生活百花

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アラン、ラッセル、ヒルティなど、幸福論のおすすめ本7冊! 

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おはようございます!今回は「幸福論」のおすすめ本を紹介したいと思います!

幸福論とはその名の通り、「幸福」について書かれた本です。過去の偉人たちが「幸福とはなんぞや」と考えて答えを出してきたもので、今を生きる我々にもとても参考になります。

ちなみにアラン、ラッセル、ヒルティの3人の幸福論は「三大幸福論」と呼ばれています。この3人に加えて、ほかにもオススメしたい幸福論の本を紹介して行きたいと思います。

 

目次

 

1.幸福論 アラン

三大幸福論の中でもアランの幸福論は特にメジャーな気がします。

その教えを一言でまとめると、人間は「放っておくとどんどん不幸になる」という事です。といっても難しい話ではなく、お腹が空いたとか眠たいとか、人間は放っておくといろいろ不機嫌になる事が出てきます。

だからアランは幸福になるために努力しよう、という考えなわけです。

現代の日本人は「幸福」というとありふれたもののように思いますが、実は努力しなければ手に入らないんだ、というのは意外と衝撃ですよね。

例えば新社会人などはそうですが、朝から晩まで働いて、帰ってきてから料理や洗濯や掃除をして、という状態になると「生きてるだけで特別な贅沢はしてないのになぜこんな大変なんだ」と思う時があると思いますが、普通の幸福を得るだけでも努力が必要なんだ、と思うとなんだか納得します。

少し本の紹介からはズレましたが、例えばアランは「身体的に健康になって幸福になろう」という要旨の事を言ってます。これは現代の筋トレブームなどにも通じる、とても本質を突いたものです。古典ですがすごく普遍性のある幸福論を説いているのが本著ですね。

 

2.幸福論 ラッセル

ラッセルというと分析哲学者の超大物ですが、こんな幸福論まで書いています。

こちらも一言では説明できない一冊ですが、例えば「幸福になるためには外界に意識を向けよう」というような事が書いています。

自分の意識を内へ内へと意識を向けるのではなく、外界へと興味などを向けよう、と。

これは病気になったりするとわかりますね。自分の体の痛みなんかに意識を向けると本当に辛いので、ちょっと気を紛らわせられるものがあると全然違います。

例えば脳科学的にも、脳の役割というのは「外界を認識する事」だったりします。決して自我を思ったりとか、何かを考えたりとか、そういうのは脳の機能のメインではないんですね。

ともかく大哲学者が書いただけあって、こちらも本質を突いた内容が書かれています。おすすめです。

 

3.幸福論 ヒルティ

ヒルティは「現代の預言者」とも呼ばれるほど素晴らしい思想書を残した事で有名です。

ヒルティはキリスト教徒であり、その幸福論もキリスト教の影響を大きく受けています。聖書そのものが古来より多くの人の心に寄り添い、感動を生んできた書物なので、それに影響を受けた幸福論もやはり素晴らしいものがあります。

そして聖書以外にも哲学者や詩人、ローマ皇帝などの著作からもヒルティはよく引用しています。さらに仏教やインド哲学、中国哲学、イスラム教などにもヒルティは言及しているので、すごく幅広い知識があった事が伺えます。

そんなキリスト教を中心にいろんな宗教や哲学を咀嚼し、取り込んだヒルティの著作ですが、やはり一言では語れません。幸福のための様々な思想や具体的な処世訓が凝縮されています。

全3巻と少し長いですが、読み始めるとアッという間です。是非ともみなさんにも読んでいただきたいと思います。

 

4.菜根譚

 「幸福論」とは銘打ってないですが、幸福を説いた中国古典の名著で、多くの政治家や経営者も愛読していた事がわかっています。

もともと中国ではあまり有名な本ではなかったのですが、日本では文化5年に発刊されて禅僧を中心に読まれていたなど、非常に日本人受けする本でもあります。

内容は大きく2つのテーマがあって、一つは人との関わり方、もう一つは自然との関わり方です。

なにか仕事などで無理をしてカリカリしている人に読んでほしい、ノンビリと争わずに生きていく指南書だと思います。「最近ちょっと疲れたな」という人にぜひ読んでほしいです。

 

5.幸福論 寺山修司

 寺山修司の幸福に関するエッセイ集。寺山修司の世界観が全面に押し出されていて、独特です。

正直そんなにわかりやすい文章ではないです。論理的に一貫した主張が書いてあるわけではないです。

でも私は学生時代にこの本を読んで「なるほど、こういう見方をする人もいるんだ」とわかって、ちょっと胸が軽くなった覚えがあります。

人間って自由でいいんだなぁ、と思える一冊です。

 

6.私の幸福論 福田恒存

 こちらも難解です。しかし本当に目からウロコの幸福論。

他の幸福論は基本的にポジティブで前向きな事を書いていますが、こちらは厳しい現実を鋭く抉り取ったような、そんな一冊です。

単なる幸福論の枠を飛び出し、福田恒存の哲学や思想が示された一冊でもあると思います。

 

7.幸福とは何か 

 ソクラテスやアリストテラスやヒュームなど、偉大な哲学者たちも「幸福論」とは銘打ってないものの、人間の幸福とか、あるべき状態について言及しています。

そういった偉大な哲学者たちの幸福論を一冊にまとめてくれたのが本著です。

まぁ倫理学とか、個人と集団の関係についてもそうですが、やはり人間や社会について考察することは、最終的に個人の幸福論を考える事に繋がると思います。それが実感できる一冊ですね。

 

 ・まとめ

 以上、おすすめの幸福論の本を紹介して来ました!

正直、全ての幸福論を一気に読む必要はないと思います。でも、なにか人生で躓いた時とか、苦しいなぁと感じた時にこれらの本を手にとって見てほしいなと思います。

私自身、何度も思い返しては支えられた本もあります。是非とも皆さんにとっても心の支えになれば良いなぁと思って紹介させていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました!