今さら聞けないGoogleのこと、ぜんぶ
"Everything you always wanted to know about Google...But were afraid to ask"という、フランスのコンサルティング会社FaberNovelによるGoogleの戦略について解説したスライドがAd Innovatorさんのところで紹介されていたので読んでみたが、非常に良くまとまっており、かつ、Creative Commons 表示-非営利-継承 3.0 Unportedライセンスで提供されているので、全体を和訳してみた*1。英語なので敬遠していた人も読んでみると、Googleについて新たな発見があるかも知れない。
はてなにスライドをアップロードする手段が存在しないので、どうしようかと思案したが、結局全スライド(34枚)を公開フォルダに画像としてアップした。下の画像をクリックすればスライドショーで閲覧できる。このままだと自動でページが送られてしまうので、一時停止して手動でページを送ってもらいたい。なお、これらの画像は元スライドと同様にCreative Commons 表示-非営利-継承 3.0 Unportedライセンスが適用される。
このスライドでは、Google成功の鍵は次の6つの要素であると考察している。
とは言ってもこれだけでは何も分からないので、次の誰もがGoogleについて不思議に思っている(であろう)疑問に答える形で、上記の要素をわかりやすく説明している。
- なぜGoogleは金融危機と無縁なのか?
- なぜGoogleはモバイルの世界を変えようとするのか?
- なぜYouTubeはコンテンツポータルではないのか?
- なぜMicrosoftはGoogleを恐れるのか?
- GoogleはFacebookにどう対抗するのか?
- Googleは衛星事業を買収して何をしたいのか?
- Googleはどのようにトラフィックを集めているのか?
- なぜGoogleはDoubleClickを買収したのか?
- なぜGoogleはサービスを無料で提供するのか?
- Googleはオープンソースコミュニティに何を期待しているのか?
- Googleはどのようにオフライン広告市場を攻略したのか?
- なぜGoogleは我々の電話を録音するのか?
- PageRankは本当に競争力のあるアドバンテージなのか?
- Googleはどのようにしてユーザ・広告主双方に価値のある広告を実現するのか?
これらの疑問に対する回答について理解すれば、Googleが一体何を考え、何を目指しているのか知ることができるだろう。Googleは次々と新しいサービスを投入し、他の企業を買収したり提携したりしているが、それが戦略に立脚した行動であることがよくわかるので、是非一読することをオススメする。想像以上に苦労したので、誰かの役に立てば幸いである。
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*1:ちょっとやりかけたところで、思ったよりも手間がかかることに気づき、ひどく後悔したがなんとか最後まで完了した。