Gypsophila

篠川明の雑記置き場です。

新年なので、好きな歌詞カルタをやった

あけましておめでとうございます!

 

Twitterの知人が前にやっていた「好きな歌詞カルタ」という企画が中々おもしろくて。その名の通り好きな歌詞を五十音順に並べていく、ってシンプルなものなのですが、考え始めると止まらなくなる。当時便乗して作ったものを前にうっかり消してしまったので、折角新年だし、ということで(?)作り直してみました。

 

≪あ≫

あたしあなたに会えて本当に嬉しいのに

当たり前のようにそれらすべてが悲しいんだ

アイネクライネ / 米津玄師

 

≪い≫

今も遠くで聞こえるあの時のあの曲がさ

遠くで近くですぐ傍で、叫んでいる

ロックンロールは鳴り止まないっ / 神聖かまってちゃん

 

≪う≫

『生まれてはじめて』と『最初で最後』の

『一世一代』が君でした

ラストバージン / RADWIMPS

 

≪え≫

絵に描いたとしても

時と共に何かが色褪せてしまうでしょう

Drawing / Mr.Children

 

≪お≫

俺は胸の鍵穴にぴったりと合わせて

鉄を削り鍵となる音楽を作った

音楽はもっと遥か遠くまで旅をする

回る時代のどこか遠く帰る鍵穴を探す

3020 / SuiseiNoboAz

 

≪か≫

変わり続ける君を、変わらず見ていたいよ

short hair / Base Ball Bear

 

≪き≫

君にいいことがあるように

今日は赤いストローさしてあげる

ストロー / aiko

 

≪く≫

暗い夜に 出会えた奇跡を祝って響け

君だけのオリオン / サンドリオン

 

≪け≫

喧騒の中で 僕は曖昧に笑ってたいな

イカラさんが通る / ハヌマーン

 

≪こ≫

今度逢う時はコートも要らないと

そんなに普通に云えちゃうのが理解らない

カプチーノ / ともさかりえ

 

≪さ≫

最後のキスはタバコの flavor がした

ニガくてせつない香り

First Love / 宇多田ヒカル

 

≪し≫

シベリアの墓標に刻まれた君の名前

神のいない教会へ

手をとり二人逃げようとした

二月の兵隊 / the cabs

 

≪す≫

過ぎ去った夏が作り出した

あの透き通ったあなたを思い出した

焦げたチョコマフィン、溶けた銃口

モノクロのリタ・ヘイワース

9月になること / teto

 

≪せ≫

セックスばっかのお前らなんかより

愛情求め生きてきてんのに

ああ 今日も愛されない

夢追いベンガル / あいみょん

 

≪そ≫

それが一筋の光ならば一向照らし続けてよ

そこにどんな答えがあっても

まだまだ終わりはないだろう

傾いた空 / plenty

 

≪た≫

ただ地獄を進む者が 悲しい記憶に勝つ

地獄でなぜ悪い / 星野源

 

≪ち≫

小さい頃は神さまがいて

不思議に夢をかなえてくれた

やさしい気持で目覚めた朝は

おとなになっても 奇蹟はおこるよ

やさしさに包まれたなら / 荒井由実

 

≪つ≫

突き刺す十二月と伊勢丹の息が

合わさる衝突地点

少しあなたを思い出す体感温度

群青日和 / 東京事変

 

≪て≫

手のひらが世界中 繋がるウィンドウ

指先でつかむのはどの未来? 

空を飛び交う 光になって

こんなワクワクも届くのかな

MY COLOR / Perfume

 

≪と≫

泥みたいな頭で笑っては泣いて

姿見の前で中指立てる

愛おしくてたまらないアナタへ

パノプティコン / r-906

 

≪な≫

ナメてんじゃねえぞ

オレらこんな笑えねえ世の中

まっぴらなんだよ

やべ~勢いですげー盛り上がる feat.stillichimiya / 田我流

 

≪に≫

2時を過ぎて 甘い夜と、

黒い猫と、想いの色。

知らない / 古川本舗

 

≪ぬ≫

濡れたままの髪で僕は眠りたい

脱ぎ捨てられた服 昨日のままだった

ミュージック / サカナクション

 

≪ね≫

ねえ 見てみたい 感じてみたい

泣いて 笑って しくじって

コントラスト / 篠澤広

 

≪の≫

No Surrender

Baby 傷つくなよ

汚れきった世界から 必ず連れ出してみせる

どんなに悲しくても 生き延びて又会おう

悪夢を蹴散らす歌を唄いながら

No Surrender / the pillows

 

 

≪は≫

ハローもグッバイも

サンキューも言わなくなって

こんなにもすれ違って それぞれ歩いてゆく

ワンダーフォーゲル / くるり

 

≪ひ≫

ひとりでも私は生きられるけど

でもだれかとならば人生ははるかに違う

強気で強気で生きてる人ほど

些細な寂しさでつまずくものよ

誕生 / 中島みゆき

 

≪ふ≫

二人よがりに なりたいな

当たりくじだけの くじ引きがしたい

恋の煙 / チャットモンチー

 

≪へ≫

ベリベリラ まだ可憐な唇を重ねて

何度も ベリベリラ 唱えましょう

桃色リップのファンタジア

VERY BERRY LOVE / アルストロメリア

 

≪ほ≫

僕たちはいつも

叶わないものから順番に愛してしまう

海と花束 / きのこ帝国

 

≪ま≫

毎日毎日 働いていたら

あなたの名前の漢字を忘れた

中古の本を4冊も買ってしまった

忙しくて読む暇もないのに

チロルとポルノ / クリープハイプ

 

≪み≫

みんな光りかた探していた

私はいつも蛍光灯つけっぱにしたまま

家を出てしまう だめだなぁ。

セイントアンガー / リーガルリリ

 

≪む≫

難しいくちづけをしたなら

戻れないわ簡単でいいの

温くて狭いユートピア

幸せだったわよね

UTOPIA / FINLANDS

 

≪め≫

迷宮入り確定ロマンス

謎解きはキスの後にしよう

理由?理屈?なんてないよ

君の笑顔で充分だよ

謎解きはキスのあとで / DIALOGUE+

 

≪も≫

もしも過去を全部やり直せるなら

出会えるあの日に戻って

君の首を締め付けるさ

嘘だよ そんなことできないから

今だって消えない痛みを紡いでいるの

糸 / 花譜

 

≪や≫

やってきた恐竜 街破壊

迎え撃つわたし サイキック

スマトラ警備隊 / 相対性理論

 

≪ゆ≫

指先から こぼれる愛を

集めて全てあなたにあげましょう

おやすみなさい このしなやかな

腕に体を横たえ 泣きなさい

しなやかな腕の祈り / Cocco

 

≪よ≫

夜は自己嫌悪で忙しい

夜は自己嫌悪で忙しいんだ

反省文 反省文 反省文

提出します

夜な夜な夜な / 倉橋ヨエコ

 

≪ら≫

楽園なんてないよ 楽園なんてあるわけない

友達も繰り返してる Life Is Party

Life Is Party / andymori

 

≪り≫

理論武装に笑顔は不可欠ね

コンマ打つときにコツが要るのよ

RALLY / Cymbals

 

≪る≫

留守番電話サービス 吹き込んだ低周波

日常の最前線 私は何処に行けば?

日常と地球の額縁 / wowaka

 

≪れ≫

Raining 夏の午後に 通り雨 傘の下

Kissing 濡れた頬に そっと口づけた

あの季節に まだ焦がれている

Ref:rain / Aimer

 

≪ろ≫

ロックは死んだって言われ続けて

まだ鳴らしているのは BG#でE

あの娘がどうとかやり尽くされたわ

虚ろに歌うのは"Fountain"と低用量ピル

ユアンと踊れ / Helsinki Lambda Club

 

≪わ≫

わかってる 僕らは眩しさに夢を見る

変わらぬまま行こう

未だ知らない場所へと向かおう

目眩 / ヒトリエ

 

 

以上です! 一応全部埋めた!!

いいな〜と思った歌詞があったらサブスクで探すなりして聴いていただけるとオタクとしてはうれしいです。全部あるはず。

それでは。今年もよい年になりますよう。

サークル活動って言いつつ寄稿しかしてない2024年

タイトル通り、今年シャニマスで寄稿させていただいた作品の振り返りです。当然と言えば当然ですが読んでくれた人向けの話になるので、作品のあらすじとかはほぼ入れてません。

 

読まなくてもいい前置きを挟みます。読まなくていいので字がちょっと薄めです。

普段あんまり作品について自分で何を考えて書いたか~とか、どういうことを書きたかったか~みたいなことをあれこれ文字で語るのはダサいんじゃないかとか、言いたいことは作品でちゃんと語ったほうがいいとか、読書体験を損ねてしまうとか、読んでるときに読者の中に作者の顔が浮かびそうで怖いとか、そういうことをTwitterやら何やら言い続けてきたわけなんですが。

最近こういう振り返り記事を書く人が周りに多く、そしてそれがまあまあ読み手側にも求められているらしい……みたいな雰囲気を感じるうちに、自分は何やら勘違いをしていたのでは……? と思い始め。だとしたら、一度やってこなかったことをやってみる、というのも大事かもしれない……ということでやってみます。今までTwitterとかで言ってたことは、すべて忘れてください。

まあ需要がないなら消せばいいしな!

 

 

①bi/シャニぬい合同『ぬいのぐらふぃ』 

●主要登場人物:七草はづき、桑山千雪

はづきさんと千雪さんの関係性がいろいろな理由で好きなんですが、今年頒布された寄稿作に絞っても3回書いているらしい。思想を出しすぎかも。ぬいで小説、って考えたときに真っ先に浮かんだのが手芸が得意な千雪さんの顔で、じゃあぬい服とかぬいそのものを作る話にしようと思い、あとは流れで話を組み立てていったような記憶がある。千雪さんが大事なぬいに着せたい服を考えたとき、必然的に千雪さんのファッション趣味の話になるわけで、そこからアプリコットの話にも繋がるわけで、趣味の話繋がりで音楽の話も……って連鎖的に考えていったら何だかいい感じになりました。そういう、取り敢えず浮かんだアイデアを詰めてみる、って作り方をした割には意外なほどにうまくまとまってて結構気に入ってたりする。あと千雪さんの音楽趣味に触れる話にしたのは、後述のBase Ball Bear合同の原稿と同時進行で書いた話だから、っていうのも大きかったりします。

 

capsule/ミリシャニBase Ball Bear合同『バンドBとアイドルについて』

●主要登場人物:七草はづき、桑山千雪 インスパイアされた楽曲:17才

そのBase Ball Bear合同がこちらというわけです。イメソン系の話はこれまでも書いたことがあったんですが、折角なら今回は楽曲そのものがシャニマスの世界にある、ということにして、千雪さんの思い出を振り返る話にしてみようかなと。『17才』のMVってざっくり言うと高校生がタイムカプセルを埋めるって内容なんですが、昔使っていた音楽プレイヤーってさながらタイムカプセルのようなものだよね、ということで。そういうお話を書きました。サブスク全盛の今の時代だとあんまりイメージ湧かない方もいる……? かもしれませんが、今だと聴いてないものが入ってたりとか、もう現物を手放してしまった音源とか、友達や恋人と貸し借りしたCDとか、いろいろ入ってて後から見返すと楽しいんですよ。ちょうど年末年始で帰省されてる方も多いのではないでしょうか。もしご実家に眠っていたら、掘り出して充電してみるのもいいかもしれません。

youtu.be

 

MV冒頭の台詞は絶対そのまま使いたかったので、書くにあたってラストシーンが最初に決まりました。

 

③ordinaryシャニマス×スピッツ合同『283bergen vol.1』

主要登場人物:郁田はるき インスパイアされた楽曲:シロクマ

こちらも楽曲合同。邦楽ロックオタクの端くれとして、同じイベントで2本も参加させていただけたのは本当に光栄でした。こちらでは正統派(?)のイメソン小説を書かせてもらいました。ちょっと本の話とは逸れるんですが、個人的なこだわりとして、あんまりイメソン系の話には歌詞を直接的に引用したくない、っていうのがありまして。まあ権利的なお話もあるっちゃあるんですけど、やっぱり歌詞ってメロディに乗ってこそ最大限に魅力的に聴こえる言葉だと思っていまして。そんなわけで「普通に読めるけど、この曲に影響を受けてる、って言うと『あ~』って納得してもらえる」くらいの塩梅を目指し続けてるんですが、この作品はやりたいことの理想形に近いことをできた気がしていて。あと郁田はるきさんの瑞々しい感性に寄り添うようなお話を一度は書きたかったので、そういう点でも満足しています。はるきって『シロクマ』っぽくない? って話はそれ単体だとたぶん自分にしか伝わらないんですが、この作品を通して誰かに納得させられていたらうれしいです。

youtu.be

 

④403/郁田はるきふわふわ合同『Fluffy Fluffy Comet』

主要登場人物:郁田はるき

たまに人の合同誌で勝手にホラーテイストの話を書く、っていうテロ紛いのことをしているんですが(ちゃんと許してくれそうな人相手にしかやってないので許してください)、こちらもそのひとつです。好奇心の塊みたいなはるきだからこそ、触れてはいけないものに触れてしまいそうになる、ってお話にしようかな~ってアイデアが浮かんで、そこからイメージを膨らませていった感じです。読めばわかる、直球すぎるタイトルが結構お気に入り。でもホラーテイストの話は毎回どこかに反省が残るんですよね。不気味さを残す以上「本来なら説明してほしいであろうところを説明しない」って技術が必要になるけど、ちょっと語らなさすぎて伝わらなかったかも……みたいな。もっとうまくなりたい。来年もどこかで書くと思います。

 

⑤穴/樋口円香合同『樋口円香さんって、いいよね……』

主要登場人物:樋口円香、浅倉透

誰が浅倉透のピアスの穴を開けたのか、って公式で出ているんでしょうか。出ているとしてそのコミュを読めていないので、こうだったらおもしろいかも、ってお話を書きました。大本を辿れば着想元はクリープハイプの楽曲『左耳』なんですが、考えていくうちに全然違う話になっちゃいました。その場合だと円香の知らない透のクラスメイトが開けた耳の穴について、円香があれこれ考える……みたいなお話になってたと思う。ワンアイデア勝負なのであんまり文字数は増やせなかったんですが、後から読み返してみるとあの短さが最適解だった気も自分でしています。

 

⑥couturiere/283プロマフィアパロ合同『閃耀黑帮』

主演:桑山千雪 出演:七草はづき、大崎甜花、大崎甘奈

三人称視点&アクション描写に初挑戦、ということで本当~に今年で一番大変だったのはこの作品かもしれない。その分、まあ、自分で言うのもあれなんですがとてもいいの書けたんじゃないかなと思っています。あとがきにも影響を受けた作品を書いたんだけど、あんまり今まで活かせなかったアクション映画のインプットを活かせるいい機会になって楽しかったですね。ちなみに話の軸になってくる防弾ドレスやスーツのアイデアジョン・ウィックから拝借しました。千雪さんのキャラクター像については、裏社会で自分のやりたいことを通して生きるカッコいい人として描きつつも「殺しって選択肢が生活に入り込んでいる人」として描きたくて。その辺りをもっと深堀りしたかったんですができなかったので、個人誌で続編っていうか連載版みたいな……書きたいな……! もっと双子の活躍も書きたいし、はづきさんとのバディ時代のお話とかもね……やりたいですね……。

 

以上、今年はシャニマスで6本の寄稿をやらせていただきました。思えば結構いろいろなジャンルのものを描けて楽しかったですね。主催の方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。来年はミステリとかSFもやってみたいなと思っております。そういう合同誌に参加させていただく機会があるのかはわかりませんが……。

 

そんなわけで今年もありがとうございました。来年は個人での同人活動も再開させたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。寄稿のご依頼はTwitterのDMからいつでも受け付けております! よいお年を。

創作とか、即売会とか、それに伴うコミュニケーションとか

・もう数日前の話だけど、SSF08に行っていました。サークル参加ってわけじゃなく、知り合いの手伝いで。元々最近あんまりメンタル的に元気じゃなかったのもあって、爆速で対人コストを使い切ってしまい目的を終えた側から帰ってしまったのですが、ご挨拶してくださった方はありがとうございました。こんなオタクですがそこそこの人に覚えててもらってたのはうれしかったです。

 

・わりと本気で人と、特に大人数との対面してのコミュニケーションがしんどい……というか仕事なら「まあ仕方ない」で全然割り切れるんだけど、趣味みたいな領域になると自分の中で「別にやらなくてもいい」判定になってしまい、そうなってしまうと途端にめんどくさくなってしまうし、相手にもわざわざ自分とのコミュニケーションに付き合わせたくないな、と思ってしまう性格で。今年1年はそういうの頑張って、もっといろいろな場に出てみようかなと思ってはいたんですが、結論から言えば無理でしたね……。これは相手が誰か、どういうコミュニティだ、とかじゃなくてそもそも向いていない。たぶん。

 

・原因はというと、そもそも自分の持ってる話題の幅の乏しさとか、本当に声が嫌いで仕方ないとか、あと特に対面が苦手なのは容姿のコンプレックスとか、ほんとにいろいろあるんですけど。シンプルに不慣れなのが一番大きいかもしれない。もう人生二十数年やってきてるんですが今後慣れるんですか??

 

・実際、こういう場だからこそ正直に言うともうちょっと合同誌とかの企画に呼ばれてみたいとか、そうじゃなくてもコミュニケーション取れたほうがいろいろ楽なんだろうなぁとか、そういうことは思うんですよ。表紙の依頼とかも気軽にできたほうが手に取ってもらえるんでしょうし。いや、それはそれでその人の表紙のおかげで本が売れたって思うから別のメンタル的な問題が発生するんですが……。めんどくさいなこいつ。

 

・ともあれ、価値は理解していたとしてもやりたくないこと、諦めたほうが楽なことってありますよね。自分にとっては飲みに行くとか、あと遊ぶとか。多分それなんだと思う。そもそも一人でできるからこの趣味続いてるわけだし……。

 

勿論全部が全部そうではなくて、この人とならまあ楽しいな、みたいなのは本当に、ごくごくわずかにあるんですが。大人数の集まりの場にはこれからも顔出せないんだろうなぁ、とか、久々にいろんな人に会ってみて思うなどした週末でした。

 

 

書きたいのに書けない、みたいな

・2次創作をやってきて年数だけで言えばぼちぼち8年くらい? になってるみたいなんですが、時間や体力がないわけでも何か気持ちが落ち込んでいるわけでもなく、何なら手を動かしたい気持ちはあるのに書けない、という、ちょっと初めてかもしれない状態になっているのが最近の悩みだったりして。今回はそんな話です。

 

・自分の作品はあんまり波風立たない、その作品の登場人物がただ生活をやってる、という感じのものが多くて、言うなれば創作のヒントは日常生活のそこら中に落ちているわけで。自分の生活でも、人から聞いた生活の話でも、ラジオとかで聞く全然知らない人の話でも、「このシチュ/設定は創作に使えるかもしれない」と思いついたらそこに合うキャラを当てはめて、そこからそのキャラならこういう場面でどう考えるか……みたいな感じで今までの大半の話を書いてきたんですよね。たとえば同じ部屋で一緒にご飯を食べるだけのお話とか、近くのお店で買い物をするだけのお話とか、作中には出てこない街の人との交流のお話とか。

 

・ところが今この「合うキャラを当てはめる」って部分ができなくなっていまして。ものすごくストレートに言えば「そんな当たり前の話をこのキャラで書く意味はあるのか?」みたいな冷静さが自分の中に生まれてしまっている。

 

・これはどうしてだろう、と最近いろいろ考えていたんですが、シンプルに言えば「飢え」が足りなくなったんだなと。このキャラクター/組み合わせで公式で見られないものが書きたい、みたいなものがもう全然ない。最近で言うなら学園アイドルマスターの葛城リーリヤさんのことがとても好きで、プロデューサーや紫雲清夏さんとの関係性を描いた素敵な2次創作を見てはrtといいねボタンを押しているのですが、自分で書こうという気にはならなくて。本を出したいとか言ってたんですが今のとこ書きたいものが全然ない。っていうか公式のコミュで「答え」が出すぎていて、そこでまず満足してしまっている。もう両方親愛度10までプロデュースした人ならわかると思うんですが全部やってません? 全部を。

 

・あんまりオタクの熱量を狂気とかそういう類のものに例えるの好きじゃないんですけど、まあわざわざ自分で書こうとする原動力って「これが世に出ないと自分がどうにかなってしまう」って飢えであり、狂気にも似てたのかなと。上に書いた通り自分の作品には落ち着いたテンションのものが多いのも相まって、今まではほとんど無自覚だったんですが。

 

・とか言って何か燃料が投下されたとき、筆が鈍ってると全然書けないこともまあよく知ってるので、手を動かしたい欲がある。1次創作やれって言われそうなんですが、応募したいものも書きたいネタもない状態で書くオリジナル作品ってあらゆる意味で虚無なので……。特に小説ってまず読んですらもらえないので、尚のことモチベがないんですよね。

 

・っていう話をここまでだらだらと書いたところで「先に書かなければいけないものを片付ければいいのでは」と脳内の自分が言っていることに気付きました。そう、合同誌の寄稿です。ありがたいことにこないだ5本も書いてもう懲りたと思ってたのに、また2本抱えている。なぜ。そっちはそっちでだいぶ〆切は先なので本当はもう少し後に書きたかったんですが、こういう状態だとそうも言ってられない。鈍らないためにも先に片づけます。

 

・あとまあ、敢えて言うなら「この人のためにこれが書きたい」もモチベーションというかさっきの「これを書く意味はあるのか?」って思考に対するカウンターになってくれるので、リクエストも受け付けたいな。どんなキャラやシチュでも書けるわけではないのが申し訳ないんですが、シャニマスと学マスならこちらで↓受け付けてます。

 

篠川明にマシュマロを投げる | マシュマロ

 

 

 

ブログをゆるっと再開します

・作って以来3ヶ月くらいだったかな? 毎週更新していたんだけど結局途絶えてしまい、短い記事を1つ上げたくらいでそのまま放置していたこのブログですが、何となく気分が乗ったので再開しようかなと思います。とはいえだいたい月に1本か、多くても2本何か書ければいいかな。

 

・放置してたのはまあいろいろ理由はあるんですが、一番の理由はといいますと、最後に更新した直後に祖父が亡くなったんですよね。いきなりちょっと重めの話になってしまうんですが、まあ覚悟はしていたとはいえ結構ショックで。認めたくない……というよりは当時は記録に残る形でそれを書き残すことはしたくなくて、だけどそのことをここに書かずにいつも通りの楽しい話をするのも違うというか……まあそういう感じで。1週間空いたら次に何を書けばいいか……という調子で、気づけば数ヶ月空いてしまっておりました。Twitterみたいにすぐ流れていくものならともかく、こういう形で毎週あったことを書き残すとそういう葛藤みたいなものも生まれるんだなぁとそのときはじめて気づいて。再開するにあたっては先述の通り、ちょっと更新頻度を下げてやってみることにします。あった出来事というかは、思ってることを書き残す感じで。

 

・そんなわけで最近思ってることといえば、まずSSF07お疲れさまでした。いつの間にかだいぶ日が開いちゃいましたね。もう3週間経つ? 信じられない。今回は個人誌は出していないんですがたくさん寄稿させていただきまして、その感想も思ったよりいただいております。本当にうれしい。身内にその合同誌出すなら自分も書くよ! って言ったら……という流れで5本も書くことになったんですが、やってよかった。

 

・そんなSSF、前日はインターネットの知り合い数人と遊んで、夜も飲みに行ってカラオケ行ってと大学生みたいなテンションで1日過ごしてしまって。ほんとに楽しかったですその節は皆さまありがとうございました。これ読んでるか知らないけど。こんなに遊んだらもう暫く(この場合の暫くは数ヶ月単位を指す)はいいわ、と昔の自分なら言ってた気がするんですが、何やらこれからの夏も楽しい予定が決まり始めていたりする。えっ怖い。

 

・いや、幸せな話といえばそうなんですが真面目に怖いんですよね。何ていうか……インターネットの人間と遊ぶときのほうが、オタクをやってるときよりも楽しくなっちゃってるんじゃないか? みたいな気がする、っていうか。まあ会う人全員当然オタクなので、広義のオタク活動には入る……? のかな。でもこないだもアイマスの話全然してないな。というか何の話してたか覚えてないかも。でも楽しかったんだよな……。

 

・オタクたるものオタクやる上での優先順位の一番は推しに据えるもの、みたいな価値観が崩れてきている気がすることへの恐怖。最終的に向き合うのは自分と好きなもの、ってスタンスをあんまり崩しちゃうと、たとえば周りが別ジャンルに流れて自分も追う気がなくなるとか、人間関係トラブルで離れるみたいなリスクもあるっていうか……。こんなことでいちいち悩むな! って言われそうですがまあ悩むのです。人間だし、オタクなので。でも、もう少なくともどんな形であれ1人には戻れないのかもしれない。それはいいことなのかもしれません。

 

・……とまあ頭の中ではこんな「本当にそれでいいのか?」的なこと考えてたりもするんですが、純粋に自分のことを勘定に入れてくれる人が最近はちょっと増えた気がして、そこは本当にうれしいです。あんまり大きな声では言えないんですが、できるだけ今仲良くしてくれてる人は引き続き自分と仲良くしていてほしい。自分のほうも、いやこんなめんどくせーやつですけど、それなりにそのための努力はしたいです。

 

永遠なんてない、とは知っていても

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・もう先日の話になりますが、行って参りましたANIMAX MUSIX 2024 SPRING! このブログを再開するにあたって最初に何を書こうか迷っていたのですが、まあこれほどいい機会もないかな、と思って感じたことを書き残しておきます。

 

・前にいくつか書いていた記事も一旦消したので改めて書いておくと、わたしはサンドリオンというユニットのことが好きで、観に行った理由はほぼ10割が彼女たち目当てでした。あんまりこういう観るアーティストを選べない形式のフェスは得意じゃないし、どうせ好きなアーティストがやるとして2、3曲だもんなと思って今まで現地に足を運んだことはなかったのですが。こんなに「遠い」舞台に立つサンドリオンを観るというのはわたしにとって初めての機会だし、あと去年のNEXTAGEに行っておきながら、いざ彼女たちが勝ち抜いて手にした横アリのステージにはやむを得ない用事で観に行けず、それはどうしようもないことだったとはいえその心残りがずっとあったのもあるかな。

 

・そんなこんなで他は、あっ昔よく聴いてたなとか、最近の曲追えてないけど好きとかそういうアーティストが多くて、そこまで大きく自分の心が揺さぶられることはないかなと思ってたんだけど、実際は全然違って。15周年のスペシャルライブということでちょうど自分がアニメよく見てた時代の選曲が多かったのもあり、結局6時間めいっぱい見どころ満載で。直前で無料配信が決まったとはいえ、現地に1万ちょっと払って行ったほうが断然価値があったな、と感じられるいい公演だったと思います。2人のALTIMAポーズでちょっと泣きそうになったり、初めて観た新生fripSideblack bulletでブチ湧いたり、みちしるべでヴァイオレット・エヴァーガーデンの記憶が走馬灯のようによみがえってきたとか、ラテラリティのイントロで崩れ落ちたとか、令和にこれ聴ける!? って驚愕したさくらんぼキッスとか、あとやっぱりオリジナル版のライオンは最高でしたね……。アーカイブ公開されたらまた観たい、けど現地で感じた熱を更新したくない気もしてしまう。一言で言うなら、まあ本当に楽しかった。

 

サンドリオンの出番については、メジャー以降のシングルのラインナップ的にたぶん会場を全部巻き込んで盛り上がるタイプの曲はないだろうなーと思ってたんだけど、やれること100%出し切ってた、とファンとして感じた素敵なステージでした。何より生演奏で聴くAngel LadderとSunny Canvasは最高! 両方バンド演奏で映える曲だろうなと思ってたのでそれだけで大満足。正直、体育館なのもあって音質的には全然先日7周年ライブを開催していた代官山UNITのほうが上だったのですが、いつもはもっと近くで見られる推しがあんなに遠くに……という多分あんまりない方向性の感動も含め、得難い体験ができたなと思います。あとブチ上がる曲はQ&Aリサイタルのカバーでちゃんとやらせてもらえてたのもよかったですね。歌い慣れてるとはいえ、もうほとんど自分たちの曲ですってテンションでやってて笑ってしまったけど楽しかった。間奏のサンドリオンコール、明らかにファン以外の人たちもちゃんとやってくれてる大きさでうれしかったなぁ。っていうか逆にドリオンズは各々の推しの名前を叫んでた人が多い気もする。

 

・総評って感じでもないんだけど、やっぱり舞台に立ち続けてきた人や、歴史ある作品、たくさん歌われてきた楽曲、そういう積み重ねられてきたものの偉大さを実感した公演でしたね。中高生のときによく聴いてたりライブ映像で観たことがあったアーティストたちが今でも元気なのとか、情報では知っていてもいざ観るとほんとにうれしいんですよね、自分もそこそこいい歳になってきて、それが並大抵じゃないことだってことは何となくでもわかるから尚更。願わくは今後このイベントが何年も続いてたとえば次は20周年を迎えたとして、サンドリオンには舞台に立ち続けていてほしいし、もっと後ろの出番で観られるようになってほしいし、誰かもっと若いアーティストに歌われる曲ができてほしいなとか、そんな未来のことまで考えてしまった。

 

・こっからは公演とは関係ない話なんだけど、正直に言うとサンドリオンに対しても他のアーティストにしても、ここ数年はある程度意図的に、積極的に追うのを避けてきたところがあって。というのもまあ、やっぱりそれなりの歳までいろんなジャンルのオタクやってると、好きなものに出会う喜びより好きなものがいなくなってしまう悲しみを経験することが段々と多くなってきて。それならいざそういう機会が来てしまってもあんまり悲しくないように、平熱で追っ掛けることを信条にしてたというか。サンドリオンにしたって、ここで改めて書いておくと自分をこのユニットに出会わせてくれた推しはもういなくなってしまったし、二度と会えることもない人で。そこからはどこかずっと一歩引いた目で見てて、6thライブからメジャーデビューを見届けてある程度は満足しちゃって……。先述のNEXTAGEと、それからツアーファイナルのライブは行ったけど結局去年はほとんど会わずじまいだったんですよね。そのツアーファイナルでまた改めて好きにはなったんだけど、その上で根本的なスタンスはまだ変わってなかった。

 

・ただ、ある程度そういう別れの苦しみみたいなものを覚悟した上じゃないと、自分の人生に残るくらいの舞台をきっとこれから何度も見逃してしまう、って7周年を経た上で観た今回のMUSIXで強く思ったんですよね。さっき舞台に立ち続けてほしいって言ったけど、それならこっちもできる限りは観に行くことをやめたくないなって。行かないことに慣れると、たとえばセトリだけ見て今回は好きな曲ないな、とか言って行かなかったことを肯定するようになったりしちゃうんだけどさ。でもライブの価値ってセトリだけじゃわからないし、好きじゃなかった曲がたった1回の公演で一生愛す曲になったりもするんですよ。これはライブに限らず、映画だったり演劇だったりも同じ話だと思うけど。

 

・まあ、簡単に言えばできる範囲でもう少し、もう少し胸張って「推し」って言えるくらいには追い掛けたいなと思ったんですよね。ライブやトークイベントは勿論、実はあんまり接近イベは得意じゃなくて、ついでに覚えられたりしたら怖いなと思ってCD買ってるくせに今まで少し避けてきたんだけど、それも今年はちょっと克服したいかも。

 

・会えるうちに会えみたいな言い方は好きじゃないし、かといって永遠とか一生とかそういうのも本当はないよね、って思ってるけど、まあ「ずっと歌い抜くと決めたんだから」ってメジャー最初のシングルで歌ってくれたユニットですから、こっちもそのつもりで追い続けたいな、と。

 

youtu.be

 

・メジャー1stシングルのカップリング曲なんだけど、ほんとにいい曲。今年は機会があれば関東だけじゃなくて、もっといろんな場所で聴きたいです。2024年のサンドリオンが本当に楽しみです! それでは。