LAT37N” http://lat37na.exblog.jp my life in bayarea, ca ja lat37n 2007 Tue, 09 Jan 2007 17:04:26 +0900 2007-01-09T17:04:26+09:00 hourly 1 2013-06-01T12:00:00+00:00 LAT37N” https://pds.exblog.jp/logo/1/200410/15/23/b004522320060903155909.jpg http://lat37na.exblog.jp 80 84 my life in bayarea, ca お引越し http://lat37na.exblog.jp/6287826/ http://lat37na.exblog.jp/6287826/ <![CDATA[続きは、

LAT37N"
 
へ、どうぞ。]]>
雑記 lat37n Thu, 04 Jan 2007 12:06:31 +0900 2007-01-04T12:06:31+09:00
A HAPPY NEW YEAR http://lat37na.exblog.jp/6274163/ http://lat37na.exblog.jp/6274163/ <![CDATA[
_b0045223_7543157.jpg


2007年も皆様にとって実り多い年でありますように。]]>
雑記 lat37n Mon, 01 Jan 2007 07:55:02 +0900 2007-01-01T07:55:02+09:00
岩瀬大輔氏の「ハーバード留学記」 http://lat37na.exblog.jp/6265057/ http://lat37na.exblog.jp/6265057/ <![CDATA[12月初旬、岩瀬大輔氏の「ハーバード留学記」がサンフランシスコに配達されました。
日本に向かう飛行機の中に持っていき、機内でいただいた日本酒の酔いと機内独特のふわふわした浮遊感にあいまって、岩瀬氏の高揚感をシェアしつつ、楽しく読了。帰国するとあちらこちらの書店で平積みになっており、おおっ、やるなぁ、と、彼の滞在記をブログを通してオンタイムでシェアさせていただいたものとして、それをとても嬉しく思いました。(Amazonでは、その筋で有名な「金融日記」さんと「抱合せ販売」されてるのをみてニヤニヤしてしまいましたが。。)

ブログとはまた違う切り口でまとめられているので、氏のブログを全部読んだ、と言う方でも新しい視点で読めると思われます。逆に、本だけ読むと、そのボリュームと興味の幅に圧倒され、内容を消化するのが難しいかもしれない(主にブログをまとめたものなので、多少登場人物の説明が重複していたり、時間軸が前後する)。ので、個人的に私が面白かった章立てをご紹介。

・問われる経営者のリーダーシップと倫理
HBSの目玉講義だという「リーダーシップと組織行動論」LEADのエッセンスについて知ることのできる貴重な内容。前もブログにちょっと書いたのだけれど、日本ではリーダーシップを「個人の特性」「カリスマ性」として捕らえすぎな気がするのですが、ある程度まではケーススタディと技術論から学ぶところもあると思うのです。チームを指揮することに一度でも悩んだことがある人なら、きっと「あぁ、そうかも」と思えるはずのコンテンツ。

・ファンド資本主義
日本の新聞報道は、いわゆるヘッジファンドに代表される米国型の投資ファンドについてちょっと感情的な見方をしすぎている嫌いがあるので、岩瀬さんの日経ビジネスオンラインの連載「投資ファンドは眠らない」や、私がリンクをいただいているブログ、ハリーさんの「ウォールストリート日記」もよむことでおそらくバランスのいい情報を入手できるように思います。「ハーバード留学記」では、ブログよりもさらに「業界外のヒト」を対象に説明がされており、親切な記載です。

・キャリアと人生の送り方
Work life balance というのは、アメリカでプロフェッショナルとして働く人の間で非常に大事な命題として考えられていることであります。仕事も充実させ、家庭生活も充実させ、というのは最初からあきらめているかのような、私生活を優先させることを「社会人らしくない」などと最初から切り捨てるところのある日本とは、だいぶ違うのですね。
これを読みながら、HBSと並ぶ有名MBA校であるスタンフォードGSB出身の友人が、reunionで元同級生たちと話題になったこととして、「人生とはいくつもの玉をまわし続けるジャグリング、仕事、健康、家族、精神、趣味、そのうち、鉄でできているものは落としてもいいが、ガラスでできているものは落としてはいけないんだよ」と話してくれたことも思い出しました。(何が鉄で何がガラスかは、わかると思うのですが。。。)

ちなみに岩瀬さんは、初期からこのLat37N”を読んでくださっており、Lat37N”=男性説を信じていらした読者様の一人であります(笑)。このブログを通じ、ひょんなことでお会いする機会を得て、それ以降お会いするたび、非常に良い刺激をいただいているのですが、これほど気さくで人なつっこく、他人を初めて会った気にさせない人、というのもなかなかいないと思う。ともかく頭のいい人、と言う以上に、そこが彼のすごいところですね。(このあたりは、『問われる経営者のリーダーシップと倫理』の中でも「己を知る」というところで触れられており、自分でもよくわかってらっしゃるのねーと微笑んでしまいましたが。。。)

ということで、知人の本だから褒める、という内輪受けダークサイドに落ちたくはないのですが、「日本を代表するエリートの、世界一のエリートのサークルでの交友記」というひねくれた見方はせず、「自分らしい個性とエッジを利かした生き方」を熟慮したいみなさまに、純粋にお勧めです。]]>
Books lat37n Sat, 30 Dec 2006 16:15:49 +0900 2006-12-30T16:15:49+09:00
"Fine Company"のコーポレートガバナンス http://lat37na.exblog.jp/6261954/ http://lat37na.exblog.jp/6261954/ <![CDATA[今週は仕事は「年内に片付けておきたかったしもろもろの雑用・雑仕事を片付ける」週間。一回出張に行く度、完成させるのに小一時間はかかる出張精算(オンラインベース)と格闘していたら午前中がつぶれました。何かのコードを間違えてつけてしまったためエラーをもらい続けて10月分から完成できずにいた出張精算などを地道に片付ける暇がこの2ヶ月まるでなかったので。。。Peple Softのオンライン出張精算をわが社では導入していますが、記入事項を全部クリアしていないと絶対プロセスされないんですが、たかだか10ドルのランチでもいちいちどこでご飯食べたとかDetail書いて、ロケーション入れて(州税の関係でTax Codeをすべての出費につけなくてはいけない)のがほんっとーに面倒。。。とは、監査人にあるまじき発言でしたね。失礼いたしました。。。

今朝のニュースで、Apple Board Did Not Approve CEO Options Grantという記事がちょっと目を引き、同時に、数年前に読んだある本に関して思い出しました。
(登録が必要かも知れませんが無料なはず。Apple Board Did Not Approve CEO Options Grant)

記事の概要は、アップル社がスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)に750万株のストックオプションを、正式な取締役会の承認なしで与えていたと言うものです。実際のところ、承認が「後日付で偽造された」ものであったということであります。

スティーブ・ジョブズの復帰以降大躍進を続けているAppleではありますが、実は今年の前半、アメリカで企業不正として耳目を集めた「ストックオプション・バックデート」が問題になっている、160社のうちの一社でもあります。2006年6月の時点で、アップルは、SECの調査ではない自主的な内部調査の結果、スティーブ・ジョブズ氏に付与したものも含め1997-2001年のストックオプションに関連する違反が見つかったと明らかにしています。(ジョブズ氏に付与したストックオプションは2003年3月に取り消したため、ジョブズ氏はこのストックオプションで利益を得ていないということですが)。アップル社がSECに提出した書類によると、同社は少なくとも1回、同氏に有利な付与の仕方をしていたということで、1000万株のストックオプションが1月、同月で最も株価の低かった日に付与されたことになっており、この後20日以内に、株価は30%上昇した、と。。。典型的なバックデーティングですね。

で、これを読んで、本棚から久々に出してきたのが、アーサー・レビット元米証券取引委員会(SEC)の委員長氏の書いた、Take on the street (邦題:ウォール街の大罪)2002年に出版されております。

この中の第8章"Corporate Governance and the culture of Seduction"にこのようなくだりがあります。
2001年、SEC委員長を辞したアーサー・レビット氏は、アップル社CEOのスティーブ・ジョブズ氏から、ボードメンバーに加わらないかとの誘いを受け、自らも「マッキントッシュおたく」であるがゆえ、大興奮。わくわくとサンノゼに向かい、アップルのマネジメントに挨拶し、Macworldいゲストとして参加して感動し、去り際に彼の講演のレジュメを渡して帰ります。その講演とは、コーポレートガバナンスに関する最近の話題を議論したものでした。
翌日、ジョブズ氏からレビット氏は電話を受け、「君の講演のレジュメを読ませてもらった。たしかに君のいっていることは『他の会社』には正しいかもしれない。ただ、アップルの文化には合わないと思われる。悪いが、今回の話はなかったことにしてくれ。。。」
2001年当時、アップル社のコーポレートガバナンスはお世辞にも優れたものではありませんでした。ボードメンバーの人数はレビット氏が「適切」と考えるより少なく、また、Board Of Directorの一人、ラリー・エリソンOracle CEOはジョブズ氏の親しい友人で、かつ、ほとんどのボードミーティングに出席できませんでした。(自分が巨大データベース企業のCEOですから多忙にきまっており、さもありなん)また、監査委員会もアップル社に縁の深い人が大半を占めており、まともに監視機能が働くとは思えない状況にありました。
そして、バックデートはその、2001年に発生しているのですね。

さて、どう思いますか?
「世の中をリードするすばらしい製品を作り出すアップルを生み、再生させたジョブズ氏にとってこのようなことは些細なミス、こんなことで彼の功績に傷をつけるのはあんまりではないか」と言う方も多いのではないでしょうか。私の周りにもアップル信者は多く(笑)、きっとこういう文章読むとしらけさせちゃうんだろうな、と思います。まあ、製品のすばらしさと企業としての成熟度は、ある時点で切ったら、まったく相関しませんから、それは切り離して考えるほうがいいと思います。

「もし、あの時ジョブズ氏が、レビット氏を会社に迎え入れる『変化』を受け止めていたら」と私は思いました。組織とは本来、正しい枠をつくること、それを監視できる人をその職に配すること、それを怠らなければ、大きな問題にならないうちに芽をつむことを可能にするはずで、それを、コーポレートガバナンスと呼ぶ、と。
レビット氏は「あるべきコーポレートガバナンス」をアップルに創り上げるために尽力したことでしょう。さらに、レビット氏はSEC在籍時代、ストック・オプション費用化を悲願として多くのテクノロジー企業と丁々発止をつづけてきた人物であります。バックデートなど許すはずもなく、アップルは、バックデートとは無縁、シリコンバレーを代表するクリーンな会社としての位置を不動のものにしたことでしょう。
それは結局は長い目でみて、アップル社にとって非常に大事なことだったはずなのです。

ちょっと古い本ではありますが、「ウォールストリートの大罪」、会計監査に携わる方、個人の投資家として株式取引をうやっていらっしゃる方、双方にぜひ読んでいただきたい本です。2004年から2005年の企業改革法狂騒曲が過ぎ去りつつあるアメリカ、その時代をまさに迎えようとしている日本の双方において、非常に味わい深い本であると思います。
私がこの本を読んだのはアメリカで仕事を始める前の夏で、一行一行を頭に刻むようにして読みました。SECの行き過ぎを懸念する声も多い昨今ですが、アメリカの証券市場の砦として確固たる信念を貫き倒したレビット氏の熱い思い、「個人投資家をなんとか保護しなくてはいけない」というぶれない軸、お見事です。]]>
会計監査 lat37n Fri, 29 Dec 2006 21:41:35 +0900 2006-12-29T21:41:35+09:00
「監査の本質」を、現場をしらないで、勝手に議論するなと、私はいいたい。 http://lat37na.exblog.jp/6236043/ http://lat37na.exblog.jp/6236043/ <![CDATA[自宅に配達されているJICPAジャーナル、公認会計士協会の機関紙が、2007年1月号より「会計・監査ジャーナル」と名前が変わったようですね。
公認会計士をしているとこういう協会関係の郵便物は実に多く(ゆえに、某会計士予備校の合格祝賀会で毎年配られるのは、電動の郵便物オープナーでした)その他、東京会の会報、勧誘レターと、机の上に山積みの書類を片付けるのは、一時帰国中の大事な用事です。

その中で、「なにこれ」と声を出してつぶやいてしまったのが、2ヶ月ほど前に配達されていた、とある、公認会計士関連団体の会報。ある著名な会計士先生方の談義形式なのですが、「監査の本質と法改正」と題するその対談はあまりにも突っ込みどころ満載で、荷造りをするのを放棄して読み込んでしまいました。

突っ込みどころ1:のっけから「わたしはパソコン画面スクロールしながら調書レビューすることなどできない」「まったくそのとおりです」と同意しあうおじい様がた。
えーとこれ、2006年10月の会報ですよね?1996年10月じゃないですよね??このかたがたは、いつの時代を生きている会計士なんでしょうか。ここ数年、現実の監査現場に足を踏み入れたこともないというのがこの発言から容易に推測できます。

監査において使う数値データ、文書データは膨大なものです。クライアントがほとんどのドキュメントを電子化している以上、当たりまえのなりゆきですね。ゆえに、データを電子ファイル化し、監査を効率化するというのは、アメリカでは10年以上前からBIG4がはじめた取り組みで、私が3年前に渡米した際にはすっかり監査は「PC上でやるもの」でした。現在では、日本の大手監査法人のほとんどが調書を電子化して管理していると聞いています。
はっきりいって、それでぬけおちる情報などまったくないし、電子調書を使ったら監査の判断が一定のフレームワークにはめられて、自分の頭で考えなくなる。。。などという、大先生の主張はまったくとおりません。むしろ、情報を整理した形で見れること、目より正確な「検索」機能などをつかってより効率的にに文書を見ることが可能なはずです。
現場サイドの言い分としては「パソコン苦手だからそんな調書はレビューできない」とかいうじいさまには、エンゲージメントを外れてご引退いただくしかございません。(。。。といって、現実そういう先生が、結構多いようですが)

電子化は、改ざんをしにくくすること(Date Stampなどを採用することで、保管期間に入って以降の改ざんをたどることなど電子化したほうがよほど正確にできるので)キャリーオーバー(昨年からの引継ぎ)の容易化、多数の拠点のクライアントを監査するに置いての調書管理の容易化など、メリットはおおいと思います。そもそも会社が会計帳簿をすべてデータでもっているという現状をかんがみたら、監査法人がいつまでも大量の紙ファイルなど抱えて監査していては、まったくもって「時代の変化についていけていない」ことを露呈しているということです。
つまり、偉い先生方は、最近のプラクティスを何もご存じないことを無防備に、全国の公認会計士に配布される会報で知らせているわけです。そういう方が公認会計士方の改正に大きくかかわっていらっしゃるようなのですが、大丈夫なんでしょうか?

突っこみどころ2:「外部の監査のわからない人間に監査のチェックなどできない」という発言の数々。「外部の人間からはフレームワークに当てはめることを強制され、一つ一つの判断が損なわれる」と言う主張。

そういう発想こそが「カネボウ」を筆頭にした昨今の監査における不祥事をはぐくんだ、と私は考えます。「実際に業務を遂行した人間以外理解できないような書類」があるなんていうのは、内部統制上の問題でしかないでしょう。整然と、一定の基準に基づいてドキュメントされた上で、個々の会計士の判断が「合理的に説明されている」というのが監査調書で、「俺が専門的判断でいいって思ったんだからいいんだ」などというのは通りません。

私のブログを読んでくださっている方のなかでも、会計士以外で、「監査ってどういう手続きで、どういう社会的役割を果たしている」とご存知の方は、そんなにいないだろうな、と思います。たとえ、非常に高度に知的な職業につかれている方であっても「あんまり興味ないし」「よくわかんないし」というのが私たちの仕事でしょう。それは、説明不足もあると思うんですよね。
わかりにくいものをわかりやすくし、世の中の人々に認めていただくと言うのがするべきことであって、「外部の人間にはわかるわけないんだ」などと偉そうなことをいうのは、責任の放棄です。監査人も、「外部の人間から見ても合理的でわかりやすい」監査証跡を残し、説明責任を果たすことが必要なはずです。
(そうでないと、いざというとき、「ちゃんと監査していて」も、訴訟に勝てません。。。この、訴訟を念頭に置いた監査、と言うのに先生方は嫌悪感を抱いていらっしゃるようですが、それが現実なのです。時代はもう変わっているんです。)

突っ込みどころ3:「外でもチェックしてくれるから」というのは、個々の監査チームの責任感の低下、会計士協会全体の精神的独立性にかかわる由々しい問題。なんですか?

・・・監査基準って改正されて監査人には高度な人格が必要だとかいう文言なくなったんでしたっけ?誰かがチェックしてくれるから手抜いてもいいかな、なんていう甘い発想で現在監査に取り組んでいる会計士は私は見たことないですよ。周りからチェックされると言う意識は、「ちゃんと証拠を残さないと」という意識につながりこそすれ、「独立性を失う」類のものではないはずです。

ところで、その討論のそもそもの趣旨は、「現在かわりつつある、監査法人をめぐる法制度」に関し、監査業界からの参加と提言をかんがえる、といったものでして、それは非常に良いことだと思いました。
実際、頭に血が上ったままざーっとよんだ議論のなかで、「監査法人に有限責任性を取り入れるべき」「中小の監査法人を育成する素地をつくるべき」「刑事罰制度は意味がないのでなくすべき」と言ったあたりの議論は、十分、筋の通るものなのです。
が、こうやって「内輪受け」な発言ばかりする先生方が主張すると、世間からは「自分の保身を考えているんでしょう」とかんぐられかねない。
さてさて、今後はどうなることやら、、、と暗澹たる気持ちになりました。

監査法人の研修では、テクニカルなことを勉強されるのも結構ですが、「フラット化する世界」あたりを課題図書にしていただいてもいいかもしれないですね。読んで意味のわかるおじいちゃん先生がどれだけいるか、と言うのが悲しい現実かもしれませんが。]]>
会計監査 lat37n Sun, 24 Dec 2006 09:40:12 +0900 2006-12-24T09:40:12+09:00
プレゼントは、工場萌え。 http://lat37na.exblog.jp/6231395/ http://lat37na.exblog.jp/6231395/ <![CDATA[_b0045223_8394376.jpg昨日帰宅したら、絶好のタイミングで、オーダーしていた「工場萌えな日々」DVDが届きましたーーーーーーーーーー!!!。
はい、大かたの予想通り、工場萌えDVD、購入してしまってたんですね。。。
(自分で買ったにせよ)クリスマスプレゼントのようなタイミングで届いたこのDVDにちょっと興奮を隠し切れないわたし。
ただ、これってきっと、リージョンフリーDVDプレーヤーを購入しないと、アメリカで大画面で見ることはできないのね。
きっと、After X'mas Saleで私はリージョンフリーDVDプレーヤー買うのだろうな。。。工場萌えを見るために。

日本に帰るときは、いつもいろいろ買出ししてしまうのですが本やお酒など買い物に時間がかかって重いものは大体事前にオーダーしておいていろいろ家に届けてもらいます。オンラインショッピングのちょっと嬉しいところは、届いたときに(自分で買ったにせよ)ちょっとプレゼントを受け取ったような気になることかもしれません。。。たとえ、購入している本が「会社法の会計実務ガイドブック」であっても。

そんなわけで皆様に、一足早いクリスマスのご挨拶。
Wish you a happy holiday season!!!]]>
雑記 lat37n Sat, 23 Dec 2006 08:40:02 +0900 2006-12-23T08:40:02+09:00
「フラット化する世界」で考える(パブリック・アカウンティング編) http://lat37na.exblog.jp/6182931/ http://lat37na.exblog.jp/6182931/ <![CDATA[いつものANA007便、サンフランシスコ-東京便で一時帰国中。結構しょっちゅう帰っているし、帰ってくるといつも仕事の日程はタイトだし内容的には緊張することも多いのですが、それでも日本はやっぱり、血管が緩む感じというかリラックスします。足を伸ばして入れるお風呂とどこで何を食べてもおいしいニホン。
しかし、これほど便利な時代になって、「世界は平ら」なはずで、電話やEmailで多くの仕事が片付くはずで、それでも、常にほぼ日本人ビジネスマンで満席になるANA007便を見ているといつも、これだけのトラフィックが日本とベイエリアにはあるのだなあと、なんだか感慨深くなってしまいます。

今回行きの飛行機で読んでいたある本をご紹介したかったんですが、その前ふりとして、今年の話題作「フラット化する世界」に関して。
ちょうど前回仕事で帰国する直前に読んでいて、日ごろ多国籍で合理的なアメリカの会計事務所で過ごしていると「ああなるほど」と理解がおちてきた「フラット化する世界」と、日本の「でこぼこなまんまに放置されているニッポンドメスティックな仕事現場」との温度差を感じ、特殊でいられる日本はある意味幸せであり、一方それが決壊することがあったときの怖さ、みたいなものを感じ、そのときはうまくまとめられなかったのですが、一言で言うと、「この本を読んで少しあせろう」と私は思ったりしたわけであります。
「フラット化する世界」、当たり前のことを書いているだけじゃないかとか極論に過ぎるだとかいろいろ批判もあったようですが、私は面白く読みました。この本を読んで、「アメリカでインド人と中国人が仕事を取り合っていようが私には関係のないことだ」と思うか、自分の仕事に引きなおして考えると、「じゃあ自分のコモディティ化しない部分って何?」と考えるヒントにするか。

「フラット化する世界」の冒頭で、アメリカの個人の税務申告の80%は実はインドでプロセスされているという話があります。
この話は私も渡米したばかりのころに自分の事務所のパートナーに世間話として聞いたのですが、ちょっとした衝撃を受けたものでした。そして、アメリカの会計士って大変な商売だとつくづく思ったわけです。
コモディティ化されてしまう部分ではインドとはコストでは争えない以上、突き詰めると「ほんとうのプロフェッショナル」しか必要とされない。お客さんとのリレーションシップだとか、ハイレベルな税金対策の知識とか、そういう部分で自分のリテラシーを上げられないひと、単純作業しかできないレベルの人間はあっという間に駆逐されてしまう。
ちなみにこの話を知人にしたら、Business weekの中で、デュポンが特許関連の法律事務をすべてフィリピンにアウトソースしたという記事が出ていたと教えてくれました。パラリーガル受難の時代ってことですね、アメリカにおいて。
こういう流れはとっくの昔にIT業界では顕著でありいまさら何のことって話なんでしょうが、ドメスティックが原則だった法務税務の世界までそういう流れができてきたのはアメリカの「プロフェッショナルのはしくれ、もしくはそれ以下」の人間にとってはものすごい恐怖にちがいないです。
想像してみれば、華の商社OL28歳営業経理担当が、中規模の税務事務所職員33歳税理士試験科目合格済み、が、ある日その仕事は全部中国で一括アウトソースすることになるから君の仕事はもうないって言われるような世界です。恐ろしい。

翻って日本は、日本語という参入障壁によって、日本の税務申告が海外でアウトソースされて中小の税務事務所が危機にさらされるという心配は、一見ないかのように思われます。大体日本語をたくみに繰るインド人というのはそうそういないだろうし。
しかし、胡坐をかくのは早い。単純作業部分はきっと簡単にコモディティ化する。
実際「フラット化する世界」の後編では、大前研一事務所の中国への事務作業のアウトソースが取り上げられていました。あと、外国じゃなくても自国内でも「有資格者のお山」というのは結構あるところまでは簡単に切り崩されてフラットになりえると思うし、それも情報産業の発展が助長させた、国内「フラット化」ですよね。

私は税務担当ではなく、監査担当の会計士として生きてきて、監査の業務の海外アウトソーシングまでは今のところ行われていないですが(客先にいって帳簿をひっくり返したりする作業が今でも必要とされているので)、クライアントのほぼすべての帳票はいまや電子帳票で入手し、フィールドワークスタート前に大半の調書の形態を整えて「出陣」し、客先に行かなくては行けない日数は確実に減ってきている感があります。
もちろん、クライアントとのマネジメントとのFace to faceのコミュニケーションは大事です(だから私も結構ちょくちょく、出張に行ったりするわけです)が、「付加価値の高いサービス」部分以外にかかる時間は減っていく一方になってきていると思います。実際、パートナーたちは一日のほとんどの時間を「クライアントからの相談事」に費やしてまして、電話に出ずっぱりか会議に出ずっぱりで話しっぱなし。要は、そこの部分のみが監査人の「コモディティ化しないキャリア資産」なのですね。

isologの磯崎さんのブログのちょっと昔のエントリーで、非常に面白い「オープンな法体系」というエントリーがあって、「2030年監査法人はすべて巨大なデータ処理産業となり・・・」というくだりがあるのですが、究極に監査がコモディティ化すると、そういうことになりますね。内部統制監査が究極化すると、結局会計データの入力からプロセスまでのすべてのフローを監査人がレビューして以上項目がないかを査閲するという方向に監査が変わっていくのではないかというのがポイントで、そうなった場合、中国あたりでやっていただいてもぜんぜんかまわなくなる気がする。そして、下っ端作業には実は会計監査に関する高いリテラシー必要ではなくなり、マニュアルだけで完結する作業が増える。下っ端部隊を束ねるマネジャーと、パートナー、それだけが専門家という世界になったら、今ほどの数の監査人はもしかしたら要らないかもしれない。

ちなみに、アメリカにおける監査は、既に、「コモディティ化部分」を大きくしてどんどん下投げして、下っ端ちゃんができる仕事を増やしている、と感じます。日本のように数が少ない「会計士試験合格者」(昔で言う会計士補)ばかりを採用するわけではなく、会計に対しては知識がまだあいまいな大学卒業したてのアソシエイトをごそっと採用してがんがん単純作業にこき使うの図なのであります。無論単価も安いが(といっても日本よりアメリカの監査報酬のベースが高いから、日本の会計士補一年目とアメリカのBrand new staffのお給料ってベースはおなじ)、エントリーレベルの人間で実行可能な単純作業は実は山ほどある。で、最初の3年で半分以上がやめていく仕事なので、ピラミッドとしては割りと綺麗で監査ができる人だけ残っていくというのがアメリカの監査法人のシステムです。
きちんとしたインストラクション、オーガナイズされたツールがあれば入社3年目とかで会計・監査の知識が???なレベルの人間でも、監査現場を仕切って問題点を上に相談しながらインチャージとして業務をきりもちすることが可能なわけです。ここまでDelegateが可能なのね、と思って最初うなって、ちょっとへこんだのも事実(笑)。だって、自分より会計知識的にも年次的にも下としか思えない人間に最初あれこれ指図されたわけですからね。
一方、私が日本で最初担当したクライアント、当時は監査手続書がなくって(今はそんなことがないと思いますけれど)、補修所の教材を持っていって一生懸命見ていたし、効率性よりも「時間使っていいからよく勉強しなさい」という、おおらかにしてのどかな世界。そこで、お客様には「○○子先生~」など持ち上げられつつ、地方出張でおじさんたちのカラオケにつき合わされていた間に(もちろんその日々は貴重な人生経験だったと思っているし、学んだことは多いですが)、同じ期間ファームにいても、アメリカではさっさと上のレベルまで昇進して業務をハンドルしている人たちがいた、ことがなんとなくショックだったのでした。フラット化されていると無駄が少ないのですね。

Job Securityということを考えるとフラット化に危機を抱かなくてはいけないのはPublic Accountingでもドメスティックである税務畑ではなく監査サイドの人間であります。マーケットが世界共通であるし、そこはどんどん今後「フラット」になっていくと思われ、「世界標準」「自国標準」プラス「自分の専門領域」くらいをきちんとカバーできないと今後厳しくなっていくのではないでしょうか。
ここで、自分がコモディティ化しない「何」を資産に今後のプロフェッショナルとしてのキャリアを構築していくと言う話ですが、二次試験に合格したて・大学でたての頃の、「早く三次通って、海外で英語使ってばりばり仕事してみたぁい」なんていう淡い夢がかなった今でも(ばりばりかどうかは微妙ですが)、現実を知れば知るほど自分の先は長いという現実がありまして、

・語学-アメリカにおいて日本語ができる、日本において英語ができる、とかいうのは、中途半端なレベルでは実はあんまり意味がなくて(どっちの言語でも突っ込んだ議論ができないと結局差別化ができないので)ビジネスレベルで両方が完璧に話せてはじめて武器になる。中途半端な語学力は専門職にとってはある意味諸刃の剣。
そして、できたからと言って、アメリカで「日本カード」日本で「英語カード」を使って入り込む仕事が「面白いか」どうかは、又別。

・資格・学歴-入り口にはいるためのパスがいる、スタートラインを後ろの地点にちょっと持っていけるというところでは役に立つんですが、経験とリンクしていない資格など何の意味もない。

・経験・知識-専門家としてテクニカルに「できる」ことはもちろん大事だけれどテクニカルで極めるのは「超会計オタク」になるくらいの覚悟がないと無理(アメリカのSEC担当パートナーの勉強ぶりと博識ぶりは今まで知っていた誰よりもすごく、そこまで会計を愛せない私にはちょっと無理だと思ってしまった)だとか、アメリカで働いた経験だとか、USGAAPも知ってますだとかいうのも、中途半端にひけらかす程度では、人を煙に巻くくらいのことはできても実際役には立たない、だとか、特定の業界に詳しい(金融・テクノロジー)とかいうのも、2・3年ちょっとかじったとかではなかなか得意分野とはいえないだとか、

かように真の「差別化された」専門家への道は長く険しいのでありました。。。

差別化云々は個人レベルの話ですが、そういう意識があるかないかは、「この国の、この業界」全体にかかわると感じます。
私はいろいろな国の会計士と仕事をしてまいりましたが、エントリーレベルの人間から「しっかりとした知識があり」「まじめに仕事をする」日本の公認会計士のレベルは非常に高いと信じてます。ただ、それが、チームとして監査をすることになったとき、チームをコントロールするだとか、監査資源をどのようにオーガナイズするかだとか、どのようにクライアントとやりあうか、から「うまくワークしていない感じ」をずっと感じてきました。
私が日本にいた当時は、海外に出す監査報告書のレターにはすべてレジェンドー日本の会計基準は世界標準とは違うので、そのつもりで読むとミスリードされる危険がある-というのをつけていた時代で、それはかなり自分にとって悔しいことでした。会計ビッグバンを経て、今でこそそれがなくなっても、一連の会計不正と監査法人業界の大混乱が報じられた2006年、「日本の監査のレベルって低そう」とアメリカの同僚たちにいわれてしまうのもまた悔しいことです。

もっともっと、あせったほうがいいと思うんです。鉈を入れる余地はたくさんあって、鉈を入れられてきられる側になりたくなければ本当に、あせったほうがいい。
今一時的な人手不足で、猫の手でも借りたい、そういう業界で、「あせるも何も」「忙しくって」と現実味がないかもしれません。でも、忙しい、忙しいにまぎれて自分のスキルセットのメンテナンスや意識の変革を怠っていたりしたら、10年後、切られる側にまわっている可能性は大いにあって、それってとても怖くて悲しいことだとおもいます。あんな時間のかかる試験を受けて、合格して、散々働いて、それでそこに自分のキャリア上の限界にたどりついてしまったら?

かくいう自分も、忙しい自分、に満足してそこで止まらないように。

もちろん、誰もがものすごく仕事ができなきゃいけないわけじゃないし、ほどほどの満足感で仕事をこなしていくと言うのもひとつの選択であります。人生の満足は仕事にしかないわけじゃないですからね。
けれど、せっかくやるならまだまだがっつり取り組みたいと、今のところわたくしは思っているわけで、なんてことを時差ぼけで早く目が覚めちゃって濃いコーヒーのみながらテンションあがってきてむやみに熱くなり、Lat37nはまだまだ走らなくてはいけない!などと思うのでありました。

これから、山手線で冬の東京へ出陣。
ほどほどに肩の力抜きつつ、がんばりマース。]]>
Books lat37n Tue, 12 Dec 2006 23:16:11 +0900 2006-12-12T23:16:11+09:00
J-Soxというなかれ http://lat37na.exblog.jp/6126612/ http://lat37na.exblog.jp/6126612/ <![CDATA[ちょっとあるエントリーを準備しているときに目を通したこちらの記事が久々に「刺さった」のでご紹介。

ずっとこの1年くらい思ってた(と後でいうのは簡単なんですが)日本の「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の実施基準案」を日本版SOXといわれていることに結構な違和感を感じて参りました。それから、日本版SOXと入れて検索してみたときに出てくるのがIT系ベンダー各社の「戦略的ITマネジメントによって日本版SOXに備えよ」というような理論であることにも。その裏には「うちのERPをいれれば日本版SOX対応はばっちり」という売り込みの姿勢があるわけです。(そういうIT系ベンダーの中でも、US基準で初年度Material Weaknessが出ていたりする会社もあったりして苦笑いしてしまうんですけどね、人の振り見て。。。って話でして)。
大体基準案に「ITの利用」と項目があることからして不思議で、日本語の文書なんだから情報技術といえばいい話で、とかく、日本版「SOX」とかITだとか横文字さえ使えば世界標準なのか、という。

それから、日本の経営者に「とりあえずERP入れておけば日本版SOXに対応できるんだろ」とか「取り合えずお金をかけてドキュメンテーションを整えればいいんだろ」という姿勢があったとしたらそれはちょっと本質を取り違えているという話だと思います。
米国企業改革法の要は、今議論にされている「SO法404条 経営者による内部統制の評価」ではなく、「SO法906条 財務報告に関する会社の責任(経営者の刑事責任)」なんですよね。違反をした場合、最長10年以上の禁固刑or/and 1百万ドル以下の罰金(故意の違反等には最長20年の禁固刑 and/or 5百万ドル以下の罰金)という内容です。これがあるがために、ある有名シリコンバレー企業の監査チームからちらりと聞いた話、某社CEOは「宣誓書」にサインをするのから逃げ回り続けて、最後は監査人とのインタビューを全部録音させろと言い出して、双方Legal Counsel同席のミーティングが設けられたとか、、、その姿勢にはちょっと失笑してしまいますが。アメリカの経営者へのプレッシャーがどこにあるのか、というと、投資家からのプレッシャーおよび「後ろに手が回る恐怖」という話なんであります。

USにおけるSOXをダウンサイジングするべき?という議論については、また後ほど。基本的には、法律自体の変更ではなく「適用範囲の問題」と私は理解していますが。]]>
会計監査 lat37n Fri, 01 Dec 2006 17:31:09 +0900 2006-12-01T17:31:09+09:00
やっぱり「工場萌え」 http://lat37na.exblog.jp/6062168/ http://lat37na.exblog.jp/6062168/ <![CDATA[「工場萌え」という自分の怪しい資質については以前ブログにも書いたとおりなんですが(「工場萌え」ブログさんDVDも出されるそうで、ほ、ほしいかも。。。)先日担当クライアントの内部統制関連のwalk throughで工場に足を踏み込み、楽しかったあまり時間をオーバーするという事態におちいり、自分のその資質について再度確認した次第であります(笑

日本では当初重厚長大系製造業をいくつか担当させていただき、その頃自分の内なる「工場萌え」に気づいたんですが、まったくの文系で機械系との相性は全然良くない私ですが(友人にはこういう傾向があるんでないかと指摘されるほど)子供の頃のお気に入りのお出かけ先は上野の国立科学博物館でしたし、小学校時代のディズニーランド遠足なぞ全然覚えていないのに、社会科見学での工場見学系は非常によく印象に残っています。
日本での会計士ライフ後半は金融業という「流れるのは部品ではなくお金、技術とは金融商品」という産業を主に担当し、ベイエリアに来てからは場所柄ソフトウエア関連のお客さんが多く、ソフトウェアも「モノのない」産業であるが故、残念なことに工場はないので、たまに工場にいく機会ができると妙に張り切ってしまうんです。どちらの産業もそれぞれおもしろいのだけれど、やっぱりものを作っているというのは美しいことだなあ、と、監査で見ていた「数字」情報と製品の形を結びつけながら、工場マニア監査人は満足するのでありました。(ご指摘事項は別途挙げるわけですけどね)

監査で工場にお邪魔したりしたとき、技術系の人、工場の現場のかたがたの仕事へのプライドやプロ意識を感じるのもとても興味深いこと。日本でも、地方の工場でその道30年みたいなおじさんが、監査で立ち入ってきた小娘(当時)に「東京からきたお嬢さんにはわかんないかもしれねえけどよ」と語るお話を聞くのは私は好きだったし、アメリカでも、工場のマネジャーさんが、自分は同業のいろんな会社でこんな経験をつんで来たのだ、どんなに急な顧客からのリクエストでもなんとかラインに乗せてやるぜ、なーんて誇らしげに話すのを聞いているのは、「プロジェクトXだわぁ」なんてほれぼれしてしまいます。ま、それをちまちました統制系のおはなしに落とし込んだり、会計処理を理解する、リスクアプローチによる監査において、会社の固有のリスク、内部統制上のリスクを理解するのが監査でのそういったヒアリングの目的でありますが。
表面的に理解しただけでしょ、と言われてしまうこともあるんですが、内部統制監査により多くの時間を割くようになって、こういったプロセスには今までより多くの時間を割いていると感じます。
それから、アメリカの場合、収益計上基準が日本より細分化されたところまで明文になっている関係で、会社のレベニューストリームをかなり掘り下げていく必要があったりします。そういった場合、現場のかたとお話をして「どの時点でこのプロダクトは収益実現しているといっていいか」という理解を深めることも必要。アメリカで監査を担当しているワタシにとっての面白みはやっぱりそのあたりですかね。

さて、シリコンバレー界隈のひとびとの間ではGeek VS Suitという論争がよくなされるようです。Geekとは、「理系」で技術者と働いているかたがた、Suitとは「文系」でビジネスサイドのひと、つまりお金を出す人、会社を動かすひと、という分類になります。
GeekというのはNerd(=おたく)と同義、かと思っていたんですが、微妙に、この界隈で使われる場合は「技術に精通した人、すごいヤツ」との意味合いが含まれているように思います。で、Geekなみなさまにとっては、「Suitが経営している会社は面白くない」だとか、「日本におけるSuitによるGeekの搾取は目に余る(だからGeekが大事にされるこの地にきたのだ)」なんていう議論はよくあるところです。
そういう知識ができてから読んだこのエントリーは日本におけるソフトウエアプログラマーの地位の低さを嘆いているわけですが、よりビジネスに近いサイドにいるほうが「上流」となって『ほどんど自らソフトウェアの開発をしたことの無い人達が詳細資料書を書き、それを外注に発注してプログラムを書かせる』ようではいいソフトウェアは作れない、という話なのだけど、多くのGeekな友人から聞いてきた話と綺麗にリンクして、なるほど、と思ったのでありました。

わたしはSuit職の末端なもので、そういう議論をきくといつも肩身が狭いんですが、Geekな友人が「夜通し酒を飲みながら計算機への愛をかたる」とか言ってるのをきくと、純粋にいいなあ、と思います。そういうGeekな皆さんが集まって新しい産業が勃興していくのがこの地であり、そういうエネルギーを感じるのが楽しい、と思える私は、結構この地で働くのが向いていたんだなあ、と思ったりします。この地で「Suit」なお仕事に従事している人は、自分も技術好きな方が多いのですがそうなるよな、と思う。そうでないとやっていけないと思うんです。まあ、私は技術なリテラシーは決して高くありませんが、好きこそものの上手なれってことで。。。

・・・現在数々の電子機器が故障中なのも更新が怠っている理由で、自宅PC,デジタルカメラ、PDA Phone、プリンターなど。とりあえず連休中に何とかしましょう。Best BuyのThe Day After Thanks Giving Saleでプリンターは買うかな。

アメリカの皆様には、Happy Thanks giving, 日本の皆様は勤労感謝の日をお楽しみくださいませ。 ]]>
Work in America lat37n Sun, 19 Nov 2006 06:01:28 +0900 2006-11-19T06:01:28+09:00
10月のBBQ http://lat37na.exblog.jp/5869707/ http://lat37na.exblog.jp/5869707/ <![CDATA[最近、遠いクライアントへの通勤をいたしており、家を出る頃はまだ暗い(ため息
しかし、夏時間が終わると、4時半くらいから暗い(ため息
秋が深まってまいりました。もうすぐハロウィーンか。

アメリカにおいてBBQのシーズンとは、「夏」=5月末のメモリアルデーウィークエンドから、9月初旬のレイバーデイウィークエンドと相場が決まっているようですが、先日、リスケリスケで10月半ばになってしまった、日本人の友人が企画していたBBQに顔をだすことに。

デザート用にBeard Papa(日本発のシュークリーム屋さん、NYではもう珍しくないそうですがサンフランシスコでは、すごい人気でいつも行列。。。)をお買い上げして、一路南へ。
あいにくの曇天で肌寒く、ジャケットが欠かせない天気だったのだけれど、主催者の友人の人望もあってのことでしょう、大盛況。
各種エンジニア エンジニアだけで15人はいて、中にはなにやら偉大な開発をした方もいるそうだ、、、?(この地ではどなた様よりもエンジニアさまが偉い!そして常に最大派閥なのです)
学校の先生、英会話スクールのマネージャー、日本からの出張者、
大学生、MBA Candidate、金融機関にお勤めだったNY州弁護士、商社マン、
JD Candidate、LLM留学中の弁護士、研究者、プロダクトマネジャー、
やっとお目通りかなった某ファンド勤務ブログ仲間?と奥様。

バラエティにとんだプロフェッショナル(と、その卵)がそろってしまうところがなんともこの界隈らしいのだけど、日本にいたころこういう交流ってなかったな、と思う。
当時、学生時代からの友人か、仕事関係の付き合いだけで、それ以外に友人を作って交流しようなどという気は起きなかったしそういう暇もなかった。異業種交流会みたいなのはたまにあったけど、あれは合コンというか、なんというか、長く続いていくInteractiveな交流という感じではなく。
ひとりで見知らぬ街に引越しし、ゼロから、自分の友人関係を広げていく機会をもてたことで、それまでの自分と関係のないいろんな分野の友人が出来たことに、今は感謝している。もちろん、こちらの友人たちともほとんどの時間は仕事に関係ないゆるい会話を楽しんでいるのだけれど、やっぱり自分と違うタイプのプロフェッショナルである友人たちとの交流から得るもの、刺激は大きく、この地で得た財産のひとつ。アンテナが鋭い人も多いし、専門バカと自称してはばからないけれどその「専門」に関してのあふれんばかりの知識と愛情で他を圧倒する人もいる。というわけで、この地の友人と過ごす時間もいつも非常に楽しいのでありました。

基本的にほとんどの日本人にとって、アメリカに「在留」すると言うのはビザを発行される段階から(まあ形式的な部分も大きいですが)明確な目的が必要で、ただ無意識に来たという人はあまりいない(家族がいくから、結婚するから、渡米、というのも、大きなコミットメントだと私は思う。いい大人にとって日本でなら続けられた仕事だとか、友人関係だとかをおいておいて渡米するというのは物凄く勇気のいることのはず)。
ゆえに、こちらに在留する日本人には「意識的」に日々を過ごしている人が多いのではないかと。仕事も、生活も、充実させること、楽しむことに高い意識を持っているということは、人に奥行きをあたえると思う。。。というと、西海岸に毒されたうわごとととられるかもしれませんが、毎日の過ごし方を「投げやりに」しまってはだめですね。
わたしも、惰性ですごさず、一日一日を大事な時間としてすごさなくては。

_b0045223_14562921.jpg


さて、ちょうど反対?のような内容のエントリーを先日、nycynさんがあげてて、他の友人もその新聞記事を話題にしてたこともあって興味深くよませていただいた。
日本人の女性がNYに大量に移住しているというNYTimesの記事について(邦訳のサマリ)。
上記のように、アメリカに「合法」にステイするためにビザは必ず必要なのだけれど、私も聞いて知っているが、NYやサンフランシスコのような町には、月々いくばくかのお金を払うことで、学生ビザをキープするのに必要な違法なI-20という書類(フルタイムの学生であることの証明)をしてくれる学校があるのだそうだ。そういう人たちはおそらくそういう手段を使って、ぎりぎりの生活をしながらNYに残り続ける。そもそも、学生ビザ保有者には学校のプログラムの一環としての仕事しか認められていないのだそうで、どちらにしても違法なことには代わりがないのだけど、アメリカ大都市では不法移民の労働力を当てにしているレストランとかがたくさんあるので、「赤信号みんなでわたれば。。。」くらいの感覚なのだろう。

私の現在の周りの日本人の知り合いは、シリコンバレー近辺の日本人というのは、上述したようなプロフェッショナルの多いコミュニティなので、仕事をしているか、大学生か大学院生ばかりだけど、日本に居た頃、趣味でやっているダンスの先生から、「数年前に3年くらいニューヨークであそんでてー、お金ないから日系のキャバクラでバイトしてー、駐在のおじさんたち転がしてー、自分が出るダンスのショーにもサクラで越させて、チップ稼いでねー」なんてあっけらかんとかたるのを聞いた事があり、まさに、彼女は上記のようなステイタスで滞在していたようだ。
私は、別に彼女のようなステイタスで滞在している人たちをジャッジする気はないが、多分NYでダンサーとしてやっていくには真剣味もアグレッシブさも、「ダンスが好きー、習ってみたいー」というレベルの普通の日本人の女性にはちょっと荷が重すぎたのかな、とか推察する。どこの国であっても、「やわらかいスキル」=芸術だとか、ダンスだとかっていうのは競争も激しいし努力以前の才能のようなものもあって、一般的に、頑張りが足りなかったんでしょ、とかいうつもりも、さらさらないが。本人も楽しかったそうだし、NY帰り、と書けるというのは、ダンサーとしての宣伝としてはよさそうだし、よかったのでしょう。3年いたという割には、彼女の英語が驚くぐらい稚拙だったのは、なんとなくもったいない気がするけど。

サンフランシスコってNYほど刺激が多いところではないので、ただ、遊びたいだけの人って少ないんじゃないかな、と思うのだけれど、なんだかここまできても仕事のぐちばかりの人や、何度も学校に戻るような人をみていると、正直、日本で「真剣勝負」することを避けてこの地に長居しているんじゃないかな、と見えることも、なくはない。
それから、長く居る人の中に、アメリカに対しても日本に対しても攻撃的というか、周りにいるアメリカ人の悪口ばかりいうわりに、日本に対しては「外からの目線」で、「日本人のこういうところはだめだ」とか「ああいうところはだめだ」と言うひとが、結構いると思う。
自分も皮肉っぽい方なので反面教師とみて、気をつけてはおりますが、「両方知った、両方なじめなかった」というのはその人にとって不幸なことになると思う。せめて、どちらかで真剣勝負をすれば、どちらかでの「居場所」はあったと思うのに。

どこに住まうか、というのは、何の仕事をするか?というのと同じくらい、そのまま人生だな、と思う。人には人の生活があるし、特にシリコンバレーの場合、青い空とさわやかな気候が何ものにもかえがたい、とかってわかるし、海外生活ってかっこいい(って、私も思ってたし)とか、自由だ、だとかの憧れの気持ちも理解できる。人の目を気にしなくていいアメリカでの生き方っていうのは、ちょっと日本の標準から外れた感覚をもっている(と思っている)ひとにとって楽な部分も確かにあるのもわかる。
ひとは皆、いつも目的でいっぱいいっぱい充実していなければいけない、とも私は思わないし。日本人は一般的に、「方向性」とか「効率性」とか「意味」とかを考えずにともかく「がんばり」過ぎちゃう人がおおすぎるので(社会全体がそうだからでしょう)、ちょっといったん荷物を荷物をおろしてみる、って言うのもいいことだと思う。少なくとも、私にはよかった。

と、一見矛盾するふたつの考え方を並べて見たのですが、まあ、やっぱり、海外で働いてみるっていうのは、いろんな意味でいいことだと思います。
で、働くなら、短期間でも、たまにへこたれても、真剣勝負が一番面白いですなー。

_b0045223_1457677.jpg


・・・と、これもいつか思い出に変われば私がんばってたのね、とかおもうかなとか、自分を慰めてみる、Q3レビュー中の長ーい一日。]]>
Life in California lat37n Sun, 15 Oct 2006 10:18:09 +0900 2006-10-15T10:18:09+09:00
Wake me up when september ends… http://lat37na.exblog.jp/5749780/ http://lat37na.exblog.jp/5749780/ <![CDATA[(但し書き:もう10月も半ばですが本来は写真を整理して9月中に上げようとおもってたんです。PCとデジカメをつなぐケーブルがずっと行方不明だったのでした...)

「寒い夏」がおわって、サンフランシスコが本当に美しい季節がやってくるのが9月。それから11月下旬に雨季が始まるまでの間のサンフランシスコは毎年美しく、7月8月より気温も高くて天気がいいのが通常。

ちょうどこのベストシーズンの1週間を利用してサンフランシスコに学生時代の友人たちが滞在しており、仕事の合間をぬって一緒に遊びに出かけていた。サンフランシスコは天気の変わりやすいところで、遊びに来たタイミングで印象はかなりちがうはず。霧につつまれた物悲しい街であったり、太陽がさんさんと照る楽園であったり。
それから、サンフランシスコ市内と南のシリコンバレーエリアでも全然雰囲気がちがうので、皆そのちがいを面白がる様子。

Golden Gate Bridge
_b0045223_1723010.jpg


このVistaは日本のガイドブックに紹介されていないようですが、私は一番すきなポイント。Bridgeをサンフランシスコ側から渡って、101 Northで最初のVista Pointの次のexit, Alexander Dr.で降りて、最初のstop signで左。101の高架をくぐると101の側道(南方面)に出ます。側道が橋に合流する手前に右に上がる坂道があるのでそこを上っていくと、車がたくさん止まっているコーナーがあるのでそこで下車。
ちなみに、ここは「崖上」なのですが、この「崖下」に車で降りることもできて、ただしそこは自然公園の中で、予約して入場許可を取らないと入れませんし、砂利道を延々下るので四駆が望ましい。けれど、崖下のビーチから、ゴールデンゲートを望むバーベキューは最高。
Kirby Cove

A view of the city from Twin Peaks

_b0045223_1785877.jpg

霧の名所であるここの夜景がこんなに見事に見える日は珍しい。

Napa - Opus One

Napaで日本人に一番人気のWineryはやっぱりOpus Oneでしょうか。
_b0045223_1719659.jpg


ちなみにここのワインをいちばーんお得に飲む方法は、サンフランシスコ市内のHouse of Prime Ribというプライムリブ専門店にいくこと。元値がワイナリーで$180とかするこのワインが、このレストランでは2002 Opusが$150で飲めます(理由は不明)。他のワインもかなり良心的な価格でサーブされるし、そこのお肉自体もなかなかおいしいしリーズナブル。ただ、ものすごくアメリカンな前菜からしてものすごい量で、完食は一般日本人には ほぼ不可能だと思われます。「底なし」の異名を持つ女友達もギブアップしてました。。。

ちなみに今回、予約がとりにくくてなかなかたどり着けない「洞窟ワイナリー」Jarvisにもいってきました。生産量がすくないこと、プライベートのワイナリーであることで結構カルトなんですが、丘の中腹に洞窟をつくって内部に滝が流れる豪華なワイナリーにしてしまっているという特異性で知られてます。
_b0045223_17181575.jpg


ひとことでいうと、豪華だけど、、、私の趣味ではないかな。It's not my cup of tea ってやつですね。
オーナーさん、お金持ちなのは確かですが、絶対ものすごい変った人に違いないと思う。
内部の写真撮影は禁止なのですが、巨大な水晶を飾った不思議な大広間とか、「オーナーの奥さんがトイレで待つのが嫌いで」9個も個室があって天井がプラネタリウムになっている大理石造りのトイレとか、突っ込みどころ満載。「このコストが乗っているからここのワインは高いんだなあ。。。」とか思ってしまう会計士の性。

Moterey Aqualium

ヒューレット・パッカード財団などが積極的に寄付して運営しているという水族館。クラゲの浮遊が美しい。
この水族館は教育的なプログラムに力を入れていて、「水の生き物とふれあう」コーナーなどかなり充実しており、子供をつれてきたら楽しそうだね、などといっていたのだけど、全員子供がえりしてしまって遊んでた。楽しい。
_b0045223_17243611.jpg


モントレーは風光明媚な観光地、今回は海辺でのカヤックを楽しんだ。特に経験がなくても簡単なレクチャーをしてくれて、外海に出ないのんびりコースでも、アシカやアザラシ、ラッコを間近で見れる。アシカはちょっと怖いんだけど(けっこう大きい、そして臭い)アザラシは「ごまちゃん100匹」状態でころんころんとしているさまはかなり愛らしい。波に流されて近づきすぎてしまったら、おびえさせてしまったようでものすごく怖いまなざしでみられてしまったんですが。
_b0045223_17252772.jpg


ただし。私のように誤って海に落ちる人間もいるのでデジカメの持参はやめておきましょう。
(ウェットスーツ着用のうえ救命胴衣までつけるので大事ありませんでしたが、落ちたあと寒かったし、ふたたびカヤックの上に戻るのも結構大変だった。)

A view of the city from Treasure Island

夜景を撮ろうと思ってポータブルの三脚を買ってみたんですが、結論から言うと、持ち運びに便利な華奢な三脚ではサンフランシスコの夜景はむり。風が強すぎてゆれる。やっぱり重たいしっかりした三脚がいるんですね。

_b0045223_17261894.jpg


Oakland Athletics

In'n Outで腹ごしらえをして、3回表にはいり、ビール飲んでちょっとぽーっとして、8回裏には出てきてしまうという大人?な観戦。
しかし、Athleticsの観客は、SF Giantsにくらべてお行儀が悪い感じ(笑).Oaklandという土地柄か。
_b0045223_17283276.jpg


昔からの友達というのはやっぱりいい。昔も昔、高校時代からの友人なのだけれど、わざわざ海を渡って遊びに来てくれたと思うとうれしい。
みんな遠慮がないのでわがまま放題で「修学旅行の班長さん」な気分もちょっと味わったけど、最後に空港で見送るときはしんみりしてしまった。

しかし、一番の晴れ女を自称する友人が帰国の途についたら、午後からどんどん霧がわいてきて気温が下がり、夕刻にはすっかり秋の気候に。

Another view of Golden Gate Bridge
_b0045223_17291426.jpg


Summer has come and passed
The innocent can never last

季節はどんどん変わっていく、と。
あー、来週からQ3レビューじゃないか。。。

wake me up when september ends
_b0045223_17302355.jpg


Greenday"wake me up when september ends"]]>
SF Scenery lat37n Mon, 25 Sep 2006 05:27:59 +0900 2006-09-25T05:27:59+09:00
日本人的Disclaimer 絶対禁止。 http://lat37na.exblog.jp/5764812/ http://lat37na.exblog.jp/5764812/ <![CDATA[日本で仕事をするときに日本側の監査法人の方にも手伝っていただくことがある。
大体私はもともと態度がでかくてえらそうなこともあって先方の「私のヘルプでアサインされるひとびと」からは恐怖の対象になってしまいがちのようだ(苦笑
まあ、やりにくいだろうなぁ。。。個人的にはできるだけ「ハッキリいうし厳しいけど面倒見いい姉御」くらいのポジションを「狙って」行くんですが、人によって受け取り方はさまざまですからね。

でもって、「アメリカの怖いおねえさん」はこんなメールをいただくことがあるのです。

「まだこちらで働いて2年しかたっていない未熟者ですのでお役に立てるか不安ですがよろしくお願いいたします。。。」
「経験不足でご迷惑をおかけするかと思いますが。。。。」
あるいは仕事が終わったあとのやりとりで、
「お役にたてず、かえって足手まといになり申し訳ありませんでした。。。」

全部、読むたびに機会をみつけて、それは絶対言っちゃダメ、少なくとも「アメリカとの仕事」ではそういう言い方はしちゃだめ、と、釘をさすようにしている。

まず、あなた方、経験の浅いスタッフに対してもクライアントは最低$150-250だとか、日本円で2万円3万円という「時給」を払うわけだ。それはあなたたちの専門性に対してなのだ。それにたいし、「お役に立てるかわかんない。。。」とかいうへっぴり腰で望むんじゃない。大体、アメリカでは2年たったらExperiencedってことで結構裁量を任されちゃってます。
終わった仕事に対し「お役に立てなかった」なんて、謙遜でもいわないでくれ。実際役に立たなかったケースもあるが、それを他人に対しては積極的に認めちゃだめだ。自分でこっそり反省してくれ。
この「お役に立てず・・・」を、アメリカのクライアントのマネジメントサイドに見られたらと思うとぞっとする(そのやり取りはつたない英語で行われていた。。。)。もし、「お役に立てなかった」のならばどの部分に対してか説明しろ、その部分はdiscountしてくれという話になりかねない。

もちろん私も超ドメスティック日本人なので、謙遜の美徳という日本語は知っている。
でも、自分は「役に立たない」(かも、しれない)というdisclaimerをつけておくことで、実際できなかったときのために保険をかけるようなことは、少なくとも「専門家」はしちゃいけないだろう。それは謙遜ではなく専門家としての職務を半分放棄していないか?

これは私がアメリカで仕事をしたから変わったのだろうか。。。
いや、「お役に立てず申し訳ありませんでした」が一緒に仕事をした相手に対してのデフォルトの挨拶だとか言うことは絶対になかったとおもう、日本時代から。最近、ちょっと自信がない監査人が増えてしまっているのだろうか?
クライアントや後輩や上司に対しへろっとした顔であたかも「知ってます」気に質問に答え、あとでこそこそ事務所に帰って調べものしてほっと胸をなでおろす、とかが私の日本時代の仕事振りだったんですが。もちろん昨今黒白をハッキリいってしまうことのリスクが監査法人にとってあまりにも高いため慎重な回答をせざるを得ないという風潮もあるのでしょうが、あまりにも歯切れが悪いのは専門家としてちょっとかっこ悪すぎる。アメリカでももちろんグレーな部分に対しては「自分はこう考えるがそれは100%sure ではない、ちょっと専門チームで検討する」とも言うけれど、なんでもかんでもそれではクライアントの信頼を失ってしまうから「どうやってそういう事態を切り抜けるか」なんていうことも研修のときにディスカッションのネタになった。間違っているかもしれないことでも、間違っていることでも(苦笑)自信満々ですらすら説明してしまうアメリカ人がいいか、というと、そういうの、みていても疲れるけれど、クライアントに信頼されて満足していただくのもフィーの一部には織り込まれていると考えてみようよ。。。

同様に「私でお役にたてますでしょうか・・・」なんていう専門家もかっこ悪すぎる。
「お役に立てず申し訳ありません」ではなく「お役に立てれば幸いです」 英語ではHope this helpsとかもしくはIt is my pleasure to be a help of you.とかか。間違ってもSorry for beeing so helplessとか言わないでほしい。。。

「経験不足でご迷惑をかけました。。。」とかではなく、「一緒にお仕事できてとてもいい経験になりました」 英語ではI learned a lot from this project. I really appreciate having such a good learning opportunity. とか。。。ポジティブ話法に切り替えてほしいなあ。

これって、べつに英語の問題とか、アメリカと日本のギャップだけではない気がするんですけれどね・・・]]>
Work in America lat37n Wed, 27 Sep 2006 17:26:11 +0900 2006-09-27T17:26:11+09:00
The Hierarchy of U.S. Newspapers http://lat37na.exblog.jp/5763995/ http://lat37na.exblog.jp/5763995/ <![CDATA[ひさびさに参加したToastmastersで仕入れた小ネタ。そう、出張続くと、こういう「習い事系」に参加がかなり難しくなる。

The Hierarchy of U.S. Newspapers

1. The Wall Street Journal is read by the people who run the country.

2. The New York Times is read by people who think they run the country.

3. The Washington Post is read by people who think they ought to run the country.

4. USA Today is read by people who think they ought to run the country but don't understand the Washington Post.

5. The Los Angeles Times is read by people who wouldn't mind running the country, if they could spare the time.

6. The Boston Globe is read by people whose parents used to run the country.

7. The New York Daily News is read by people who aren't too sure who's running the country.

8. The New York Post is read by people who don't care who's running the country, as long as they do something scandalous.

9. The San Francisco Chronicle is read by people who aren't sure there is a country, or that anyone is running it.

10. The Miami Herald is read by people who are running another country.

アメリカって地方紙が多くってそれぞれ町の特徴を示していて面白いんですね。特に地元の9とあと6なんかは「ふふふ」と笑ってしまいました。

San Jose にはSan Jose Mercury Newsというシリコンバレー地方新聞があって、これは実にシリコンバレー地方色の豊かな面白い新聞で、テック企業やバイオ関係など「ご当地モノ」企業のことを知るのには欠かせない新聞。私はオンライン版だけちら読みする程度ですが、たまに会社においてある紙面を読んでます。この新聞、聞くところによると購読者の7割が外国人なのだとか。

と、なると、勝手に作っちゃうとすると。。。

11. San Jose Mercury News is read by people who are needed to run the country but don't have to know who's actually running the country.

うーん長いな。うまくないな。
アメリカ在住のみなさま、ご自分の愛読紙を2行くらいでうまいこと表現してくださいませ。]]>
ENGLISH lat37n Wed, 27 Sep 2006 13:44:01 +0900 2006-09-27T13:44:01+09:00
Accountant Joke 2 http://lat37na.exblog.jp/5689221/ http://lat37na.exblog.jp/5689221/ <![CDATA[研修のレジュメの間に、こんなものが入っていたりする。

Top 10 Signs You Work in Public Accounting/Consulting

10. You lecture the neighborhood kids selling lemonade on ways to improve their processes.(最近は、segregation of duty...お金を管理する人と出納帳をつける人は別よ、とかについてもレクチャーしちゃいそうです)
9. You get all excited it's Saturday so you can wear casual clothes to work.(最近は金曜日もカジュアルでいいけど)
8. You refer to the tomatoes in your garden as deliverables.
7. You find you really need PowerPoint to explain what you do for living.
(「虚業」といっては見もふたも無いけど事実ですね。。)
6. You normally eat out of vending machines and at the most expensive restaurant in town within the same week.
5. You wear gray to work instead of navy blue to make a bold fashion statement.
4. You know the people at the airport and hotel better than your next door neighbors.
3. Ask your friends to "think out of box" when making Friday night plans.
2. You think Einstein would have been more effective had he put his ideas into a matrix.(アインシュタインは8時間寝ないとダメだったらしいから、3時間しかねなかったナポレオンのほうがえらいと思ってる、というバージョンも以前見た)
1. You think a "half-day" means leaving at 5 o'clock.(何も言いません。。。)

Definitions of Accountants

Definition of an Accountant - Someone who knows the cost of everything and the value of nothing.

If an accountant is someone who knows the cost of everything and the value of nothing, then surely an accountant is someone who costs everything and is worth nothing!

Definition of an Auditor - One who arrives after the battle is lost and bayonets the wounded.(ふ、すみませんね。それが仕事だから。)

Definition of an Attorney - One who arrives after the auditor and strips the bodies.

Definition of an Actuary - An accountant without a sense of humor.

Definition of an Economist - Someone who didn't have enough personality to become an accountant.(エコノミストさまたちに失礼ではな気もしますが。。。)

アメリカ人はこういうの好きだよなぁ。。。

このレジュメを用意したマネジャーが教えてくれたのだけれど、このジョークは、とあるベイエリアのローカルCPAファームのウェブサイトに出ているそうだ。
いや、こんな冗談を自社ウェブサイトに乗せちゃう会計事務所なんて粋だね。]]>
ENGLISH lat37n Fri, 15 Sep 2006 11:05:00 +0900 2006-09-15T11:05:00+09:00
"Texan" style California Sushi Role http://lat37na.exblog.jp/5670306/ http://lat37na.exblog.jp/5670306/ <![CDATA[研修中。
なのだけれど、段取りが悪かったために締め切りの迫った仕事をいくつか片付け切れずにきてしまい、切羽詰った気分。
その上、例によって断りきれない性格が災いし、来週も急な仕事で一泊出張が入った。専門職だからしかたがないが、自分の仕事を誰が引き受けてくれるわけではない以上、「余分」の仕事が入ったら自分の時間が厳しくなるだけ。特に人事考課の対象になりそうも無い小さい仕事とか、同僚をみているとあっさり断ったりしているようだ。そりゃそうだろうな。でも、普段お世話になっている上司のたのみで、しかも少し日本が絡む件なので私しかないということでは断りようもない。

というわけで、抱えてきたものは今週中に片すしかなく、今日は研修後、同僚たちに近所のモールまで遊びに行こうと言われたのも断って部屋で仕事の続きをしている。
空港ホテルなので、散歩をす場所もなく、引きこもり感満点。さらに、食事をレストランでするのもめんどくさく、ホテルの中のカフェで夕飯を調達してもそもそと食べる。
ホテルでのアメリカンフードが三日三晩続いていたところで食傷気味でもあり、カリフォルニアロールが売ってるのをみて買ってみた。
カリフォルニアロールはいってみれば邪道だが、寿司ではなくSushiという別の食べ物だと思えばそこそこ外れのない食べ物である、経験上。

が、一口食べて、あまりのまずさに驚いてしげしげと中身を見つめてしまった。
そして、その形状からして明らかにこのたべものはおかしいことにきづいて、買ってしまったことを心から後悔。

_b0045223_11373083.jpg

"Texan" style California Sushi Role

1.海苔が外にまいてある。
そもそもカリフォルニアロールというのは、「外側に黒い海苔がまいてあると気持ち悪くて食べてくれなかったアメリカ人に食べさせるため、海苔は内側に巻いてあるものなのです。

2.アボガド含有量が少ない。
安い素材でちょっとtastyに仕上げるため、Rollにはたっぷりのアボガドが入るのが通常。アボガドがあまり入っていないとその時点で味に違和感が。。。みどりのはきゅうりなんですが、これもまたなんだか変な味。

3.おしんこが入っている。
私は、日本人としてはかなりの数のカリフォルニアロールを今まで食べてきましたが、おしんこが入っているのは初めてみました。想像してみてください。おしんことかにカマを同時にかみ締める気分を。

4.かにカマの味が変。
・・・おなか壊すかも、という危機を久しぶりに感じ、残りはゴミ箱サンへ、さようなら~(涙

そう悪くはないホテルに泊まってるんですけどね、、、まあ、テキサスでこんなものを買ってしまった私が悪かった。。。

早くベイエリアに帰って好きな和食やサンで好きなものをたくさん食べたいと心に誓うのでした。というか、アメリカにいるのに普通に和食がたべられるというベイエリアの環境はちょっと、恵まれすぎなのでしょうね。。。

カリフォルニアロール(California Roll)は、巻き寿司の一種。加州巻き(かしゅうまき)ともいう。

ゆでたカニの脚の身(もしくはカニ風味蒲鉾)、アボカド、マヨネーズ、ゴマを、裏巻き(外側から酢飯、海苔、具の順になるように巻いたもの)したもの。ただし、アメリカのカリフォルニアロールにマヨネーズが使われている場合は極めて稀である。また、アメリカでは、アボカドとともにキュウリが巻いてある場合も多い。ゴマは外側からまぶしてある場合が多く、ゴマの代わりにとびっこ(飛び子)を使う場合もある。また、海苔を使わないこともある。

アメリカに寿司が浸透してゆく中で生まれた創作メニューで、日本に逆輸入され、大きな衝撃をもって受け入れられた。ロサンゼルスの寿司バーが発祥とされ説もあるが、1970年代前半にロサンゼルスの東京会館で作られたという説もある。1980年代には、アメリカ合衆国各地で作られるようになり、日本にも伝わった。

海苔になじみのないアメリカ人の抵抗を減らすために、生の魚介を使わず、海苔をご飯の内側にまきこんでいるのが特徴。カリフォルニアロールで酢飯に慣れたあと、徐々に日本で一般的な寿司に入ってゆくアメリカ人が多いといわれる。

By Wikipedia

↓あるべきカリフォルニアロールの姿。
_b0045223_11273626.jpg


]]>
Travel lat37n Tue, 12 Sep 2006 15:00:46 +0900 2006-09-12T15:00:46+09:00
https://www.excite.co.jp/ https://www.exblog.jp/ https://ssl2.excite.co.jp/