2025年 冬アニメ一覧(まとめ) 予想と紹介

 年末です。2025年は1月1日から新作アニメが始まる信じられない編成なので、頑張ってアップしました。ブシロードはレギュレーションを守った放送を心掛けてほしいです。

 以下は冬アニメについての、各作品の軽い紹介、勝手な予想となっています。基本的に深夜アニメ・30分アニメを紹介してます。最近は配信限定とかありますが、実況勢なのでテレビ放送しているものだけでやってます。

 オリジナルと原作ものは個人的に次のように分けています。

  • オリジナル:上記の原作もの以外。なぞれる原作がないもの。

  • 原作もの:別媒体で発表済みのストーリーをアニメでなぞる形式のもの

 上記の理由から、ラブライブ!のようなキャラだけ固まってるメディアミックスやソシャゲのアニメ化もオリジナル扱いです。アニメ見てストーリーの展開が気になったときに先取りできるのが原作もの、できないのがオリジナルだと思って貰えればいいです。

 この記事は私見バリバリなので、情報だけ欲しい、5分アニメ、朝帯のアニメもカバーしたいという方は「つづきみ」のサイトやアニメイトさんのまとめをどうぞ。

 ここでなら今期作品のPVをほぼ全部見ることも可能だったりします。合法的に。

オリジナル

グリザイア:ファントムトリガー

  • 監督:村山公輔
  • アニメーション制作:バイブリー アニメーションスタジオ

 グリザイアシリーズの最新アニメ。硝煙と美少女の交錯するゲームが原作となっている。

 以前に劇場公開されてたOVAシリーズの再編集版かと思ったら、普通に新作アニメという、劇場で全編見てきたので新作は嬉しいが、どこから資金を引っ張ってきたのだろうか。1/1から放送されるという冬アニメ史上最速のスタートを切ったりなど、イレギュラーな点が多いアニメ。はたして、少し古い美少女ゲー原作で覇権は取れるのか。注目したい作品である。

全修。

 今期の謎オリジナルアニメ枠。アニメ監督がアニメの世界へ転生してしまうという転生ものである。

 正直、あらすじだけ見たら平々凡々な転生もの。しかし、オールリテイクを意味する不穏な業界用語をタイトルにしてる上に、制作はMAPPA。どう考えてもただの転生で終わるわけがない。PVでも普通のアニメにはならないぞという雰囲気が存分に醸しだされており、スタッフの豪華さも相まって目が離せない枠となっている。問題があるとすれば、放送枠が45分始まりという被りの酷いテレ東枠ということくらいだろうか。

BanG Dream! Ave Mujica

 MyGO!!!!!で完全復活どころか更に伸びを見せたバンドリの新作アニメ。第6のバンド、Ave Mujicaが主役となっている。

 MyGO!!!!!はバラバラだった主人公たちが一つのバンドになっていく過程を描いていたが、今回のAve Mujicaは既にデビュー済みのバンド。彼女たちがどんな過程を経ていってしまうのか、今から不安で仕方がない。3話まで先行して視聴してきた有識者からは「ヤバい」という発言が出ているので、どんな転落が待っているのか。怖さ半分楽しみ半分という心持ちである。

もめんたりー・リリィ

 大阪の雄、GoHandsによるオリジナルアニメ。とにかく「美少女が未来都市で謎の生命体とバトルする」という、ゲームでよく見た設定だけが開示されている謎に包まれた作品でもある。

 正直、戦闘シーンは美麗すぎて胃もたれするくらい濃厚なのだが、それでもこういうアニメが生まれてくれることはとてもいいことだと思う。それにしても、GoHandsの代表作がデキ猫と好きメガという形で紹介されており、ハンドシェイカーなどの過去を知っているとアニメ歴ロンダリング感があって笑ってしまうところがある。

誰ソ彼ホテル

  • 監督:紅水康介
  • 総作画監督:針場裕子 原田峰文 薮田裕希 上原史也
  • 3D制作協力:カプセル
  • アニメーション制作:ピー・アール・エー

 誰ソ彼で「タソガレ」と読ませるアニメ。同名のスマホゲームが原作のアニメとなっている。

 生と死の狭間で生前の記憶を取り戻すために様々な登場人物の死について探るという、ホラーにも感動にも振れそうな設定が魅力。PVではホラー寄りな雰囲気だが、果たしてどちらになるか。ゲーム原作ではトップレベルの人気作と思われるので、期待値は高い。

空色ユーティリティ

https://anime-sorairo-utility.com/

  • シリーズ構成:佐藤裕
  • 脚本:佐藤裕 皐月彩 水月秋
  • アニメ制作:Yostar Pictures

 女の子×ゴルフなオリジナルアニメ。以前に短編アニメーションとして放送されたもののテレビ版となっている。

 ゴルフは現在、若者を中心に人気を博しているが、このアニメと現実のゴルフ人気は時系列的に関係ないと思われる。「特別」という現代を語る上でのキーワードを盛り込んでいるので、「今」を語れるオリジナルアニメとして突き抜けてほしい。

RINGING FATE

  • 原作・監督:Haolin(リ・ハオリン)
  • アニメーション制作:MOJO 元気蛙
  • アニメーション製作:bilibili
  • 音響制作:東北新社
  • 日本語吹き替え版製作:フジテレビジョン bilibili

 今期のB8station枠。生と死のはざまの世界で少女が記憶の奪還と生き返りを目指してリングに上がって戦うという、ロボットアクションものとなっている。

 この枠は中国発のアニメに吹き替えで声を当てるという趣旨のため、当然、アニメの制作元は中国である。しかし、PVを見ててもまったくそんな感じがしないというか、そこらへんの日本アニメよりハイレベルなバトルシーンが描かれており、少なくともCGアニメの技術において日本との差はなくなっていると言っていいだろう。正直、後はシナリオくらいしか競えるところがないわけで、果たしてこのアニメがPVと比べてどのくらい面白くなるのか。彼我の差を見るためにも注目したい作品である。

想星のアクエリオン Myth of Emotions

 タイトルでわかる、河森正治とサテライトによるオリジナルアニメ。アクエリオンシリーズの4作目ということになっている。

 アクエリオンロゴスが2015年なので、TVアニメとしては10年以上間の空いた新作。正直、過去のアクエリオンシリーズのスピンオフ的な立ち位置の作品になると思っていたので、完全新作とは驚きである。

 3Dによるロボット作画は見慣れた感じだが、キャラクターの方はカートゥーンのような造形かつ動かし方がされており、アニメとしてなかなか攻めた仕上がりになっているなという印象。人気IPだからこそできる挑戦なのかと感心したが、はたして新作を待たされ続けたオールドファンに納得はしてもらえるのか。オリジナルロボットアニメという点も踏まえ、注目したいところである。

FARMAGIA

 マーベラスのアクションゲームが原作のアニメ。真島ヒロがキャラ原案という、なかなか豪華な売り文句が目を引く作品である。

 原作h11月に発売されたばかりなので、人気を受けてのアニメ化というより宣伝を兼ねたアニメという雰囲気。なかなか未知なところの多い作品だが、ゲームが売れるくらいよくできることを期待したい。

魔法使いの約束

  • 監督:龍輪直征
  • シリーズ構成・脚本:樋口七海
  • 音響制作:東北新社
  • アニメーション制作:ライデンフィルム
  • 製作幹事:coly SHOCHIKU anime
  • 製作:アニメまほやく製作委員会

 女性向けスマホゲームのアニメ。

 ストーリーが評価されており舞台版なども展開されてるコンテンツではあるが、果たしてどんな仕上がりになるのか。

UniteUp! -Uni:Birth-

  • 監督:牛嶋新一郎
  • 副監督:板庇廸
  • シリーズ構成:Teamきずにゃ
  • 制作:CloverWorks

 アニプレによる男性アイドルコンテンツ、ユナイトアップの2クール目。1期は無難なキャラ紹介に終始した印象だったが、2期はどうなるか。そもそもこれどんだけ売れてるんだろうか?

魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~

 今期のANiMAZiNG!!!枠。誰でも知ってるプリキュアシリーズのなかでも人気度の高い「まほプリ」の続編である。

 プリキュアという伝統あるIPにおいても、深夜枠でシリーズの正当続編を流すというのは史上初。テレ朝的にもかなり攻めた試みだと思うので、上手く成功させて次以降にもつなげてほしいが。個人的には、前作を見ていなくても通じるくらいの説明は1話でしてくれるよう期待したい。

原作もの

花は咲く、修羅の如く

  • 監督:宇和野歩
  • シリーズ構成:筆安一幸
  • 総作画監督:相音光 嶋田聡史
  • アニメーション制作:スタジオバインド

 今期の日テレAnichU枠。ユーフォの原作者が原作を担当した漫画のアニメ版であり、朗読をテーマにした青春部活ものである。

 無職転生のために作られたアニメ会社である「スタジオバインド」が無職転生以外に手がけるIP作品ということで、当然のようにPVで見ていても質が高く、おのずと期待値も高い。「朗読」がテーマということで声優にかかる負担は大だろうが、高い要求にも平気でこたえてくれる声優陣なので問題はないだろう。無職転生側のスケジュールだけ気になるが、おにまいの時も問題なかったので、今期も問題はないだろう。原作ものでは明らかに1つ抜けた印象のある人気原作なので、アニメでも期待したい。このクール最高レベルの期待値の作品である。

天久鷹央の推理カルテ

  • 監督:いわたかずや
  • シリーズ構成・脚本:杉澤悟
  • 脚本:柿原優子
  • CGラインディレクター:濱村敏郎(ワイヤード)
  • 音響制作:マジックカプセル
  • アニメーション制作:project No.9

 医療ミステリー小説が原作のアニメ。お堅いジャンルに見せかけて、挿絵がいとうのいぢなので多分ライトノベルになるという絶妙な原作感である。

 ミステリというジャンルは、アニメで見ると「手堅いが跳ねない」という絶妙な評価に落ち着く印象がある。原作の人気から面白さは間違いないので、佐倉綾音ボイスのロリっぽい主人公という強みでどこまで伸びるか。

Übel Blatt~ユーベルブラット~

 スクエニ系列で掲載されている、ハイファンタジー漫画が原作のアニメ。最凶のダーク・ファンタジーを名乗っており、タイトルがドイツ語から来てるところからしても間違いなく、中二病患者養成プログラムである。とりあえず筆者は絶対好きなタイプの作品であり、原作の時点で海外人気の方が高い作品でもあるので、世界的に流行ることを期待したい。

戦隊レッド 異世界で冒険者になる

 タイトルで分かる異世界転生もの。ラノベではなく、ガンガンの漫画が原作となっている。

 戦隊もの×異世界転生として、戦隊もの好きな特撮界隈から評価が高い作品であり、雑な戦隊パロものが炎上した際に話題になると同時にアニメ化を発表していたという「持ってる」作品でもある。ネット評判は高いが世間的には無名なので、ダークホース的に伸びてほしい。

ニートくノ一となぜか同棲はじめました

 今期の同棲もの。ワンシチュエーションワンヒロインのラブコメ×押しかけ女房ものという、新旧ジャンルの重ね合わせのような存在である。最初の1人を中心に関係者ヒロインが増えていくのはどっちかというと新旧の旧寄りな感じではある。日曜深夜の15分枠ということで、力作というよりは笑ってそのまま寝れるくらいの軽いノリで作ってほしいところである。

メダリスト

 今期のNUMAnimation枠。伝統的にスポーツものが多い枠ということで、今期はテレ朝お得意のフィギュアスケートがテーマである。

 原作漫画は作者がアイマスPだというのも含めて大人気。製作のENGIがCGに強い会社なので演技シーンも問題ないだろう。しかし、KADOKAWAの子会社で講談社のIP使ってアニメ作るのはどういうお金の動きなんだろうか。

ババンババンバンバンパイア

  • 監督・脚本:川崎逸朗
  • 助監督:球野たかひろ
  • 総作画監督:増田俊介 清丸悟
  • 3DCG ディレクター:海瀬大
  • 音響制作:ビットグルーヴプロモーション
  • アニメーション制作:GAINA

 声に出して読みたいタイトル。実写映画も控えてる漫画が原作の吸血鬼ものとなっている。

 制作はGAINAで、放送枠はテレ朝系列でブルーロックが放送されていたところ。PVからはふざけた雰囲気しか感じられないが、紛うことなき本気の作品である。しかし、設定とはいえ「童貞」という言葉を地上波で流していいとは驚き。バキ童はダメだったらしいが、その辺のコンプラは局によるのだろうか。

日本へようこそエルフさん。

 今期のアニメイズム枠。異世界のエルフが現代へ転移してきたという、珍しいタイプのなろう小説が原作となっている。

 放送枠も相まって、雰囲気としては「江戸前エルフ」にかなり近いものがある。あちらと比べると、主人公とエルフの間に異性愛的な匂わせがあるところだろうか。正直、この手の作品で恋愛要素はあっても邪魔という個人的見解もあるので、できれば現代日本を異世界視点から異化する感じの面白さを見せる路線で行ってほしい。

黒岩メダカに私の可愛いが通じない

  • 監督:奥村よしあき
  • シリーズ構成・脚本:筆安一幸
  • アニメーション制作:SynergySP

 今期のマガジンラブコメ原作アニメ。放送枠的にも掲載誌的にも甘神さんちの後継にあたるような作品である。

 タイトル通り、主人公であるモナのあざと可愛いがメダカには通じないのであの手この手を試すという設定。ただ、「可愛いを試す」というシチュエーションを通り越してモナがメダカを好きになるところまでばらされているあたり、ラブコメという感じである。

Sランクモンスターの《ベヒーモス》だけど、猫と間違われてエルフ娘の騎士として暮らしてます

  • 監督:平川哲生
  • シリーズ構成:加藤還一
  • 音響制作:スタジオマウス
  • アニメーション制作:ゼロジー×セイバーワークス
  • 製作:ベヒ猫製作委員会

 由緒正しき、なろうアニメ。転生ものと言いつつ、現代ではなく異世界から異世界へ転生するタイプの作品である。

 公式サイトのあらすじは本当にタイトル通り。キャラデザがどう見ても子猫なので「ベヒーモスってなんだよ」とはなる。

 しかしこのアニメ、なんと、公式サイトのあらすじやキャラ紹介について英語版が完備されている。本当に、海外向けということなのだろう。AT-Xで湯けむりが薄いバージョンも流すという古典的戦略も取られており、それなりの破廉恥もありそう。土曜の22時半はやや浅い時間帯だが、そんなの気にしない豪快内容を期待したい。

悪役令嬢転生おじさん

 今期の転生令嬢ものの一角。おじさんがゲームの悪役令嬢に転生するという、TS要素も含んだ転生ものである。

 なんとなく小説原作っぽい雰囲気だが、実は漫画原作。人気原作かつTBSの木曜24時台後半という力の入った枠なので面白さは一定以上なのだろうが、流石にネタが何番煎じなのか分からないくらいで味がしない感じは否めない。主人公の声が井上和彦という気合の入ったキャスティングが突破口となるだろうか。

アラフォー男の異世界通販

  • 監督:夕澄慶英!
  • シリーズ構成:赤星政尚
  • アニメーション制作:イーストフィッシュスタジオ

 由緒正しい、なろうアニメ。異世界でネット通販が使えるという、とても既視感あるチート能力を持ったアラフォー男が主人公の異世界転移ものである。とってもタイトル通りでビックリする。

 お世辞にも超大作とか注目作とは決して言えないが、公式サイトの肩ひじ張らない雰囲気はとっても好感が持てる。テンポよく話が進んでくれれば楽しめるのは間違いないので、いい感じの作りになってほしい。

いずれ最強の錬金術師?

 今期の転生ものの一角。なろうに見せかけてアルファポリスなタイプのアニメである。

 間違って転生してチート能力でスローライフをするという、いつもの感じ。思ったよりギャグに振ってる感じのPVなので、テンポ次第では面白くなるかもしれないが。DIALOGUE+はまたこういうアニメの曲担当なのかと思ってしまった。

沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる

 今期のキングレコードアニメ。Twitter発のシチュエーションラブコメが原作である。読めばどういう女の子がヒロインになるのか分かるので、実はなろうものくらいタイトルで説明してくれるジャンルだと思う。

 「うちなーぐちが本土の人には通じない」というあるあるネタが軸になっているが、ヒロインは別に沖縄とは関係ない鬼頭明里とファイルーズあい。サブキャラたちが沖縄出身で固められているので、そこで監修をがっちりやるのだろうか?

クラスの大嫌いな女子と結婚することになった。

 今期の王道ラブコメの一角。YouTube漫画を原作にメディアミックス展開してきた作品ということで、思わぬところで最先端な作品である。

 放送前から声優に結婚報告紛いのキャスト発表文章を出させるという激サムな宣伝手法をかましてオタクが炎上していたが、作品の内容で燃えることはあるのだろうか。宣伝でマイナスだった印象は中身でプラスに上げてほしいところである。

妃教育から逃げたい私

 今期のなろうアニメ、女性主人公枠。婚約破棄したい主人公と絶対結婚したい王子によるラブコメである。

 なろうで女性視点のラブコメというのはなんとなく珍しいが、それ以上に執筆時点でWikiの作品ページが存在しないという。本当に人気作品なのか心配になる感じだが、制作がEMTなので意外と見やすいアニメに仕上がっているようである。

SAKAMOTO DAYS

 今期のジャンプ原作アニメ。元殺し屋が主人公のアクションギャグものとなっている。

 ジャンプ漫画の宿命として原作はもはやギャグ漫画の面影もないが、アニメは一応ギャグの体で最初からアニメ化する様子。アクションがメインの作品なのでそこだけ力を入れてくれればいいのだが、はたしてトムスはどこまでやってくれるか。

この会社に好きな人がいます

  • 監督:武市直子
  • シリーズ構成:横谷昌宏
  • 3Dディレクター:林昭夫
  • アニメーション制作:BLADE
  • 製作:「この会社に好きな人がいます」製作委員会

 タイトルから分かる、社内恋愛ものアニメ。相性最悪に見える男女二人が実は付き合っているという、定番の設定である。

 社内で恋愛することもそれを隠すこともなにも共感できない筆者ではあるが、売れてるということは一般通念として定着してる考え方なのだろう。メインの2人以外でギャグをどのくらい補強できるかに注目したい。

ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います

  • 監督:長澤剛
  • シリーズ構成:千葉美鈴
  • 総作画監督:町田真一 濱口頌平
  • CGアニメーション制作:Boundary
  • テクニカルディレクター:佐久間悠也
  • 制作:CloverWorks
  • アニメーション制作協力:作楽クリエイト
  • 製作:イフール労働組合

 今期の電撃文庫枠。生え抜きの電撃文庫作品なのだが、とてもネット小説っぽい雰囲気があるのはなぜだろうか。

 内容的にはタイトル通りの作品なのだが、制作がCloverWorksということでアニプレのやや本気枠という雰囲気。PVでも高橋李依の一人喋りが冴えわたっているので、跳ねる可能性はそこそこありそうである。

Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。

 タイトルから分かる、なろうアニメ。「追放」と見せかけて「離脱」という、自発性のあるところが特徴的である。

 あらすじはベタすぎて反応に困ってしまうくらいだが、地味に日テレによる全国放送枠ということで、期待値的にはファブルと同じくらいの扱いである。「元教え子」というのは悪役令嬢や追放と同じくらい強いジャンルだが、それらほど取りざたされることが少ないように思う。

どうせ、恋してしまうんだ。

  • 監督:山元隼一
  • シリーズ構成:村井雄
  • 脚本:村井雄 成尾渚
  • アニメーション制作:颱風グラフィックス

 今期のTBSモクヨルアニメ、25時台の枠。この枠では珍しい、なかよしで連載中の少女漫画が原作となっている。

 内容的には主人公の女子とイケメンたちの逆ハーレムなのだが、特筆すべきは舞台が2020年の高校ということ。「コロナ禍にあった高校生たちの青春」というとても現代的な設定の作品になるわけで、アニメ化でどのような仕上がりになるのかは気になるところである。

サラリーマンが異世界に行ったら四天王になった話

  • 監督:福田道生
  • 副監督:金承徳
  • シリーズ構成:福田裕子
  • 総作画監督:西畑あゆみ 川島尚
  • 3DCG制作:Marco
  • アニメーション制作:GEEKTOYS × CompTown

 タイトル通りの異世界アニメ。なろうではなくweb漫画が原作となっている。

 サラリーマンが現世で培ったスキルで活躍するという、現代知識チートの亜種みたいな内容。漫画でもなろうでも満たしたい欲求は似たようなものなので大差ないとは思うが、ストーリーで上手くカバーしてくれるのだろうか。

外れスキル《木の実マスター》 ~スキルの実(食べたら死ぬ)を無限に食べられるようになった件について~

  • 監督:木村隆一
  • シリーズ構成:市川十億衛門
  • アニメーション制作:旭プロダクション

 タイトルで全てが分かる、なろうの異世界チートもの。「スキルの実という木の実を食べるとスキルが手に入るのだが、2つ以上食べると死んでしまう」という某海賊漫画の悪魔の実のような設定。そこから「外れスキルのお陰でいくら実を食べても問題ない」という某黒ひげのような設定でチートを手に入れるという、かなりワンピースを彷彿とさせる設定の作品である。まあ、設定の一部が類似してるだけでキャラとかは全く違うので別物なのだが。黒ひげがチート無双状態だと思うと。飲み込みやすいのかもしれない。

ハニーレモンソーダ

  • 監督:錦織博
  • シリーズ構成:和場明子
  • 3DCGディレクター:春日俊介
  • アニメーション制作:J.C.STAFF

 2016年から連載されている、りぼんの少女漫画が原作。いじめられていた少女と人気者の男子という王道なカップリングによる青春恋愛ものとなっている。

 実写映画化もされた少女漫画のアニメ版ということでなんとなくノイタミナっぽいが、同じフジテレビでも+Ultraの枠になっている。あちらがアニプレによる懐古厨のための枠になったから、女性向けはこちらにシフトしたのだろうか。制作がJ.C.STAFFというのも、いつぞやのノイタミナっぽくある。

不遇職【鑑定士】が実は最強だった

  • 監督:大西健太
  • 副監督:佐々木達也
  • シリーズ構成:待田堂子
  • 音響制作:ビットグルーヴプロモーション
  • アニメーション制作:オクルトノボル

 今期のなろう原作アニメ転生しないの部。タイトル通りの不遇からの逆転ものである。

 イントロに目立つものはないが、設定上とはいえ割と色んな作品で便利能力されてる鑑定スキルが不遇というのは呑み込みづらいところがある。しかし、日本語のwikiがないのに英語版のwikiはあるということで、本当に異世界ものって海外人気のあるジャンルなんだなと。

マジック・メイカー ~異世界魔法の作り方~

  • 監督:古賀一臣
  • シリーズ構成:大知慶一郎
  • 音響制作:HALF Hï½¥P STUDIO
  • アニメーション制作:スタジオディーン

 今期のなろう枠、正統派転生の部。転生先の異世界で魔法を創造しようという少しひねりの効いた話である。

 ゼロイチで創造する系は思考実験的な面白さがありそうではあるが、なろう原作ならばテンポ感はとにかく早い方が吉なのもたしか。製作がディーンなので、意外と面白くなる可能性を秘めてるかもしれない。

没落予定の貴族だけど、暇だったから魔法を極めてみた

 今期のなろうアニメ。タイトル通りのあらすじな作品である。

 内容には特筆すべきものはないが、キングレコードが制作に関わってるので意外な名作になる可能性はある。

俺だけレベルアップな件 Season 2 -Arise from the Shadow-

  • 監督:中重俊祐
  • シリーズ構成:木村暢
  • アクションディレクター:菅野芳弘 丸山大勝
  • CG 監督:森岡俊宇
  • アニメーション制作:A-1 Pictures

 みんな大好き、俺レベの続編。1期序盤と比べると別人みたいな主人公が2期でどんな姿になるのか注目したい。

Unnamed Memory Act.2

  • 監督:三浦和也
  • シリーズ構成:赤尾でこ
  • アニメーション制作:ENGI

 令和のハイファンタジー、アンメモの2期。1期で衝撃的なラストを迎えてここからが物語の本番という事らしいが、はたしてどうなるのか。

異修羅 第2期

 令和の伝奇群像劇ラノベ、異修羅の2期。1期は半分がキャラ紹介で公式サイトを読めばいいという感じの内容だったが、2期はどうなるのか。

キン肉マン 完璧超人始祖編 Season2

  • 監督:さとう陽
  • 副監督:曽我準
  • シリーズ構成:深見真
  • アニメーション制作:Production I.G

 キン肉マン新作の続編。分割2クールの続編だが、CBCはこの枠をどこまで維持できるのだろうか。

君のことが大大大大大好きな100人の彼女 第2期

 気が狂ってるでお馴染みのラブコメアニメ。1期では一桁台で終わってしまったのだが、2期では二桁に突入することができるのだろうか。

Dr.STONE SCIENCE FUTURE

 Dr.STONEのアニメ最新作。もはや連載されてた頃に懐かしさすら覚えるほど隔世の感があるわけだが、アニメはまだ道半ば。今まで科学で相手を圧倒してきた主人公たちが初めて対等以上の科学力を持った敵と対峙するという大詰めの近さを感じる敵設定である。

薬屋のひとりごと 第2期

  • 総監督・シリーズ構成:長沼範裕
  • 監督:筆坂明規
  • 副監督:中川航
  • 脚本:柿原優子 千葉美鈴 小川ひとみ
  • CGI ディレクター:永井有
  • アニメーション制作:TOHO animation STUDIO×OLM
  • 製作:「薬屋のひとりごと」製作委員会

 みんなの憧れ、猫猫のアニメ第2期。1期では見事に自称猫猫な人を増やすことに成功していたが、またフォロワーは増えるのだろうか。

わたしの幸せな結婚 第二期

  • 監督:久保田雄大 小島正幸
  • シリーズ構成:佐藤亜美
  • 脚本:佐藤亜美 羽柴実里 石井風花 豊田百香
  • PV制作:餅米おもち
  • 音響制作:グロービジョン
  • 脚本開発協力:森本浩二
  • アニメーション制作:キネマシトラス
  • 製作:「わたしの幸せな結婚」製作委員会

 なろう発シンデレラストーリー、わた婚の2クール目。シンデレラ逆転ざまあパートは過ぎて、異能に関する話が掘られるらしいが。

地縛少年花子くん2

 花子くんのアニメ2期。よく分からないが、女性人気がすさまじかったらしい。