KPT をチェックリストに昇華させると無駄なく知識が蓄積される
KPT やってますか? KPT やっても割りと無駄なこと多いですよね? KPT はチェックリストに昇華させると、捗るぞ!という話です。
KPT ?
KPT については以下の各社の取り組みを見てください
http://engineer.wantedly.com/2015/04/01/sync-kpt.htmlengineer.wantedly.com
端的にいうと振り返りを行い、取り組みを改善するためのフレームワークです。 下記のように3つの項目を皆で出し合い、
- KEEP: 取り組みの中で良かったこと
- PROBLEM: 悪かったこと
- TRY: 次に活かしたいこと
KJ 法 などによってまとめ、チーム間の意識をあわせつつ、取り組みを継続的に改善していきます。
私のチームやワークグループ、技術戦略委員会でも継続的に実施しています。
KPT あるある (課題)
- TRY が抽象的
- TRY の主担当が決まらず、結果、 TRY されない
- PROBLEM が「まあ、しかたがないよね」と放置される
(本論) KPT をチェックリストに昇華させる
上記のような課題があり、スクラムマスターなどの誰かの属人による「運用でカバー」を避けるために最近は「チェックリストへの昇華」を促進しています。
具体的には、
- KPT を実施する
- PROBLEM を TRY に昇華させる
- KEEP / TRY をチェックリストにする
とし、ドキュメントとして管理する。
こうしておくことでなにか必要になったときにチェックリストとして残っているのでそれにチェックを付けながら実施することで、漏れや懸念点を意識しながら進めることができます。
効用
- チェックリストにしようとすると、どうしても「実現できること」に落とし込まなければならないため、抽象的な TRY を作りづらく成ります
- 担当はそれのチェックリストの利用者なのでそもそも考えなくてよくなります
- PROBLEM をチェックリストの項目にするので、「まあ、しかたがないようね」がなくなります
余談
弊社では #nobolycloud のおまけパートでも話しましたが、gitlab を利用し、かつ、私のチームは「ラベル」を重視し、wiki や git 管理の対象のファイルではなく、 issue でいろいろなドキュメントを管理しています(これが正解とはいっていない)
issue board でみるとこんな感じで「チェックリスト」を一覧で見ることができるので、なにか必要になったときにはこれを利用する事ができます。
また、うちのチームは自作の gitlab issue を使った KPT ツールがあるので、
- KPT issue を立てる
- コメント欄に各自が KPT を書く
- ツールを使って issue の本文にアグリゲート
- 読み上げ/説明しつつ、 issue の本文に KJ 法などでグルーピングしつつ、 PROBLEM を TRY に昇華
が気楽にできるようになっています。
後は公平にジャンケンや練習を兼ねて若手にチェックリスト化してもらえばナレッジを再利用可能な形で蓄積することができます! yummy!