クックパッドを退職します

いわゆる退職ブログです。入社エントリの次のエントリとかではなくてよかった。。。 「で、誰?」向けリンクはこちら→ http://d.hatena.ne.jp/moro/

昨日6/6を最終出社とし、6/30付けでクックパッド株式会社を退職します。2015年8月入社ですので、おおよそ3年弱つとめていました。

在職中はたくさんの皆様にお世話になりました。直接ご挨拶すべきところ、インターネットでのお知らせとなった方もたくさんいらっしゃいますが、ご容赦ください。

クックパッドでは、プログラマ/エンジニアだけでない、いろんな職能とパッションをもった方々と、一つのサービスに当事者意識を持って向き合う、という貴重な経験ができました。

チーム感の話はRubyWorld Conference 2017で話をしました。

またその後も、ブラッシュアップ版 https://speakerdeck.com/moro/an-alive-team-grows-software などもお話する機会がありまして、こういうチームでのありようを経験できたのはすごく大切な経験でした。

技術的なところでは

techlife.cookpad.com

のような取り組みを通じて、チームや、チームを超えたソフトウェアに住まう人たちみんなにとって、同じものに向き合う挑戦などできました。 (この記事は、気分的には卒論みたいな感じです。ご覧いただけた皆様に Accept されてるといいんですが。)

入社エントリで触れていたクックパッドの技術的なところでも、たとえば hako ファミリーの良さを通じて( 感動している様子 )コンテナの良さがわかってきたり、あるいはよりテッキーなレイヤにおける "そこにすまう人たちにとってのナイスなソフトウェアのあり方" の適用などを、当事者として目撃できたのはすごくよかった。勉強になりました。

そのうえで、いろいろ思うところがあり、次の現場で挑戦しようかなと思ったのでした。社内ブログの退職エントリでも引用したのですが、

XP の鍵は誠実性(integrity)だ。本当の価値と調和のとれた行動をすることだ。誠実性を目標にした途端、私は実際の自分の価値が世界から持っていると思われたい自分の価値ではないことに気づいた。この 5 年間は、実際の自分の価値を自分の持ちたい価値に変える旅だった。 この旅は、完璧からはかけ離れていた。理想からほど遠いことを痛感させられることもある。だが、すべてがうまくまとまることもある。価値と理想が一致して、 そこから自然と行動が流れてくるような瞬間だ。そのときは旅を続けてよかったと思える。

-- エクストリーム・プログラミング 第25章 「結論」

クックパッドでの 3 年間は私にとってもこういう期間だったと思います。イキリ Rails おじさんが、もうちょっと広い social change への門を見つけた感じ。

「完璧からはかけ離れていた」ので、負担をかけたりがっかりさせてしまった方々もたくさんいますが、それでも、貴重な経験ができました。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。


6 月は有給消化しながら過ごし、また 7 月から働く予定です。次も Ruby 界隈です。先の RubyKaigi 2018 では、前職と現職と次の職場の 3 社すべてがスポンサーブースを出していて、興味ぶかい状況だなと思いつつ、よく考えるとそういう界隈の中で転職していたのである種の必然なのでした。RubyKaigi すごい。

今後も、松江や福岡やリージョナルないろんなところや各地の浅草などで、皆様にお会いするかと思います。どうぞよろしくお願いします。

楽しくいいきいきとソフトウェアにすまえる場を作るぞ!