猫に夢研究所

自分の備忘録を公開している感じです。国立大学法人で大学図書館職員(図書系職員)として働いています。みなし公務員です。

沢渡あまね著『チームの生産性をあげる。―――業務改善士が教える68の具体策』読了

沢渡あまね著『チームの生産性をあげる。―――業務改善士が教える68の具体策』を読了しました。

  • 読了日20190324
  • 入手日20171126
  • Amazonで購入した。
  • 帯の情報。
    • どんな職場でも働き方は変えられる!

    • 仕事の進め方を変えて、アウトプットを最大化する8ステップ

  • 「業務一覧」「インシデント管理簿」「年間業務スケジュール表」は、実際に活用してみたいと思った。

目次は、以下のとおり。

はじめに

なぜ、生産性があがらないのか?
「時短」で生産性はあがらない
生産性とは何か?
生産性向上には「減らす」と「増やす」が必要
生産性をあげる4つのフェーズ、8つのステップ

第1章 問題はどこにある?

ステップ1 業務を洗い出す

01 すべての業務を洗い出す
  ── まずはリスト化して全体像をざっくり把握する
02 「隠れ業務」をあぶりだす
  ── 問題を引き起こすのは、つい忘れがちな仕事
03 この業務の目的はなんだろう?
  ── 仕事の目的がわかればムダは見えやすい
04 問題の原因にアタリをつける
  ── 5つの要素に分解すると問題点が見えてくる
05 ラスボスは誰か?
  ── 本当のお客さんがわかれば手戻りは減る
06 定常業務の割合を把握する
  ── ルーチン業務を減らして付加価値業務を増やす
07 「のび太のくせに生意気だ」
  ── 重要でないことに多くの時間を使っていないか?
08 各業務の4つの方向性を決める
  ── すべての業務に等しく力をかけてはいけない
09 業務を測る
  ── 施策の効果は定量化しないと把握できない
10 意識していないと測定できない
  ── 測定できないものは改善できない
11 業務一覧をアップデートする
  ── 仕事は生き物。対策も固定化せずに作り変える

 COLUMN 見える化・測定・報告で生産性をあげる(株式会社ナムコ AM施設営業部・営業統括チーム)

第2章 ムダをなくす

ステップ2 ムダに気づく

01 ネガティブな仕事を洗い出す
  ── スピードを遅らせる負のスパイラルを断ち切る
02 ネガティブワードは宝の山
  ── 3大ワードから仕事のムダを発見する
03 形容詞・副詞が出てきたら要注意
  ── あいまい語を「数字」に変えて改善する
04 「過去はこうだが、いまはどうだ?」
  ── 本当は必要ない業務に時間を奪われていないか
05 「もしも〜がなかったら?」
  ── 視点が変わり、ムダに気づける魔法の質問
06 外の風を当てる
  ── 当事者は仕事のムダに気づきにくい
07 探すムダ、探させるムダ
  ── 「4つの時間」があなたの仕事を遅らせている
08 切り替えのムダ
  ── 1度に集中できる環境をどう作るか?
09 相手は常連さんか、一見さんか?
  ── 相手に合わせるひと工夫が結果的に効率的
10 自責主義は危ない!
  ── 問題が起きたら「組織の仕組み」を疑う

 COLUMN 女性同士のお喋り会が業務改善会議に(株式会社日本旅行 ソリューション営業本部)

第3章 で、どう変える?

ステップ3 改善策を考える

01 「書き出す」「見出す」「ひねり出す」
  ── 付箋を使って現場のリアルな声を拾う
02 たまにはカジュアルに
  ── 環境を変えると本音の意見出しができる
03 「面」の引き出しをたくさん持とう
  ── 「面リスト」で改善策の抜け漏れを減らす
04 「立ち上げ」と「運用」で眺める
  ── 打ち上げ花火で終わらず改善を定着させるには?
05 「パーキングエリア」を設けよう
  ── 本題から外れるアイデアの整理法
06 「減らす」だけに走らない
  ── 減らした時間で何を「増やすか」考える
07 インプットを与えているか?
  ── 成果を出すには事前のインプットが8割
08 苦手なことはやらない
  ── 気合と根性論は生産性の敵
09 多様性こそ発想力の肝
  ── 仲良しクラブから新しい気づきは生まれない

 COLUMN 開発に違う視点を積極的に取り込む(イートアンド株式会社)

第4章 誰でもできるようにする

ステップ4 標準化する

01 繰り返し性と重要度の2軸で考える
  ── 標準化・マニュアル化できる仕事①
02 発生頻度と所要時間の2軸で考える
  ── 標準化・マニュアル化できる仕事②
03 イヤな仕事こそ標準化せよ
  ── 面倒な仕事は手順書を作って仕組みで回す
04 何でもないようなことが、危険
  ── 変化したときに回らないリスクを考えておく
05 レア作業こそ手順書を作れ
  ── 3つを残すだけでシンプルに生産性をあげる
06 属人化は悪ではない
  ── 良い属人化は活かし、悪い属人化だけ変える
07 番号で会話しよう
  ── 手間をはぶいてミスをなくし、品質もあがる

 COLUMN 工場の現場もより働きやすい環境に(ジヤトコ株式会社 素形材工場)

第5章 横入りに振り回されない

ステップ5 横入りをナントカする

01 横入りにはどんなものがあるか?
  ── 仕事の流れを止める邪魔者を整理する
02 人は目先の仕事に対応したがる
  ── 「仕事している感」にダマされない
03 インシデント管理簿で記録する
  ── [ステップ①]横入りを可視化する
04 既知か未知か?
  ── [ステップ②]横入りをチームで共有する
05 「既視」を増やそう
  ── 「どこかで見たことある」が生産性をあげる
06 インシデント会議をやろう!
  ── 1人で悩まずチームで悩むと共有化が進む
07 クローズする
  ── 完了したらデータを残して既知化する
08 時には逃げる判断も大事
  ── 「たたかう」「にげる」「ぼうぎょ」「じゅもん」「どうぐ」
09 「そこにキミがいるから振るんだよ」
  ── 戦略的離席も生産性を守るワザ

 COLUMN 「どこでもオフィス」で社員の主体性を醸成(ヤフー株式会社)

第6章 実行力を高める

ステップ6 やってみる

01 やりやすいところから、やってみる
  ── 最初でつまずくと効率は悪くなる
02 やる気がでそうなところから、やってみる
  ── 得意な仕事は生産性が3倍あがる
03 面倒なことからチャレンジする
  ── 大変だからこそ課題が先に見えるメリット
04 期限を決める
  ── 3段階で「やめる」基準を決めておく
05 キャッチコピーをつけてみよう
  ── 多様なメンバーを同じ方向に導く道しるべ
06 地味な仕事にも光を当てる
  ── 目立たない仕事こそ実行力の屋台骨
07 生産性の高いやり方を認める
  ── 個を活かしてチームの力を最大化する

 COLUMN 管理業務に光を当てて組織を活性化する(株式会社ナムコ AM施設営業部・営業統括チーム)

第7章 なぜ改善は続かない?

ステップ7 定着させる

01 「わざわざ」を「自然に」
  ── 面倒だが重要な仕事を行える仕組み作り
02 強制力としつこさも大事
  ── 個人の自主性に頼りすぎると失敗する
03 上司から部下への報連相を怠らない
  ── 定期的なフィードバックが改善風土を作る
04 人は納得すると主体的に動く
  ── 抵抗勢力は説得しようとすると逆効果
05 人は改善した後の世界を知らない
  ── 誰にとっても「未知なるもの」は恐ろしい
06 対立上等
  ── 健全にぶつかれば結束力はより強まる
07 指示⇔相談モードを使い分ける
  ── 伝え方次第で結果は大きく変わる
08 「意識高い仲良しクラブ」にしない
  ── 現場で温度差のある改善は定着しない
09 広報をうまく利用する
  ── 働き方改革は人事戦略ではなく「広報戦略」
10 ワクワクを目指さない
  ── 押しつけのやらされ感は百害あって一利なし
11 そこに「らしさ」はあるか?
  ── 手法をコピペするだけでは組織は変わらない

 COLUMN 社員同士の偶然の会話から「らしさ」を知る

第8章 チームをドライブさせる

ステップ8 振り返る

01 数字⇔感覚チェックを行き来する
  ── 意思決定には主観・客観の両方が必要
02 フィードバックする
  ── 意見を言い合える「場」と「雰囲気」作り
03 失敗を分析しよう
  ── 3つの視点から失敗を次に生かす
04 成功事例を共有しよう
  ── 「ストーリー」と「裏方」に光を当てる

 COLUMN 制度よりマインドセットで働き方は変わる(日本マイクロソフト株式会社)

おわりに ── 「ワークライフシナジー」ある社会を目指して

https://www.diamond.co.jp/book/9784478102534.html