JAMA Pediatrics誌からニルセビマブはRSウイルスによる乳児の入院を減らしていた米国で承認後初シーズンの臨床データを分析 米国疾病対策センター(CDC)のHeidi L. Moline氏らは、米国の7大学の小児医療センターで、5歳未満の幼児を対象にRSウイルス(RSV)関連急性呼吸器疾患の流行状況を調べ、ニルセビマブがRSVによる入院を減らす効果を93%と推定したと報告した。結果は2024年12月9日のJAMA Pediatrics誌電子版に掲…2024/12/27感染症
JAMA Neurology誌から5年以上再発がない多発性硬化症患者は安全に治療を中止できるか? オランダAmsterdam大学医療センターのEline M. E. Coerver氏らは、18歳以上の多発性硬化症(MS)患者で、5年以上再発がなく安定している人を対象に、安全に疾患修飾療法(DMT)を中止できるかを調べるランダム化比較試験を行い、治療中止群では再発例が増加し、中止から再発までの期間は中央値で1…2024/12/26精神・神経
JAMA Pediatrics誌から新型コロナウイルス感染と若年層の糖尿病新規発症の関連は?20歳未満の糖尿病発症率と重症度を調べた韓国のコホート研究 韓国のChung-Ang University HospitalのDa Hye Lee氏らは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックと小児糖尿病の新規発症との関連を調べるために、同国の20歳未満の人々を対象とするコホート研究を行い、パンデミック期間には、それ以前より1型糖尿病(T1D)も2型糖尿病(T2D)も発…2024/12/25代謝・内分泌
JAMA Psychiatry誌から小児のPTSDにはトラウマに焦点を当てた認知行動療法が有効様々な心理学的介入法を比較したメタ解析で明らかに 英国King's College LondonのThole H. Hoppen氏らは、小児の心的外傷後ストレス障害(PTSD)患者を対象に、様々な心理学的介入法の有効性を調べたランダム化比較試験(RCT)の系統的レビューとネットワークメタアナリシスを行い、トラウマに焦点を当てた認知行動療法(TF-CBTs)が症状を軽減する…2024/12/24小児科
JAMA Network Open誌から東日本大震災の被害は高齢者の認知機能と関連か高齢者を3年ごとに4回追跡したコホート研究で明らかに 中国清華大学のHuaquin Hu氏らは、宮城県岩沼市の高齢者を対象にしたコホート研究を利用して、東日本大震災の経験がその後の認知機能に与えた影響を検討し、災害による被害は認知機能の悪化と関連しており、認知機能障害の進行パターンは大きく3タイプに分けられると報告した。結果は2024年12月2…2024/12/23精神・神経
JAMA Cardiology誌から動脈硬化性CVDへの高強度スタチン治療と代替療法を比較3年間の総死亡と心血管リスクに差はない 韓国・延世大学のYong-Joon Lee氏らは、動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)患者に対して、標準的な高強度スタチン療法と、高強度スタチンが使えない人の代替療法の有効性を比較するために系統的レビューと個人データメタアナリシスを行い、3年間の追跡で総死亡や心血管疾患のリスクに差はなかったと報…2024/12/16循環器
JAMA Internal Medicine誌からメトホルミン、2型糖尿病患者の喘息発作を抑制 英国Imperial College LondonのBohee Lee氏らは、メトホルミンの使用を開始した喘息で2型糖尿病の患者を1年間追跡して増悪リスクを調べ、自己対照のケースシリーズ研究と、傾向スコアの逆確率重み付け法を用いたコホート研究の2つの試験デザインで、メトホルミン使用者は喘息発作のリスクが低かっ…2024/12/11呼吸器
JAMA Network Open誌から妊娠中期の胎盤増殖因子濃度は早期早産を予測 カナダToronto大学のRachel A. Gladstone氏らは、妊娠糖尿病スクリーニング目的で受診した単体妊娠女性の血液検査を行い、測定した胎盤増殖因子(PlGF)値が妊娠34週未満の早産を予測する因子として有効かを検討する前向きコホート研究を実施したところ、検査値が100pg/mL未満の場合は早産リスク…2024/12/10産婦人科
JAMA Network Open誌からガバペンチノイド、高齢者の股関節骨折リスクを増やす オーストラリアMonash大学のMiriam T. Y. Leung氏らは、股関節骨折で入院した同国ビクトリア州の高齢患者を対象に、ガバペンチノイド(ガバペンチン、プレガバリンなど)使用と股関節骨折のリスクを検討するcase-time-control研究を行い、この薬の使用は骨折リスクの増加と関連が見られ、特にフレ…2024/12/09老年医学・介護
JAMA Oncology誌から前立腺癌治療に伴う合併症を12年後まで追跡 米国Fred Hutchinson癌センターのJoseph M. Unger氏らは、前立腺癌の予防効果を調べた2件の臨床試験とメディケアの請求データを利用して、前立腺癌と診断され手術や放射線治療を受けた患者と、これらの治療を受けなかった人を12年後まで追跡して、治療に伴う合併症のリスクを調べるコホート研究を…2024/12/06癌
JAMA Network Open誌から空気清浄機で呼吸器感染症リスクを減らせるか高齢者介護施設でのランダム化比較試験 オーストラリアNewcastle大学のBismi Thottiyil Sultanmuhammed Abdul Khadar氏らは、高齢者介護施設の室内に空気清浄機を設置することで、急性呼吸器感染症(ARI)のリスクを減らせるかを検討するクロスオーバーデザインのランダム化比較試験を行い、intention-to-treat分析では有意差がなく、試…2024/12/04感染症
JAMA Dermatology誌から免疫チェックポイント阻害薬、進行癌では乾癬リスク高まる 台湾国防医学院のSheng-Yin To氏らは、台湾の国民健康保険データベースや癌登録を利用して、ステージIIIまたはIVの進行癌や転移癌で免疫チェックポイント阻害薬(ICI)を使用した患者と、その他の抗癌薬で治療した患者の、乾癬発症リスクを比較するコホート研究のtarget trial emulationを行い、I…2024/12/02癌
JAMA Oncology誌から禁煙による生存期間延長、癌診断後も認められる診断から6カ月以内の禁煙が好ましく、5年後以降では利益なし 米国Texas大学MD Anderson癌センターのPaul M. Cinciripini氏らは、癌と診断された喫煙者が、診断後に禁煙した場合の生存利益を調べる前向きコホート研究を行い、診断から6カ月以内に禁煙治療プログラムを開始して禁煙した患者は、喫煙を続けた患者に比べ生存期間が延長していたと報告した。結果…2024/11/27癌
JAMA Otolaryngology–Head and Neck Surgery誌から閉塞性睡眠時無呼吸が重度の小児、ビタミンDが低値アデノイド切除・口蓋扁桃摘出術を受けた小児が対象の横断研究 米国Nemours小児病院のAndrew E. Bluher氏らは、重度の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)でアデノイド切除・口蓋扁桃摘出術を受けた小児を対象に、血清ビタミンD濃度を調べる横断研究を行い、OSA患者では小児でもビタミンD欠乏症が多く、睡眠ポリグラフ(PSG)検査で評価した無呼吸低呼吸指数(AHI)によ…2024/11/26精神・神経
JAMA Network Open誌から小児の市中肺炎外来患者、抗菌薬不要例が多い可能性抗菌薬を使わずとも治療失敗や重症化の割合はわずかしか違わない 米国California大学San Francisco校のDaniel J. Shapiro氏らは、外来で肺炎と診断され、抗菌薬を使用した小児患者と使用しなかった小児患者の傾向スコアをマッチさせて、アウトカムを比較する後ろ向きコホート研究を行い、抗菌薬を使わなかった小児の割合は約20%だったが、治療失敗や重症化した…2024/11/21呼吸器
JAMA Internal Medicine誌から夜間のこむら返り予防、ビタミンK2が有効か中国の高齢者を対象にしたプラセボ対照ランダム化比較試験 中国Third People's Hospital of ChengduのJing Tan氏らは、夜間のこむら返り(NLC)に悩む高齢者を対象に、ビタミンK2サプリメントを毎晩1回8週間服用する臨床試験を行ったところ、NLCの頻度や重症度がプラセボ群に比べ有意に低下したと報告した。結果は2024年10月28日のJAMA Internal Medicine…2024/11/20骨・関節・筋
JAMA Neurology誌からTNF阻害薬で炎症性中枢神経系イベントリスクが増える観察研究の系統的レビューとメタアナリシス 中国・北京大学第一医院のWenhui Xie氏らは、自己免疫疾患に対して、腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬による治療開始後に起こった中枢神経系(CNS)の炎症性疾患について報告していた観察研究の系統的レビューとメタアナリシスを行い、TNF阻害薬や罹患している自己免疫疾患の種類にかかわらず、炎症性CN…2024/11/14アレルギー・免疫
JAMA Neurology誌から難聴はパーキンソン病の独立した危険因子補聴器の早期使用でリスクを減らせる可能性 米国Oregon健康科学大学のLee E. Neilson氏らは、聴力検査で難聴と診断された米国の退役軍人を追跡してパーキンソン病(PD)の発症率を調べるコホート研究を行い、難聴の重症度が高い集団ほどその後のPD発症率が高く、速やかに補聴器を使用すると、発症リスクを減らせる可能性があると報告した。…2024/11/12精神・神経
JAMA Surgery誌から心血管手術後の合併症からの救命率、女性は低い 米国Michigan大学のCatherine M. Wagner氏らは、メディケア受給者を対象にハイリスクの心血管手術を受けた場合のアウトカムを男女別に分析し、重篤な合併症が起こる割合にはほぼ同様だったが、合併症が起こった場合の救命率は女性患者の方が男性患者より低かったと報告した。結果は2024年10月16日…2024/11/11外科
JAMA Dermatology誌から難治性アトピー性皮膚炎、小児で使用継続率が高い薬は?デュピルマブ、メトトレキサート、シクロスポリンをコホート研究で比較 オランダUtrecht大学病院のLisa P. van der Rijst氏らは、中等症から重症のアトピー性皮膚炎(AD)があり、デュピルマブ、メトトレキサート(MTX)、シクロスポリンA(CsA)による治療を開始した12~17歳の患者を追跡するコホート研究を行い、3年後までの治療継続状況を調べたところ、デュピルマ…2024/11/08皮膚科