2024年 秋アニメ一覧(まとめ) 予想と紹介

序文

 秋になりました。9月の終盤まで夏過ぎてさすがに秋とか来ないだろうと思ってましたが、やっぱり地球は公転してるんですね。地動説を感じる秋の訪れです。

 以下は秋アニメについての、各作品の軽い紹介、勝手な予想となっています。基本的に深夜アニメ・30分アニメを紹介してます。最近は配信限定とかありますが、実況勢なのでテレビ放送しているものだけでやってます。

 オリジナルと原作ものは個人的に次のように分けています。

  • オリジナル:上記の原作もの以外。なぞれる原作がないもの。

  • 原作もの:別媒体で発表済みのストーリーをアニメでなぞる形式のもの

 上記の理由から、ラブライブ!のようなキャラだけ固まってるメディアミックスやソシャゲのアニメ化もオリジナル扱いです。アニメ見てストーリーの展開が気になったときに先取りできるのが原作もの、できないのがオリジナルだと思って貰えればいいです。

 この記事は私見バリバリなので、情報だけ欲しい、5分アニメ、朝帯のアニメもカバーしたいという方は「つづきみ」のサイトやアニメイトさんのまとめをどうぞ。

 ここでなら今期作品のPVをほぼ全部見ることも可能だったりします。合法的に。

オリジナル

魔法使いになれなかった女の子の話

  • 総監督:渡部高志
  • 監督:松根マサト
  • シリーズ構成・脚本:金杉弘子
  • アニメーション制作:J.C.STAFF

 今期のアニメイズム枠。「サクガン」以来、音沙汰のなかったプロジェクトアニマの第2作目でもある。

 タイトル通り、魔法使いになれずに普通科に入ることになった2人の少女が主人公の学園もの。令嬢と庶民のバディに学園ものということで、実に百合の波動に溢れている。明確に百合なアニメが少ないので、需要はかなり見込めそう。期待の一作である。

ネガポジアングラー

  • 監督:上村泰
  • シリーズ構成・脚本:鈴木智尋
  • CGディレクター:さいとうつかさ
  • アニメーション制作:NUT
  • 製作:「ネガポジアングラー」製作委員会

 今期の謎オリジナルアニメ枠。「釣り」をテーマにした日常ものとなっている。

 放送前段階で「英語版のWikiはあるのに日本語版がない」という海外先行タイプ。パンチラインの上村監督だけに、ただの日常アニメにはならない雰囲気もあるが、果たしてどうなるか。

メカウデ

https://mecha-ude.com/

  • 原案・監督:オカモト
  • シリーズ構成:中西やすひろ TriF
  • アニメーション制作:TriFスタジオ

 今期の謎オリジナルアニメ。機械生命体の腕が少年にとりつくところから始まる、少年漫画的なロボット亜種アニメである。

 クラウドファンディングから始まった企画ということで、制作陣の熱意とやりたいことは非常に伝わってくる。設定が寄生獣っぽいのはご愛敬。熱意が先走り過ぎてエンタメが置き去りにならないかは不安だが、ハマればヒットしそうな気はする。オリジナル枠のダークホースだろうか。

アサティール2 未来の昔ばなし

 全世界待望のアサティール2期。

 1期はラストで「未来の昔ばなし」というタイトルの意味を回収する素晴らしい展開を見せてくれたが、今回はどのような締めになるのか。

ラブライブ!スーパースター!! 第3期

 NHK夕方に奪われたラブライブ、スパスタの3期。Liellaの現場は割と荒れてるのに、変わらず国営放送のバックアップは受けられているようで、安心である。

 作中世界でもいよいよ3年目ということで、物語的にどういう結末を迎えるのか。界隈のドタバタはとりあえず置いておいて、アニメ的には大団円となってほしいところである。ワンチャン、蓮とのクロスオーバーも期待してたりするのだが、流石にないか。

アイドルマスター シャイニーカラーズ 2nd season

 みんな大好き、シャニマスの2期目。

 劇場に見に行ったPからは1期を更に上回る高評価が届いてるが、はたしてどんな仕上がりになっているのか。

ドラゴンボールDAIMA

 色んな「まさか」が詰まって生まれたドラゴンボールのアニメ完全新作。

 もう原作漫画とは全く別に動いてると言っていいアニメ版だが、割と鳥山明からのフィードバックはしっかり受けてたとのこと。

 普通に面白い話になりそうな気はするのだが、放送枠があまりにひどすぎる。最初から他のアニメと放送時間が被るというのは意識が低すぎないだろうか。キン肉マンなどを見てても分かる通り。よっぽどのバズがなければ放送前の想定を超えることはないだろう。

カミエラビ シーズン2完結編

  • 監督:瀬下寛之
  • 副監督:井手恵介 石間祐一 りょーちも
  • シリーズ構成・脚本:じん
  • 造形監督/光画監督:片塰満則
  • アニメーションディレクター:得丸尚人
  • アニメーション制作:UNEND

 今期の+Ultra枠。去年に同枠で放送されていた「カミエラビ」の続編である。

 正直、1期で続きなく終わっても仕方ないくらいの印象だったが、ケジメとしての2期ということらしい。「完結編」という宣言は潔いが、本当に最後までいけるのだろうか。

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀4

 虚淵玄による義侠ファンタジーな人形劇。2016年くらいから始まったシリーズも遂に来年の劇場版で完結。そこに向かうための4期らしい。

 人形劇ゆえに作画レベルが落ちるという不安などが全くないので、不安点は虚淵玄のオチへ向けたまとめ方がどうなるかくらいか。絶対面白いが4期ともなると新規の流入がちょっと見込めないことだけは残念である。

百妖譜 第2期

 今期の中国アニメ。1月に放送されていたものの続編である。

 向こうでは既に3期まで作られているものを2期まで声をつけたということで、3期まで頑張って放送してほしいところだが。枠自体が存続が怪しいのはどうしようもないか。

原作もの

アクロトリップ

  • 監督:小竹歩
  • シリーズ構成:猪爪慎一
  • 音響制作:Ai Addiction
  • アニメーション制作:Voil

 今期の魔法少女アニメの一角。魔法少女とそれに憧れる女の子が主人公の漫画が原作となっている。

 魔法少女にどハマりした主人公が「もっと苦戦する姿が見たい」という理由から悪の組織に傾倒していく。なんとなく「まほあこ」を思い出す感じのあらすじだが、なんと掲載誌はあの「りぼん」。当然、エロ要素はPV等で見る限りほぼないに等しい。放送時間も超健全な22時である。

 果たして、「まほあこ」からエロ抜き少女漫画成分マシマシで。どれだけやっていけるのか。個人的には百合アニメとしてもポテンシャルは高そうなので期待したい。

歴史に残る悪女になるぞ

  • 監督:柳瀬雄之
  • シリーズ構成:平林佐和子
  • 音響制作:HALF H・P STUDIO
  • アニメーション制作:MAHO FILM

 今期のなろうアニメ、悪女枠。宣言通り、転生した主人公が悪女を目指して奮闘するほど好かれるという、勘違われコメディの原作となっている。

 「ぞ」という終助詞が目を引くタイトルであるが、アニメ版は原作から副題を削ってるようで、こういった副題削除はトレンドになりつつあるのかもしれない。女性主人公コメディは1クールに1作は欲しいので、期待したい。

ぷにるはかわいいスライム

 今期の問題枠。コロコロ原作でありながら深夜アニメという、尖りに尖った異種間ラブコメである。

 「スライム娘がメインヒロイン」というだけでなく、スライムの設定を活かしたフェチズム全開のシチュエーションが詰め込まれており、Twitterでも更新されるたびに話題にはなっている。さすがに動く状態でニチアサとかは無理だったらしいが、逆に深夜アニメになったんだから変態具合も振り切ってほしいところ。

星降る王国のニナ

 今期の少女漫画ファンタジー枠。少年の振りをして生きていた孤児の少女が、死んだ姫の身代わりとして抜擢されるという、なかなか古典的な物語となっている。

 PVだけでも「質アニメ」という感じで実に手堅く作られている印象。ニナ役である田中美海の少年っぽい少女の声が絶妙に可愛いので、堪能できるのが今から楽しみである。

やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中

 今期の女性主人公のなろうもの。処刑されかけた令嬢主人公が過去に戻って別のルートを探すという、典型的なやりなおしものである。

 ストーリー自体はかなりパターン化された導入ではあるが、人気作だけあってキャラはかなり魅力的。特に主人公がロリ可愛い。内田秀の初主演作という点でも流行ってほしいところである。

結婚するって、本当ですか

 今期も大量にある、ラブコメ作品群の一角。転勤をブロックするために同僚と偽装結婚する所から始まる大人の恋愛ものである。

 社会人の会社恋愛ものは「真面目に仕事しろ」という熱い思いが邪魔してまっすぐ見られないことが多いのだが、結婚済みならまた見方も変わってくるのだろうか。主人公たちの会社がJTBをもじりつつ「JTC(Japanese Traditional Company)」というネットスラングにもかかっているのは結構上手いと思う。

アオのハコ

 ジャンプの大看板、恋愛青春漫画のアニメ版。「ラブコメ」ではなく「恋愛青春もの」と言いたくなる、エロ抜き爽やかさマシマシの一作である。

 原作はびっくりするほどクリーンでピュア。ジャンプなのに谷間もパンツもまったく拝めないという徹底した除菌ぶりである。これだけ汚いもの抜きにしてなお売れるのだから、キャラの良さと話の面白さは補償されてると言っていいだろう。

 個人的に、漫画の魅力である淡いタッチがアニメ化にあたりかなりベタっぽいアニメ絵になってるのは気になったが、アニメとして考えたらこちらの方がより動かしやすいし適解かなという感じ。原作は容赦なく関係性が進んでいく物語なので、アニメもブレーキ踏まずについてきてほしいところ。

甘神さんちの縁結び

  • 監督:安部祐二郎
  • 副監督:わたなべひろし
  • シリーズ構成:蒼樹靖子
  • アニメーション制作:ドライブ

 ラブコメの魔境、マガジンからの新たな刺客アニメ。残念ながらアマガミはまったく関係していない。

 神社で三姉妹の巫女と同棲という、ラブコメあるある要素をガラガラポンして生まれたような設定。だが、それがいい。主人公が京大医学部志望とかいうエリート設定はぼく勉とか五等分のエッセンスも感じられる。2クール連続が決まってるあたりテレ東の本気も見えてるので、期待したいところである。

チ。―地球の運動について―

 今期のNHK深夜アニメ。すごくノイタミナっぽい原作だが、NHKである。

 原作の漫画は地動説という激渋テーマを描いた怪作であり、サブカル界隈ではまず真っ先に名前が出てくるタイプの作品。反権威的かつ拷問シーンなんかもあるので、おおよそ公共放送には向かない気はするのだが。配信がAbemaとネトフリのみに絞られてるのもあって、原作勢しか盛り上がらずに終わる可能性は否めない。不安だが覇権候補ではある。

株式会社マジルミエ

  • 監督:平岡正浩(萌)
  • シリーズ構成 脚本:永井真吾
  • アニメーション制作:萌 J.C.STAFF

 今期の魔法少女枠の一角。魔法少女がビジネス化された世界を描いたジャンプラの漫画が原作のアニメである。

 ジャンル的には「邪道」魔法少女ものなのだろうが、もはや邪道が王道みたいなジャンルなだけに正直なところ設定的な目新しさは薄い。しかし、ジャンプラの看板かつ日テレの肝いりである「フラアニ」枠に選ばれているというわけで注目度は高い。不安があるとすれば、J.C.STAFF特有の同時並行くらいだろうか。

魔王様、リトライ!R

  • 監督:古賀一臣
  • シリーズ構成:高山カツヒコ
  • アニメーション制作:月虹
  • 制作:「魔王様、リトライ!R」製作委員会

 7年越しに帰ってきた、魔王様アニメの2期目。「続け!」という最終回の叫びから本当に続くとは、7年前の自分に言っても信じてくれないと思う。「夢や目標は口にしろ」という自己啓発書の教えは本当に有効なのだと感心してしまった。

 話としては続きになるが、再出発の代償として声優陣は魔王様以外のヒロイン全員ことごとく交代。ちょっと生徒会の一存の2期を思い出してしまうが、あちらと違って交代先が割と豪華声優になってるので栄転感はある。とりあえずは当時と同じくらいの緩いノリを期待したい。

君は冥土様。

  • 監督:渡辺歩
  • シリーズ構成:赤尾でこ
  • CGディレクター:鈴木雅臣
  • アニメーション制作:FelixFilm
  • 製作:君は冥土様。製作委員会

 今期のNUMAnimation枠。元殺し屋でメイドなヒロインとのアクションラブコメ漫画が原作となっている。

 「メイドとの同棲」も「殺し屋メイド」も属性としては古くからあるジャンルだが、掛け合わせたのは新鮮という。まさに温故知新な設定である。無口な殺し屋メイドの声に上田麗奈を起用する采配には「覇権感」が溢れてるので、期待値は高い。FelixFilmの3本同時制作はやや怖いが。

妻、小学生になる。

  • 監督:阿部記之
  • シリーズ構成・脚本:平林佐和子
  • アニメーション制作:スタジオ サインポスト

 今期の健全枠。「妻が生まれ変わって小学生になる」のであって、小学生が妻になる話ではない。

 そうはいっても小学生女子が妻になってくれるというわけで、絵面はロリコン。一応、天下のTBSでドラマ化されていたので健全なのは間違いないが、それでもビジュアルのインパクトはヤバい。PVで見るとハートフルな面が強調されているので、しっかり泣かせに来てはくれてるらしい。設定だけで放送直後に軽く炎上騒動になる予感がするので、強く生きてほしい。、

きのこいぬ

  • 監督:浅野景利
  • シリーズ構成:田中仁
  • アニメーション制作:C-Station

 今期の謎癒し枠。ペットロスの小説家の家に突然生えてきた謎の存在「きのこいぬ」を巡る日常ものである。

 なんとなく朝の5分枠かなと思いきや、漫画原作の30分アニメ。木曜の21時25分という、もはや深夜とは言えない枠にまではみ出してフル尺で放送するというのは、結構本気の枠と言っていいだろう。きのこいぬが冷静な目で見ると「不気味」と「可愛い」の境界にある雰囲気なのでカルト的に流行りそうな予感はある。

魔王2099

  • 監督:安藤良
  • シリーズ構成・脚本:百瀬祐一郎
  • アニメーション制作:J.C.STAFF

 今期のファンタジア文庫作品のアニメ。サイバーパンク世界で目覚めた魔王が配信者をしつつ闇に迫るという、なかなか設定詰め込みの作品である。

 原作はファンタジア大賞を受賞しているということで、イントロだけでもかなり引き込まれるものがある。大賞を取った作品ほど何故かアニメになるという、残念な傾向には流されないでほしいが、果たして。

青のミブロ

  • 監督:羽原久美子
  • シリーズ構成:猪原健太
  • 制作会社:MAHO FILM

 今期の新撰組アニメ。厳密には、新撰組になる前の「壬生浪士組」とか呼ばれていた頃を描いた漫画が原作である。

 新撰組と言えば当時から現代にいたるまで廃れたことのない人気コンテンツ。アレンジの具合もピンからキリまであったわけだが、今回は割と史実寄りな様子である。いちおう、主人公は非実在の人間ではあるが。いい感じに美少年ぞろいかつ夕方アニメでもあるので、女性人気が爆発する可能性はある。

合コンに行ったら女がいなかった話

 今期の変則ラブコメ枠。なんかBLのような雰囲気を出してるが、男装女子と男子の恋愛ものである。

 元はTwitterで掲載するための短編シチュエーションものであり、タイトルはその名残。初手のインパクトは強そうだが年末まで走りきれるかには注目したい。個人的にはイケボ女子キャストがドストライクなのでそこだけで賭ける価値はある。

ダンダダン

  • 監督:山代風我
  • シリーズ構成・脚本:瀬古浩司
  • アニメーション制作:サイエンスSARU

 肉汁餃子、ではなく漫画が原作のアニメ。少年少女が怪奇現象と戦うオカルトアクションものである。

 SPY×FAMILYや怪獣8号に並ぶ、ジャンプラの看板漫画。アニメ制作がサイエンスSARUということで、覇権候補の一角と言ってもいいだろう。ちょっと話題先行気味な気もするが。

凍牌~裏レート麻雀闘牌録~

  • 監督:羽鳥潤
  • シリーズ構成:國澤真理子
  • 音響制作:スタジオマウス
  • アニメーション制作:イーストフィッシュスタジオ

 今期のアニメイズム枠。タイトルから堂々と違法な賭け麻雀のアニメである。

 カイジ・アカギ路線のヤバめな賭博ものであるのは間違いないが、なぜかOPがオーイシマサヨシでEDがぽにきゃんのアイドルであるタイツキ。なんだかラブコメのアニメと間違えたかのような布陣だが、内容にもどんな感じで反映されてるやら。気になるところである。

さようなら竜生、こんにちは人生

  • 監督:西田健一
  • シリーズ構成:津田尚克
  • 音響制作:ブルームズ
  • CG アニメーション制作:アクシスグラフィック
  • アニメーション制作:SynergySP ベガエンタテイメント

 今期のなろう転生枠。ドラゴンから人間へ転生するという、転生先ではなく転生元をいじるあたりがテクニカルである。

 正直、転生ものとして考えるとパンチは弱い。メインヒロインがラミアなので、モンスター娘の割合が高そうなのは期待したい。

最凶の支援職【話術士】である俺は世界最強クランを従える

 今期のなろう枠。タイトル通り、支援職で仲間を集めて最強クランを作ろうという話である。

 「最凶」という語句が実に中二病的であり、タイトルだけなら今期一番シンパシーを感じるものがある。内容も痛々しい方向に振り切れてくれたら嬉しいのだが、はたして。

トリリオンゲーム

 人気漫画のアニメ版。トリリオン=1兆ドルを稼ごうという主人公たちが起業する、ビジネスエンターテインメントものである。

 ドラマ化もされた有名原作で、制作はマッドハウス。おおよそ今期の覇権候補と言ってよい作品ではあるのだが、放送がまさかのTBSモクヨル枠である。まあ、TBSで大人向けならここになるのも正しいのかもしれないが。この人気作でもコケる可能性はあるなと思わせる、絶妙な立ち位置である。

来世は他人がいい

 今期のヤクザもの枠。pixivからアフタヌーン連載で看板漫画にまで成り上がるという、なかなか強い原作力のある作品である。

 ヤクザを始めとしたイケメンのクズ男達に「面白い女」枠で好かれていくという構図は、女性向けでは定番of定番。イケメンたちだけじゃなくて視聴者にも「おもしれー女」と思わせないと話として成立しない形式なのだが、主人公の声優が上田瞳ということでマジで「やべー女」にはなりそうである。

村井の恋

 今期の変則ラブコメアニメ。乙女ゲー好きの女教師に惚れた男子高校生(乙女ゲーのキャラに激似)が主人公という、複雑な関係性から始まる作品である。

 原作は既に完結済みであり、TBSでドラマも放送済み。なかなか人気作であることは伝わるが、まさかのJ.C.STAFF制作な上にDisney+で独占配信ということで、アニメとして流行りそうな気配は全くない。面白そうではあるが見逃した瞬間終わるドキドキの放送枠ということで、実況的にも辛いものである。

ハイガクラ

  • 監督:山元隼一
  • 助監督:小林寿徳
  • シリーズ構成:村井雄
  • 脚本:村井雄 百瀬祐一郎
  • 音響制作:グロービジョン
  • アニメーション制作:颱風グラフィックス

 一迅社の隠れ長寿漫画が原作のアニメ。仙界から逃げだした神様を捕まえるという中華ファンタジーな内容になっている。

 四凶や仙界など、どことなく中国の「封神演義」由来な妖怪モノの雰囲気を感じるが、原作は日本の漫画。2008年から連載されているという歴史ある一作である。歴史=物語の量なので、アニメでどこまでやるかは未知であるが。原作の面白さは間違いなさそうなので、アニメでも跳ねてほしい、原作勢ではダークホースな枠である。

ひとりぼっちの異世界攻略

  • 監督:鹿住朗生
  • シリーズ構成:猪原健太
  • アニメーション制作:ハヤブサフィルム×パッショーネ
  • アニメーション制作協力:フロンティアエンジン

 放送前からよくCMが流れていた一作。なろうからR18部門のノクターンノベルズへ(ある種の)追放をされた、面白経歴のある小説が原作である。

 主人公以外の転生してきたクラスメイトについて、「委員長」とか「ギャル」というオタクの雑認識を体現したような名前になってるのが特徴的。もう名前を覚えるのに疲れてしまったおじいちゃんにはありがたい作りである。

嘆きの亡霊は引退したい

  • 監督:たかたまさひろ
  • シリーズ構成:白根秀樹
  • 3Dディレクター:伴善徳
  • 音響制作:セイバーリンクス
  • アニメーション制作:ゼロジー

 今期のなろう原作の一角。最強クランで名ばかりのリーダーをしていたら最強と勘違いされるという、勘違い系コメディ枠である。

 この手の勘違い系、どれくらい盛大にほらを吹けるかで面白さは決まるところ。「陰実」や「ありふれ」くらい振り切ってやってくれることを期待したい。小説版のタイトルからサブタイ部分をばっさりカットするセンスは賞賛に値するので、心配は少なそうではある。

パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき

  • 監督:大西景介
  • シリーズ構成:砂山蔵澄
  • 音響制作:プロセンスタジオ
  • アニメーション制作:スタジオエル

 今期のANiMAZiNG!!!枠。タイトルからわかる、なろう原作の追放物である。

 内容の意外性はほぼなさそうだが、全国放送にかける作品ということで作画などのクオリティはそれなり。「最強」の内容で捻りを入れてほしいところだが。

妖怪学校の先生はじめました!

  • 監督:小野勝巳
  • シリーズ構成:赤尾でこ
  • CGディレクター:後藤浩幸
  • アニメーション制作:サテライト

 今期の妖怪枠、新作の方。Gファンの漫画が原作となっている。

 妖怪が通う学園ものという割とベタな設定だが、連続2クールで製作が決まっており、意外と力が入っている様子。実は連載10年目という長寿漫画なので、地力の高さは期待できそうである。

MFゴースト 2nd Season

 令和の頭文字D、MFゴーストの2期。

 1期の時はレースシーンが予想以上に面白くて盛り上がったが、主人公の俺TUEEEに終始していた感じもあった。今回はライバルたちも活躍するのかいなか。

ありふれた職業で世界最強 season 3

  • 監督:岩永彰
  • シリーズ構成・脚本:佐藤勝一
  • アニメーション制作:asread.

 みんな大好き、ありふれの3期。

 露悪的なのに全然悪くなれず良心丸出しな主人公が面白すぎるシリーズ。今回はうさみみがメインになるようなので、ケモ耳萌えには期待したい。

新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP SEMIFINAL

  • 監督:徳本善信
  • シリーズ構成:広⽥光毅
  • ⾳響監督:松岡裕紀
  • ⾳響制作:神南スタジオ
  • アニメーション制作:M.S.C
  • 制作:NAS
  • 製作:新テニスの王⼦様プロジェクト

 テニプリ新作、世界大会編の最新版。ネットでも有名な海賊とかデカすぎる人が出てくるらしいので、見逃さないようにしたい。多分、それ以外にもツッコミどころは大量にありそうだが。

鴨乃橋ロンの禁断推理 2nd Season

  • 監督:井畑翔太
  • シリーズ構成:渡航
  • 音響制作:ビットグルーヴプロモーション
  • 制作:ディオメディア
  • 製作:鴨乃橋ロンの禁断推理製作委員会

 RE:BORNの作者による推理漫画アニメ、分割2クールめ。

 1期は普通にバディもの兼推理ものとしてまずまずだったが、2期では壮大な敵が出てきそうな感じ。はたしてそれが吉と出るか凶と出るか。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅤ 豊穣の女神篇

[test:embed]

 ダンまちの5期。4期でだいぶ盛大に死にかけていたりしたが、今期はまさかのシルとのデート編である。死地を通して愛を知ったリューの気持ちは一体どうなるのか。というか、デートで騒乱が起きるというのは、もはやデート・ア・ライブなのでは。

BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-

 ブリーチのアニメ最終章。3分割の真ん中にあたるようである。

 原作はこの辺から本格的に分かりにくくなって低迷し始めた印象があるが、アニメはどのくらい盛り上げてくれるのか。とりあえず、畳みこんで端折られていた戦闘描写は増やしてくれるだろう。過去の話は逆に巻きで行ってほしいが、どうなるか。。

夏目友人帳 漆

 なんかふわっと決まっていた夏目友人帳の第7期。このまま行くと字が足りなくなりそうだが、大丈夫だろうか。

 原作は既に20周年を越しており、アニメの方でも20周年が見えそうなくらいの長期シリーズ。「7期」という数字にも特に違和感が無かったが、実は7年ぶりのテレビ版ということで。その割には目立った盛り上がりがないのは大丈夫かなと勝手に心配になるが、その雰囲気で20年以上続いてきたシリーズなので問題ないのだろう。

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅡ

  • 監督:迫井政行
  • シリーズ構成・脚本:黒田洋介
  • 3D監督:小川耕平(Marco)
  • テクニカルディレクター:後藤春陽(旭プロダクション)
  • 音響制作:マジックカプセル
  • 制作:A-1 Pictures
  • 製作:GGO2 Project

 SAOのスピンオフ作品であるGGOの2期。1期が2018年なので6年ぶりの続編である。面白いのはまず間違いないが、6年の間に色々あって製作会社が吸収されてしまったのは隔世の感がある。

らんま1/2

 今期の懐古枠。言わずと知れた高橋留美子の性転換ラブコメである。

 当時のキャストが続投ということで放送前から話題だけは盛り上がっているが、Netflix独占かつ裏被り激しい日テレ土曜深夜。春と夏にファブルを放送していた枠ということで、いかに強めの原作とはいえ放送後の話題持続力はかなり不安がある。そもそも、令和のうる星やつらのときも特に内容を変えずにアニメ化した結果「曲は流行った」みたいな微妙な評価に落ち着いたわけで。キャストを続投させて昔通り作ってたら、おそらく失敗一直線だろう。果たして、また放送前がピークとなってしまうのか。

青の祓魔師 雪ノ果篇

 今年の頭に突如として帰ってきた青エクの新シリーズ。前期が7年ぶりだったので、それに比べたらお早い帰還である。

 前期は7年ぶりということで初見にもそこそこ丁寧に説明してくれる入りだったが、今期はどうなるか。さすがに「積み上げたもの」が効いてくる話になりそうだが。

精霊幻想記2

 本当にやってきた、精霊幻想記の2期。G123のゲームがいまだに続いてるようなので人気作らしい。

 2期でもセリア先生の萌えっぷりは健在な様子。実況民には人気のシリーズなので、更なる萌えに期待したい。

転生貴族、鑑定スキルで成り上がる 第2期

 今期のアガルアニメ枠。鑑定スキルの分割2クール目である。

 秋アニメなのに何故か9月からしれっと放送開始するという無法ぶりを示していたが、それが許されるくらいに面白いのは確か。放送枠的に被りが多すぎて新規が増えなさそうなことだけは絶望的だが、それ以外は問題なさそうな2クール目である。

るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱

  • 監督:駒田由貴
  • シリーズ構成・脚本:倉田英之
  • シリーズ構成・脚本協力:黒碕薫
  • 脚本協力:和月伸宏
  • 副監督:牧野吉高
  • アクションディレクター:菊地勝則
  • アニメーション制作:ライデンフィルム

 丁寧な再アニメ化でおなじみの、るろ剣新アニメ。タイトル通り、京都で志々雄真実と戦う編に突入するようである。

 1期の時は京都前までを2クールでやった結果、読み切りエピソードとか石動先生のアニオリラストシーンとか原作よりボリューム微増の構成になっていた。反対に今回は全編やるには時間が足りなさそうであるが。

ブルーロック VS. U-20 JAPAN

  • 総監督:生原雄次
  • 監督:井之川慎太郎
  • シリーズ構成・脚本:岸本卓
  • 総作画監督:もりともこ 清水空翔
  • アクションディレクター:興村忠美
  • 3DCGディレクター:山下智基 生原雄次
  • 音響制作:ビットグルーヴプロモーション
  • アニメーション制作:エイトビット
  • 製作:「ブルーロック」製作委員会

 面白サッカー漫画原作アニメ、ブルーロックの2期。タイトル通り、U-20との試合がメインとなる。

 1期はワールドカップでの日本代表の快進撃とタイミングが重なったお陰で大きく当たった印象があるが、今期はどれくらい盛り上がるか。地力に期待したいところである。

Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season

 そういえば今期なんだ、でお馴染みのリゼロ3期目。2期目がCMなしOPEDなしを毎回やるという暴挙に出た結果「さすがに長すぎる(物理)」という感想になってしまった本作だが、その辺は解消されてるのだろうか。