慈愛

私は、ごくたま〜に紀三井寺に行く。

 

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シャア専用ザクを、根来塗りテイストで雑賀孫一風味に。

 

友ヶ島が近い。

 

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そんな事を書く人間。

 

薄々お気づきの方もいらっしゃるだろう。

 

実は、私。

 

和歌山県在住だ。

 

"匂わせ"だけで何とかここまでやってきたのだが、どうしても伝えたい事があるのでカミングアウトした次第。

 

時は先日。

 

またまた出張で、三重県に行ってきた。

もう暫くはここに来る事は無い。

 

なのでやはり、

 

スガキヤに行くよね。

 

壁面の端っこ。

今までこんなメニューがあったとは。

見逃していたのか私。

 

それは、

「スガキヤまるごとミニセット」

スガキヤを堪能でき、お値段なんと税込み590円。

 

注文時、デザートを食後にするか聞かれる。

勿論、"はい"を選択した。

ぴいぴいを渡され席に座る。

ぼうっと、一抹の不安が頭をよぎる。

食後のデザートはどうやって手に入れるのか。

店員さんが私の食べる様をじっと見ているのか。

はたまたこちらから声をかけるのか。

店員さん達は私が"まるごと"を注文した事を知っているのか。

そんな思いを巡らせていると、ぴいぴいが鳴り始めた。

カウンターに向かうと、店員さんが一言。

 

—デザートの券です。

 

ああ。ありがとう。

成程。これを渡せば良いのか。

実にわかりやすい。

 

はい。そして実物。

小さき物をこよなく愛する私にぴったりだと思いませんか。

安定の旨さ。

久しぶりに炊き込みご飯も頂く。

何かわからないぱりぱりも旨し。

堪能した後、チケットと交換。

これがミニかい。ミニナノカイ。

かなりのボリウムだ。

スーちゃんのイラスト入り。

良きかな。

後、スプーン。

先が三つ又やったら最高なのになあ。

なんて勝手に贅沢をいっているウチに完食。

 

さらば、三重県

 

そして、ここからが本題。

和歌山県への帰り道。

高速代が勿体ないので、かからない道を選ぶ。

名阪国道を天理インターで降り、下道をえっちらおっちら桜井市を通り、橿原市を通り、御所インターから、京奈和自動車道に乗る。

 

この道路も無料なのだ。

 

降りるのは岩出根来インター。

無料で和歌山県へ帰れる素敵な道。

 

その途中に。

 

「道の駅　かつらぎ西」

 

という、サービスエリアがおらっしゃる。

 

いやあ、最初見た時は目を疑った。

ここに、なんと、あの、

上しきやの

 

「やきもち」

 

が売っているのだ。

 

私の大好物になった上しきやのやきもち。

 

最初は、妻が食べたいと宣い車を走らせお店まで。

 

わざわざ高野山辺りまで行って買うものかね。

と、気後れしながら食べてみた。

 

…これは。

 

焼いた香ばしさなのか、柔らかい食感なのか、上品なあんこなのか。

 

何が秀でているのかは、わからない。

何というのだろう。

まさに、

 

「慈愛」

 

を感じる味。

味というのかこれは。

一口ごとに包まれるような、幸せを感じるのだ。

筆舌に尽くし難い味で、私では伝える事ができない。

 

是非皆様にも食べて頂きたいな。

わざわざこの為に、和歌山県に来る価値はあると思うのです。

 

おいなあ、和歌山。