ミーティング中にうまく意見を言えないという相談を受けた。めちゃくちゃわかる。自分は開発関連のミーティングではそういう悩みは少なくなったけれど、経営関連のミーティングでは今でも歯がゆく悔しい思いをすることが多い。
相談された時にはうまく答えられなかったので、雑に自分がやっていることを書き出してみる。必要な役割としてミーティングに入っているというのを前提として、そもそものミーティングの必要性や参加者の要否についてはここでは対象外とする。
1. 事前に予習する
- 意見を言えないのは、その場で理解できなかったり考えがまとまらなかったりするから
- 事前にアジェンダが用意されていたら読み、関連ドキュメントがあればそれも目を通しておくなどできるかぎり事前準備をしておく
- わからないところや聞いておきたいことがあればコメントしたり頭出ししたりしておくとよい
2. 話を振ってもらう
- 意見を言えないのは、発言するタイミングが掴めないから
- これは慣れないと難しいので、ファシリやよく意見を出す人に事前に話して「考えを言えない時があるからこういうところではちょいちょい振ってみてほしい」みたいな感じで言っておく
- なかなか緊張するかもしれないが、ファシリや発言する人は「参加者には皆話してほしい」と思ってるのでむしろありがたいはず
3. テキストコメントを使う
- 意見を言えないのは、心情的に声を出しづらいから
- これはファシリ次第なところもあるが、一度黙ってしまうのが当たり前になると声を出すことも難しくなってしまう
- ZoomやHangoutなどではコメント機能があるので、そこに質問や意見を書いて非同期でやりとりできる
- 拾ってもらえるように事前にファシリに声をかけておくとよい
4. スタンスを表明する
- 意見を言えないのは、馬鹿だと思われたくないから
- いわゆる心理的安全性みたいな話だが、自分もたまに意見を出さずに引っ込めてしまうことがある
- ミーティングの前に「めちゃくちゃ初歩的なこととか頓珍漢なこととか聞いたり言ったりするかもしれないけれど、自分は遠慮せず意見出していきます」という感じでスタンスを表明しておくと楽になる
- 発展して心構えやアグリーメントを明文化するという方法もあるが、一個人の対策としては難しいのでここでは対象外とする
5. あとでフィードバックをもらう
- 意見を言えないのは、何か言った後で自分でいろいろ後悔する時間がつらいから
- あの時違う言い方をすればよかったとか、全然まとまらなくて無能と思われたんじゃないかとか、終わったあとで一人反省会をするのはわりとしんどい
- 一緒に参加している人誰でもいいので、事後に5分くらい改善点がないかとかどう思ったかとか聞けるようにしておくと楽になる
6. 枕詞を覚える
- 意見を言えないのは、話し始めの言葉の引き出しが少ないから
- 「もしかしたらすでに話されていたかもしれないんですが」とか「頓珍漢な意見かもしれないんですけど」とか「完全に自分視点の一意見なんですがいいですか」とか、次に繋げやすい枕詞というのはあって、そのストックを溜めていくイメージ
- こういうのは上手な人がいるので、その人を見て自分に合ったものを盗んでいくのがよい
7. 自分がなぜ参加しているかを確認する
- 意見を言えないのは、意見を出さなくてもいいところだから
- 自分が専門性を持っていたり得意分野だったりするところではないところでも意見を出さねばと気負ってしまってつらくなっていることがある
- 常にすべてにおいて意見を持って話をする必要はないので、どういう領域で意見を出すべき役割なのかを確認してみるとよい
ざっと書き出してみると思ったより色々あった。
自分が一番大事だと思うのは 1. 事前に予習する
である。その場で意見をまとめるのも苦手なので、その分事前の準備を徹底的にやることでカバーしている。
あとは数をこなして慣れるしかない。たぶんまわりのうまく意見を言えている人も1,000回くらい色々試してだんだんできるようになってきたんじゃないかな。自分も毎日反省しながらやってる。
まあそういうメチャメチャ苦しい壁だって ふいに なぜかぶち壊す 勇気と POWER 湧いてくるのはメチャメチャきびしい人達が ふいに 見せたやさしさの せいだったり するんだろうね ※ ア・リ・ガ・ト・ウ・ゴ・ザ・イ・ます!