意志がよわ日記

栗饅頭のブログ

いいね欄(2025年2月)

 

いいね欄(2025年1月)

ああっめぐみ様っ

 

漫画を描いている。

今鋭意制作中のものがあるのだが(完成したら見せるから待っててね)(今ここで宣言することで退路を断っています)、その話の中にいわゆる『男の娘』が登場する。

 

男の娘。

正直言って全く守備範囲ではない。

今までそういうキャラクターを好きになったことはないし、よく見る人気のキャラなどもあまり良さを理解できていない。

にもかかわらず私は今「女装した男が登場する話が描きたい!」と強く思ってネームを描いていて、そう思うに至ったきっかけがある。このキャラクターには、モデルとなったある人物がいるのだ。

 

米米CLUBのギタリスト、博多めぐみさんである。

 

 

 

米米CLUBを見る目が変わったのは去年のことだった。

邦楽ファンクを手当たり次第聴きまくっていたところで「FUNKY STAR」というめちゃくちゃカッコいい曲と出会い、そういえばこの人達はそういう畑なんだった、と思い出して積極的に聴くようになった。

私はファンクと王道JPOPが好みなので、虜になるのに時間は要さなかった。やっぱりなんと言っても大所帯バンドなので、とにかく音の数が多くて聴いていて気持ちが良い。(こういう音楽が好きだけど上手く説明できないんだよな〜と思っていたところ、鶴の秋野さんが米米について『多幸感』という言葉を使っているのを見てかなり腑に落ちた。)

それから、彼らのパフォーマンスを見ているとやはり金爆ファンとしては「ここに辿り着くのって逃れられない運命なんだよな」と思う。遅かれ早かれ好きになることはもう決まっていたのであろう。

 

 

YouTubeのコメント欄なんかでは「売れた後よりも初期のファンク路線の方が良かった」などと言っている人もいるが、個人的には初期と後期どっちもかなり好きだ。こういう、どの時期の楽曲も満遍なく良いと思えるアーティストとの出会いというのは財産です。

 

そして、コメント欄を見ていると「博多めぐみがいた頃の米米が一番好き」という意見が少なくないことに気がついた。ハマりたての頃の私はメンバーの名前なんてほとんど把握していなかったのだが、そう言われているライブの映像を見て、そこで私は初めてめぐみさんのことを認識するのだった。

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↑メガネをかけて、ギターを弾いている方がめぐみさん

 

 

なんてカッコいい人なんだ、と思った。

 

米米のバンド編成の大きな特徴といえば、女性ダンサー「シュークリームシュ」を従えていること。可愛らしい衣装と振り付けでバンドに華を添える存在である。

で、そういうかわいい女の子を添えている一方でちゃんと女性のプレイヤーがいるんだ!!とめぐみさんを知った当時の私はいたく感動したのだ。なんというか、その様式がすごく素敵だと思った。女性としての役割というか、華やかなダンサーも、キレキレのギタリストも両方がそこに在籍しているというところにグッときた。そんでギターがめちゃくちゃ上手い。

 

そんなわけで一瞬でめぐみさんに心を奪われてしまったのだが、その直後。驚くべき速さで謎が解けたというか、その感動を裏切る真実が私の前に明かされることとなった。もうこの記事の書き出しの時点で皆さん分かってると思いますが。

 

 

めぐみさんは男性だった。ちょっと調べれば本名を坂本琢司ということなどがすぐに出てくる。あとよく見るとちゃんと男だ。

正直、ショックだった。女性としてあの場にいるのがカッコいい!と思っていたので、「なんだ、やっぱりそうだったのか……どうりで……」と、かなりガッカリしてしまったのは事実だ。

 

しかしすぐに「いや、でもそれはそれでさ!!」という気持ちになった。

めぐみさんの好きなところの大部分として、メガネとお帽子、そしてガーリーな可愛い衣装(何ならシュークより可愛い服着てる時ある)のお嬢さんルックでありながらもバリバリにゴリゴリのギタープレイを披露してくれるところがある。今思うと女性らしい格好をしているのは男性だからに他ならないのだが……。いやでも、これに関しては性別はもうそんなに関係ない。誰だって大人しそうな見た目のやつが楽器上手かったらカッコいいんだから。

それから、「女装枠」として見たときに普通にめっちゃいいキャラ付けだよな〜と思っている。そういえば男の娘キャラにはさして興味はないが普通に三次元の女装した男性は好きなので、惹かれるのは当然っちゃ当然なのだろうか。言ってることめちゃくちゃだよお前。でもヴィジュアル系の女形はそうでもないんだよな〜。

 

というわけで真実を知っても尚、というかむしろ余計に好きになってしまった私は、過去の文献を探しながら彼女(彼女、としておく)の影に思いを馳せるようになったのだった。

それにしても文献が少ない。めぐみさんの在籍期間はデビュー当時〜1988年とバンドの歴史の中では短い方で、「君がいるだけで」の時にはもういない。知名度が全国区になりメディア露出が爆増する頃には脱退しているのだ。

最近は蒐集家がネットに残している当時の雑誌の特集などを見たり、実際手にするために古雑誌を取り扱っている書店を探したりしている。先日、神保町の古書店街を訪れて目を血走らせながら彼女を探したのだが、ああいう所をもってしてもなかなか置いていない!ほとんどが90年代以降のもの、あっても88、9年のものばかり(脱退時期を知らないので、88年のものは在籍しているかどうか賭けになってしまう)でキレそうになってしまいました。ネットで買うのは最終手段。

↑血眼で勝ち取った1987年の「PATi・PATi」。まあこの時代の雑誌広告全般好きなので、当時を知れる資料はなんでも嬉しいんだけどね。

 

 

 

ところで。

めぐみさんについて、「ずっと女だと思ってた」「昔から好きだったけど、男だということは最近知った」という意見を結構見かける。

当時ってネットもないし、余程のファンではない限りバンドのフロントマン以外のメンバーの情報ってあまり知らないだろうから不思議な話ではない。しかしどこかのタイミングで真実を知ってしまった人も多いのだろう。

実際バンド側はめぐみさんの性別を女だと偽っているわけではなく、暗黙の了解的にやってたのではないかと思っている。雑誌のインタビューでめぐみさんが過剰な女言葉で喋っている(喋らされている?)のも、多分そういうお笑いである。本人がその扱いについてどう思っていたかは知らないが、私はこの過剰な女言葉がめちゃくちゃ好きだ。

 

それでね……まぁ下世話な話にはなるんだけど……当時、めぐみさんの存在にめちゃくちゃにされてしまった人っているんじゃないんですかね?

実際私もかわいい衣装でギターをかき鳴らす彼女に心を奪われているわけだし、そのギャップにやられてしまう人って絶対それなりにいたと思う。それで当時は調べても男性だとはすぐには分からないわけで、そうして追いかけているうちにある時突然「実は男」というさらに巨大なギャップを突きつけられてしまったら……何か、何とは言わんけどさ、それで何かを破壊された80sボーイ&ガールって絶対にいますよね?しかもそれが幼少期の体験だったりしたらと思うと、お労しくて仕方がないよ。

 

 

と、そんなことを考える日々である。

世代の方、世代の方を親に持つ方。めぐみさんが当時どういう存在だったのか、彼女に狂わされていた人はどのくらいいるのか、教えてください。

 

いいね欄(2024年12月)

いいね欄(2024年11月)

 

全てのアイドルに同じシチュエーションで撮ってほしい嵐のMV12選

 

嵐デビュー25周年、おめでとうございます。小学生の頃から追い続けた、今の私を構成する根幹と言っても過言ではない存在なので嬉しく思います。

さて、グループとしては活動休止中にもかかわらずこの25周年に際してものすごい量の供給が発生しているわけだが、中でも目玉はやはり「未公開分の全ミュージックビデオをYouTubeで公開」だろう。けっこう凝ったものも多くて見応えがあるため、誰でも気軽に見られるようになるのは本当に喜ばしい。

と、いうわけで私が今までMVを見ながら常々「あ〜、全てのアイドルにこれやってほし〜〜」と思っていたものを一挙に紹介します。

 

ハダシの未来

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悪天候のため急遽撮影されたという、奇跡の低予算MV。ホテルの一室でふざけているだけなのだが、本当にこういうのでいいんですよ!!(本来のMVを企画していた人たちにはあまりに気の毒だが……)クッション投げるとことかに個性が出ていて良い。大野くんふざけすぎ。

 

言葉より大切なもの

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本当に大好きなMV。個人のキャラ付け・見せ場や随所に挟まれるギャグ要素など、どこをとっても素晴らしすぎて惚れ惚れしてしまう。あと、商店街の人々という日常風景に混ざることで「近所のカッコいいお兄ちゃん」感が出るのがいいよね。

 

サクラ咲ケ

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オタクの女子中学生が全員一度は考える「誰がどの教科担当か」をなんと真正面から堂々とやってくれている。美術教師の相葉ちゃんとか「本当か?」というチョイスはあるが、珍しい姿が見られるという点ではそれもあり。生徒として出てくる嵐の方もしっかりキャラ設定があるのも良い。そしてこれは特定のフォロワーへの私信になるんですが、機械人間出てきます。

 

WISH

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世界観が素敵すぎる!あくまでメインは人形劇で、主人公は看板描きの青年。嵐は時々介入しながらも基本的には屋根の上から見守っているだけの存在、という控えめさが良いですね。

 

We can make it!

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シンプルに映像として面白い。2004〜2009年くらいの作品は全部凝ってるのでオススメです。こういう一見「え!どうやってるの!」となるMVはいくらあってもいい。最後のサビでカメラが右に流れていく所の自由な感じが好き。

 

Happiness

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もともと見られるやつだけど一応紹介します。言うまでもない。凄すぎる。

 

マイガール

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家族パロディって本当に全員やるべきだから。

やっぱりお母さんの顔がいいんですよね。メンバーの顔のパーツをそれぞれ合成した顔。こういうやつ最近あんまり見ないな〜、同じくらいの時期にAKBもやってたな。ところでこのMVのラスト「そんなことしていいの?」って毎回思うんだけど、そんなことしていいの?

 

迷宮ラブソング

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巨大すごろく(かつて嵐はバラエティですごろく企画をよくやっていた)。これもただすごろくやってるだけじゃなくて、ちゃんとコメディとして面白くて好き。Snow Manの「Dangerholic」のMVほぼこれだったのでめっちゃ嬉しかったです。

 

I seek

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本当にただホームパーティーをやっているだけ。これ、楽曲の扱いが「曲のために作られたMV」というより「映像の中で、BGMとして楽曲が流れている」という感じなのがすごく良い。

 

Don't You Get It

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みんなが各々好き勝手にふざけている脱力系MV。と言いつつ決めるとこではちゃんと決めてるのがいいね。強風浴びるシチェーションなんて好きな人には全員やってほしい。撮影セットの外の部分(しかもこれに関してはスタジオを抜け出すところまでやる)が映る演出も好き。

 

I'll be there

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メンバーがそれぞれお互いの写真を撮り合う風景が続々と映り、写真が大量に登場するMV。本当こんなんいくらあってもいい。もう後期の曲になるけど、年齢を重ねたいい大人がちゃんとふざけているのも色気があっていいですね。

 

君のうた

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レコーディングスタジオにそれぞれが合流するまでの様子を描いたMV。この、生活の一部を切り取った演出というのが本当に大好きで……古本屋の主人と話したり、通りがかった子供を微笑ましく見たりとか、みんなが「生活」をやっているのが良い。特に好きなのは道中で食事をする翔ちゃんがいただきます、ごちそうさまの挨拶を小さくするところ。

 

 

それでは最後に「みんなにやってほしいとかは関係なく、とにかく好きなMV2選」でお別れです。

 

きっと大丈夫

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前半はゴリゴリ合成の、まあ特に目新しくない普通のMVなんだけど、サビに入ってからの仕掛けがすごい!グリーンバック撮影であることを全面に押し出した舞台裏風のシーンや、送風機などの装置がそのまま映っちゃうなどある種メタ的な演出に溢れて面白い作品。

 

Troublemaker

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本当にもう、曲も良ければc/wもMVも良くてすごいシングルだな。これ見るためにCLIPS買いました。ストップモーションを多用した、映像作品としての見応えがすごいMV。膨大な撮影時間を要したであろうことは一目瞭然なので、そう考えると少し恐ろしくもある。こんなに手間がかかってるんだから絶対もっとみんなに見てもらった方がいいって!!

 

 

三連休残り1日半。見よう、嵐!

いいね欄(2024年10月)