現実から逃げることが最も楽しいことだと信じている奴らをオタクといい、現実をどうやって楽しむかに全力をかけている奴らをバカという。
「繰り返される日々」という言葉を美しく感じつつも、明日何が起こるかわからないことを怖がっている奴らはどこにでもいるオタクといえ、実は同じような日々を繰り返しているだけなのに、昨日あったことをすっかり忘れられる奴らはけっこう輝いているといえる。
「相手に何も求めない」ことを優しさだと思ってる奴は一生誰も愛することができないだろうし、誰かとの時間を共有することが幸せだと知っている奴は誰かを愛し続けるしかないだろう。
新しいことを発見して「これで未来が変えられる」と思い込む奴をオタクといい、それで実際に世界を変えてしまうのもたぶんオタクの仕事だろう。歴史を振り返ればそれなりにいる。
努力をして、成果を出して、みんなから褒められて、でもその賞賛は成果に対する賞賛であって、努力に対する賞賛はどうやっても得られない、それに気づいて、それでも努力が続けられるならば、そいつはもうオタクだ。ただし、褒められるオタクだ。
朝起きて、鏡に向き合える奴はオタクじゃない。
「自分のこと」に興味を持てる奴は、全くもってオタクじゃない。
「自分のこと」といわれて「自分の何のことだよ」と思わず聞き返す奴は、正真正銘のオタクだ。どうしようもない。
自分の知ってることを知ってる奴を探してる奴をオタクといい、自分の意見と同じ意見を持っているように見せかけてくれる奴を探してる奴をスイーツ(笑)という。
上記のうち「自分はいくつ当てはまるか」とか数えるのはたぶん無意味である。数えている時点で、あなたはオタクだ。