父の呼称を読んで、ちょっと興味を持ってあれこれネット検索してみたのですが、どうも、英語圏でも「PAPA」という単語が使われていたようです。昔、ってことなのかな?
イギリスの上流階級で、おそらく、フランス流にきどって使っていた言葉、ということのようで。
ごくごく日常的な単語を除けば、英語とフランス語には、実に多くの共通する単語がありますが(Information みたいなね。「いんふぉめーしょん」じゃなく「あんふぉるますぃおん」と読むだけで。)これが、英語からフランス語に入ったもの、フランス語(もしくはラテン語)から英語に入ったものが入り乱れてまして、その入った時代も、ノルマン・コンクェストあり、20世紀ありと、バラバラ。
ちょびっと語源論をかじると、ホント奥が深くて、あ~、イギリスとフランスの関係って、本当に密なんだな、複雑なんだな、という気分を少し味わえます。もう忘れちゃいましたけどね。
ところで、フランスでは、「パパ、ママ」ではなく、「パパ、ママン(むしろ「マモン」と聞こえるが)」なわけですが、最近、けっこう「パパン」という表記を、日本語サイトで見かける気がします。
ふざけてるのかと思えばさにあらず、どうも「ママがママンなんだから、パパは当然パパンだろう」って感じで普及?してる言い方のようなんですね~。うーむ。和製仏語、とどこかに書いてあり、まぁ、確かに、と思ってしまいました。
和製英語はともかく、和製仏語なんて珍しいよね、と思ったけど、「和製仏語」でネット検索してみると、一番多くヒットするのは「シュークリーム」でした。
「英語じゃ靴クリームだよ!」ってあれね。フランス語では正しくは「シュー・ア・ラ・クレーム」なんだろうけど(クリームの入ったキャベツ、という意味で、あの形がキャベツに似てるから、でしょうね)そんな言い方、見た記憶ないや。あれは「プロフィテロール」でしょう、普通。
あと、「プリン・ア・ラ・モード」も「パフェ」も和製仏語、と言われればこれも成程。「ア・ラ・モード」は「流行の」で良いとしても、「プリン」が仏語でも英語でもない(英語のプディングから作られた和製英語?)もんねー。
食べ物関係のほか、カップル、とか、アベック(いまどきはもう使わないけど)も和製仏語か。
カップル、というのは単に「一組」という意味であって、別に男女一組を指すわけではないし、アベックに至っては、名詞じゃなくて前置詞ですぜ。英語で言ったらWITH。これが何故に男女一組を指す言葉になってしまったのやら。
なんかこう、日本におけるフランスのイメージ(色恋、食べ物)を象徴する単語たちではあるな、と思いましたが、そーいや「レジュメ」「アンケート」などという学問?方面の和製仏語もありますなぁ。
それにしても「パパン」、ママンだからパパン、というあたりが、マミィとパピィ、みたいで、なつかしの異色少女マンガ「お父さんは心配症」を思い出してしまったわ…。