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三浦春馬の究極のブルー:わかるのは身近な人たちだけ?

きょう2021年9月20日、NHK総合で久々に「世界はほしいモノにあふれてる」が放送されました。
「―BLUE― 色をめぐる旅」。
世界各国の、美しいブルーのモノたちが紹介されました。
個人的にも青系の色が最も好きな自分で、美しい映像を楽しんだのですが、
今回、究極のブルーとして、宝石ジュエリーが紹介された時、ふと、「あっ三浦春馬さんのあの回…」と記憶によみがえりました。

それは、三浦春馬さんが自殺するわずか2週間ほど前に放送された、アンティークジュエリーのお話。

世界はほしいモノにあふれてる 番組情報

「時代を彩るアンティークジュエリー イギリス」
初回放送日: 2020年7月2日
●ロンドン在住バイヤー釘井邦恵さんが、イギリスで時代を彩るジュエリーを探す旅。
手仕事が光る美しいもの、またかつての国王の禁断の愛から誕生したジュエリーも登場!
この放送回の公式ページ


このアンティークジュエリーの回は、三浦春馬さんが亡くなられた1か月ほど後の8月中旬にも再放送されたので、観た人も多いかと思います。

このアンティークジュエリーの放送、ちょっと違和感を覚える場面がありました。
ただ、普通に見ると、とてもささいなエピソードで、違和感を覚えた自分のほうが敏感なのかと思います。

三浦春馬さんが亡くなった今、誰もが看過しそうなささいな事でも、あえて取り上げて、彼を亡くして悲しんでいる人、また勘違いに嘲笑しているような人にも、伝えたい。
みんなが彼の死を騒いでいた1年前よりも、三浦さんに注目する人が少しずつ減っている今、あえて、書き残しておきたい、と思いました。


三浦春馬さんは、生前から、美容整形疑惑を一部の人に報じられ、騒がれていました。

まず、この事実を知っておかないと、この後でご紹介する、せかほしのエピソードの意味が、わからないままです。


そうして、問題のせかほし、アンティークジュエリーの回。
彼のトラウマに触れる部分があったのでは、と感じたのが、やはり、美容整形を騒がれた顔の部位……彼の目、なんですが。

NHKスタジオで番組収録中、突然「むちゃぶり」とJUJUさんが語った、あのエピソードが登場します。


ラバーズ・アイ(Lover's Eye)と呼ばれる、数世紀前のイギリス王族が起源の宝石。

この宝石を、三浦さんに、「愛する人に送るつもりで、ポーズをとってください。」

JUJUさんの反応だけで一目瞭然のとおり、これは台本には無いアドリブだったようで、収録中の三浦春馬さんも、一瞬、とまどってから、ポーズを決めました。

誰が見ても、人気俳優が女性をときめかせるワンシーンになりそうな予感のアドリブ。


ところが、三浦春馬さんの反応は、少し違っていました。
突然のアドリブに、「なぜこんなことをやらせるのか」、と内心ムカついているのが明らかな仕草と表情。

愛する人なんていない、からか、それとも…?


このラバーズ・アイという宝石、じつは、小さなブローチみたいなもので、表面に片目が描かれている、ちょっと異様な感じの宝石なんです。
遠く離れた愛する女性に届けるために作られたのが起源らしいですが…

宝石の目の絵も、「知らない人にもらったら不気味」とJUJUさんが評した通りの雰囲気だったんですが、三浦春馬さんの、番組スタッフに対する、かなり露骨な反発心も、ふと観た視聴者には、おだやかでない感じがしました。

ほんの一瞬の、普通は誰も気にしそうにない、いち場面。

あの初回放送から、わずか2週間ほどで、三浦春馬さん自殺の報に、日本列島が揺れました。
誰もが知っている有名な役者さんが、まだ30歳なのに、自殺した、という…


彼の心の奥底に潜む闇は、いったい、どんなものだったのか?

この世の誰もが感じるような苦しみや抑うつならば、自殺、までは至らない気がします。
ただ、やはり、自殺の場合は、本人にしかわからない、地獄のような苦しみ、というようなものが、あるに違いありません。

誰よりも貴い自らの命をなげうった、三浦春馬さんの苦しみは、どれほどのものだったでしょうか。


きょう放送した「せかほし」では、美しいブルーの宝石などを紹介していましたが、三浦春馬さんが、あんなに若いのに、なぜ…と言われるような死に方を、あえてした後で…

彼の命もまた、何ものにも代えがたい、宝石よりも貴く、輝いていたでしょう。


もう、こういうことも書かなくなると思いますが、いま、まだ彼の死を騒いでくれる人たちがいるから、その間に、読んでいただけたら、と思いました。

以下の、三浦春馬さんをめぐる、せかほしスタジオでの謎について、ご紹介した記事も、ぜひご覧ください。



三浦春馬の自殺の真相に迫る:明るみになる事が清いのか?

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