2ちゃんねらーにも劣るペラッペラの文章

 

 

http://ico7.hatenablog.com/entry/2014/01/20/131049

 

妖怪が健常者を見ていると、彼らの欠点というものが丸分かりであるが、特に最近顕

著なのは文章を書くスキルの無さである。スキルが無いというよりも、彼らは文章

を書く気が最初から無いようにも思える。星井七億の肩を持つ「もう寝ろ」のブログ

記事を見ても思うが、彼の書く文章の中には恐ろしく情報が無い。彼がなんやかんや

書いている文章の中に、彼のいろいろな感情が詰め込まれていることだけはわかるの

だが、それだけである。理屈、自分の論点、自分の主張、といったものが見えてこな

い。「怒ってるんだ」ということはわかるのだけど、それのみである。キョウモエが

混乱し、「絡むと損をする」と言うのも頷ける。

 

近年増えてきた元気の良い男性ブロガーたちであるが、彼らの文章は隙だらけであ

る。隙があるということはどういうことかというと、文章中に情報がほとんど無いと

いうことだ。スカスカなのである。そこにある「感情」はなんとか読み取れるのだ

が、彼らの「主張」が一切読み取れない。すると読者はどうするか。彼らの「主張」

を推測するしかない。そしてここからは解釈合戦である。各々の読者が文章を好き勝

手に解釈するのだ。「お前こう言ってるんだろ」「お前は意地悪な気持ちでこの文を

書いたんだな?」「これは俺や俺の友達に対する嫌味ということだな?」こうして炎

上が始まる。

 

炎上した後の対応もよくわからない。「僕の頭の中ではこうなってるんです」や、

「そんな酷いことを言うお前は○○だ!」ということばかり言って、文章を直そうとは

一切しない。その情報不足の、言葉足らずの文章について怒られているのだから、そ

れを直せばいいだけなのだが、直したら負けだと思っているのか、一向に自分の文章

(表現)に手をつけようとしない。

 

「僕の頭の中ではこうなってるんです」と言われても、「ああそら好きにしたらええ

がな」と言わざるをえない。あなたが何を思おう自由である。問題はあなたの提出し

た、どうとでも解釈できる中身がスカスカの文章の方であり、それを直さない限りは

あなたに対する評価も変わらない。

 

要は、文章のコミュニケーションについてよくわかっていないのである。「僕は怒っ

てるぞ!」とだけ文章で提出されてもどうしようもないのである。「何で怒ってるの

か」を教えて欲しい。何が問題なのかを表現して欲しい。でないとそこから話が進ま

ない。文章の中にきちんと情報を詰めて、送って来て欲しい。これは特別な要求では

ない。今までのインターネットでみんながやって来たことである。

 

そういったことを踏まえず、新参ネットユーザーが今までどおり、現実でお喋りをす

る感覚でだらしない長文を書く限り、読者は頭の中が?でいっぱいになり、「つまり

こういうことを言ってるのか・・・?」と推理するしかない。その過程では誤解と誤

読が山のように生まれ、毎日が炎上の嵐であろう。既にそうなっている。

 

炎上の質が変わってきている、とは既に多くの人に指摘されているが、確かに炎上の

質が下がっている。コミュニケーションを取れるもの同士の戦いであった炎上が、今

はコミュニケーションが取れなくなっているのだから。

 

昨今の新参男性ブロガーがなぜ自身の書く文章の中に感情だけを詰めて情報は入れな

いのか、私はとても疑問に思う。そんなフニャフニャの文章では、読者に好きなよう

に弄ばれ、折り紙にされていろいろな作品を作られてしまうではない。我々はそれが

嫌だから、自分の文中に理屈や思考や主張を差し込み、好き勝手な解釈をされないよ

うにしているのである。きちんと自分の考えを言わなければ、他者に利用されるだけ

である。

 

昨今のブロガーにはそういった警戒心が全く無い。好き勝手を書いては炎上して「な

んで?なんで?」と右往左往するが、それはお前がイナゴの良質な餌だからである。

スラム街で酔っ払って寝てしまう観光客だからである。そんな危機感の無い人間の文

章が読者の心に迫ってくるわけがない。「俺らはおもしろい!」とあの界隈のブロ

ガーたちは自負しているらしいが、2ちゃんねるの古典コピペにも劣るその文章力で

何をしようというのか。あなた方の文章は読者に全く届いていない。伝わっていない

から、通りすがりの人間によるオリジナリティあふれる解釈を許し、炎上するのであ

る。

 

その危機感の無さでは、いずれ破綻する。今はまだ一般人の地雷を踏んでいるだけだ

からいいものの、そのうちもっとタチの悪いものの地雷を踏む。そのときどうするの

か。文章で主張もできない人間たちがその苦難を乗り越えることができるのか?「僕

の頭の中ではこうなっています」などという言い訳をタチの悪いものが聞いてくれる

のか?

 

私は、彼らの寿命はそう長くないと感じている。その他者に対するあまりにも無防備

な姿勢は、いつか破綻する。文章に対する意識を変えない限り、いつか。

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