生活百花

生活をちょっと良くするものを紹介。

地頭を良くするおすすめKindle本。

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突然ですが皆さん、「頭を良くしたい」と思ったことはありませんか?

 

 いや、自分は天才だから必要ないよ・・・と自信を持って言える人はそうそういないと思います。

 

 自分の頭がもう少し良ければ、こういう仕事が楽になるのに、

 自分の頭がもう少し良ければ、人とうまくコミュニケーションが取れるのに

 自分の頭がもう少し良ければ ・・・



 そんな中で、現在KindlePrimeReadingで無料で読める本を紹介します



 岡田斗司夫・著『あなたを天才にするスマートノート』です。

 『自由な人生を送るのは天才だ』

 

 タイトルで分ると思いますが、これは、ノート術になっています。

 

 ノート術で話題になったのは奥野宣之・著『情報は1冊のノートにまとめなさい』や 中公竹義・著『100円ノート「超」メモ術―目から鱗が落ちる!』など、A7サイズの100円ノートになんでも書き込んで、情報をまとめたり、アイデアを書き連ねるというものがありますが、この本は少し違います。

 

 このスマートノートは、ズバリ『天才を作るため』のノート術です。

 

 巷に反乱しているノート術の本は『秀才を目指すため』『有能な人材を目指す人のノート術』と切り捨てています。

 

 有能な人材とは、「誰かに雇われて、仕事を他人に決められて働く」という人です。

 

 インターネットで独り立ちして、自由な人生を送るには「秀才」ではなく「天才」を目指すべきではないでしょうか?

 

 そのノウハウをまとめたのがこの1冊なのです。

 

 スマートノートに必要なのは、100円ショップやコンビニでも売っている、B5サイズのB罫ノート1冊と筆記用具だけです。

 

 このノートを使って、天才になる手順がステップごとに書かれれています。



 『天才に必要な3つの力』

 

 この著者岡田斗司夫氏は、元々はSFマニアの少年でした。

 

 大阪電気通信大学在学中、SFマニアが集うイベント、DAICONⅢ(3回目の大阪での日本SF大会)にて、関西のSF研究会があった学生たちと一緒にアニメーションを制作しました。

 

 その際の主要メンバーで作ったのが、後に新世紀エヴァンゲリオンや、ふしぎの海のナディア、シミュレーションゲームプリンセスメーカーなどを制作することになるGAINAXでした。(岡田氏は初代社長)

 

 岡田斗司夫氏いわく、「天才」とは次の3つの能力を変え備えた人だと定義しています。

 

 1.発想力

 2.表現力

 3.論理力

 

 この3つの能力すべてを兼ね備えた人は、数万~数十万人に1人の人物だそうです。

 

 発想力と論理力を兼ね備えた人は、「改革者」や「やり手」と呼ばれる人。

 

 SoftBankの孫正義社長のように、ビジネス界の成功者によく見られるタイプです。

 

 他人の気づかない意外な視点や、発想力で捕まえたビジネスチャンスを、強烈な論理力で具現化する人です。



 表現力と論理力を兼ね備えた人は、「頭のいい人」です。

 

 好き嫌いはあるかもしれませんが、池上彰氏がここに当てはまります。圧倒的なプレゼン能力で、たとえ話やうわさ話を交えながらも強い論理力で周りを納得させてしまう人です。



 発想力と表現力を兼ね備えた人は「面白い人」です。

 

 これに当てはまるのは、松本人志でしょうか、独創的な着眼点を、高度な話術や演技力で表現できる人です。



 では3つ持つ人と、2つ持つ人は何が違うのか?



 発想力と論理力に優れてて、表現力がない人は、「本人からの話を聞いても面白くない」という評価がくだされます。

 

 その専門分野について、徹底的に深く話すことができるけど、その他大勢の人にとっては、面白くない話が続きます。



 表現力と論理力に優れてて、発想力がない人は、「今起きていることの説明」だけできる人です。

 

 池上彰氏の話はわかりやすいかもしれないけど、意外性がないよくあるオチで終わることが多いのはこのためです。



 発想力と表現力に優れてて、論理力がない人は、「面白さに継続性がない」ということになります。

 

 松本人志はテレビでは面白かったのに、映画がヒットしなかったのはここに理由があります。映画は論理、ロジックが何よりも重要視される表現媒体だからです。



『ノートでなんでこの3つの力が学べるのか?』

 

 天才に必要な3つの力がわかったところで、ノートだけで、発想力、表現力、論理力はどうやって磨かれるのか?

 

 気になってきたかもしれません。



 発想力は、今までの価値観や感性を捨てて、新しい思いつき、概念を生み出したりするときに磨かれる能力です。

 

 このスマートノートを続けることで、あなたの脳内にはいろいろな情報が組み合わさっていく感覚が生まれてきます。これを著者は『脳内リンク』と読んでいますが、この脳内リンクを土壌として、生まれてくるアイディアこそが「発想力の源」担ってきます。



 表現力は、自分の考えを他人に伝える技術力のことです。

 

 表現方法は「書く」「話す」「演じる」ひょっとしたら「歌う」事かもしれません。

 

 ブログでも、YouTubeでも、表現力がなければ他人に自分の価値を伝えることはできません。

 

 単純に「話す」という表現も、友達と雑談する話すと、セミナーや講演などで数十人、数百人の前で話すでは全く技術が違ってくるわけです。

 

 どんなシチュエーションでも表現できるようになるためには、そのためのレジュメが必要になってきます。

 

 それを蓄えておくためのノートが必要なわけです。



 論理力は、形になってないような雑多な考えを、整理し矛盾することなく順番に気を使って、わかりやすい形に直す能力です。

 

 これを、他人と雑談したり、話しながら直していくという人もいるでしょうが、これを一人でノートにまとめながら考えていく能力を身に着けたほうが絶対に得です。

 

 論理力は、他人があなたを「頭のいい人」と認識して、さらに「信頼できる意見を言える人」にしてくれます。



「この本は、レコーディング・ダイエットの地頭版である」

 

 このスマートノートの著者、岡田斗司夫氏の以前のベストセラーに「いつまでもデブと思うなよ」がありました。

 

 この新書で提唱したのがレコーディング・ダイエットです。

 

 ざっくりいうと、食べたものを事細かにメモしていく。それだけで痩せていきリバウンドしないというものでした(著者はやめたことで見事にリバウンドしましたが・・・)

 

 ですが、レコーディング・ダイエット自体は、成功率が高いダイエットとして大ヒットしたことは間違いありません。

 

 なんで、これが大ヒットしたかと言うと、まず、メモするだけでできる手軽さ と、自分の今を客観的に知ることができるということに尽きるのではないでしょうか?

 

 レコーディング・ダイエットには、人間は太る努力をしているから太るわけで、太る努力をしていることを認識すれば、自然とその努力をやめて痩せていくとあります。

 

 自分では、そんなに食べていないと思っても、間食をこれくらいしている。夜の何時にお菓子を食べているとメモすることで、後で自分はどれだけ太る努力をしているんだろう・・・と自分で知ることができるわけです。

 

 何を食べたかを客観視するためのレコーディング・ダイエットだとしたら、自分が何を考えているかを客観視するために書くのが、スマートノートなわけです。

 

 無理矢理にでも、考えていることを言語化してみる。この訓練が天才への第一歩なわけです。