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 現代アメリカ哲学の主流!プラグマティズムの入門書おすすめ8冊!

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画像引用元:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:John_Dewey_in_1902.jpg

 おはようございます!今回はアメリカの現代哲学の主流とも言える「プラグマティズム」のおすすめ本を紹介したいと思います!

哲学に関心がある人ならば「プラグマティズム」という単語は一度は聞いた事がある人が多いのではないかなと思います。アメリカの現代哲学ですごく主流な思想で、実際に今のアメリカ社会を形作っている価値観です。

しかし哲学史といえばドイツやフランスなどの大陸哲学にスポットが当たりがちで、意外と「プラグマティズムって何か知らないな」という人も多いのではないかなと思います。

そこで今回は、プラグマティズムのおすすめの入門書や解説書を紹介したいと思います。

 

目次

 

1.プラグマティズム入門

伊藤邦武さんという有名な哲学者が書かれたプラグマティズムの入門書。

プラグマティズム・ネオプラグマティズムの変遷や、一人一人の哲学者の思想などがわかりやすく、入門書として非常にピッタリだなと思います。

ただ、ある程度はプラトン、デカルト、カントなどの近代以前の哲学に対する知識がある事が前提とされている本です。

 

2.プラグマティズム

パースやデューイと並ぶプラグマティストの代表者、ウィリアム・ジェイムズ自身の講義録。講義録という事もあってか、プラグマティズムの古典の中では比較的読みやすいです。

一言でプラグマティズムと言ってもジェイムズ、パース、デューイとそれぞれ違うので全体を俯瞰するには不向きですが、やはり一つの源流となっている古典を読む事は非常に核心に近づく事になります。

 

3.プラグマティズム入門講義

ジェイムズ、デューイに始まり、ネオ・プラグマティズムまで解説している入門書です。

ちょっと分厚い本ですが、文章がわかりやすくてサクサク読めます。

わかりやすいのに一人ひとりの哲学者をかなり深堀りしていて、入門書としては非常に質が高いですね。

 

4.プラグマティズムの思想

プラグマティズムの歴史を追いながら解説していく入門書なのですが、プラグマティズムが生まれるアメリカの政治・社会などの背景や、キリスト教などとの関係にもしっかり言及しています。

プラグマティズムの奥深さ、度量の深さを実感させられる一冊です。もちろん哲学史としても一本筋の通った解説をしているので、メリハリがあります。

 

5.プラグマティズムの作法

プラグマティズムを実用的に政治や経済を良くしていくためにどう役立てられるか、というフレームワークが説かれている本です。

哲学に「実用性」を求めるのは少しご法度な部分がありますが、プラグマティズムに関してはアメリカの成長にもかなり寄与しているという事で、日本の成長にも参考にすべき部分はかなりあります。

という意味で、本著は具体的にプラグマティズムを応用段階まで上手く発展させて解説しているので、非常にオススメな一冊ですね。

 

6.希望の思想 プラグマティズム入門

人間は人それぞれ信念を持っている。信念同士が衝突すると、凄惨な争乱が起きる事もある。人々が信念の違いを乗り越え、高いの差異を認め合いながら、共存できる道はあるのか?

という、かなり具体的な問題意識を持って、それにプラグマティズムの思想を通してどう答えを出していくのか、という本ですね。

こちらもプラグマティズムの思想を踏まえた上で、現実の社会にどう活かすかがとてもわかりやすい一冊です。

 

7.プラグマティズムの帰結

プラグマティズムと言えばよくスポットが当たるのがジェイムズ、パース、デューイ。そしてプラグマティズムが近代以前の哲学とどう違うのか、という対比としてデカルトやカント、プラトンなどがよく出てきます。

一方で本著はウィトゲンシュタインやハイデガーなどもプラグマティズムの観点から言及していて、よりプラグマティズムの輪郭を鮮明にしてくれる本です。

人によっては「あぁ、こういうのを求めていた!」となる本だと思います。内容は少し難しいですが。

 

8.ネオ・プラグマティズムとは何か-ポスト分析哲学の新展開-

近年になって誕生した「ネオ・プラグマティズム」に対する解説書。

プラグマティズムの入門書も「ネオ・プラグマティズム」についてはあまりフォーカスしていない場合が多いので、そこに焦点を当てた本著は貴重ですね。

ただしある程度はプラグマティズムや分析哲学に対する知識が必要な本になっているので、まずは他の入門書を読んだ上で本著を読んで見るのが良いかも知れません。

 

・まとめ

 以上、プラグマティズムのおすすめの入門書を紹介させていただきました。

 実際いろんな本を読んで紹介していて思ったのは、プラグマティズムの歴史はガチガチの論理に固められているのではなく、どちらかと言うとざっくりとした思想の潮流的なものを「プラグマティズム」と指すのだなと。

もちろんコアとなる考えはあるのですが、やはり幅広い。もちろんこれはプラグマティズムに限らず近現代の哲学はどこか掴みどころがない場合が多いです。

なので複数冊の本を読んで、徐々に輪郭が掴めてくるという感じになると思います。

まずは気になった一冊を読んでいただきたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました!