カウント2.9

プロレスとかとんと見ないおれですので、カウント2.9とか言ってもそのいわれも成り立ちも知らないのですけど、なんというか言葉のヒビキをきいただけで人間の意識というもののすごさを感じるわけです。
でもだって、レフェリーの人ったら、いままではのんきに1刻みでカウントしていたくせに、ここぞというときだけ0.1刻みの世界に突入する。まるでスタンド能力
能力発現のその刹那、彼の視覚・聴覚・触覚すべての感覚が鋭敏に研ぎ澄まされ、カウントスリー直前の周囲の時空の解像度は、通常の何倍にも跳ね上がっているのだろう。例えば160kmの野球の球がとまって見えるかのような? そんな世界のニオイがするのですカウント2.9からは。
あの瞬間のレフェリーならきっと飛んでるミグも箸でつまむことができる。そんな気すらしてくるのですよ。