猫に夢研究所

自分の備忘録を公開している感じです。国立大学法人で大学図書館職員(図書系職員)として働いています。みなし公務員です。

2015年2月に読んだ本(経営学/読書法/レファレンス協同データベース)

2015年2月に読んだ本は、4冊でした。

そのうち2冊は、レファレンス協同データベースの本です。
第11回レファレンス協同データベース事業フォーラム「つながる図書館の情報サービス:「調べる方法」の公共性」への参加に備えて、確認のために紙媒体で読みました。

なお、レファレンス協同データベース事業関連の刊行物はこちらで公開されています。



(関連記事)
nekoniyume.hatenablog.com


『アメリカの高校生が読んでいる起業の教科書』

アメリカの高校生が読んでいる起業の教科書

アメリカの高校生が読んでいる起業の教科書

本書は、アメリカ経済教育協議会(CEE)による学生向け経済教育の指導要領『Voluntary National Content Standards in Economics』を日本人向けにわかりやすくアレンジしたものだそうです。

株式会社の歴史や経済用語がわかりやすく説明してありました。
大切なところは繰り返し、記述されています。
かなり真面目な教科書だと思います。

企業の論理が学べます。


目次 Table of contents
はじめに 人生をゲームにして成功した若者

第1章 伝説の起業家たち  ——エジソンが発明した「起業の成功法則」
希少性  Scarcity——エジソンは起業家だった!?
合理的な選択  Rational choices——最小のコストで最大のベネフィットを!
家計と企業のサイクル  Consumer and Worker——家計は消費者であり労働者でもある

第2章 世界最初の株式会社「東インド会社」  ——会社はどんな仕組みで動いているのか?
株式会社  Company——コショウを求めて三千里
商品の価格はどう決まる?  Market price——企業の目的は「利益の最大化」
均衡価格  Equilibrium price——値段は売り手と買い手の数で決まる
賃金  Pay——給料はどうやって決める?
効率的な市場配分  Resource allocation——価格が変わると、需要量・供給量も変わる
存続するシステム  Going concern——会社は続くよ、どこまでも

第3章 はじめての起業——女子高校生マキさん(18歳)、起業家を目指す!
起業家という仕事  Establishment——アイデアをビジネスにする
成功するビジネスの秘訣  Marketing,Production mannagement,Management,Finance——最初に実行する4つのこと
マーケティング  Marketing——商品をどう売るか?
生産管理  Production management——作るべきか、仕入れるべきか
人材管理  Management——優秀な人材をいかに集めるか
ファイナンス  Finance——起業資金はどうやって集める?
商業金融  commercial credit——企業はお金を借りるのも仕事のうち
金利  The rate of interest——企業と中央銀行の密接な関係

第4章 上手な会社の育て方——経営を成功させるための基礎知識
限界分析  Marginal analysis——ギリギリ何人まで雇えるか
キャッシュフロー  Cash flow——お金は会社の血液です
生産性の向上  Productivity——損益分岐点が低いほど経営は楽になる
イノベーション  Innovation——問題を解決して成長するためにすべきこと

第5章 会社をもっと大きくする方法——決め手はお金の集め方と使い方
会計  Accounting——バランスシートと損益計算書の読み方
フランチャイズ  Franchise——ビジネスを一気に広げる方法
株式と社債  Stock and bond——成長企業の資金調達
政府と起業家  Government goods——政府のやること=企業のできないこと
経済倫理  Ethics——世界に目を向ける

索引

アスペクトのWebサイトより


『読書は「アウトプット」が99%: その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方 (知的生きかた文庫)』

本の選び方、買い方、読み方、メモの仕方、書評の書き方、アウトプットの方法までがわかりやすくまとめてありました。

「本は読む(インプット)だけでなく「アウトプット」することで、もっと血となり肉となる」が著者の1番言いたいことです。

読書会(p.128)と書評(p.118)のポイント、本選びに役立つ書評サイト(p.113)が参考になりました。

■読書会のポイント(p.128)
・読書会は自分が主催するのが1番いい
・事前に本を読んでこなくていい
・時間は2時間。
・冒頭の30分間時間を取り、持ってきた本を読む
・その後、1人5分ずつ本の感想を述べていく
・「まず集まってもらう」のが目的
・本には縛りを設けない
・話す内容のフォーマットを決める
・まず本を要約し、自分が何を学び、それをどう活かすかを宣言して終わる

■書評のポイント(p.118)
・何が書いてあったか
・そこから何を学んだか
・それをどう活かすか
の3つの柱をまとめる

■本選びに役立つ書評サイト(p.113)
・ビジネスブックマラソン
・マインドマップ的読書感想文
・ビジネス選書&サマリー
・404 Blog Not Found
・HONZ
・松岡正剛の千夜千冊

目次
1章 もっと「本の話」を誰かとしよう(今日の出来事を話すように「本の話」をする;「人に伝える」ことで、知識が知恵に変わる ほか)
2章 「速読」よりも「乱読」せよ!(「1日1冊」必ず読む私の方法;本を「斜め読み」でインプットする法 ほか)
3章 読書を最高の「自己投資」にする技術(たとえば、「小説」をどう仕事に役立てる?;「ハウツーの10%」の実践を目指す ほか)
4章 「お金を稼ぐ人」は、本をこう読む!(なぜ、社長は「古典」を読むのか?;読書は「上に立つ者」の仕事 ほか)
5章 私は、こんな本を読んできた(「明日から仕事に活かせる」編;「お金について考えておきたい」編 ほか)

紀伊國屋書店のWebサイトより


『レファレンス協同データベース事業データ作成・公開に関するガイドライン』

レファレンス協同データベースの設計思想がよくわかりました。
レファレンス協同データベースへの意気込みが伝わってきます。

後半の「レファレンス事例集」は、流し読みしました。
内容解説がおもしろかったです。

Web上で全文が公開されています。

目次
第1章  ガイドラインの趣旨を理解するために
第2章  レファレンス協同データベースの概要を知るために
第3章  データを作成するために
第4章  データを公開するために
第5章  データの質をさらに高めるために
付録資料(1)  レファレンス協同データベース標準フォーマット
(データ作成者のための簡易マニュアル)
付録資料(2)  レファレンス協同データベース項目別記入方法解説
付録資料(3)  レファレンス協同データベース・データ公開基準(一覧表)
付録資料(4)  データの品質を高めるための道しるべ

レファレンス協同データベースのWebサイトより


『レファレンス協同データベース事業調べ方マニュアルデータ集―データと解説』

最初にある「調べ方マニュアル作成の意義と用途」(昭和女子大学人間社会学部教授大串夏身) は、レファレンス協同データベースに限らず、調べ方マニュアルを作成するうえで、とても有用です。

メインのデータ集部分は、流し読みしました。

Web上で全文が公開されています。