残響の足りない部屋

レッズ・エララ神話体系のこと。漫画、模型、音楽のweb日記、日々のfavとジョーク。

取扱い説明書、カテゴリ説明

(2024/12/09更新)

このブログは「残響」という人のweb日記です。
メインの話題は「模型(おもちゃ)」と「音楽」です。

模型のこと

modernclothes24music.hatenablog.com

音楽のこと

音楽のこと カテゴリーの記事一覧 - 残響の足りない部屋

管理人残響が日々聞いたお気に入り(fav)音源を、
「最近わたしの音の暮らしはこう」
という通しシリーズで記録しています。
また、毎年のはじめに、前の年に聞いて特にお気に入りだった音源をまとめています。
はじめての方は、まずはこちらからご覧ください。

modernclothes24music.hatenablog.com

modernclothes24music.hatenablog.com

絵・漫画制作のこと

管理人は下手ながらオリジナル漫画を描いております。ささやかでも「絵・漫画が描けないコンプレックス」から脱却しようとしています。

modernclothes24music.hatenablog.com

完成した漫画作品は、ホームページ(個人サイト)「レッズ・エララ神話体系」や、このブログで公開していきます。

redselrla.com

「fav」カテゴリ

日々のお気に入りを記録しています。

fav(日々のお気に入り) カテゴリーの記事一覧 - 残響の足りない部屋

「ジョーク」カテゴリ

がんばって拡充していきたいです。

ジョーク カテゴリーの記事一覧 - 残響の足りない部屋

SNSのこと(ブログ更新告知)&管理人への連絡方法

同人音楽サークル「8TR戦線行進曲」及び創作世界「レッズ・エララ神話体系」の告知用ついったーがあります。

twilog.org

togetter.com

このついったーアカウントでは、はてなブログの告知システムを連動させて、ブログの更新告知を行っています。ついったーのDM(ダイレクトメッセージ)は通じます。

ついったーをはじめとしたSNSのことですが、やっぱり2024年の秋になっても、残響個人のSNSアカウントはないです。そのあたりは変わらず、以下の2019年テキストに書いてあるとおりです。まれに告知ついったーで生存報告をするくらいでしょうか。
また、blueskyやマストドンなどの新型SNSへ移ることもないです。残響はだいたいこの日記ブログににいます。

www.redselrla.com

何か当ブログへのメッセージがございましたら、この日記ブログのコメント欄、上記告知用ついったーDM、もしくはメールアドレス redselrla24アットマークgmail.com へどうぞ。

 

ブログ開設:2009年7月~

その他リンク

残響の制作物や活動一覧はこちら ↓

potofu.me

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すいません再び更新やお返事が遅くなります(それとヨブ記のこと)

先日、祖母の葬式が終わったばかりだというのに、またブログ管理人・残響の私生活が慌ただしく、ドタバタしています。結構なトラブルが入ってきてしまっていて、稼業&プライベートがとても混迷状態です。

申し訳ありませんが、同人誌(総集編第1巻)抜粋のホームページや出先SNSへのupを、再び延期します。

加えて、皆様から頂いたお便りにお返事を書いていましたが、ここからまたしばらく残響からのお返事が遅くなると思います。本当にごめんなさい……。

言及してみたいブログ記事もいろいろあるのですが、今はちょっと…。歯がゆいです。(先日から当ブログに励ましのfav・はてなスターを頂いております。ありがとうございます…!)

人形だって作りたい。音楽も作りたい。絵の勉強もしたいです。ただ、今はちょっと難しいです。なんとかこの状態、今月半ばまでには収めたい。地域のイベントもありますので……。

 

前回、前々回の記事

しばらく更新やお返事が遅くなります - 残響の足りない部屋

日記3月末:日常復帰、なわとびダイエット - 残響の足りない部屋

 

残響個人は元気なのですが、ゆえにいろんな処理を単独でやることが多い状態です。逆に、ここで倒れられない、と気は張っています。

あ、前回の記事で申したなわとび、こんな中でも順調に続いています。多忙の合間をぬってほんの少しでも体を動かしておくと、とても体調が良くキビキビ動け、少しストレス解消になり、単純に体が気持ちいいです。というか気晴らし少なすぎるな今……w

そんなわけで情けないですが、また更新&お返事が遅くなります。この展開、もし漫画やラノベの編集さんが見たら「このプロットさすがにないわー」っていう感じだと思います。うーん現実は小説よりも奇なり。しかし楽しくないっていうね。

 

ヨブ記の話

そうそう、そういう流れで言えば、最近以下のブログ記事を拝読させて頂きました。旧約聖書の「ヨブ記」についてとても誠実に書かれている記事なのですが、実は私も学生時代から折に触れて「ヨブ記」は読み返しているのです。

nolonger.hatenablog.com

今の私の状況のタイミングで「ヨブ記」を思い出すと、結構染みるものがございますね。なんというか、悪い事がバッド&ジャストタイミングで音楽的なまでに連鎖的に起こって「えーーっ(困)」ってことになると、そのバッド&ジャストな偶然に「何らかの意思」みたいなものを見出してしまいがちになる人間の業…ってのに思いを馳せるわけです。

そりゃ、祖母の死と今回のトラブルは全く別の事象(数学でいうとこの事象Aと事象Bが互いに独立)なわけですが、人間は「物語というフレームワーク」で世界を解釈してしまう存在です。何らかの因果関係を見出すことで、偶然なる悪状況と自分の混迷を納得させようとします。

「きみの悪い出来事Aと、今回の悪い出来事Bは、なんの関係もなく、ランダム性により君は悪い出来事が連続追突事故をしてるんだよ」
という内容に、なかなか心温まる励ましを見出すのも難しいじゃないすか。いや、この内容で励ますのも、やり方・言い方によっては出来るけどさ。でも絶対に、かなり難しいやり方・言い方が必須になりますよ。

で、ヨブ記ですがこの書は、その「かなり難しいやり方・言い方」を実際にやった書だからこの長年にわたって価値があったのだ、っていうふうに今思うわけですね。「人間ふぜいが矮小な物語フレームワークで解釈してドグマチックな変な考え持つな。自然世界っていうのは残酷なランダム要素の玉突き事故はある。あるんだよ」っていう厳しすぎる事実を「なんとか」納得させようとする文章(ことば)というか。

でもこれ、結論のみを言うから厳しく聞こえるんであって、むしろ本質は「あーでもない、こーでもない」と言葉を尽くして(弄して、ではない)なんとか心の置きどころを少しでも良いものにしよう、してみよう、とする誠実な行為。言葉を尽くすという行為そのもの(の積み重ね、連続性、時間)にこそ意味がある。それを悪く言おうとすれば言い換えとか時間稼ぎとかっていう風に揶揄することも出来るんだけど、けしてそう表現せずに、言葉を尽くすという行為の誠実さ、それを人は文学と呼び宗教と呼ぶのではなかったかしら。

実際、私も「今忙しい〜っ」と冒頭で述べながら、ヨブ記の話をここでこうしてダラダラ語っているわけですが、この「少し時間をとって語っている」行為で、少し癒やされています。

(いい感じの)言葉だけじゃ、アイデアだけじゃ多分ダメなんですよ。染み渡る時間というか、言葉を抱えながら生きていく実時間というか……その言葉のある人生を実際に生きる、というか。ありきたりな話ですが、今の私はそう思いますね。そんなわけで、ヨブ記のことを思い出したり、上記ブログ記事を読んで、助かりました。「時計台のブログ」さん、ありがとうございます。

 

そんなわけで、ちょっと沈没します。浮上(復帰)したらまた書きます〜。すいません!

 

2025年 春来たりて桜吹き 残響

日記3月末:日常復帰、なわとびダイエット

日常復帰:祖母の葬式から

この2週間ばかり、数回関東に行き、葬式をし、祖母との永遠のお別れをしてきました。

その間、創作漫画の更新が出来ず、同人誌にいただいたお便りなどにお返事も失礼していて、申し訳ありませんでした。

葬式の後、関東からシマーネ農業王国の自宅に帰宅し、次の日には仕事の外イベントに出ていました。忙しいですね。雨にも降られましたし…(苦笑)

そんなこんなですが、ようやく残響さん日常復帰、と思っております。葬式にまつわる一連の流れはとりあえず終わりましたし、仕事の方も少し楽になりました。ただ、ここで一気に自分を追い込んで創作なり文章書きなりしても良くないので、日々のあれこれをひとつひとつ、落ち着いて丁寧にやっていきたいと思います。

 

ダイエット日記:なわとびはじめました

久しぶりのダイエット日記です。体重は現在96kgです。前回(去年の夏)から減ってもいないが増えてもいません。血圧はちょっと減った。

前回↓

modernclothes24music.hatenablog.com

食生活は、夜食は確かに減りました。というか減らさないと何がダイエットだ、って話です。ガブガブ呑みジュースも水やお茶に切り替えつつあります。

で、一番の懸案は「運動不足」ですね。これははっきりしています。そして、ウォーキングだけでは運動の強度が足りない。そこでたまに筋トレをしますが、いつも三日坊主で終わり、長く続かない。いや、別に筋トレも嫌いではないのですが……。

そこまで考えて、ふと「楽しい体の動かし方って自分の場合なんだろう?」と思いました。つまりはイコールで「自分の好きなスポーツってなんだろう?」ということです。

今の私には好きな体の動かし=スポーツ、という軸がないから、運動が続かないのではないか、という仮説。なるほど、自分の運動には趣味性がない。なるほどね!それなら探してみましょう。

さて、前から何回も書いているように、私は勝負事が好きでない(落ち着かない)ため、競技的スポーツは除外します。ではウォーキングの強度を高めて、ジョギング、ランニングにしたらどうか? これは私も前から何回も試していました。

しかし、これが続かない。運動の強度が高いというよりも、単純に、そんな楽しくない。おかしいですね、ウォーキングは大好きなのに、ジョギングとなると楽しくない、というのは。

最近、これの理由がわかりました。ジョギングという運動ジャンルのリズムやテンポ、ペース、スピード感が、自分にフィットしていなかったのです。私は長い間音楽を聞きながらウォーキングをしていましたが、流れる音楽のリズムと、歩くリズム、そして外界の自然を眺めるリズムを同期させて体を動かすのが、ウォーキングでたまらなく好きみたいです。それをやっていると、余計なことを考えずに済み、「心地よい空白の中を歩いている」感覚になります。禅の瞑想のような。それがあまりに心地よく、楽しいのでウォーキングは続いていたのです。

ジョギングだと、このリズム感が崩れてしまうのです。私の場合は。少し早いペースで移動しますが、これだと外界を眺めきれないのです。それが自分はなんか嫌だった、ということに気づきました。だからジョギングは続かなかった。ウォーキングは15年以上続いているというのに。

 

では、違う運動ジャンル(スポーツ)に目を向けて探してみよう。そんなわけで、運動劣等生もいいとこだった私の人生を今一度思い返してみました。祖母の死去もあって、自分の人生来し方を思い返すことが多くなったので、そこらへんはわりとスムーズにいきました(変な塞翁が馬)。

そこで思い至った(思い出した)のが「なわとび」でした。そういえば小学生の頃、全然なわとび出来なかったけど、そんなに嫌じゃなかったな、と思い出したのです。その記憶はその後も残っていたようで、そういえば大学生の頃も、ウォーキングだけでは体を全体的に鍛えることが出来ていないと思い、なわとびを買って少しやっていたことも思い出しました。その後、どんどんウォーキングにハマっていったのでいつの間にかなわとびはしなくなりましたが…。

そうだ、なわとびがあった。じゃあこれをやってみよう、と思い、近くのホームセンタ兼スーパーマーケットで、ちゃんとしている縄と、安価版の縄をひとつずつ買ってきました。2本買ったのは、この怠惰な残響さんのことですから、どこかのタイミングで縄を無くしたりして、運動習慣が続かなくなることを危惧してのことです。

で、早速やってみました。

 

い、息が上がる〜〜ww

 

フヒューフヒューとデブの荒い息です。縄をまわし、ジャンプ、着地、そして再び縄をまわす……そりゃ数回は飛べますよ。二重跳びもあや跳びも出来ます。子供の頃出来ていたのですから。しかし、明らかに子どもの時より体重は増えていますよ96kg!酒もタバコもせずに出来上がった肥満体96kg!デブのエリート! つまり「持久力がない!」そして、着地のときに足にかかる荷重がデカい! つまりは「子どものときより筋力が落ちているんだなぁ…」ってことに気づきます。明らかに私は子どもの頃の私に負けています。

そんな感じに今の自分の肥満のヤバさに思い至ったわけですが(つまりウォーキングはやはり強度の低い運動だったって話です)、それでも久々にやったなわとび、実に「楽しい!」の一言でした。誰かと競っているわけでなく、そもそも跳びの回数も全然稼げていませんが、単純になわとびをするのが「楽しい!」です。縄、ジャンプ、着地、次のジャンプ……このリズム感がとても楽しい。

フヒューフヒューとデブ吐息でしたが、ちょっと休憩して息が落ち着いたら、再びなわとびをやってみました。……明らかにさっきより飛べている! 一回跳んで全身で跳び方を思い出したら、次にやったときは余計な力が抜けて、さっきより跳びやすくなっている!

うひょーこりゃあ楽しいや、と、もっと跳びたくなりましたが、しかし今日はここでやめました。膝や足首に荷重がかかっているのもわかりましたし(ここが言葉通りのウィークポイントの予感)。それにこの運動を「習慣化」するためには、「もっと、もっとやりたい!」と思うくらいのとこで止めて、明日に繋いでやることの方が重要だ、ということを、私は趣味の漫画や模型でよく知っているのです。

ということで、これから主にダイエット、そして「自分のスポーツ」として、なわとびをやっていきます。多分続くでしょう。楽しいので。

また、最近次のブログを良く読んでいるのですが、この方のようになわとびの魅力と各動作を丁寧に言語化してくださる先達がいらっしゃるということは、なわとびを始めた私にとって大変頼もしく、嬉しいことであったりします。

tobimaru-jdr.hatenablog.com

 

しばらく更新やお返事が遅くなります

記事タイトルにあります通り、しばらくブログやサイト掲示板のコメントお返事、メールお返事や、創作更新が遅れます。申し訳ないです。皆様から頂いているお便りが有難いだけに、すいません。

 

先日、残響の祖母が亡くなりました。葬式関連で、ここのところで連続して関東の親戚のもとへ行っています。もろもろ終わるまでちょっとかかります。復帰したら、また「残響さん復帰しました」と書きます。お待ちください。

 

私残響は今でこそシマーネ農業王国に住んでいますし、「島根・出雲の人」と認知されています。
ただ、私は中学生になる直前まで、埼玉のベッドタウンで生まれ育ったのですね。今回亡くなった祖母に、そこで育てられました。

おそらく祖母は、私が心の底から全面的に信じ、愛した人でしょう。そういう思いを抱ける人は、この世に、もうこの先もいますまい。

 

先日、創作のホームページに新作同人誌「はじめてのレッズ・エララ」をupしました。
続けて総集編「レッズ・エララ神話体系」第1巻の抜粋分をupするつもりでしたが、これは後日のことにします。同人誌のSNS(ついったーやnote、pixiv)でのupもその後で。

「はじめてのレッズ・エララ」スペシャルサンクス欄に書いている「祖母S」というのが、今回亡くなった祖母のことです。

redselrla.com

 

関係各位や、本を読んでくださった皆様からお便りをいただいております。本当に有難うございます。すいません、葬式関連のドタバタが終わるまで、お返事はお待ちください。本当すみません。

 

埼玉のベッドタウンについて、過去にレイルソフト「紅殻町博物誌」の感想で自分語りを書いたことがあります。

残響さんの「紅殻町博物誌」の感想 エロゲー批評空間

今回の祖母の死をもって、私の故郷が(いよいよ本当に)無くなったな、ということを思います。シマーネ、出雲はね、私にとっては故郷じゃないんです。ルーツというか、精神的な故郷だったのは埼玉のベッドタウンであり、あの小さな家だったんです。

そういったことや、祖母のこと(何もしてやれなかった)も、これまでいろいろ考え、やれるだけのことをし、死去の際の行動のシミュレーションまで何度も脳内でしていました。そのおかげで今、残響は総崩れしないで一応冷静に過ごせ、動けています。

ただ、今のこの記事のこの文章を書くの、やっぱりちょっとキツいですね。筆(PCキーボードですが)をとるのが重い。

まぁ、ここで崩れたらいけないので、とりあえず頑張ります。なるべく体力を温存し、葬式が終わってもろもろ片付けるまで、なんとかやっていきます。皆様へのお返事などはそれから行わせてください。

そんなわけで、よろしくお願いします。復帰したら、ちゃんと復帰の旨を書きます。

 

2025年3月 季節外れの雪ぞふる 残響

スピッツにはチェリー以外に卒業ソングがあるのか?

家族がテレビを見ていて、音楽番組がやっていました。卒業ソング特集だそうです。

その中に、私が愛するロックバンド・スピッツの曲も出るそうです(予告があった)。


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まぁこの文脈だと当然「チェリー」だろうな、と。しかしふとスピッツファン歴20年強の私は思いました。「チェリー」以外に卒業ソング足り得るスピッツ曲ってあったかいな?と。

なんか「あるだろう」と安易に思いながら脳内スピッツディスコグラフィを見返してみら、案外なかったという小さな驚きでしたので、今日はそのことを書きます。

 

「フェイクファー」


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真っ先に思い浮かんだのがアルバム「フェイクファー」ラスト収録の表題曲なんですが……スピッツマニアって日常社会では基本的に人畜無害な存在だと思うのです。ですが卒業ソングというくくりの話題の流れで、

「頼む!この際だからこの曲を紹介させてくれ!ロックバンドスピッツの生き様を聞いてくれ!」

って懇願するようになっては、スピッツファンは社会的有害存在になるかもなぁ、と思うわけです。

まず、この曲に「卒業」性を読み取るのは、

デビュー→売れない時期→笹路学校→ロビンソンブレイク→迷走期・マイアミショック→隼復活→安定期、

というスピッツの全バンド史という文脈を踏まえないと理解不能です。アルバム「フェイクファー」はマサムネはじめバンド全体が「迷走」と認識している時期のアルバムで、そこからの脱出を意気込んでいるラスト曲にして表題曲がこの曲なのです。

また、サウンド的にも轟音かつ悲壮。マサムネのAメロが唄いきると同時に崎ちゃんのドラムを中心とした「ドンドンドンドン……!」というバンドサウンドの轟音かつ悲壮で、勇壮だけど圧倒的に切ない入り方。こういう音を卒業式で流したら別の意味で泣いてしまう。

あまりにも壮絶な「決意」の曲です。甘さはない。…それだけに「卒業」じゃないだろう、という話です。だからスピッツマニアは卒業ソングのくくりでこの曲を選んではいけません。社会に居たいと願うならば……。

 

「魔女旅に出る」


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サウンド、アレンジだけなら! とても卒業感のある曲です。とくに後半に行くにしたがってのストリングスアレンジの壮麗さ!誇り高く歌い上げる草野マサムネ!

でも、歌詞世界が……現実離れをしすぎている……。旅立つ魔女を、「いつでもここにいるからね」と猫の顔で見送る者の曲ですからねぇ。旅立つ卒業生が歌ってどうするねん、という。

 

「夢追い虫」


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び、微妙……!「夢に見たあの場所に立つその日まで」という無骨な意気の曲です。

そういう意気は若者に相応しいものですが、グランジ調のバンドサウンドが卒業ソングとしてふさわしいのかといったらNOでしょう。

まぁもっとも二番の「吐きそうなくらい落ちそうなくらい エロに迷い込んでいく」って歌詞の時点で完全アウトもいいとこですが。それだったらマサムネがどこかで弾き語りで歌ったホークスの球団歌「いざゆけ若鷹軍団」の方がよっぽどええわ。


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「ヒバリのこころ」


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そうだよ…この路線じゃなくちゃぁ…。この曲、私もスピッツの中で1、2を争うくらい好きな曲で。

ただこれも「卒業」か?といったらなんだか微妙です。「僕らこれから強く生きていこう 行く手を阻む壁がいくつあっても」というのは確かに合っていますが、この曲は疾走曲でありながら幻想の色が濃い。特に二番「水槽の熱帯魚から離れられなくなっていた 僕が僕でいられないような気がしてたのに」っていう後ろ向き引きこもりスピッツ比喩表現は、卒業式で流してしまってよいものかどうか、この先の議論に負けそうです。

 

「スターゲイザー」


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じゃあいっそこの曲くらい「孤独に歩む」っていうのでも良さそうな気がします。

憧憬や、抱える孤独。今身の回りにあるのがゴミだらけでも、それでも遠くの星を見続けるんだ、歩いていくんだ、という心持ち。

うん、正しく青年はかくあるべきです。「友達と一緒じゃなきゃぁ」って言うような世間社会だったら、そっちこそが間違っているんです(断言)。

決意や孤独さを高らかに歌う曲は、他には例えば「さざなみCD」冒頭曲の「僕のギター」とか。これ卒業に歌う奴がいたらそいつは絶対見込みがある!

 

「ビギナー」


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摩耗していく感受性、それでも僕は初心者の気持ちのまま、この道を征く……!スピッツのこういうパンク文学性を私は全力で支持します!

そんな、アルバム「とげまる」冒頭の一曲ですが、これ卒業じゃないですね。しかし入学でもないですね。どっちかと言ったら社会人入学や、出戻り学習の曲じゃないですか?(もちろんそういう学問・学習への思いは素晴らしいです!)

 

「春の歌」


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まぁそうだよな、っていう春ソング鉄板ですが、これは春を迎え、そのただ中で一番輝く曲ですよ。ちょっと早かった。同じ意味あいで「ハチミツ」収録の「歩き出せ、クローバー」や、「見っけ」収録の「見っけ」も早すぎる。スピッツは春夏秋冬の曲がいろいろあって最高ですね!(卒業ソングは?)

 

「ローランダー、空へ」


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どうでしょう。3rd「惑星(ほし)のかけら」のラスト間際の曲です。「日なたの窓に憧れて」「ローランダー、空へ」「リコシェ号」の流れはほとんどプログレ組曲と言ってもいいぐらいの怒涛の展開です。

それはともかく、これくらい「高まっていく」楽曲、合唱で歌ったらよくないですか? 無常観や虚無を内包しすぎているような気もしますが……。「白い翼と白いパナマ帽 渚の風を体にまとう 夢を見たのさ」の一節、ちょっと涅槃の世界へ飛びすぎてしまうような気もします。

 

「僕はきっと旅に出る」


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あー、やっと卒業ソングとしてまともなのが出た(ひどい)。

アルバム「小さな生き物」収録のラスト曲。今から卒業という「これから本当に旅に出る」人が「【きっと】旅に出る」って歌うのってどうなの?と思うフシもあるのですが………しかし、これくらいしっかりと足取りを確かに、未来を信じて征こうとする若者は、確かに何かを「卒業」したのだ、というまっとうな話です。

そんな彼/彼女は、いつか自分自身を「愚かだろうか?」と自省するかもしれませんが、大丈夫、君は確かに新しい道を歩んでいる。旅の途中で迷ったら、それこそ「三日月ロック」収録の「旅の途中」や、「見っけ」収録の「まがった僕のしっぽ」を聴きましょう。

 

 

……うーーーーーん、こうやってスピッツ全キャリアを見返してみても、やっぱり「チェリー」ほど卒業ソングとして似つかわしい曲ってないですね……。無いんだなぁ、ほんとに。

部分部分では「卒業」要素のある曲もあるんですけどね。ここでこうして挙げたのとか。あとは「スピカ」とか結構クるところありますよ。でも「スピカ」で歌われる精神は「みんなで共有する」っていうのではないです。孤独を前提にしている。

そうなんですよ、スピッツって「みんなで共有する」ことで高まる曲ってあんまりない。ほとんどないと言ってもいいかもしれません。だからこそのオルタナっぷりですし、だからこそ私はスピッツ大好きなんですよ!20年以上も聞き続けているんですよ!

だから卒業ソングの話題になったら、スピッツだったら迷わず「チェリー」を出しましょう。それで間違いない。それに私たち厄介なスピッツオタクだって「チェリー」好きでしょう?いい機会だから改めて聞きましょうよ。

それから「フェイクファー」がダメなら「青春生き残りゲーム」はダメなのですかッ!?って訊いてくる馬鹿、ダメに決まっているだろう、おまいはまじで馬鹿。テツヤの長尺ギターソロ燃えるけどさ。


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小倉旅行記、九州コミティア9に参加してきましたオフレポ

3/2(日)に北九州・小倉で開催された創作同人誌展示即売会「九州コミティア9」に、このブログの筆者・残響はサークル参加してまいりました〜。(サークル「レッズ・エララ」名義)

以下、旅行記と個人的イベントレポートです。

www.q-comitia.com

modernclothes24music.hatenablog.com

今回頒布した本は、既刊同人誌や、8TR戦線行進曲名義で制作した音楽CD。

そして、雑誌風同人誌「はじめてのレッズ・エララ」と、総集編「レッズ・エララ神話体系」第1巻、です。

www.pixiv.net

redselrla.com

 

「はじめての〜」は、世界観ガイドブックと、単発短編漫画をまとめた本です。
総集編、製本が大変でしたw 5冊の既刊を合本としてお手製製本、紙を切って、ボンドとホッチキスで本を工作しました。もうこれがコピー本お手製製本の限界です。これ以上は印刷所に頼みます。はい。

こんな感じの合本

ボンドを塗りますね

製本テープでまとめる

私が漫画を描くようになったのは、まぎれもなくpanpanya先生の作品&創作アティチュードなので、お手製製本にこだわるのはpanpanya先生チルドレンとして当然なのですが(こう自称するのも恐れ多い)、それでも今回の製本、大変でしたね〜! お手伝いさん(ヘルプ)をひとりお頼みして、一日かけて印刷、一日かけて製本、と頑張りました。これを見越して早めに原稿データを完成させておいてよかったです……。一日遅れていただけでキツさが倍増していたと思います。

(過去に書いたpanpanya先生に影響を受けた話)

modernclothes24music.hatenablog.com

 

同人誌ですが、現在ホームページに「はじめてのレッズ・エララ」は全文掲載しました。

redselrla.com

総集編の方は、これまでホームページにupしたものと内容が重複していますので、また後日、追記分を抜粋してupします。少々お待ちください。
いや、その総集編抜粋をupしてからこのイベントレポート(オフレポ)を書ければよかったんですけど、それじゃいつになってもこのレポートが書けないような気がしてきたので、急遽順番を先回しにしてこれを書いています。

 

しかし、原稿完成&製本作業を、このようにある程度前倒しのスケジュールにしたため、今回は旅に出る前がとても余裕がありましたね。こんな楽で時間のある旅行の前日はなかったぞ、っていうぐらいです。ぶっちゃけると旅に出る前々日に、ちょっと諸事情で隣の市に出かけたのですが、それが出来るくらいの時間の余裕がありました。

これは素晴らしかったですね。これくらい余裕があれば、こんなにいろいろ楽なんだ、という成功体験を積んだ感すらあるかもですw

 

小倉へ

さてそんなわけで、無事に旅立つことが出来た残響さん。シマーネ農業王国から夜行バスに乗って、一路北九州・小倉まで行きます。バス出立数時間前に高速道路で事故が起こりましたが、ナントカ北九州には行けるように。

なお、バスに乗ったのは3/1(土)で、イベント当日が終わったらそのまま出雲行の夜行バスに乗り、3/3(月)の朝、帰宅します。相変わらずの弾丸旅程です。いつまでこんなこと出来るのかな…。

朝5時(!)に小倉に着き、モノレールを乗り継ぎ、以前より九州の友人(後述)やニュースでおすすめされていた「資さんうどん」を食べます。

www.sukesanudon.com

お腹が減っていたのでしょうね。温かいものを食べて気が抜けていて、「あっしまった!連絡が途絶えてしまっていた!」と、スマホを取り出して義実さんと連絡をとります。案の定私はメッセージを失念していたため、平謝りで資さんうどんのお店で合流することに。うどんをずるずるすすりながら「うわー初めからやらかしちまった…」と思いました。ずるずる。優しい味で深夜バスに疲れた体に染みる……。

そんなこんなで九州の友人こと義実たかさん(イベントでは小西さん名義)と合流。
義実さんには10年以上、いつも創作活動&オタ話でお世話になっておりまして(同人CDのジャケットのイラスト&キャラデザをして頂いたり、漫画のお話や、ネタ出し&深めるTRPG的セッションをして頂いたり…)、今回も即売会イベントサークル参加のお手伝いをしていただけました。九州現地の方ということで、大変心強いです。

お互いうどんを頂いたところで、次にモノレールを乗り継ぎ、華の湯さんという、朝7時から開いている銭湯へ行きます。これが今回大正解でして、体を洗って湯にざんぶと浸かりますれば、疲れが取れ体力が如実に回復されていきました。風呂に入る前と後とで、疲労度が全然違う! 「これならイベント中やれる!」という確信すら覚えるくらいの回復っぷりでした。風呂、湯はすごいですね。

この日、あいにくの小雨でした。イベントだからといって晴れるとは限らないのです。「そこまで降らなければ良いなぁ」と思いつつ、風呂上がりにコーラドリンコをキメながら(う、うわぁぁぁぁぁぁあ!)、義実さんに今回の新刊2冊をお渡しし、読んで頂けることに。
とても丁寧に読んで頂き、その後戻りのモノレール駅でも感想をお話頂き、ああ、作ってよかったなぁ、としみじみ思うわけでした。

 

九州コミティア9

それから九州コミティア会場に行きます。入場。しかし会場、広い&天井高いですね……。地方コミティアみたいなスケールの同人誌即売会に参加したことがなかったため(同人音楽即売会M3には何度も参加しておりますが、同人誌の方はほぼ初めてなのです)、新鮮だなぁと思いながらサークル設営をします。こんな感じです。

レッズ・エララ サークルスペース

イベント開始、ぱちぱちぱち……(拍手)
さぁ、待ちに待った九州コミティア9本番です!

 

会場入場者数、雨の中なのに多かったですね〜。残響は日頃、田舎暮らしなので、ここまでの人の数に接することがないのです。人酔いこそしなかったものの、うわぁ新鮮、という気持ちがございました。

いつも思うのですが、ここに来る方たちは、創作物を作り、創作を求めて来る方々です。とくに今回はコミティアということで、オリジナル創作オンリーです。オリジナルをやろうとする方々がこんなに居る、ということにじわじわと勇気を頂ける気持ちです。

ただ、私は東京で開催されるコミティアにも、地方コミティアにも参加したことがなかったため、今回がいつもに比べてどれだけ人の数が多いか、というのはよくわかりません。九州コミティア、M3との比較はちょっと違うよなぁ、と思いながらイベントに参加していましたから。

 

各参加サークル

残響と義実さんとで、お互い補いあいながらサークルスペースをやっていました。それぞれ見てきたいサークルや展示などもございますしね。

例えば、私残響はこまきときこさんのサークル「とろくすん」に行きたかったわけです。

www.pixiv.net

前年上梓された「つれづれ語学日記」で、外国語学習者から熱い支持を受けるこまき氏です。旅と植物と語学を愛するこまき氏、旅を楽しまれながらこの九州コミティアに参加されています。

(こまきときこ氏の「つれづれ語学日記」についての過去の感想)

modernclothes24music.hatenablog.com

実はこまきさんとは、ついったーでの感想や、このイベント開始前からお互いお話をさせて頂いていて、イベント開催時もお気にかけてくださいました。その節は大変有難うございました。

楽しみにしていたエスペラント語缶バッジを手に入れ、早速自分の帽子につけたり。またドイツ語愛好者として「ベルリンでのんびりできた記」をゲット出来てヨッシャだったり。それから、イベントのざわざわ感では、なかなか外国語ネタを言い合うことは難しいですね〜、とお互い話しあいました。私はЗдравствуйте(露:こんちわっす)とОчень приятно(露:よろしくどうぞ)くらいしか言えなかったです。私もこまきさんも今熱心に学習していますエスペラント語ももっと交えればよかったなぁ、とか。

そんなわけでこまきさんには今回大変お世話になりました。有難うございました。

 

それから旅行記漫画サークル「道草パレット」さんで買わせて頂いたり、過去に書かせて頂いた記事の御礼をさせて頂きました。有難うございました!

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そしてサークルカタログ(九州ティアズマガジン)で見かけたドット絵のサークル「ぶろだるぴくせる」さんに行ったり。どうして残響さんはドット絵(ピクセルアート)と見ると、とたんに顔がゆるみだすのか。

www.pixiv.net

 

それから、先程panpanya先生の話を出しましたが、今回の九州コミティアでは、先生がレギュラー連載陣として活躍されている漫画雑誌「楽園 Le Paradis(ル パラディ)」の巡回原画展「楽園の誘惑」がございました。

私残響も義実さんもこの展示は見たかったのです。そんなわけでそれぞれお気に入り作家さんの原画を見ます。
残響はここではじめてpanpanya先生の生原稿を生で拝見しました。現代のアナログ作家の独創路線をひた走る先生です。やはりその原稿……切り貼りされた写植や紙で構成された厚みある「原稿」の凄まじさ、いろんな角度(言葉通り、見る視点の角度を変えて)から拝見させて頂きました。素晴らしかったです。panpanya先生はいつまでも私のスターです。

 

そんなこんなで、イベントでスペースに来てくださった方、イベントでお話してくださった方、本当に有難うございました。楽しかったです! 同人誌イベントで「パワーをもらう」という言葉がよくわかります。

 

さてその後、小倉駅前のオタショップ集合施設「あるあるタウン」で駿河屋やまんだらけなどを見て、またもや駅前の中古レコードショップでレコ漁り(義実さんには待って頂いてすいませんでした)。

そして早めの夕飯ということで、駅の中で餃子を。うわぁ疲れた体にコーラドリンコと餃子の塩気と油が染みるうううううぅぅ。

しかも一通り食べて、義実さんは残響の創作世界観のネタでいろいろお話くださり、なんとその場で世界観キャラを3枚もイラストを描いてくださるというありがたさ。なんということでしょう、イベントが終わったあとでも、創作の火が燃え盛っております!義実さんも残響も、熱がすごい。そう、このおかげで、イベントが終わって今こうしてレポートを書いていますが、全然創作のやる気がございます。

「やるぞ」。創作をやるぞ。手を動かすぞ。

 

夜8時、義実さんは自宅に戻られまして、駅構内で感謝とともにお見送りさせて頂きました。今日は本当に有難うございました…!

そこから残響は
「どうしようかなぁ、23時の深夜バスまで」
…ということで、とりあえず漫画喫茶に行くことに。たどり着いた漫画喫茶は穴蔵(アナグラ)のように暗い場所で、地下の自分のスペースで、関係各位にメールをお送りしたり、シャワーを浴びたりし、少しだけ休憩が出来ました。しかし暗かったな。

雨脚がやや強まってきた23時半を過ぎ、ようやく深夜バス・出雲行き。乗ってしばらくしたら、いつの間にか眠っておりました。しんだように……。
明朝、出雲市駅に着きまして、シマーネ農業王国に帰ってまいりました。そこから帰宅しましたが、なんかやたらと天候が荒れていて、冷えております。あの創作の熱とエラい違いだなぁ。

 

おわりに

そんなこんなで九州コミティア9参加レポート、そして小倉旅行記でした。今回お世話になった方々、本当に有難うございました。楽しかったです!

とくにこまきときこさん、有難うございました。こまきさんの著作には本当に楽しく、勇気づけられています。これからも愛読者として読ませていただきます。

何より義実たかさん、全てにおいてサポート頂き、また熱い創作の熱、お話、絵を頂き、感謝の念に耐えません。これからもよろしくお願いします。

それではまた、次の機会に〜。
この日記ブログでは音楽の話も書きたいですし、最近作っている人形のことも、それから育てている植物のことも。あ、それとホームページでの総集編は早々にとりかかります。

そんなわけで、残響でした。有難うございました!

 

サークル「レッズ・エララ」代表・残響