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※ネタバレ有※ドラマ版「十角館の殺人」第一話感想

 この記事は、ドラマ版および原作の「十角館の殺人」のネタバレを大いに含みます。未視聴、未読の方は必ずブラウザバックをお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 では、ここから、ネタバレ有りで感想を話していきたいと思います。

 

 まずは、huluさんとtverさんに感謝します。放映をありがとうございます。

 

 遂に、あの「十角館の殺人」がドラマ化となりましたね。huluさんで前からやっていたみたいですが、地上波で流れて、tverさんが期間限定で見逃し配信をしてくれています。

 

 第一話を観ていると、館シリーズの第二弾の制作が決定したと頻りに宣伝が入っていました。綾辻先生の「え、やるの?」的なセリフが何回も出ていてなんだかシュールでした。

 

 というわけで、第一話の感想に入ります。

 

 そしていきなり言い訳しますね。もちろん原作の「十角館の殺人」は観ていますが、記憶が曖昧ですから、そのあたりご容赦いただければと思います。

 

 言い訳をしたところで、では、冒頭から。

 

 個人的にはあの冒頭、端折ってほしくなかったので、再現されていてgoodでした。あれって、いわゆる某作品のオマージュ的な意味もあると思うんですね。その作品が何なのかは、またそれのネタバレにあたるので名言しませんが。

 

 なので、オマージュという意味で、欠かせない要素でした。それに、雰囲気が出ますからね。お洒落じゃないですか、「海に運命を託す」ことって。なくてはならないシーンです。

 

 そして、次は船のシーン。これも良かった。ここも省いちゃダメなんです。

 

 今から絶海の孤島に行きますよ。行くのはこのメンバーですよ。お約束通り、連絡手段は絶たれますよ。そこを大袈裟なくらい、公言するのがミステリっぽくて好きです。無人島ミステリというのは、そこもありきですよやはり。

 

 そして、シーンは変わり、江南くんの登場です。わーいわーい! なんか大家さんとの掛け合いがありつつ、例の封書の存在に気がつきます。

 

(割とどうでもいいんですが、大家さんって原作でいましたっけ?笑 どうでもいいんですが。)

 

 そこから彼の行動力は凄まじい。心当たりがあるところに電話をしたり、お宅訪問したり。

 

 やりすぎぃ! って感じですよね。だがいい。探偵っぽいですよ。

 

 そのお宅で、島田さんと出会うわけです。御手洗さんじゃあないですよ。島田さんです。

 

 ところでこの島田さん。頭のなかで作り上げていた島田潔像にぴったり合うんですよね笑 演技も飄々としていて、島田さんっぽい。素晴らしいなと。

 

 シーンの切り替わりでごちゃごちゃっとするんですが、それも自分的には飽きない工夫にも繋がると思うので、ありだと思っています。

 

 十角館、よくできていますよね。テーブル、コップ、皿も十角形でした。

 

 そして大目玉の仕掛けですね。あれもまさか、体調や表情、声のトーン、眼鏡、髪型、雰囲気で乗り切ってしまうとは。お見事です。ブラボー。この要素こそが目玉であり、鍵なんです。他のクオリティが高くとも、仕掛けの部分が杜撰または改悪されていては、映像化なんてしないほうがいい。だけど、読者の想像以上の度胸と技術を持って、真正面から仕掛けてきているのです。拍手。

 

 その後は、特にこれといったツッコミどころもなかったです。なにしろ仕掛けに感動しましたから。

 

 オルツィがやられたところで、第二話へ。となりましたが、うん、よきかな。

 

 クオリティの高さに驚いていますよ。

 

 唯一、思ったことがあるとするなら、初見がドラマ版の人は、少し各キャラの名前や、過去の事件が覚えづらいのかなあというところです。自分が初見だったら、多分ついていけなかったかもなと思っています。そこら辺は、逆に初見のかたに訊いてみたいところです。だからといって、その部分を映像でどうにかしろというのは無理な話なのですけれどもね。

 

 てな感じで、大体のところは言えたかなと思います。

 

 ではまた、第二話の感想でお会いしましょう!