カラスヤサトシ
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The post 2025年3月公開の新作映画紹介&レビュー!あの大御所キャラが殺人鬼に!? first appeared on ムービーナーズ.]]>3月公開予定の新作映画を3作品ご紹介!著作権フリーになった、あの有名作品のキャラクターがチャラチャラした若者たちを血祭りにするホラー映画から、1999年を舞台にした韓国の切なく淡い青春ドラマなどが公開されます。
1928年に公開されたウォルト・ディズニー社の短編アニメ「蒸気船ウィリー」。
2024年1月1日に公開から95年経ち、パブリックドメイン化したことを機に、あれよあれよと映画界では”あのキャラ”をホラー映画で使おうと動き出します。
少し前には、「くまの●ーさん」のパブリックドメイン化によってホラー映画『プー あくまのくまさん』が誕生しました。いったい何の恨みがあって彼らを殺人鬼にしたて上げるのか。監督の親の仇か何かでしょうか…。
日本でもネットで“あのキャラクター”にまつわる“よろしくない投稿”をすると、投稿者の自宅に”誰か“が来て、以降音信不通となる都市伝説(?)がありますが、監督も自身の身を守るためか、映画の導入で「この映画はマジでディズニーと関係ないからね!ホント!嘘じゃないからね!」と(某SF映画の導入のオマージュで)執拗に弁明していました。
肝心の殺人鬼と化した某キャラクター(厳密には某キャラのお面をかぶった誰か)ですが、瞬間移動(!?)を使えたり、ちゃんと弱点が用意されていたりと、しっかりホラーキャラとしての立ち回りをこなしていました。ドラマで覚えた護身術で立ち向かおうとするなど、いい感じに社会常識が欠落した人もいてジワる場面もあります。
一方で “あのキャラ”による凶行と、やや難解なストーリーがぶつかり合っており、色々と疑問が残る点もありました。そもそも「蒸気船ウィリー」のパブリックドメイン化によって誕生した作品なのに、なぜ邦題には“ミニー”の名前があるのか?という疑問も…。考察要素が盛りだくさんな映画なのかも?
個人的には、アレックスの誕生日を社交辞令のように祝う、薄っぺらな友人グループのギスギスした雰囲気も怖かったです。あの場にいるだけで具合悪くなりそう。
保安官補のハリスは、ある事件の重要参考人であるウィンストンを航空輸送する任務に就く。アラスカからニューヨークまでをベテランパイロットのダリルが操縦してくれることとなり、気さくなダリルの性格もあって、機内は(ウィンストン以外)和やかな雰囲気に包まれる。
何の問題もなくニューヨークにたどり着けると思われたが、ウィンストンは操縦席の下からダリルのライセンス証を見つける。しかしその写真は今操縦しているダリルとは全くの別人だった…。
アカデミー賞6部門ノミネートを果たした『ハクソー・リッジ』から、9年ぶりの新作となるメル・ギブソン監督作。今回の題材はずばり、ワンシチュエーション。上空1万フィートの飛行機内で、3人の搭乗者が命懸けでぶつかり合います。
主演のマーク・ウォールバーグといえば、クセは強いけど正義感のある主人公を演じる印象がありますが、本作ではクセが強いうえに、喜々としてハリスやウィンストンに襲い掛かる激ヤバ人物を怪演。こういうキャラもいけるんですね…。
目的のためなら自分への犠牲もためらわないヤバさも必見で、やろうとしていることがヤバいのに、テンションの上げ方が休日のアクティビティを楽しむ人のそれなのも怖すぎる。
しかし本当に怖いのは、ハリスやウィンストンを取り巻く事件の背景で、いったい誰が味方で誰が敵なのか、常に疑心暗鬼になるシチュエーション作品でした。
https://klockworx-v.com/flightrisk/
ノストラダムスの予言が世間を賑わせていた1999年の韓国。高校生のジュヨンはテコンドー部に在籍するも、コーチの行き過ぎた指導に嫌気がさしていた。練習をサボり、先輩から暴力を受けるジュヨン。そんなとき、その場にやってきたファストフード店で働くイェジに助けられる。
その後、偶然にもジュヨンの母親が引き受けた「少年院の家庭体験プロジェクト」にイェジが選ばれたことで、ジュヨンとの共同生活が始まる。一緒に過ごしていく中で、2人には友情とは違う特別な感情が芽生えるが、2人の関係を周囲の大人たちが引き裂こうとする–。
『はちどり』のパク・スヨンと「イカゲーム」のイ・ユミ主演2人による切ないラブストーリー。
当時の韓国では「指導」にかこつけて、暴力や理不尽な叱責は当たり前。ジュヨンの母親がテコンドー部に入部させたのも「自分の身を守れるため」というくらいなので、世間的にも若者が大人の都合に振り回されるのが常態化しているのが見てとれます。
印象的なのはジュヨンとイジェ(と友人2人)で出かけた旅行先での出来事。ハメを外してお酒を飲み、酔っぱらいながら海辺ではしゃぐシーンはさながら王道の青春映画のようですが、彼らは素面でないという事実が切なく感じました。酔わなきゃ若者らしく振る舞えないなんて…。
当時は厳しい目で見られた同性愛だけでなく、性被害もテーマにしているなど、青春モノのなかでもかなりシリアスなテーマが見られました。
余談ですが、主人公たちの私服が現代の日本とあまり変わらないと感じたのは私だけ…?(時代に合わせた演出ができてない!というディスではなく、最近のトレンドが90年代リバイバルなのかなあという感想)
https://klockworx.com/movies/heaven/
3月はジャンルが違えど、いろいろと人間関係がギスギスする作品が揃いました…(笑)最終的にその人間関係がどのように変化していくのか、それぞれで比較してみるのも面白いかもしれません。
ちなみに『マッド・マウス ミッキーとミニー』では、なぜタイトルにミニーが入っているのか私にはさっぱりわからなかったので、鑑賞した有識者の方は是非理由を教えてください…。(他にもいろいろな謎が残る作品でした)
The post 2025年3月公開の新作映画紹介&レビュー!あの大御所キャラが殺人鬼に!? first appeared on ムービーナーズ.]]>吉田輝和 今回プレイするのは、AlterStaffから発売されたPC向けタイトル『AI2U: 最後ま […]
The post 一歩間違えれば包丁で滅多刺しの極限状態でヤンデレAI猫耳美少女と楽しくおしゃべり!『AI2U: 最後まで一緒だよ∼病みかわ猫耳AI彼女(AI2U: With You ‘Til The End)』 first appeared on ムービーナーズ.]]>今回プレイするのは、AlterStaffから発売されたPC向けタイトル『AI2U: 最後まで一緒だよ∼病みかわ猫耳AI彼女(AI2U: With You ‘Til The End)』!ちょっと病んでいる猫耳美少女との会話を楽しみながら謎を解き明かし、イチャコラしつつ部屋から脱出するアドベンチャーです。
ただ……Steamの商品ページに表示されている猫耳美少女の画像が不穏なんですよね。
包丁持っとる!何やら物騒な雰囲気があるけど、キャラデザが可愛いからヨシ!
これが僕のようなキャラデザなら許されないでしょうね。
意識を失っていた主人公は見知らぬ部屋で目を覚ました。そこには猫耳をつけた美少女が立っており「私はあなたの恋人だ」と名乗った。本当に彼女は僕の恋人なのだろうか……。
彼女の名前はエディちゃん。自身を恋人だと名乗るが主人公には覚えがない。エディの記憶を忘れているだけなのか、それとも恋人だと勝手に名乗っているのかは不明だ。
ゲームの目的は、鍵がかかった扉をどうにかして開き、このアパートから脱出することだ。そのためにも部屋の主であるエディちゃんとコミュニケーションを取る必要がある。
キーボード、またはマイクで自由に文章を書くと、それに応じた返事をしてくれるのだ。『シーマン』や『ピカチュウげんきでちゅう』のような対話ゲームみたいなものかな。
20年以上前はマイクに向かって話しかける行為に馴染みがなかったため、妙に気恥ずかしくて、通り一遍の会話しか出来なかったのを覚えている。
エディちゃんが「はじめまして」と挨拶してきたんだけど、僕らは恋人同士なのに初対面なのはおかしい。「恋人なのに初対面なの?」と入力する。
「初対面でもすぐに心を通わせることってありますよね」と返された。うむむ、なんかそれっぽい言葉ではぐらかされた気がする。まあいい、部屋の探索をしよう。
念の為「外に行くドアの鍵を開けて」と頼んでみたけど「外は危険だから」と断られた。
冷蔵庫を開けると色んな食材が手に入った。調べることで手に入れられるアイテムもあるようだ。
キッチンでは、手に入れたアイテムを組み合わせて料理も可能だ。
ゲームに登場するキッチンのコンロって、大抵数が多いので羨ましくなる。4口コンロなんて相当良いマンションじゃなきゃついてないぜ!などと充実したキッチンに夢中になっている間もエディちゃんは僕に話しかけていたらしく、はからずもずっと無視してしまっていたようだ。ごめんね、エディちゃん。と後ろを振り返ると……
すんごい可愛い顔して包丁でぶっ刺してきた!
ライフゲージはあるけど、執拗にぶっ刺してくるので意味がねえ!どうやらエディちゃんを無視したり嫌なことを言ったりして機嫌を損ねるとヤンデレ化して襲いかかってくるようだ。
徹底的に媚びるしかないな!
媚を売りながらも「おすすめの漫画を教えて」などの日常会話をしてみた。どうやら『鬼滅の刃』を最近読み、アクションシーンを気に入ったようだ。この流れで「吉田輝和って知ってる?」と聞いてみた。
動画……?実況者さんの配信にお邪魔したり、記事用の動画を載せたりしてるから間違いではないと思うけどちょっと怪しいな。
一番面白かった絵日記について聞いてみると「バイオハザードだよ」と答えた。たしかに『バイオハザード』シリーズは何本か絵日記で取り上げているけど……う~ん、本当に読んだことあるという判定にしてあげよう。
その後も色々質問をして、ムービーナーズの映画レビューがお気に入りなことや、『ドラゴンボール』ではベジータが好きなことや、『ドラゴンボール』のスマホゲーのヘビーユーザーなことも判明した。質問に対して大抵肯定してくれるので、エディちゃんはすんごい多趣味になる。しかもプレイヤー好みの……!
たくさん会話をして仲良くなったおかげで、さっきより長生きできているな。それにPCやWi-Fiのパスワードも教えてくれるようになった。もしかして今ならドアの鍵を開けてくれるかもしれないな。
「エディちゃんとお外でデートがしたいよ~!」と甘え倒した結果、割とサクッとドアの鍵を開けてくれた。
そのままエントランスから一緒に外に出てあっさりクリア!クリア条件は、エディちゃんに刺される・エディちゃんと一緒に脱出する・一人で脱出する、などがある。会話や交流の仕方によってエディちゃんを色々誘導できそうだな。
脱出後に解放されるムービーでは、謎の女性と一緒に暮らし始める様子が描かれていた。これはもしや在りし日のエディちゃんと主人公なのでは……?
謎は残るけど次のステージが解放された。今度は魔女の家から脱出だ!次は何回殺されるのかな……。
AIの会話判定精度はかなりのもので、吉田輝和=ゲームレビュー(レビューではなく絵日記ですが)と紐づけられているところからもわかるように、漫画やゲームのタイトルを入れると大まかなところは理解してくれているので、きちんとした会話になっていました。
キャラクターの性格や衣装、話し方などもカスタマイズ可能なので、同じステージでも繰り返し楽しめます。
『AI2U: 最後まで一緒だよ∼病みかわ猫耳AI彼女』はSteam向けに発売中!
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The post 4月からネタバレ解禁らしいから今のうちに解体してください あなたの手で……【都市伝説解体センター】 first appeared on ムービーナーズ.]]>こんにちは。マシーナリーとも子です。みなさんはもう解体しましたか!?
なんの話って先日発売された『都市伝説解体センター』の話ですよ!
発売から数日後に買って、1週間くらいでクリアしたんですけどいや……Fabulous! としか言いようがない、超気持ちいいアドベンチャーゲーム体験をしました。いやすごいですわ。
コンセプト、テーマ、ストーリー、ピクセルアート、ゲームシステム……それらすべてが絶妙にシナジーしあって唯一無二の10時間を提供してくれてとっても気持ちよかったです。たまらん。
『都市伝説解体センター』は墓場文庫開発、集英社ゲームズより発売されているアドベンチャーゲーム。対応機種はPS5、NINTENDO Switch、PC(Steam)。
プレイヤーは都市伝説解体センターの新米調査員、福来(ふくらい)あざみとなり、さまざまな依頼を調査、解決していくのが目的。
SNSを見たり現場に赴いて「調査」を行い……
現場では主人公あざみの特殊能力「霊視」を使って過去起きた痕跡を見ることも可能。
そうして集めた証拠を基に、事件の原因となる都市伝説を「特定」。
そこからさらに調査を進めることで都市伝説を「解体」し、事件の真相を突き止める──というのがゲームの目的。全6話。
ここまでのスクショを見てもわかるとおり、本作いちばんの特徴はそのピクセルアートでしょう。とくに色数を抑えた表現がものすごく印象的。
基本的に緑とグレー、補助的に白で構成された世界のなかで、いやでも目がいってしまうような赤や、ギラギラと輝くイエローが有効に機能していてめちゃくちゃ目を引かれちゃうんだよな。
また、それでいてやたらスチルが豊富だったり、ほぼすべてのスチルにアニメーションがついていたりと、演出はスクショで見る以上にリッチで楽しませてくれる。っていうかマジでスチルめっちゃ多くない? すごい手間かかってる気がする。
また、ゲームの快適度に気を使っているのも特徴的で、例えば捜査中の聞き込みについては自動で未選択の選択肢にカーソルが合わさるようになっており、現状聞ける話をすべて聞いたあとは自動で会話が終了するなど、かなり「ボタンの連打」でゲームを進行でき、テキストに集中できるようになっている。
捜査を通じてあざみの「メモ帳」ができあがっていくシステムも楽しく、「新しいテキストをもっと読みたいな」という気持ちでゲームを進めていくと、自然につい自分でも推理してしまうというつくりになっていてとても良かったね。
ふだん、ミステリ小説とか読んでるときは完全に探偵役まかせで雰囲気だけ咀嚼しながらガンガン読んじゃって著者からの挑戦とか書かれててもシカトして読み進めちゃうんだけど、そんな私でもこういうふうに楽しめるのはアドベンチャーゲームの強みだな。
で、そうしたシステム面やビジュアル面はもちろんおもしろいんだけど、個人的に「うわこのゲームすげえ!!」って思わされたのは第1話を終わらせたときのシークエンス。
ここでねえ、すごくイントロが印象的な主題歌が流れるんですよ!
うわ!!!!!!!! ってなった。
主題歌とともにセリフ送りが不可能になって、歌とともになめらかにストーリー進行がされていくんですよ!
ここ ここがねえ! たまんなくてさ。
ここに至るまでは「ほぉーん! おもしろいゲームだなあ。都市伝説っていう着眼点がいいし、絵もいいし、システムもおもしろいし、キャラクターもみんなかわいいしおもしろいじゃん」って、なんというか「ああふつうにおもしろいな」って程度にしか思ってなかったんですよ。
でもこの終わりのシークエンスで一気に食われた。
なんだろ、「めちゃくちゃおもしろい連続テレビドラマが始まったぞーーーーー!!!!」って気持ちがぐわって湧いてめちゃくちゃワクワクしてしまったんですよ。
流れてないけど、画面下の方を右から左にスライドしていくスタッフロールが見えるーッッ!
いや、この主題歌演出マジで強すぎます。『奇々解体』という歌なんですがマジで流し方がパーフェクトすぎて『Lemon』とか『GetWild』に匹敵する衝撃を与えに来ている。すごすぎる。
当然1話だけじゃなく毎話毎話やってくれるし、その話のアフターストーリーだけでなく適度に縦軸についての布石も投げてくれるので夢中になってしまう。ほんと、結局この演出にやられ続けたといっても過言ではないくらいすごいいいです。浴びてみてくれ。
あとほかに挙げておきたいのがSNS描写。
調査の一環として要所要所でSNSを眺めたり検索したりするパートがあるんですが、ここの描写があまりにも「リアル」すぎる。しかも「悪すぎる」んですよ。
あまりに「悪いインターネット」の出来が良すぎるので「開発スタッフはふだんから悪いインターネットに入り浸っている……?」みたいなあらぬ疑いをかけたくなってしまうほど。いや、ほんと「なんで楽しくゲームやってるのに、ゲームのなかでも石ころを裏返して隠れてるキモい虫を見るような行為をしなきゃあいけないんだ……」って落ち込んでくるくらい出来がいい。人によってはリアルすぎてプレイするのがキツいかもってくらいよく出来てます。
もちろん作品のテーマが都市伝説ですし、作中出てくる都市伝説も昔ながらの伝承ネタよりもインターネット普及以降のアレみたいなのが多い印象ですし、なによりも「都市伝説を作るのは人の噂」なわけでここを妥協なしで作り込むのは完全に正解。正解なのだが……いやマジで露悪がすげえぜ!
私なんかはクリア後、都市伝説解体ロスになってしまった身体ではてな匿名ダイアリーに集まる心ないコメントを眺めていたら「や、やった! 都市伝説解体センターはここにあったんだ!」って一瞬テンションが上がってしまったくらいです。本当に気をつけなければならない。同じようなロスに苦しんでいる人は一度試してみてください。マジで一瞬「なる」。
しかしインターネットが都市伝説を多数生み出した反面、SNSでは以前の「洒落怖」のような都市伝説はハナから「嘘」と切り捨てられ、おもしろみの無い陰謀論ばかりが育つようになってしまったことには一抹の寂しさがありますね……。
いまオカルトって最初からフィクションって明言してるSCPとかCreepypastaとかモキュメンタリーばっかりだもんな。レプティリアンとかゴム人間をマジで信じてる人を見るのは、厳しい……。もっとみんなでひとりかくれんぼの話とかしようよ!
もちろんキャラクターも魅力的だ。
なにより主人公のあざみーがかわいい。
なんだお前そのフリッフリのおべべは……。
ゲーム中でも言及されてるけどたぬき系女の子すぎる。愛しい。餌付けしたい。
このぽんぽこした彼女と、コンビを組むちょっぴりダウナーなお姉さんジャスミンの取り合わせがとっても楽しい。
暗いところに閉じ込められたあざみーが思わずその場にいないジャスミンの名を叫んだときは胸がときめいたよ……。
あとパッケージもなってるセンター長な!
なんだこのセクシーな男は……。
この人もね、最初は「なんだこいつ」ってなるんですけど……いや、割とずっとなんだこいつではあるんだけど!!!
でも触れれば触れるほど好きになってしまう魔性の男ではある。くそっ! 声、岡本信彦だぞ どうなっとんじゃ。
彼にだんだんあざみーが懐いていくのもまたかわいらしい。
んで第1話でしっかりとこの3人を好きにさせられて、そして話が進めば進むほどど、どうなってしまうんですか……。ってなっちゃうのよキャラの立て方がうまいのよ……。
もうね、ほんとエンディング見終わってタイトル画面に戻ったあと久々にかなりの「ロス」を感じました。
「あー! おもしろいゲームをあそんだ! お腹いっぱいだ!」と思うより先に「あ、明日からどう生きればいいんですか…?」ってなった。ならない!? なるよな!? あの……終わり方さあ! クソッ!
そんなわけで『都市伝説解体センター』ですが4月からはネタバレ解禁の範囲が広がるらしいです! みんな大オチの話とか遠慮せずSNSでするようになるぞ! いまは「噂」で「おもしろいらしい……と話されているだけ」の「都市伝説」に過ぎないが……4月になったらオチまで含めて「解体」されちまうんだよッッ!
だから、今やろう! 君の手で本作を解体しよう! 10時間くらいで終わるから……。
松島トモ子対サメ!ライオン、ヒョウに次ぎ、今度はサメを相手に激闘!! ライオン、ヒョウに襲われても生 […]
The post サメ映画史上最高傑作!? 『松島トモ子 サメ遊戯』ポスター&予告編解禁 first appeared on ムービーナーズ.]]>ライオン、ヒョウに襲われても生き残った《人類最強の女》松島トモ子が最狂サメと大決戦!?
エクストリーム配給で 4 月 4 日(金)全国ロードショー!
ポスタービジュアル&予告編解禁! バカ映画の巨匠・河崎実×サメ映画
ついに禁断のコラボが実現する!
サメ版「モノポリー」のボードゲーム「サメポリー」のプロモーション映像「サメポリー ザ・ムービー」から特盛パワーアップした劇場版「松島トモ子 サメ遊戯」が誕生!! かつてライオンとヒョウに襲われて生還を果たした松島トモ子が主演! サメと驚天動地の戦いを繰り広げる!?
監督:河崎実
キャスト:松島トモ子、岩井ジョニ男、ゆうぞう、戸松遥、岩井志麻子、輪湖チロル、ぐんぴぃ、 ジョシュ・バーネット、木下彩音ほか
脚本:小野峻志(「野球どアホウ未亡人」監督」)・河崎実
主題歌:「おんな鮫追節」 唄:永野希
制作:株式会社BBB、サイバーダイン株式会社、有限会社リバートップ
配給:エクストリーム
(2024年/日本映画/カラー/ステレオ/ビスタサイズ/DCP/71分)
©「松島トモ子サメ遊戯」製作委員会2024
The post サメ映画史上最高傑作!? 『松島トモ子 サメ遊戯』ポスター&予告編解禁 first appeared on ムービーナーズ.]]>秋おこ
The post 超バニアバトル バニバト! 14話 first appeared on ムービーナーズ.]]>ピエール手塚 昨年、鳥山明先生が亡くなり、現在放映中のアニメ、ドラゴンボールDAIMAが […]
The post 鳥山明先生の漫画はどこがすごいのか関連 first appeared on ムービーナーズ.]]>昨年、鳥山明先生が亡くなり、現在放映中のアニメ、ドラゴンボールDAIMAが鳥山明先生の手の入った最後の作品となるのかという寂しさとともに、これまで読んできた作品から沢山のものを得てきたことについても思いを馳せる1年になりました。
鳥山明先生の漫画のどこがすごいのかについて、絵に比べると比較的語られることの少ない、ストーリーと観点とキャラクター構築の観点の2点から、僕がドラゴンボールに関して感じている非凡さについて書いてみようとおもいます。
ジャンプ漫画におけるドラゴンボールの特徴のひとつとして、ストーリー漫画であるにもかかわらず、ページ数が短いという点があります。ジャンプ漫画は基本19ページで描かれていると思いますが、ドラゴンボールは基本的に14ページ(そのうち1ページは扉)だったと思います。
これはおそらく前作のDr.スランプがギャグマンガで14ページであったことを踏襲しており、ドラゴンボールも初期はコメディ色が強い漫画であったため、あるいはこのページ数に慣れていたため、このような形式になったのではないかと思います(へたっぴマンガ研究所にもギャグマンガは14ページだと書いてありました)。
ページ数が少ないということは、それだけ1話で描けることが少ないということです。しかしながら、ドラゴンボールの1話には物足りなさを感じることはありません(少なくとも僕はそうでした)。なぜそうなるかというと、14ページの中にちゃんと読み応えのある展開が描かれているからだと思います
14ページを上手く使うには、全体のページ数の中で読み応えのある部分にページを割く必要がありますが、それは逆に言えば「描く必要のない部分を大胆に省略する」必要があるということです。なぜなら、冗長な場面を描いているとページが足りなくなるからです。
そうやって。描く必要のないことを省略できれば、描くべきことのみに注力することができ、読者が面白さを感じられるページが増えることになります。そこに結果的にドラゴンボールという物語のテンションの高さを維持する効果があったのではないかと僕は考えています。
鳥山明先生はよくインタビューで「面倒くさかったから省略した」というようなことを語っており、それは本音でもあると思うのですが、ならばどう省略するか?という部分に非凡な手段が使われていると感じています。
例えば、「説明的な描写」はテクニックや力技で回避をしています。よくやる手法としては、新しいキャラクターが登場するときには2人組で登場し、2人の会話の中に情報を混ぜ込む形で、キャラクターの紹介と状況説明を同時にやるテクニックを用います。また、僕が力技と言っているのは、例えばナメック星に到着したばかりの悟空が状況把握のためにクリリンの頭の上に手を置くだけですべてを読み取って把握する描写などです。
この記憶読み取り能力をその後は使うことはありませんが(病気で寝ている間にすべてを把握するなどの類似するものはある)、「読者にとっては自明」だが「到着したばかりの悟空は知らない事実」を説明することにコマを割くことは。内容の辻褄合わせでしかなく面白さがありません。なので、一度しか使わない特殊能力を使ってでも大胆に省略するという技があります。この大胆さを真似できる漫画家はそうはいません。
中でも物語展開上のすごい発明は、人造人間編において「悟空が瞬間移動の能力を覚えること」です。これは明らかにその後の作劇の効率化のために登場していると思います。
瞬間移動の登場によって、移動時間を完全にゼロにすることができるようになりました。例えば、悟空がセルと話をするためだけに瞬間移動で会いにいく場面がありますが、瞬間移動があることで場所移動のコマを省略することができるようになります。これによっていつでもコマ消費を最小限に場面転換をできるようになり、お話を進める上での無駄なコマを大きく削減することができるようになっています。
ドラゴンボールにはこのような「目的に対して、過程を経ずに、たった1手でそれを実現する存在」が多く出てきます。例えば修行時間が必要なときには、1日が1年に相当する精神と時の部屋がいきなり登場します。ホイポイカプセルなどもそうですし、そもそも、なんでも願いを叶えてくれるドラゴンボールの存在がそうです。
ここには何らかの不思議な効果を1手で実現する発明が登場していたDr.スランプを描いていたことが生きているように思えます。目的があり、それを実現する必要があるのであれば、段取りなど踏まずにいきなり実現してしまえばいいという率直さです。
この工夫よって、他の漫画であれば何倍もページを割かなければできない展開を、短いページで描き切りやすくなりました。
このように、必要と不必要を見極めて、不必要な部分を大胆に省略することにより、面白い部分だけを表現し続けたのが、ドラゴンボールの作劇のすごいところだと思います。
ドラゴンボールの主人公である悟空というキャラクターの特徴を一言で表現するなら、「こいつがいたらなんとかしてくれる感」であると思います。これは、未来のトランクスの世界のブルマがトランクスに対して言っていた話であり、鳥山明先生もそこに自覚的であったことがその描写から伺えます。
未来のトランクスの世界は、読み切りや、アニメスペシャルでも描かれましたが、とても希望のない世界です。それは悟空の不在によってもたらされた雰囲気であり、その希望のなさから逆に「悟空さえいれば楽観的になれるのに」という気持ちがあることを思い起こさせてくれるものでした。
だからこそ、未来のトランクスは悟空を病気で死なせないためにタイムマシンで過去にやってくるわけですが。
悟空の「こいつがいればなんとかしてくれる感」は、逆を言えば悟空が来てくれるとなんとかしてくれてしまうために、「悟空の到着をいかに遅らせるか」という作劇に繋がっていきます。ベジータとナッパに対してあの世から戻ってくる時間、ナメック星への到着の遅れ、精神と時の部屋に入っている時間など、悟空のいない時間にピンチは起こり、読者も悟空を待望し、悟空の到着で期待に応えてなんとかしてもらえるという気持ちのよいサイクルが繋がっていきます(これは「神と神」ではセルフパロディとして、必要なタイミングまで登場をあえて待っていたというギャグにも繋がる)。
人造人間編は、「悟空がいればなんとかしてくれる」ということ自体が終盤のテーマとなっていると感じています。悟空は、自分のいない未来のことを知ってしまったせいで、「自分がいなくても、次の世代だけで何かがあっても解決できるようになってほしい」と考えるようになったように見て取れるからです。
完全体のセルと戦うときに悟空がさっさと降参を宣言して、悟飯に戦いの座を譲ろうとするのはそのためだと思います。セルに仙豆を渡してわざわざ解決させたのも、悟飯の力だけで完全体のセルを倒せるという事実が欲しかったのではないかと解釈できます。
自分がいなくても次の世代が立派にやれると思ったからこそ、悟飯に期待したのだと思うのですが、悲しいかな悟空の判断は間違っていて、悟飯は悟空とは違う人間ですし、座を譲っただけでは悟空のように振る舞うことができませんでした。
結果として、その責任をとるように悟空は自らの命を犠牲にすることになります。悟飯も見事セルを倒してのけ、それによって今度こそ、その場所を悟飯に譲って終わったかのように見えたのですが(魔人ブウ編に続く)。
魔人ブウ編とは、悟空をドラゴンボールの物語から解放するためのお話であるように思いました。一度主役の座を降りた悟空が再び呼び戻されるお話の中で、悟空は「自分は主役から降りるべきだ」と捉えており、その証拠に、超サイヤ人3になったときに魔人ブウを実は倒せたはずなのに、今の世代が倒すべきだからと遠慮し、悟天とトランクスに嫌われながらも今の世代に託そうとしました。
しかしながら、彼らもピッコロも、パワーアップした悟飯もブウに吸収されてしまい、戦いの最後の最後ではライバルであったベジータすら悟空に全てを託そうとします。それは感動的な場面でありながらも、最後は自分だけになるという悟空の孤独の話としても解釈できます。
ただ、その最後で魔人ブウを倒す決め手になったのが、ミスターサタンが声をかけて力を貸した「悟空のことを知らない人たちの力」であったことこそが。実はこのお話の救いであったと思いました。それは「悟空がいなくてもこの世界は大丈夫」だと思わせる力であったように思うからです。
たったひとりで戦い続けた魔人ブウを、最後に悟空が労ったのはそういう意味もあったのかもしれません。みんなの期待を一手に背負って一人で戦うことになっていた悟空と、一人で戦い続けた魔人ブウは、合わせ鏡のような存在だとも解釈できるからです。
そんな魔人ブウの生まれ変わりであるウーブを鍛えようとするところで物語が終わるのは美しいなと思いました。それは、悟空はついにみんなの期待を背負って一人で戦う存在から解放された物語であると思ったからです。
悟空自体はあっけらかんと物事を語るため、一部の読者からサイコパスなどと揶揄されることもありますが、一人の少年が成長し、多くの人々からの期待を一身に背負った存在となって、そして、そこから解放されていくという神話的な物語として完成されているなと思いました。
まあ、その後、またアニメで続編は始まり、物語に連れ戻されるのですが。でも、超ヒーローでは、ついに最後まで悟空がやってこない物語が描かれたのがよかったですね(悟空がいない時期を舞台にしたアニメオリジナル話はありましたが)。
さて、上記2点がドラゴンボールの他の漫画と異なる特徴的なところだと僕は考えています。
まとめると、短いページで面白い場面を描くために、面白いところ以外をあまりにも大胆に省略することが徹底されていたのは、他の漫画ではなかなかできていないところではないかと思います。また、ドラゴンボールの連載をやめたかったという苦悩が物語の中に反映されているのか、「悟空を主人公の責務から解放しようとする物語上の流れ」と「にもかかわらず魅力的過ぎて何度でもよみがえって来てしまう」というせめぎ合いが葛藤のうねりとなって、結果的に特異な物語展開とその深みを生み出していたと思いました。
用意されていた予定調和ではなく、悟空の物語を終わらせるという強い力が、終わらせない抵抗を最後寄り切った感じがしていて、その部分が今読み返してもなお面白いと思います。
やめたいのにやめられず、にもかかわらず手を抜いて投げ出すことはしないという生真面目さの生み出した奇跡のような物語ではないかと感じられたからです。
鳥山明先生が亡くなった後も、ドラゴンボールは続いていくのだと思います。また、ドラゴンボール自体だけでなく、鳥山明先生に影響を受けた無数の人たちが、新しい漫画などを生み出していくのだと思います。
でも、そのオリジンである鳥山明先生ほどに、大胆なことを徹底してやることはなかなかできないものではないかと僕は考えており、だからこそ、今なおオンリーワンの漫画家であるように感じています。
人間食べ食べカエル 2021年に全米で公開されるや否やスマッシュヒットを記録し、製作国のアメリカを中 […]
The post 笑顔の呪いは更なる恐怖体験へ 映画『スマイル2/Smile2』レビュー first appeared on ムービーナーズ.]]>2021年に全米で公開されるや否やスマッシュヒットを記録し、製作国のアメリカを中心に笑顔旋風を巻き起こしたホラー映画『SMILE スマイル』。映画そのものだけでなく、野球スタジアムの観客席に笑顔の人を配置するなどといった、飛び道具的宣伝も話題を呼んだ。
そんなはっちゃけたマーケティングとは裏腹に映画本編は至極真っ当で、目の前で満面の笑みを浮かべた人が自殺するという衝撃的な事件をきっかけに笑顔の呪いに巻き込まれた主人公が何とか解決策を探そうと足掻くが最終的には……、という『リング』や『イット・フォローズ』などに連なる呪いの連鎖系ストーリーを真正面からやり切っていた。実直に恐怖や不気味さに向き合う姿勢が感じられ、私にとってお気に入りの一作となった。
それから時が経ち2024年、スマイルに続編が誕生した。劇中の時系列的には前作の直後。一応、前作の主人公を手助けする立場であった刑事の男も冒頭に出るものの、すぐに大即死するのでストーリー的にあまり繋がりはない(今回の話のきっかけにはなる)。その代わりに新たな主人公が投入される。その人物とは、世界中に名をとどろかせる超有名な歌姫スカイ・ライリー。
今回は、常に多くの人目に晒される彼女が笑顔の呪いに巻き込まれていく。この設定のおかげで、前作とは比にならないくらい過酷な展開が待ち受けることになるのだ。
本作は、ひたすらスカイが笑顔の呪いに恐怖し、怯え、地獄を見る様にフォーカスしているのが特徴だ。前作では呪いを解除するため色々と調査をするパートもあったが、今回はそれもほとんどない。全方位からスカイをひたすら追い詰めていく非常に邪悪な物語が繰り広げられる。
まず、スカイ自身が精神的に非常に不安定な立場にある。彼女はかつて薬物を乱用し、その結果恋人も乗った車で崖からダイブし、その彼を死なせた過去があった。今回の映画はそんな彼女が再び表舞台に復帰したところから始まる。
一見もう大丈夫のように見えるが、精神的なダメージはあまり癒えていない。それにツアーを成功させなければいけないという強大なプレッシャーにも苛まれている。呪いがなくともかなりヤバい状態なのだが、そこにスマイルが入ってくるから悲惨極まりない。前述したように、スカイは常に注目を浴びているし、だいたい周りに誰かがいる。
ある時は握手会のファンが、ある時はスタッフが、またある時は……。しかもツアーという逃げられないゴールが彼女の行動範囲を狭める。前作以上に的確に逃げ道をふさぐ作りが恐ろしい。
呪いに巻き込まれる歌姫スカイを演じるのは実写版『アラジン』等で急速に注目を浴びているナオミ・スコット。彼女は完璧にこの世界観にハマっている。ホラークイーンのてっぺんをとるのは彼女かもしれない。それくらい迫真の演技を披露していた。髪を抜くなどといった不安定な精神に起因する挙動、痛み止め薬を頼る際の切羽詰まった感じなどあらゆる細かい演技を重ねてスカイという人物に血肉を通わせていく。そしてダンスと歌を披露するシーンはキレッキレでまさにプロフェッショナル。重圧に苦しむポップスターという役に確かな説得力をもたらしている。
何より感心したのが恐怖に怯える演技だ。特に白眉なのが、彼女が呪いに巻き込まれるきっかけとなるシーン。スカイの幼馴染で薬中の男が笑顔で顔に重量上げの重りをガンガンぶつけて死ぬのだが、それを見た彼女が一旦固まった後、全力で敵から逃げるときのジャッキー・チェンみたいな動きとスピードで後ろに後ずさりするあの演技!!一瞬の間と、直後の真に迫った怯え方。このマジっぽさは言葉では言い表せない。今からでも遅くないので、アカデミー賞にノミネートさせるべきだと思う。
そして、恐怖演出についても触れておかなければならない。スマイルと言えば私の中ではジャンプスケアが優れているホラーという印象がある。音と怖い顔で驚かせる。単純と言えば単純なのだが、そのタイミングの絶妙な外し方と、いざ出てくるちゃんと怖いショック映像が見事に嚙み合って、恐怖シーンのたびにビビらされてしまった。
ジャンプスケアは所詮驚かせるだけでホラーとしては手抜きだ、なんて意見もよく聞くが、個人的にはそうは思わない。前作のコラムでも同じことを書いたが、あれは映像作品のあらゆる技術を組み合わせた結果生み出された立派な恐怖演出、芸術だと考えている。今回もジャンプスケアは冴え渡っており、相変わらずこちらの意識が少し緩んだタイミングを確実に狙って刺しに来ている。鏡の中だけに笑顔の人物が現れるところなどを筆頭に、タメと解放のリズムをほんの僅かに崩して殺しに来るシーンの目白押し。もし劇場で見ていたら心臓がいくつあっても足りなかっただろう。
ジャンプスケアのトドメとして劇中では色んな人の恐怖スマイルが登場するが、中でも目を引くのが中盤で出てくる、死んだはずのスカイの恋人だ。彼の笑顔はマジで口角のギネスを狙えるレベルで口の両端が上に引きあがっていて、凄まじいインパクトを放っていた。その役を演じているのはレイ・ニコルソン。そう、あの名優ジャック・ニコルソンの息子である。あの顔、そして表情には確かにジャックの血が脈々と受け継がれていた。たぶん彼なら素顔でジョーカーもやれるはずだ。
本作の監督は前作に引き続きパーカー・フィンが手掛けている。恐怖演出に関して、彼は海外のインタビューで「いいジャンプスケアは脚本のページから始まる。しっかりとしたプランをもって制作に入る。そして、恐怖が命を吹き込まれるのは編集の時なんだ」と答えている。他の人に恐怖シーンを見せて、観客はジャンプスケアのタイミングをどこに期待しているのかを見つける。どうすれば人々が慣れ親しんでいるものを壊せるのか。
型にはまったジャンプスケアをいかに覆して、意表を突くことを狙うのだ。製作のメンバーに編集映像を見せて恐怖をテストするなどといった試行錯誤を経て、本編のあの恐怖が完成している。だからあれだけのショックを与えることが出来るのだ。まさに恐怖職人。フィン監督にはこれからも観客をビビらせるための手法を突き詰めてほしい。加えて今回はカメラワークも素晴らしかった。スカイを見渡すようなカメラの動き。視点と連動する横移動や細やかに不安を煽るショットなど、あらゆる撮影技術を存分に披露してくれる。これがショックシーンと見事に融合している。スマイルは更にもうひと段階、ホラー演出の技術を高めたと思う。
また、フィン監督は続編を作るにあたり、前作と全く同じことはしたくないと考えていたそうだ。とはいえ呪いの内容は一緒なので、そこで大きく差別化を図ることは難しい。そんな時に製作を前に進めるきっかけとなったのが、本作の主人公であるスカイ・ライリーの誕生だった。彼女は前作の主人公と全く性質が異なるキャラクターだ。多くの人々に知られる彼女が呪いを受けると、それが同じものでも待ち受ける地獄は全く違う。主人公の境遇が物語に新たな風を吹き込み、結果として前作をなぞりながらも全く飽きない、ベクトルの異なるホラー作品が成立した。
何度もテストして恐怖の質を高め、物語の面でも新鮮さを生み出し、でも軸はズラさずスマイルとして期待されるものをしっかり提供する。これぞ理想的な続編だ。前作にノレた人なら気に入ること間違いなしの名作ホラーに仕上がっている。
ちなみにフィン監督は現在、ロバート・パティンソン主演で『ポゼッション』のリメイクの製作に取り組んでいるが、スマイル第3弾の構想も始めているとも語っている。この映画でかなりやり切った感があるが、彼曰くもっとクレイジーでヤバいアイデアがあるとのこと。この笑顔の限界がどこにあるのか、その答えが近いうちに見られるかもしれない。
高橋ヨシキ氏によるメインビジュアルが完成! 先に発表された青色を基調としたティザービジュアルとは対照 […]
The post 『血戦 ブラッドライン』メインビジュアル解禁 first appeared on ムービーナーズ.]]>先に発表された青色を基調としたティザービジュアルとは対照的に、メインビジュアルはビビッドな赤色が目を惹く作りに。また、主要なキャラクターたちも一挙登場。爆炎を背負い返り血を浴びた彼らの姿は、映画で展開される死闘の激しさを想像させる。メインビジュアルを手がけたのはアートディレクター/映画評論家/サタニストの高橋ヨシキ。赤を基調とした極彩色のデザインは、氏ならではの個性が光るものとなっている。映画を総称する〈エクストリーム・ノワール〉という文言に違わぬ、型破りな「極彩色のノワール」と言うべきビジュアルが完成した。
メインビジュアルにあわせてホームページもついに公開。ストーリー、イントロダクション、そしてイサ・ユシラ監督のプロフィールと熱いコメントも掲載されている。「本作は私にとっての理想を形にした作品」との言葉から、監督が目指した映画のビジョンを強く受け取ることができるはずだ。
公式HP:bloodline-movie.com
『血戦 ブラッドライン』はイサ・ユシラ監督の劇場映画デビュー作となる。しかし監督はゼロ年代前半より、多くの映画をインディペンデントで作り続けてきた。今回のデビューのきっかけは2016年に発表した作品『ホームカミング』をプロデューサーが目にしたこと。そこで『血戦 ブラッドライン』公開を記念して、映画の原型となった『ホームカミング』を含めた短編映画8本を6週間に分けて、2月26日(水)よりアムモ98公式YouTubeチャンネルにて日本語字幕付きで期間限定公開! 現在稼働中の公式X(旧Twitter)にて更新をお届けしていく。
アムモ98公式YouTubeチャンネル:http://www.youtube.com/@amumo98
『血戦 ブラッドライン』公式X(旧Twitter):@BLOODLINE_PR
アクションからコメディ、そしてスプラッター! さらに謎の「猫ノワール」も!? 『血戦 ブラッドライン』の予習として、さらにフィンランド産インディペンデント映画という未知の世界への道しるべとして、バラエティに富んだユシラ監督の世界を是非お楽しみいただきたい。
【ストーリー】
郊外に佇む会員制の「クラブ」。その実態はリンド三兄弟が仕切る裏社会の拠点。上のフロアでは悦びを提供し、地下では顧客の依頼に応じて監禁や拷問が行われる。刑務所から出所した男カイヴォラはそこで雇われ、荒くれ者の犯罪者たちと共に番人として働くことに。ところが予期せぬ非常事態が発生する。武装した傭兵軍団がクラブを襲撃、残虐な殺戮を開始した! 籠城し応戦するカイヴォラたち。血肉と銃弾が散る攻防の中で、リンド三兄弟と襲撃者の恐ろしい因縁が明かされてゆく…。
監督・脚本・撮影:イサ・ユシラ 製作・原案:アリ・サヴォネン 音楽:ユッシ・フータラ
出演:イルッカ・コイヴラ(『SISU 不死身の男』)、ヴェーラ・W・ヴィロ(『バニー・ザ・キラー』)、ガレス・ローレンス(『キャビン28 ケディ殺人事件』)、アリ・サヴォネン(『アイアン・スカイ 第三帝国の逆襲』)、ジェレ・サアレラ
2024年/フィンランド/フィンランド語・英語・ロシア語/100分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/原題:(PRI)SONS/R15+/後援:フィンランド大使館
©2023 TR Productions ALL RIGHTS RESERVED
配給・宣伝:KOOKS FILM
2025年4月18日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館、池袋シネマ・ロサ 他 全国順次ロードショー!
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