに岩田さんの勢いは止まりません。予備軍として谷山紀章さん(「金色のコルダ」シリーズの月森蓮/東金千秋役)と、石川英郎さん(「金色のコルダ」シリーズの金澤紘人/土岐蓬生役)、山口勝平さん(『ネオ アンジェリーク』ルネ役)の名前を挙げ、さらに会場の笑いをかっさらいます。岩田さんが客席に「どうですかー!?」と問いかけると、「フゥ~~!!」と歓喜の声が挙がりました。

 客席を爆笑の渦に包んだ岩田さんが、プレゼン大会の勝者となり、賞品として、特大の唇型がとってもセクシーなチョコレートがプレゼントされました。

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 アンフィニの2人が担当するの告知コーナーでは、榊 大地と百地尚光それぞれの新曲が収録された「ア・ブ・ナ・イ❤ネオロマンス セクシー★SONGS」などが紹介されました。

 そして、ふたたびのドラマコーナーへ。『占い師サラのア・ブ・ナ・イ♥セクシー指南 その④』に登場した4人は、オスカー(『アンジェリーク』)、ゼフェル(『アンジェリーク』)、藤原幸鷹(『遙かなる時空の中で2』)、土浦梁太郎(『金色のコルダ』)。
 この回では、「セクシーの総括」として、それぞれにシチュエーションのお題が出されシーンを実演してきます。

 幸鷹は「段差のある場所」がシチュエーション。穏やかで神子思いの幸鷹、つまずかないように優しく手を取る紳士的な姿を見せてくれました。
 土浦は、「重そうな荷物を持っているとき」。「持ってやるよ」というさりげない気遣いにキュン。土浦が醸し出す無意識な男らしさを感じる瞬間でした。
 続いてゼフェルは「落とし物をしたとき」のシチュエーション。ぶっきらぼうながらも慰め、励ましてくれるゼフェル。彼なりの彼女への気遣いと優しさを感じます。

 トリはオスカー。「寒い日に外にいたとき」のシチュエーションで、情熱的な言葉で温めてくれます。甘いセリフと、耳障りのよいオスカーの声についうっとり……。客席からも、悲鳴ではなく思わず感嘆のため息が漏れるほど。オスカーが、セクシーさについて3人からアドバイスを求められると、「好きな女性を愛おしく思う気持ちや、その女性に好かれたいって気持ちが、男を「セクシー」にさせる」という、プレイボーイなオスカーらしい名言も飛び出しました。キャラクターたちの何気ない姿から、それぞれの“セクシー”が発見できたドラマコーナーでした。

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 オスカーが作り上げた甘い空気のなか、続いてはキャストが甘い言葉を囁いてくれる、『ア・ブ・ナ・イ♥メッセージ』のコーナーへ。ロマンティックなシチュエーションで、ふたりの距離がグッと縮まるような甘いセリフを、大地、百地、ゼフェル、友雅の4人が披露。
 それぞれの作品の世界観で紡がれる普段のイベントでは語られることができないちょっぴり刺激が強め……な彼からのメッセージは、シチュエーションを想像しながらついつい聞き惚れてしまいます。

 ライヴコーナーでは、軽快なピアノのイントロが流れると、会場はブレードライトによって緑色に染まります。「『アブロマ』楽しんでますかー?」と、伊藤さんが登場し、土浦の楽曲『TOMORROW』を披露し、続く森川さんはイントロや間奏時など口をつぐんだ厳しい表情を見せ、エルンストンの『異次元飛行 ~α to ω~』を熱唱。

 さらに、ステージの両サイドから井上さんと中原さんが登場。藤原幸鷹と翡翠のデュエット曲である『爛漫の嵐を抱け』を披露。サビでは拳を何度も突き上げながら歌い、熱気の高まった会場をより盛り上げます。サビでは、お互いの顔を見ながらしっとり歌い、ふたりの声が重なり会場内に響きます。曲の最後にはステージ中央でキメポーズ! この息のぴったりさは、これまでシリーズで長くペアを演じてきた賜物です。

 

 いよいよイベントは名残惜しくもエンディングへ。ゆったりとした音楽をバックに、まずは堀内さんが登場。オスカーからの、別れを惜しむ甘いメッセージが披露されました。堀内さんが一旦捌けると、続いて森川さんがエルンストとしてメッセージを届けてくれます。伊藤さんは八木沢として、中原さんは忍人として、檜山さんは百地、内田さんは大地、井上さんは友雅、岩田さんはゼフェルと、それぞれが入れ代わり立ち代わりで、メッセージを読み上げました。

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 やがて、拍手に応えるようにふたたび幕が上がると、ステージ上にはキャスト全員の姿が。最後の挨拶として、ひとりひとりが今回のイベントの感想を語りました。内田さん、中原さんのネオロマイベント恒例の「おかえり~」「ただいま~」のコールアンドレスポンスも。

 岩田さんは、久しぶりのネオロマイベントへの参加に感銘を受けたようで、「ネオロマは久しぶりだけど、安心感があります」とコメント。客席から拍手が沸き起こりました。最後は、ネオロマイベントお馴染みの曲『Promised Rainbow』をキャスト、客席のファン全員で歌唱。会場全体が一体となってイベントを締めくくりました。

 客席からの拍手は続き、ダブルアンコールで幕が上がるとキャストと最後のお別れに。キャストは三方に投げキッスを披露。最後まで、セクシーで“アブナイ”を感じたイベントになりました。

©コーエーテクモゲームス

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 キャラクターとの刺激的な触れ合いももちろん、キャストのネオロマコードギリギリ発言など、いろんな「ア・ブ・ナ・イ」をたくさん見せてくれた本イベント。これまでのネオロマイベントではありえなかったこと尽くしでした。

 ネオロマンスシリーズでは、2月14日に最新作『金色のコルダ オクターヴ』が発売。さらに、2019年は 『下天の華』のゲーム発売5周年を記念して、 4月28日には「ネオロマンス フェスタ 下天の華 五年の宴 – 」も開催されます。
 ますます盛り上がりをみせるネオロマンスシリーズ。2019年も楽しみですね。

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ライター
“ネオロマコード”ギリギリの発言連発?──「ア・ブ・ナ・イ❤ネオロマンス」夜の部レポート_022
アニメ、ゲーム、声優、舞台系などをメインにインタビュー、記事執筆などを行う編集・ライター。三度のメシと酒と女性向けゲームが好き。学生時代にネオロマンスに影響を受けて以降、気付けば女性向けゲームばかりやっている。
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