2006年 09月 27日
日本人的Disclaimer 絶対禁止。 |
日本で仕事をするときに日本側の監査法人の方にも手伝っていただくことがある。
大体私はもともと態度がでかくてえらそうなこともあって先方の「私のヘルプでアサインされるひとびと」からは恐怖の対象になってしまいがちのようだ(苦笑
まあ、やりにくいだろうなぁ。。。個人的にはできるだけ「ハッキリいうし厳しいけど面倒見いい姉御」くらいのポジションを「狙って」行くんですが、人によって受け取り方はさまざまですからね。
でもって、「アメリカの怖いおねえさん」はこんなメールをいただくことがあるのです。
「まだこちらで働いて2年しかたっていない未熟者ですのでお役に立てるか不安ですがよろしくお願いいたします。。。」
「経験不足でご迷惑をおかけするかと思いますが。。。。」
あるいは仕事が終わったあとのやりとりで、
「お役にたてず、かえって足手まといになり申し訳ありませんでした。。。」
全部、読むたびに機会をみつけて、それは絶対言っちゃダメ、少なくとも「アメリカとの仕事」ではそういう言い方はしちゃだめ、と、釘をさすようにしている。
まず、あなた方、経験の浅いスタッフに対してもクライアントは最低$150-250だとか、日本円で2万円3万円という「時給」を払うわけだ。それはあなたたちの専門性に対してなのだ。それにたいし、「お役に立てるかわかんない。。。」とかいうへっぴり腰で望むんじゃない。大体、アメリカでは2年たったらExperiencedってことで結構裁量を任されちゃってます。
終わった仕事に対し「お役に立てなかった」なんて、謙遜でもいわないでくれ。実際役に立たなかったケースもあるが、それを他人に対しては積極的に認めちゃだめだ。自分でこっそり反省してくれ。
この「お役に立てず・・・」を、アメリカのクライアントのマネジメントサイドに見られたらと思うとぞっとする(そのやり取りはつたない英語で行われていた。。。)。もし、「お役に立てなかった」のならばどの部分に対してか説明しろ、その部分はdiscountしてくれという話になりかねない。
もちろん私も超ドメスティック日本人なので、謙遜の美徳という日本語は知っている。
でも、自分は「役に立たない」(かも、しれない)というdisclaimerをつけておくことで、実際できなかったときのために保険をかけるようなことは、少なくとも「専門家」はしちゃいけないだろう。それは謙遜ではなく専門家としての職務を半分放棄していないか?
これは私がアメリカで仕事をしたから変わったのだろうか。。。
いや、「お役に立てず申し訳ありませんでした」が一緒に仕事をした相手に対してのデフォルトの挨拶だとか言うことは絶対になかったとおもう、日本時代から。最近、ちょっと自信がない監査人が増えてしまっているのだろうか?
クライアントや後輩や上司に対しへろっとした顔であたかも「知ってます」気に質問に答え、あとでこそこそ事務所に帰って調べものしてほっと胸をなでおろす、とかが私の日本時代の仕事振りだったんですが。もちろん昨今黒白をハッキリいってしまうことのリスクが監査法人にとってあまりにも高いため慎重な回答をせざるを得ないという風潮もあるのでしょうが、あまりにも歯切れが悪いのは専門家としてちょっとかっこ悪すぎる。アメリカでももちろんグレーな部分に対しては「自分はこう考えるがそれは100%sure ではない、ちょっと専門チームで検討する」とも言うけれど、なんでもかんでもそれではクライアントの信頼を失ってしまうから「どうやってそういう事態を切り抜けるか」なんていうことも研修のときにディスカッションのネタになった。間違っているかもしれないことでも、間違っていることでも(苦笑)自信満々ですらすら説明してしまうアメリカ人がいいか、というと、そういうの、みていても疲れるけれど、クライアントに信頼されて満足していただくのもフィーの一部には織り込まれていると考えてみようよ。。。
同様に「私でお役にたてますでしょうか・・・」なんていう専門家もかっこ悪すぎる。
「お役に立てず申し訳ありません」ではなく「お役に立てれば幸いです」 英語ではHope this helpsとかもしくはIt is my pleasure to be a help of you.とかか。間違ってもSorry for beeing so helplessとか言わないでほしい。。。
「経験不足でご迷惑をかけました。。。」とかではなく、「一緒にお仕事できてとてもいい経験になりました」 英語ではI learned a lot from this project. I really appreciate having such a good learning opportunity. とか。。。ポジティブ話法に切り替えてほしいなあ。
これって、べつに英語の問題とか、アメリカと日本のギャップだけではない気がするんですけれどね・・・
大体私はもともと態度がでかくてえらそうなこともあって先方の「私のヘルプでアサインされるひとびと」からは恐怖の対象になってしまいがちのようだ(苦笑
まあ、やりにくいだろうなぁ。。。個人的にはできるだけ「ハッキリいうし厳しいけど面倒見いい姉御」くらいのポジションを「狙って」行くんですが、人によって受け取り方はさまざまですからね。
でもって、「アメリカの怖いおねえさん」はこんなメールをいただくことがあるのです。
「まだこちらで働いて2年しかたっていない未熟者ですのでお役に立てるか不安ですがよろしくお願いいたします。。。」
「経験不足でご迷惑をおかけするかと思いますが。。。。」
あるいは仕事が終わったあとのやりとりで、
「お役にたてず、かえって足手まといになり申し訳ありませんでした。。。」
全部、読むたびに機会をみつけて、それは絶対言っちゃダメ、少なくとも「アメリカとの仕事」ではそういう言い方はしちゃだめ、と、釘をさすようにしている。
まず、あなた方、経験の浅いスタッフに対してもクライアントは最低$150-250だとか、日本円で2万円3万円という「時給」を払うわけだ。それはあなたたちの専門性に対してなのだ。それにたいし、「お役に立てるかわかんない。。。」とかいうへっぴり腰で望むんじゃない。大体、アメリカでは2年たったらExperiencedってことで結構裁量を任されちゃってます。
終わった仕事に対し「お役に立てなかった」なんて、謙遜でもいわないでくれ。実際役に立たなかったケースもあるが、それを他人に対しては積極的に認めちゃだめだ。自分でこっそり反省してくれ。
この「お役に立てず・・・」を、アメリカのクライアントのマネジメントサイドに見られたらと思うとぞっとする(そのやり取りはつたない英語で行われていた。。。)。もし、「お役に立てなかった」のならばどの部分に対してか説明しろ、その部分はdiscountしてくれという話になりかねない。
もちろん私も超ドメスティック日本人なので、謙遜の美徳という日本語は知っている。
でも、自分は「役に立たない」(かも、しれない)というdisclaimerをつけておくことで、実際できなかったときのために保険をかけるようなことは、少なくとも「専門家」はしちゃいけないだろう。それは謙遜ではなく専門家としての職務を半分放棄していないか?
これは私がアメリカで仕事をしたから変わったのだろうか。。。
いや、「お役に立てず申し訳ありませんでした」が一緒に仕事をした相手に対してのデフォルトの挨拶だとか言うことは絶対になかったとおもう、日本時代から。最近、ちょっと自信がない監査人が増えてしまっているのだろうか?
クライアントや後輩や上司に対しへろっとした顔であたかも「知ってます」気に質問に答え、あとでこそこそ事務所に帰って調べものしてほっと胸をなでおろす、とかが私の日本時代の仕事振りだったんですが。もちろん昨今黒白をハッキリいってしまうことのリスクが監査法人にとってあまりにも高いため慎重な回答をせざるを得ないという風潮もあるのでしょうが、あまりにも歯切れが悪いのは専門家としてちょっとかっこ悪すぎる。アメリカでももちろんグレーな部分に対しては「自分はこう考えるがそれは100%sure ではない、ちょっと専門チームで検討する」とも言うけれど、なんでもかんでもそれではクライアントの信頼を失ってしまうから「どうやってそういう事態を切り抜けるか」なんていうことも研修のときにディスカッションのネタになった。間違っているかもしれないことでも、間違っていることでも(苦笑)自信満々ですらすら説明してしまうアメリカ人がいいか、というと、そういうの、みていても疲れるけれど、クライアントに信頼されて満足していただくのもフィーの一部には織り込まれていると考えてみようよ。。。
同様に「私でお役にたてますでしょうか・・・」なんていう専門家もかっこ悪すぎる。
「お役に立てず申し訳ありません」ではなく「お役に立てれば幸いです」 英語ではHope this helpsとかもしくはIt is my pleasure to be a help of you.とかか。間違ってもSorry for beeing so helplessとか言わないでほしい。。。
「経験不足でご迷惑をかけました。。。」とかではなく、「一緒にお仕事できてとてもいい経験になりました」 英語ではI learned a lot from this project. I really appreciate having such a good learning opportunity. とか。。。ポジティブ話法に切り替えてほしいなあ。
これって、べつに英語の問題とか、アメリカと日本のギャップだけではない気がするんですけれどね・・・
by lat37n
| 2006-09-27 17:26
| Work in America