Lichtung

難波優輝|美学と批評|Twitter: @deinotaton|批評:lichtung.hateblo.jp

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

デイヴィッド・ベネター『人間という苦境』第1章 イントロダクション

『人間という苦境——人生の問題への率直なガイド』 The Human Predicament: A Candid Guide to Life's Biggest Questions *1 はじめに 第1章 イントロダクション 1. 人生の大問題 Life's big questions 2. 悲観主義と楽観主義 Pessimism and optimism 3. …

ラテン語 ギリシア語 スタディガイド

はじめに ヨーロッパの思想、文学、芸術、歴史にアクセスする際、ラテン語と古典ギリシア語の知識が必要となる場面は多い。現在は独習に適した書物も多くあり、誰でもこれらの言語を学ぶことができる。とはいえ、直接西洋古典語を学習している知り合いがいな…

ピーター・キヴィ『音楽哲学入門』読書ノート 目次及びPDF

これまで上げてきたものをPDFにまとめました。全60ページです。 内容は変わりありませんが、誤植の訂正とレイアウトの調整を行なっています。 ご入用の方はご連絡ください。 加えて、目次をまとめました。 目次 第1章→ピーター・キヴィ『音楽哲学入門』 読書…

ピーター・キヴィ『音楽哲学入門』第13章 どうして聴かなければならないのだろう

第13章 どうして聴かなければならないのだろう この章では、なぜわたしたちは音楽を聴くのか、という根本的な問いを問う。 ショーペンハウアーの音楽理解が参照されつつ、キヴィの自説が述べられる。 第13章 どうして聴かなければならないのだろう なぜ聴く…

ピーター・キヴィ『音楽哲学入門』第12章 そして演奏について

第12章 そして演奏について この章では前章で軽く触れるにとどまった演奏と楽譜の関係について分析する。 第1節では、歴史的な楽譜の変化に触れつつ、楽譜と演奏の関係を、第2節では、作曲家と演奏家の関係を、歴史的に真正な演奏という言葉を軸に分析する。…

"Overdose of Joy" Flashback music

東加古川を中心に活動しているレーベルfastcut recordsの10周年記念ライヴイヴェント"Overdose of Joy"*1。 曽我部恵一、Lamp、Four Pens、Pictured Resort、Sheeprintの5組が出演。 加古川駅からシャトルバスで20分ほど揺られ、到着する。 会場は加古川ウェ…

ピーター・キヴィ『音楽哲学入門』第11章 作品

第11章 作品 この章では音楽作品の存在論をその演奏との関係から展開する。 第1節では楽譜と演奏の関係、第2節では実在論の解説、第3節では極端なプラトニズムに対する4つの反論を検討する。 第11章 作品 1. 楽譜と演奏 作品と演奏の存在論 2.実在論 3.…

ピーター・キヴィ『音楽哲学入門』第10章 語りと表象

第10章 語りと表象 この章では、テキストと音楽の関係、そして表象と音楽の関係を詳しく分析してゆく。 第1節では表象のさまざまな区分を導入する。第2節では標題音楽を頼りに、テキストと音楽の関係や作用を分析する。 第10章 語りと表象 1.音楽的表象 絵…