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小説感想

感想・書評「男子の本懐:城山三郎著」ネタバレ注意・心が折れそうな人に勇気を与えてくれます(レビュー)。 #読書

男子の本懐(城山三郎著)は心が折れそうな人に勇気を与えてくれます 元々城山三郎という作家が好きで、今まで何冊か読んだことがあります。この作家の作品の特徴は取材がしっかりしているせいか、主人公の心の動きをしっかり描写している事ですね。さて、「…

感想・書評「ハムレット/シェイクスピア」ネタバレ注意・最後のクライマックスでの急展開には、何度読んでも鳥肌が止まりません(レビュー)。 #読書

ハムレット/シェイクスピア シェイクスピア悲劇の最高傑作 元々大好きな作品でしたが、何度も読返していたためにボロボロになってきてしまっていたので新しく買い替えました。 本…というよりは台本、の感覚なので、「聞いたことはあるけど…」という方はとて…

感想・書評「邪宗門の惨劇:吉村達也・著」ネタバレ注意・推理小説作家・朝比奈耕作が、巻き込まれるミステリー(レビュー)。 #読書

「邪宗門の惨劇」 吉村達也・著 推理小説作家・朝比奈耕作が、巻き込まれるミステリーです。出演者はわずか3人の、「舞台劇」のような設定です。

感想・書評「羊と鋼:森宮下奈都」ネタバレ注意・内容をすぐに想像できると大変よく読むことができる(レビュー)。 #読書

羊と鋼の森宮下奈都読んでよかった 読みたい本というといろいろ決まっていると思います。どんな本を読みたいとおもうか自分によって決められるものがありますが、本のタイトルというとそうしたことを考えるひとつの方法だと思います。本にはいろいろな観点が…

感想・書評「極大射程:スティーブン・ハンター」ネタバレ注意・元海兵隊スナイパーの元に、謎の兵器開発会社が仕事の話を持ちかけてきます(レビュー)。 #読書

「極大射程」スティーブン・ハンター 伏線の引き方が見事 ベトナム戦争で相棒を失い、故郷に帰って孤独な生活をしていた元海兵隊スナイパーの元に、謎の兵器開発会社が仕事の話を持ちかけてきます。 内容は、様々な環境下で狙撃のシミュレーションを行い、そ…

感想・書評「夏月の海に囁く呪文:雨宮諒」ネタバレ注意・第1話「僕は能面」は、家が民宿を営んでる少年が島に来た女性に恋をする話(レビュー)。 #読書

夏月の海に囁く呪文 雨宮諒 よかったです。 この本は、短編小説が4話で構成されています。 第1話「僕は能面」は、家が民宿を営んでる少年が島に来た女性に恋をする話、第2話「ネバーランド」で、大人になりたくない大学生の同窓会での話、第3話「ちっぽけな…

感想・書評「その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス) 井上真偽」ネタバレ注意・この作品の面白いところといえば、まさに主人公のありえないほどの想像力と推理力に限ります(レビュー)。 #読書

その可能性はすでに考えた(講談社ノベルス) 井上真偽 この作品の面白いところといえば、まさに主人公のありえないほどの想像力と推理力に限ります。推理の論点は、あるカルト集団の集団自殺事件の真相です。事件を紐解いていくと、奇蹟が起きたとしか理由付…

『電車男』『モテキ』など数多くの大ヒットドラマや映画を手がける売れっ子演出・脚本家…感想・書評「川村元気:世界から猫が消えたなら」ネタバレ注意(レビュー)。 #読書

川村元気『世界から猫が消えたなら』人生について考えさせられる一冊。 川村元気さんといえば、『電車男』『モテキ』など数多くの大ヒットドラマや映画を手がける売れっ子演出・脚本家さんですが、本作はそんな彼の初めての小説作品だそうです。さすがの面白…

感想・書評「自白 刑事・土門功太朗:乃南アサ著」ネタバレ注意・冒頭の作品「アメリカ淵」は、実際に起きた事件に基づいて作られたもの(レビュー)。 #読書

「自白 刑事・土門功太朗」 乃南アサ著 乃南アサの作品は構成がしっかりしていて内容も濃く、また話も面白いのでよく読みます。女刑事<音無貴子シリーズ>が特に好きなのですが、今回は短編が読みたくなってこの本を買いました。特に冒頭の作品「アメリカ淵…

感想・書評「コーヒーが冷めないうちに:川口俊和」ネタバレ注意・過去に戻ることのできる喫茶店が舞台のお話(レビュー)。 #読書

「コーヒーが冷めないうちに」川口俊和:過去を変えられなくても戻りたい過去はありますか。 過去に戻ることのできる喫茶店が舞台のお話しです。タイムスリップを取り扱う小説の多くは、現実を変えたいがために過去に戻るものがほとんどだと思います。

感想・書評「ハイエナ 警視庁捜査二課 本城仁一:吉川英梨」ネタバレ注意・汚職事件の犯人を取り逃がすヘマを犯して職場に居場所をなくすところから物語は始まります(レビュー)。 #読書

「ハイエナ 警視庁捜査二課 本城仁一」 吉川英梨・著 主人公である叩き上げのベテラン刑事、本城が、汚職事件の犯人を取り逃がすヘマを犯して職場に居場所をなくすところから物語は始まります。そんな頃、エリート警察官僚である息子の智也から、詐欺組織に…

感想・書評「幼年期の終わり:アーサーcクラーク」ネタバレ注意・オーヴァーロード(最高君主)と呼ばれる異星人は姿を見せることなく人類を統治し、平和をもたらした(レビュー)。 #読書

幼年期の終わり アーサーcクラーク 感動。 ある日、巨大な宇宙船が地上に降りてくる。オーヴァーロード(最高君主)と呼ばれる異星人は姿を見せることなく人類を統治し、平和をもたらした。はたして彼らの目的とは?

感想・書評「スパイダーバース ダン・スロット」ネタバレ注意・世界は多元宇宙(マルチバース)で出来ている(レビュー)。 #読書

スパイダーバース ダン・スロット あっちもこっちもスパイダーマン! 日本でもお馴染み、アメコミヒーローの邦訳3部作の1作目。この世界は多元宇宙(マルチバース)で出来ている。それはニューヨークで活躍しているスーパーヒーロー「スパイダーマン(ピータ…

感想・書評「デッドプールvol.2ソウル・ハンター ジェリー・ダガン他」ネタバレ注意・依頼内容は、過去に悪魔と契約をした人間の魂を狩ること(レビュー)。 #読書

デッドプールvol.2ソウル・ハンター ジェリー・ダガン他 デッドプール、悪魔と契約する アメリカで出版されていた「マーベルナウ!」シリーズ第二巻。過去に起こったとある出来事により、今度のデッドプールは悪魔に雇われた。依頼内容は、過去に悪魔と契約…

感想・書評「τになるまで待って:森博嗣」ネタバレ注意・洋館の様子や人物の描写もつねにドキドキさせるものですし、トリックも、確かに!(レビュー)。 #読書

τになるまで待って 森博嗣のミステリ 森博嗣さんの本は今回が初めてでした。いままでなんとなくめんどくさそう、Φとか難しそう…と思っていました。 手に取ったきっかけは、ミステリが読みたかったから。最近のように寒くなってくると、夜にミステリを読みた…

感想・書評「草祭:恒川光太郎」ネタバレ注意・ホラーというよりはファンタジーです。短編5作品(レビュー)。 #読書

「草祭」 恒川光太郎 「夜市」で「日本ホラー大賞」受賞作家 「ホラー大賞」を受賞して、デビューした作家ですが、この「草祭」は、ホラーというよりはファンタジーです。短編5作品です。 どこかにありそうな不思議な町・不思議な場所の物語です。子供のこ…

感想・書評「デッドプール モンキー・ビジネス:ダニエル・ウェイ」ネタバレ注意・憧れのスパイダーマンを求めてニューヨークへやってきた(レビュー)。 #読書

デッドプール モンキー・ビジネス ダニエル・ウェイ デッドプール、メイドになる 今年ハリウッド映画として公開された『デッドプール』の邦訳の1つ。憧れのスパイダーマンを求めてニューヨークへやってきたデッドプールだったが、当のスパイダーマンに殺人事…

感想・書評「ペンギン・ハイウェイ:森見登美彦」ネタバレ注意・ストーリーは街に突然ペンギンがあらわれたり、謎の雲のような物体が(レビュー)。 #読書

『ペンギン・ハイウェイ』 森見登美彦 これは子どもの、大事で不思議な研究の話。SF大賞受賞作。 SFらしい、非常にばらばらなキーワードがあちらこちらに登場するのだけど、それらが実は全てレゴブロックのごとく組み立てられているというのを、読者と作中人…

感想・書評「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」ネタバレ注意・2017年秋に二宮和也で映画化(レビュー)。 #読書

「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」 田中経一:2017年秋に二宮和也で映画化 主人公佐々木充は、死期が近い人々の思い出の料理を完璧に再現する「最期の料理請負人」です。佐々木はある時、第二次大戦中、満州で天才料理人の山形直太朗によって作られた究極…

感想・書評「N氏の遊園地:星新一」ネタバレ注意・予想外の結末が面白い(レビュー)。 #読書

N氏の遊園地 星 新一 予想外の結末が面白い 中学生の頃に星新一さんの作品を初めて読んで、すっかり彼の作品のファンになったんです。それまではタイトルを見て気に入れば読むというスタイルで本を読んでいたので特定の作家さんの作品を読み続けたのは彼が初…

感想・書評「異人館画廊シリーズ:谷瑞恵」ネタバレ注意・ミステリー要素あり、恋愛要素あり、入り込める世界観(レビュー)。 #読書

谷瑞恵の異人館画廊シリーズが面白い! 谷瑞恵さんの異人館画廊という本を読みました。谷さんがもともと好きだったので、ふらっと立ち寄った本屋で見かけて即買いしましたが、結果的にオーライでした。イギリス帰りの帰国子女の主人公と、過去に交流もあった…

感想・書評「朱夏」警視庁強行犯係・樋口顕:今野敏著・ネタバレ注意・樋口の勤務の様子、家庭の様子が描かれますが、ふつうの家庭で(レビュー)。 #読書

「朱夏」警視庁強行犯係・樋口顕 今野敏著 警視庁の樋口警部補の妻が誘拐されます。どうして?身代金目的ではないのです。では~なぜ? 樋口の勤務の様子、家庭の様子が描かれますが、ふつうの家庭で、どこにも問題はないように思えます。

異性愛者と同性愛者の話、ではなく夫とその愛人の二人が好きな女性…結局何も解決していない・感想・書評「きらきらひかる(江國香織)」ネタバレ注意・(レビュー)。 #読書

きらきらひかる(江國香織):結局何も解決していない 異性愛者と同性愛者の話、ではなく夫とその愛人の二人が好きな女性、妻には好意を持っているが愛は他の相手にある男性1、男性1の恋人だが男性1の結婚により愛人になってしまった男性2という奇妙な三角…

感想・書評「アンデッドガール・マーダーファルス:青崎有吾」ネタバレ注意・舞台は20世紀初頭の平行世界。所謂化け物が存在するその世界で、殺人事件が起こります(レビュー)。 #読書

青崎有吾のアンデッドガール・マーダーファルス、館シリーズとはまた違う趣が素敵です 私が最近買って読んだのは、館(笑)シリーズでミステリーファンにはお馴染みの、青崎有吾の『アンデッドガール・マーダーファルス』です。

感想・書評「ここはボツコニアン3 二軍三国志:宮部みゆき」ネタバレ注意・ゲームのネタによくあるボツネタが集まってできた世界のお話(レビュー)。 #読書

宮部みゆき著「ここはボツコニアン3 二軍三国志」 ゲームのネタによくあるボツネタが集まってできた世界のお話。ボツの世界をより良い世界にするために選ばれた長靴の戦士「ピノとピピ」がボツコニアンの取扱説明書「トリセツ」とともにボツコニアンの世界を…

感想・書評「ガラダの豚:中島らも」ネタバレ注意・綿密に練られたストーリー設定と、終盤で回収される伏線の数々が読んでいて気持ちいい(レビュー)。 #読書

「ガダラの豚」中島らも 綿密に練られたストーリー設定と、終盤で回収される伏線の数々が読んでいて気持ちいいです。

感想・書評「金閣寺:三島由紀夫」ネタバレ注意・文章がすごくきれい。比喩の使い方が面白い(レビュー)。 #読書

三島由紀夫の『金閣寺』は結構怖かったです 三島由紀夫の『金閣寺』を読みました。有名作品なので手を出してみたんですが、評価されるだけあってすごかったです。 まず文章がすごくきれいなんですよね。何より比喩の使い方が面白いです。この描写をこう例え…

感想・書評「魔中獣狩り Ⅱ 暗黒編:夢枕漠」ネタバレ注意・僧の美空、かれは無痛症といわれる、生まれつき痛みの感覚がない特異体質(レビュー)。 #読書

魔中獣狩り Ⅱ 暗黒編 夢枕 漠 獏さんお得意の魔獣狩りシリーズです。何度見ても面白い 獏さんの本は、20年、いやもっと前から新作の出るのを待ち構えては買っていました。産金は新刊を購入するのは少なくなり。もっぱら古書店で探すのが多いです。今回も古本…

感想・書評「贖罪;湊かなえ」ネタバレ注意・四人の女性が代わる代わる登場し、自分の過去と、現在と(レビュー)。 #読書

贖罪;湊かなえの代表作。登場人物が追い詰められていく 湊かなえさんの代表作のひとつである贖罪。四人の女性が代わる代わる登場し、自分の過去と、現在と、そしてこれから起こるであろう悲しい未来を予兆させてある人物への贖罪が続いていきます。登場する…

感想・書評「有頂天家族/森見登美彦」ネタバレ注意・京都を舞台に主人公の狸、矢三郎とその家族、天狗の赤玉先生、人間だが天狗の力を持つの弁天を中心にお話(レビュー)。 #読書

有頂天家族/森見登美彦 狸と天狗と人間がおりなすファンタジー 有頂天家族は、京都を舞台に主人公の狸、矢三郎とその家族、天狗の赤玉先生、人間だが天狗の力を持つの弁天を中心にお話が展開していきます。作者の森見登美彦さんは京都を舞台にした作品を多く…