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小室哲哉つんく対談で明かされたASAYANエピソード(J-MELO本) #hps_jp

『J-MELO』が教えてくれた世界でウケる「日本音楽」 (ぴあMOOK)

http://www.amazon.co.jp/dp/4835625420

 NHKの海外向け音楽番組「J-MELO」の本。ハロプロファンにとっての見所はモーニング娘。メンバー直筆のアンケートと、小室哲哉とつんくのプロデューサー対談だ。この対談、例えば、韓国のポップソングがあのようなものである現状で日本のポップソングはどう攻めていくか? のような、音楽についての話が主だが、二人とも参加したことのあるASAYANについての会話が懐かしい。小室のつんく評が的確。そして、モーニング娘。追加メンバーについての、冗談のようなエピソードが掲載されている。
 すでに公表されていることかもしれないが、もしそうであっても改めてお知らせすべき事柄なので書いておく。
 まず、小室の発言から。司会がナインティナインに変わった時期に、ASAYANにMTVのリアリティ番組の要素を入れてみようという、小室からの提案があったのだという。もしそうであれば、ASAYANで放映されたモーニング娘。誕生の経緯、オーディションや寺合宿の様子は、小室の提案がなければ見ることが出来なかったのかもしれない。初期のモーヲタ(モーニング娘。ファン)が懐かしむ「伝説」も、なかったことになる。そうであれば、ハロプロファンは小室に感謝しなければならないだろう。
 そして、ASAYANで突如発表された、モーニング娘。追加オーディション。つんくの「増やしましょうか?」の一言で決定された。そういうことになっていた。しかし、これに裏話があったことが対談を読むと分かる。当時ASAYANでは、デビューしたモーニング娘。を番組で追うことを止めて、別のつんくオーディションを考えていたのだという。そうなるとモーニング娘。はASAYANに出られない。デビューシングルを発表しただけで、まだまだ売れっ子とは言えなかったモーニング娘。を番組に出し続けるにはどうすればいいのか。それをつんくや和田薫(モーニング娘。マネージャー)らアップフロント側が話し合っていた。それがあの映像だった。そして、つんくのあの一言は、そのような会話のなかで出た、アイデアとも呼べない、単なるつぶやきのようなものだった。ASAYANで追加オーディションを開催すれば、番組の企画としてモーニング娘。の出演は続けられる。だから、あの一言がなければモーニング娘。はオリジナルメンバーのままで活動していたのかもしれなかったし、最初から加入と卒業を繰り返すグループとして考えられていたわけではなかった。なお、モーニング娘。における「卒業」制度は、オリジナルメンバーであった福田明日香が確立させた。この「制度」とは、グループ脱退の日付を公表して、その日までグループ活動をきっちり行うというもの。途中で投げ出さないという意味だ。福田が投げ出さずに卒業コンサートの日までグループ活動を行ったことが、「卒業」の前例となったのだ。また、スキャンダルで脱退したメンバーや脱退発表の時点ですでに辞めているようなメンバーに対して「卒業」という言葉を使わないのがハロプロの慣例となった。

参考

リアリティ番組 - Wikipedia

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