2005年 12月 03日
Holiday Party |
ホリデイパーティーの時期になりました。この時期の金・土は街中着飾った人であふれ、夕刻など街中では駐車が大変困難。
会社では毎年12月の初旬から中旬にかけて何かしらのかたちでパーティーを行います。今回は旧連邦準備銀行のヒストリックなホールを借り切っての立食パーティ。テーマは"○○○ Academy Award" Ceremony & Evening Gala". Attire - "Red Carpet".
でもって、Red Carpetってなにきるの?って話になっていると、こんなメールが。
Well, Holiday Party fever has now gripped the Bay Area Practice after the arrival of those infamous black envelopes. And since now you all know where the Party is, and what the theme is, the question of the day has undoubtably been 'what does Red Carpet Attire mean'?
In short, it means exactly that....anything you would wear to walk down the red carpet at the Academy Awards. Whether that be an Executive Producer style black tie ensemble, a hot and trendy Director style suit and tie, a Best Actress Ball Gown, a Best Supporting Actress Cocktail Dress, or a P-Diddy/J-Lo designer jeans and shirt with matching diamonds - the possibilities are quite endless, and intentionally so. Think star quality, think hip and trendy, think what would I want to wear while accepting one of the coveted ○○○ 'Academy Awards', think smart and sophisticated, think demur, think movie star, which ever style suits you. Make Joan Rivers proud....and who knows, she might even be there to welcome you!
As for what I am wearing (which is the next most asked question of the day).....well you'll just have to wait and see!
はぁ。。。アカデミー賞ねぇ。て、いったtって、どうせみんな好き勝手な格好でくるからな。
ということで、ほしいドレスがあるかなーとデパートをふらっとしたんですが、サンクスギビング明けたとたんにセールがはじまって荒らされたデパートでほしい物は見つからず。でも去年と同じの着て行くっていうのもなあ。
ということで、何を着ていったかというと。
着物を久しぶりに着ました。
曾祖母が嫁入り衣装できたという着物が、同じ柄で4着ありました。100年物の立派なアンティーク。3晩4日続いた婚礼で4色の着物を全部着たんだとか。。。贅沢な時代だったのですね。
赤は、お布団の裏になりました。白は、虫食ってだめになっちゃったとか。黒は母が昔着ていました。で、仕立て直して、私のものになったのが紫。仕立て屋さんが「こんな細工もう今はできる職人さんおりまへん、いいもの見させていただきましたわ」といってたという縮緬。
・・・という、アメリカ人に話したらSooooo Gorgeous, Fantastic!!!という賛辞でいっぱいになりそうなエピソードつき。日本で着るのには、さすがにものが古すぎてためらいがありますが、アメリカできるならオッケーでしょ。
でも、2年弱のアメリカ生活で結局今回が着るのは初めて。
まず、着なれない着物を着ると私は気分が悪くなることが多く、お酒が飲めないからつまんない。。。(成人式のときは、着付けがきつくて、写真を撮られている最中に意識を失った)
当然着付けもできないし。。。これは、私のボスのひとりの奥様が日本人で、もともと着付けの先生だったという方がいて、着付けて下さることに。
着付けをしていただいてそろそろと会場につくと、同僚やそのゲストに口々にほめられてちょっと気分良くなります(笑)この着物は100年ものなんだよ、というと「それは国宝ではないのか」と真剣な顔で聞かれたりして。まあ、やっぱり振袖は華やかですね。(そしてここでは「30振袖になる前に一杯着ないとねー」とか意地悪をいう人もいない。笑)
さて、そこには予告どおりの赤いカーペットが敷き詰められ、食事が一巡したところでその○○○ Academy Award がはじまりましたが、なんだったか、というと、「一番オフィスのデコレーションに凝っているのは?」「面白い口癖がある人は?」「オフィスで一番のおしゃれさんは?」と、ノミネートされた人の名前を呼び、最後に受賞者を発表し、本物そっくりのアカデミー賞のトロフィー?をあげるという、完全内輪うけ。でも、実に軽妙な司会のおかげで楽しめました。
私は「わが社のキャリー(Sex and the Cityにでてくる、靴ばっかり買ってる女の子)?あなたは何足靴を持ってるの?」として「お洒落さん部門」にノミネートされましたが、受賞は逃しました。(受賞したのはMr.GQこと、異常にブランド物で固めてる某同僚男子。。)
断固としていいますが、私は日本にいたときの5分の1も買い物してません!高い靴も買ってません!でも、、北カリフォルニアの女の子ってホントお洒落しないんで。。。比較の問題で、ですねえ。。。笑。
こういうパーティーにでて思うのは、
・アメリカ人の人あたりのよさ、社交的さ。パーティー会場をすいすい歩き回り、初対面のヒトとも楽しそうにパーティートークを繰り広げ、かといって一人と長く話すわけでもなく、上手にいろんなひとと話して回る。表面的な会話に終始するけど、本当に当たり障りもなくてうまい。
これ、言葉のハンディは当然あるにしろ、純日本人なわたし、今でも苦手ですね。。。得意になる日はくるのか。。。
・アカデミーアワードもそうですが、その場をわっと盛り上げるちょっとしたアイディアが豊富。創意工夫が本当に上手。ぽんぽん思いつくみたい。会社イベントの幹事を手伝ったとき、周りがあまりに活発に意見をだし、それがひとつひとつ面白いのでたじたじとなったことがあり。なんていうか、ベンチャー企業で「どうしてこんなこと思いつくの?」みたいな会社が多く生まれるのがわかる気がする。
・プレゼンテーションがうまい。自分の見せ方をしってる。普段カジュアルな同僚の女性が、どきっとするくらい綺麗になる一日。ドレスもお化粧も、自分のチャームポイントを見せるように考えてしているなーと感じる。細くてすらっとしていればミニスカートで目一杯足を出し、グラマーだったら胸元をばん!とあけたドレスに派手なネックレス。日本人の女の子って平均的に小奇麗だけど、ここ一番!での変身ぶりはアメリカ人の女の子の方が上手。
何はともあれ、たっぷり楽しんで、たくさんおしゃべりして、帰り道、送ってくれた同僚に「ずいぶん、楽しそうだったねー、初めてのときとずいぶん変わったねー」といわれてはっとしました。
2年前。そのときはホリデイパーティーが諸事情で翌年の1月5日とかいう変な日程になっており、ちょうどその日にサンフランシスコに着いた私、時差ぼけのまま会場に連れて行かれたのでした。
不安と、「溶け込めない。。」という寂しさで、時間がつぶせず、何度もトイレに立ってお化粧を直して、とりあえずは笑顔でいるので精一杯でした。
今でも英語は完璧じゃない。完全にアメリカ人みたいには振舞えない。でも、自分のやり方で楽しめて、なんとか成果をだせて、いろんなことが回ってきている。人間関係だけでなく、仕事自体が、そういうステージにきている。。。か。
来年は、「次」を考えなくちゃ。
そんな思いを新たにした一夜。
クリスマスの装いのサンフランシスコの街は本当に綺麗でした。
by lat37n
| 2005-12-03 12:32
| Work in America