新疆公安ファイル
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=ロイター

CHAPTER3

収容された人々

 流出した収容者リストは、新疆南部カシュガル地区シュフ県で、中国当局が「職業技能教育訓練センター」と呼ぶ再教育施設や拘置所、刑務所に収容された2万人以上の名前や生年月日、身分証番号、住所、罪状、収容先などの詳細な情報が並んでいる。イマーム(イスラム教指導者)の説教を何度も聞いたなど、テロとは直接関係のない理由で収容された人が目立つ。収容された人の顔写真は約2800枚に上る。

#114歳女性 ウイグル族

 シュフ県の生徒。当局の取り締まり運動で拘束された元幹部の親に事実上の「連座」の形で拘束されたとみられる。県内の「職業技能教育訓練センター」で「再教育」するとの記録がある。「捜査中の事案と関連する」人物に分類されている。
 両親は17年7月に拘束され、母親は「社会秩序を乱すために人々を集めた罪」で懲役6年の判決を受けた。コーランの厳格な適用を求めるイスラム教ワッハーブ派の思想を持ち、過激派の宗教的な演説や慣習を行っていた、と当局は分類している。
 資料では、父親はシュフ県内の元幹部とある。娘と同じ「職業技能教育訓練センター」に送られ、そこで「厳格管理」するとの記述がある。(年齢は撮影当時)

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