コーヒーにあんこと炭酸を入れてウインナーをぶっ刺して完成だ!とんでもメニューで喫茶店経営『喫茶ブレンド物語』絵日記

吉田輝和

今回プレイするのは、カイロソフトから配信されているスマホ向けタイトル『喫茶ブレンド物語』

商品の仕入れや従業員の雇用、接客や商品開発などをしながら喫茶店を経営するシミュレーションゲームだ。『ザ・コンビニ』や『テーマパーク』、『バーガーバーガー』などのゲームをプレイしてきた方には馴染み深いジャンルだろう。

少年時代の僕は、クリア時間が長く、あまり頭を使わずに楽しめるタイプのRPGをこよなく愛していた。というか、RPGかアクションのゲームしか買っていなかった。そんな僕が初めて手を出したシミュレーションゲームが、コンビニ経営ゲームの『ザ・コンビニ』だった。

それからシミュレーションの魅力に取りつかれ、『A列車で行こう』や『Neo ATLAS』、『蒼天の白き神の座 GREAT PEAK』など、あらゆるジャンルのシミュレーションに手を出すようになったのだ。

RPG一辺倒だった僕の視野を広げてくれた経営シミュレーションのジャンルは、おっさんになった今でも特別感があるんだよなあ。

喫茶おじさんオープン!

ゲームの目的は、出来たばかりの小さな喫茶店を世界一の店にすることだ。店名は「喫茶おじさん」に決めたぞ。

店内には、一人席が1つ、二人席が1つしかないので、新たに座席を購入する。開いているスペースならどこにでも自由に設置可能だ。

最初のお客はフリーターの青年だ。注文を受けてコーヒーを提供する。

プレイヤーの位置付けは店のオーナーだ。接客は従業員が自動で行ってくれるので、プレイヤーは見ているだけで良い。(空いた食器をタッチすれば片付けを手伝い可能)

開始直後は従業員が一人しかいないため、キッチン担当の本田フツ夫くんが接客も行っている。ワンオペブラック喫茶だ。

座席以外にも、客の満足感を高める観葉植物やパーテーションなどのインテリアが設置できる。とりあえず座席の魅力を上げるために、観葉植物を周囲に設置したぞ!

座席の魅力値がグンとアップ!……したんだけど、こんなの絶対居心地悪いだろうなあ。

夜の10時になると閉店し、その日の業務が終了する。
1日で1ヶ月経過するので、12日間営業すると1年が経過する。これを10年目まで繰り返して進めていくのだ。

日数が経つごとに様々な要素が開放されていくので、とりあえず新しい従業員を雇おうか。

従業員ごとに接客や調理などのステータスと特技が設定されており、キッチンでの調理が早くなる「調理師」や、ホールでの移動速度が上がる「早歩き」などの特技が存在する。

とりあえず、ホール担当の渋川しぶおさんを雇用した。喫茶おじさんにふさわしいおじさん従業員だ!従業員の奮闘のおかげで、お客の満足度が上昇して常連が増えてきたぞ。

常連度が上がると相談事が持ち込まれる。今回の相談は、バタートーストと合うすっきりした飲み物を出してほしいとのこと。

ドリンクには、甘み、苦味、香り、見栄えの4項目があり、この数値を見てお客の求めるドリンクを提供するのだ。といっても、今はコーヒーとアイスコーヒーとアイスティーの3つしかメニューがないんだけどね。

そこで新しいドリンクの開発だ。ベースとなる飲み物を決め、材料を2つ選択する。
コーヒーをベースに材料に牛乳を選べばカフェオレが完成し、レシピに登録される。

使える材料はどんどん増えていくので、多種多様なドリンクはもちろん、あんこのコーヒーにウインナーをぶっ刺したようなフザけたドリンクも作れるようになっていくぞ。

そういや当時プレイしていた飲食店経営シミュでもフザけたメニュー作りに精を出していたな。あの頃から成長していないんだな……。

調理してくれた従業員の腕前の力か、どんな組み合わせのドリンクでも大体ちゃんとした形にしてくれる。このあんコーヒは質の良い材料を使っているため3800円もする。

しかもこの世界の住人たちは、やたら飲むしやたら食う。1人でこの量を頼むのだ。一回の利用で数万円分注文することもザラである。

食べ物とのセットメニューになると、さらに金額は跳ね上がる。客単価やべえ……。

そうして儲けたお金で様々な設備を買い足していく。店が手狭になってきたら増築して設備を買い足して、また増築して……を繰り返し、すっかり店も大きくなってきた。

キッチンカウンターも4つ並んでいて、まるで巨大なフードコートのようだ。

最初の頃はコーヒー豆の販売所やゲームのテーブル筐体などの喫茶店らしい設備が多かったが、ゲームの進行に合わせて動物のふれあいコーナーや占い屋など、「喫茶店にそれは置かないだろ」と突っ込みたくなる設備も増えていく。

ちなみに占い屋は占い師もセットで設置されるんだけど、悲しいかな設備扱いなので、閉店時間になって店内に人がいなくなっても、悲しそうにポツンとそこに居続けるのだ。

寂しそうな占い屋さん……。

なので座席の数よりも多く占い屋をズラーっと雇ってみた。そしてその横に茶の湯体験のおばちゃんも大量雇用したので、切磋琢磨してくれ!

これで寂しくなくなったね!

そんな適当経営の喫茶店だったけど、無事10年目まで営業を続け、大盛況の内にクリアが出来た。

とにかくドリンクや食べ物のメニュー作りが楽しかった!前述の通り、どんなにフザけた組み合わせの材料でもある程度形にしてくれるので、安心しておふざけが出来るのが良かったね。

クリア後も続けてそのまま遊べるし、時間経過の高速化や配膳のセルフ化といった要素が解放されるので、満足いくまで快適にやり込めるぞ。

従業員の雇用やメニュー開発なども「なんか適当にやってりゃ出来た!」くらいのわかりやすさがあり、複雑になり過ぎないのもグッド。本腰入れて店のレイアウトに悩むのも楽しいし、オートセーブもあるので、空き時間にちょろっとずつプレイするのにも向いているゲームだった。

『喫茶ブレンド物語』はiOS/Android向けに配信中!
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