ウェブ会議の画面などを通じて部下らを不快にさせる「テレワークハラスメント」(テレハラ)が問題化している。テレワークは新型コロナウイルスの感染拡大を契機に浸透したが、慣れない「おじさん上司」が、垣間見た相手のプライベートに言及する構図が多い。企業にとって見逃せないリスクとなり、訴えられた場合の弁護士費用などを補償する保険商品も登場した。【三上剛輝、古屋敷尚子】
上司から叱責「子どもがうるさい」
東京都内の通信会社に勤務する女性会社員(35)は、ウェブ会議が終わって画面からの退出が遅れたところ、同じ画面に残っていた男性上司から「俺とウェブ飲みをしたくて残ってたんだろ? 飲んじゃおうか」と誘われた。
この上司は他にも「今日はすっぴんなんだね」「間取りは1K? その部屋に今、彼氏もいるんじゃないの?」と笑いながらセクハラ発言を繰り返したという。女性は「普段からセクハラ発言をする人物だが、ウェブ会議をするようになって拍車がかかった」と憤る。
東京都内在住でコンサルティング会社に勤務す…
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