【ショートレポート】小田急・JR乗り入れに向けた試運転が本格化

公開日：2015年12月03日06:27

御無沙汰しております…
コミックマーケット89への出展が決まり、現在急ピッチで新刊となる「総武・東京トンネル（下）」の制作を進めております。（今月中旬が入稿のデッドラインですので、かなり切羽詰まっております…）この作成を優先しているため、ブログ本体の方は実に3ヶ月間も更新が止まってしまいました。申し訳ございません。
せめて写真数枚くらいは新規にアップしたいということで、今回は9月下旬から11月下旬にかけて断続的に実施された、小田急電鉄とJR常磐緩行線の相互直通運転に向けた試運転についてショートレポートとしてお届けいたします。両者の直通運転に関しては、今年8月に解説記事を作成しておりますので、そちらも合わせてご覧下さい。

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小田急・ＪＲ常磐線直通に向けた車両改造（2014・2015年取材）（2015年8月6日作成）

小田急4000形のJR常磐線内試運転

松戸駅に停車中の小田急4000形。2015年9月30日撮影

　小田急電鉄の千代田線直通車両である4000形は、9月27日（日）夜に初めてJR常磐緩行線へ入線しました。入線は終電後ではなく、20時頃と営業運転中の時間帯で、松戸駅まで走行後、松戸車両センターに入庫しました。その2日後には松戸～我孫子間で試運転が実施されました。この編成は9月30日（水）に一旦小田急へ返却されましたが、その後も不定期で小田急4000形のJR線内での試運転が実施され、10月下旬以降は後述するJR東日本のE233系2000番台と入れ替わる形でほぼ毎日試運転が実施されました。

松戸駅に停車中には、快速線のE231系や新京成8800形と初顔合わせが実現。2015年9月30日撮影

JR東日本E233系2000番台の小田急線内試運転

小田急線新百合ヶ丘駅に停車中のJR東日本E233系2000番台。2015年11月27日撮影

　一方、JR東日本の千代田線直通車両であるE233系2000番台も10月26日（月）～11月29日（日）の約1ヶ月間に渡り、小田急多摩線新百合ヶ丘～唐木田間を中心にほぼ毎日試運転が実施されました。小田急電鉄では、最後まで旧式のOM-ATSが使用されていた新宿～新百合ヶ丘間のD-ATS-P化が9月12日に完了しました。そのため、6月中旬の初入線時とは異なり、営業運転中の時間帯に代々木上原駅から小田急線内に入線し、多摩線唐木田駅の先にある車両基地へ回送されています。この一連の試運転は、小田急電鉄の公式ホームページでも実施が告知されており、「期間中に行けば必ず見られる」という状況でした。試運転は多摩線に加えて、最長で小田原線の新松田駅まで実施されており、将来の乗り入れ区間がどのように設定されるのか注目されます。