この記事は はんドンクラブアドベントカレンダー2024 11日目の記事です。
くらげです。
今年は西に東にバタバタしており中々SNS露出の少ない年でした。しかし毎年のアドカレは書いておきたい……ということでベストバイをお送りしたいと思います。
一点、記事執筆時点でメインカメラが九州に入院中*1のため、昔撮った写真を載せてたり、公式からの引用画像を多用したりしてます。写真の見た目が9割みたいなわたしの記事において致命的な気もしますが、なにとぞご了承ください。
くらげカフェ編
今年はポアオーバーに加えてエスプレッソにも手を出してしまったため、それ絡みの器具を多く取り寄せたりしました。
Option-O LAGOM casa Conical Grinder 65mmBurr
電動のコーヒーグラインダーです。
エスプレッソではコーヒー豆の極細挽きに加え、挽目の微調整が要求されるんですけど、今まで持っていたグラインダーでは対応できなかったので、 しばらくはんドン公式手動ミルで挽いてました。
極細挽きの手挽きって本当に大変で、いやマジで手動でやるもんじゃないです。硬い浅煎りの豆を手で挽いた日には腕が攣ります。
インスタとかYoutubeショートとかでコマンダンテ*2で豆挽いてるシャレオツコーヒー動画、あれ100%挽く場面カット編集してますからね。手挽きでは1分以上ゴリゴリ回し続ける、映えの対極みたいな作業が必要なんですから。
Option-Oはカフェ先進国オーストラリア*3にあるコーヒー器具メーカーで、性能とデザインに定評のあるところです。プロダクトデザインがAppleっぽいといわれてます。アルミ切削を多用するとこととかかな。
コニカル刃らしく挽くスピードは速くはないですが、それでもダブル16gの極細を30秒ぐらいで挽いてくれるので素晴らしいです。挽き目もきちんと揃って、無段階に微調整もできます。オートストップもついてます。
粉残りもほとんどなく、不思議なことに静電除去装置がないのに粉が飛び散りません。RDT*4要らず。
100-240V、50/60Hz対応で日本の電源でも問題なし。
惜しむらくは供給不足。国内代理店では待てど暮らせど予約再開されず、わたしは65mm刃が出たタイミングで公式から直で輸入しました。3週間ぐらいで届きましたが、今みたら公式でも納期が来年の2月とかになってますね……
単体で記事書いてもいいかなってぐらい気に入ってます。
MHW-3BOMBER Cyclone Needle Distributor WDT Tool
ポルタフィルターに装着してワンプッシュで針を回せるWDTツールです。
といってもエスプレッソ抽出しない人にはなんのこっちゃ分からんものと思いますので簡単に説明すると、コーヒーの粉のダマを針でほぐして取り除くことをWDTといい、それをワンプッシュで行えるようにしたのがコレです。
コーヒー粉のダマが残ったまま抽出すると、ダマの部分だけ湯の通りが悪くなるチャネリングという現象を起こし、部分的な過抽出/未抽出状態となって抽出失敗に繋がってしまいます。それを防止するために針で粉をかき混ぜてダマを取るわけですが、それなりに時間の掛かる作業なのでプッシュで終えられるのが楽でよいです。
エスプレッソに関しては、まあ手間を考えればNespressoのマシンとカプセル買っておけばそれなりにおいしいものが手軽に飲めるし、こういう器具を揃えずに済むので色々と経済的なわけですが、抽出自体が楽しいんですよね。
豆、湯量、抽出時間、圧力の掛け方が同じであっても、粉の挽目がちょっとでも違えば全然味が変わってくる(というか失敗する)し、豆を替えれば適切な挽目が微妙に変わってくるし……普通のドリップに比べて調整がかなりシビアで、そのへんの試行錯誤が楽しいのです。失敗してもスチームミルクぶち込めば一応飲める液体にはなるので安心。ドリップコーヒーに比べてアレンジメニューが豊富ですしね!
KRUVE EQ EXCITE & INSPIRE
コーヒーグラスです。こちらは先で紹介しているエスプレッソではなくポアオーバー抽出、普通のドリップコーヒーを飲むためのものです。が、見た目がいいのでアレンジコーヒーに使ったりもします。
インスタとかに上がってるエモいコーヒー動画に登場するシャレオツグラス。ミーハー動画に影響された感は否めないですが、小さめで飲み切れる量を入れるダブルウォールグラスを探していて、楽天セールで入手。
明らかに収納に難がある前衛的な形をしてますが一応機能的なデザインで、細身のINSPIREはアロマを集中させて酸味を強調させる浅煎り向け、EXCITEは酸味を抑える深煎り向けに設計されています。
実際、同じコーヒーをそれぞれのグラスに入れて飲んでみると不思議なことに違う味がします。ブラインドテストでもわかるくらいハッキリ違うなって感じられるので、プラセボでないと信じてますが……くらげカフェにお越しの際は是非お試しください。
デザイン優先のせいか大きく若干持ちにくいとこも含めて、普通のコーヒーカップより特別なものを飲んでいる感というか、一杯一杯と正対できて有意義なコーヒータイムになる気がします。
ガジェット編
Garmin Index S2
Garmin connectと連携する体組成計です。
いまどきスマートフォンと連携する体組成計なぞ珍しくもないですが、我が家では皆ヘルスアプリとしてGarmin connectを利用してることと、スマホがなくても体組成計がwifiに接続してデータをアップロードしてくれる点が魅力でした。
家の中で携帯電話を携帯しない人種としては、体重計乗る時にいちいちスマホ持ってこないし、乗った後にアプリで転送しましょうみたいな操作を要求された日には1週間でやらなくなります。こういうルーチンに組み込んでおく系のものは、裏で自動で連携してくれるに限りますね。
Anker Prime ドッキングステーション 14-in-1
USBドッキングステーションにPD充電機能が加わったツールです。
自宅デスク回りの充電では、以前はUGREENのこれを使っていたんですが、結局同時に4つ以上の機器を充電するようなことがなかったこと、会社PCをトリプルモニタ運用にしたくて、HDMIを2つ出せるこのドッキングステーションに置き換えました。
とはいえ会社PCは四六時中机の上に出しているわけではないので、ドックは常時不要。そんなドック機能と、PD充電機の機能を一つでまかなえてスッキリしてよいです。 充電ポートはTypeCが2口、Aが1口で必要十分。USBハブもたくさんついてて正直こんなに要らないですが、まああって困りはしないかな。
ホストPCとはThunderbolt接続ではないので転送速度も控えめですが、その分安めの本体価格。なんであんなにThunderbolt4対応ドックって高いんでしょうね。
Apple iPhone15
iPhone13からの機種変更端末です。
ベストバイにiPhoneを持ってくる記事はツマラナイという声も大変理解していますし完全に同意しますがまあ聞いてください。
わたしはずっとメインのスマホをAndroidにしていて、今後も多分変える気はないんですが、一応エンジニアの端くれとしてiOS端末も持っておくことにしています(以前は原神をはじめとしたゲーム用途にも使ってましたが、もう……)
ので最新iPhoneとは言わないまでも、ある程度新しめの機種を手元に置いておきたいけど、別に所持し続ける必要もない……そんなわたしにベストだったのが通信キャリア各社が展開する、端末を割賦購入した場合n年後に端末返却したら残債をタダにしてくれる所謂「スマホ版残クレ*5」でした。
割賦48か月の内24か月間に割引を適用し月額1円、25か月目に返却して残債をチャラにすることで「実質24円」を実現するこの不健全な割引キャンペーン。これは数年前、総務省が行きすぎた本体値引きを規制しはじめて以降、割引き施策の抜け道として人気になったのが始まりで、今ではキャリア各社がほぼ横並びに手を染めている状況なのですが、来年以降このような施策にも規制が入るようです*6。
通信契約抱き合わせで一括1円!みたいな転売屋を潤すキャンペーンは潰れて大いに結構だと思う一方、ただでさえ円安物価高で本体価格の高くなったスマホを割賦しやすくするぐらいはいいんじゃないか……とも思わなくもないですが、まあ不健全といえば不健全ですので、”今年の内に”というのがベストバイに挙げた理由でした。あ、返却前提だからベストバイじゃない…?
iPhone15そのものとしては昨年の機種ですので今更多くは語りませんが、以下の点が最高だと思っています。
- USB TypeC端子搭載
はい。
Logicool Pebble Mouse 2 M350s
家/社用には同社のMX Master 3sを使用していますが、本体が大きく頻繁に持ち運ぶようなものではないので、これを出張用に使っています。薄くてPCバッグに入れやすいです。
ホントはMicrosoftのArc mouseが欲しかったんですが、さすがに出張用では予算オーバーなのでこれを選びました。ガシガシ乱雑に扱っても全然壊れる気配がなく、単三電池駆動なので長く使えそうです。USBは専用ドングルではなく共通規格のLogi Bolt接続なので、MXシリーズとの相性も良いですね。
おうち編
象印 炎舞炊き NW-FB10
いままでは家電量販店の初めての一人暮らしセットみたいなやつについてきた3合炊きのものを、もうかれこれ15年以上使っていたのですが、 保温機能を1時間でも行うとカピカピに乾燥して全然ダメだったところと、一気にたくさん炊いて冷凍しておきたい用途が発生し、買い替えに至りました。
選定に際しては、この炊飯器で炊いた米を提供してくれるレストラン、象印食堂に行って実際に食べてみました。
さすがに現代の炊飯器なだけあって炊き上がりもよく、保温してもおいしく頂けます。炊き方も色々揃っていますが、炊いた後の感想入力をもとにフィードバック制御して好みの味に近づける「お任せモード」と「冷凍ごはんモード」、「玄米モード」ぐらいしか使ってません。使いこなせてないですね。
味のほかは本体外側、内側がツライチで汚れを拭きやすく、内蓋も掃除しやすいところが気に入っています。
花王 クイックルハンディ伸び縮みタイプ
ホコリを掃除するハンディモップです。
モップというよりは伸び縮みする柄の部分がベストバイです。
大きく伸びた上で曲がってくれるので、高いところのホコリとりがとても捗ります。 曲げ量も調節できるので、高いところの他にはテレビの裏とかいろんなところの掃除に活躍しています。
縮めて使えば手元掃除のハンディ用途でも使えますし、しまうときもスペースを取らないのがいいですね。
ただ、替えのモップが他社品に比べると2倍ほど高いのが玉に瑕です。
福田刃物工業 KISEKI:ペティナイフ
工業用途で使用されてきた超硬合金を採用したというペティナイフです。
三徳包丁は大き目なものを使っていたので、こまごました作業をするのにペティナイフが欲しかったのですが、岐阜の知人からこれがいいよと推されて購入しました。
切れ味は謳い文句通りとてもよいです。刀身がとても薄く、小さく柔らかいものを切るのに適していて細い作業がしやすいです。一般的なペティナイフよりはちょっと刃幅が長めで、逆にいえば三徳のようにも使えます。
使用し始めて半年、切れ味は落ちてないですが、通常のステンレス/鋼包丁でないがゆえに研石も専用*7のものになっていて、ちゃんと自分で研げるかどうかが若干心配。
KISEKI:のブランドストーリーとして紹介されている一文には、刃付けの作業をいわゆる「職人だより」にせず、新人でも行えるようにマシニングセンタ加工の数値化、手順化を試行錯誤で進めたとあり、(超硬合金を採用する制約の結果だったとしても)同社の姿勢はエンジニアとして少なからず共感するところがあります。
むかしから道具は性能が良ければいいと思ってきましたが、最近ものづくりへの向き合い方とか思想とかそういうところも気になるようになってきました。歳ですかね。
MIKAGAMI ネイルオイル 14ml
爪に塗る保湿オイルです。
昔から爪がささくれ体質で、とはいえ特にケアせずに都度切ったりもいだりしてたのですが、今年頭ごろ10本の手指のうち9本にささくれができる事態に。
こりゃいかんと思い立ってこのオイルを塗り始めましたが、もっと早くケアしておけばよかったです。ちゃんと塗っている間は保湿されてるように感じます。
塗った直後はそれなりに香りがしますが、あまり残らないところも気に入ってます。
おわりに
例年アドカレはある程度テーマを決めて書いていて、今年は「たのしいエスプレッソ」とか「Googleロケーション履歴の仕様変更との向き合い方」とか「GoogleMapで人生のログを記録する4つの方法」とか書こうとして挫折しました。今ぜんぶ下書きに眠っています。
記事構成書いてみたら、書きたい内容が多すぎて期日までに収拾がつかなさそうだったんですよね……カメラも手元になかったし、期日は大切!ということでベストバイを書き散らかすことになりました。
それぞれ構成はもう決めてあるので、いずれ日の目を見させる、ということでどうかひとつ……本年最終月も残り半分ほどですが、まだまだはんどんアドカレは続きます。明日はみきさんの記事!たのしみですね!!