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by kokosoul
| 2022-02-02 16:42
| hip-hop
たまたま観たダリル・デイヴィスさんという方の体験談ヴィデオに感動して、1人称を時々勝手に変えちゃってますが、ほぼ全訳してみました。 彼の信念と労力、愛に感動しつつ、正直誤解を解くのに、人種差別やヘイトを壊して消し去るまでに、ここまでの時間と労力を要するのか、という思いもあります。 でも、不可能ではない。 スパイク・リーの映画『BlacKkKlansman』を彷彿とさせる部分もありますが、ダリルさんはがちんこ勝負。彼が今も健在で本当によかった。 確か以前も彼のヴィデオを観たことがあるんだけど、BLMムーヴメントが盛んになって物事がカタツムリペースで変わり始めている今、彼のストーリー、メッセージの響き方がより現実的に感じられる気がします。 One person at a time. R&Bのミュージシャン、ブルースマン、バンドマン、俳優、作家で活動家のダリル・デイヴィスさん。 自分が黒人と告げずに秘書を介して、KKK(クークラックスクラン:白人至上主義団体)のリーダーであるロジャー・ケリーさんをインタヴューに招待します。 ロジャーさんが快適に過ごせるようにと、ダリルさんは秘書に頼み、バケツにソーダの缶と氷を入れて予め冷やしておきました。 ロジャーさんは待ち合わせのモーテルの部屋に拳銃を持って現れ、ダリルさんの鼓動は高鳴り、命の危険を感じます。部屋を間違えたと思ったロジャーさんにダリルさんは武器を持っていないことを見せて自己紹介すると、ロジャーさんはダリルさんに身分証明書を見せるよう伝え、インタビューは始まりました。 しばらく話していると、突然奇妙な音がしてその部屋にいた誰もがギクッとしました。 咄嗟にロジャーさんの武器の音だと思ったダリルさんは、机に両手を置きながらも(武器を持ってないことを証明するため)心臓が高鳴ります。 「ダリル、ケリーさんにふざけた真似をするな。彼に殺されるかもしれない」、という自分の声が聞こえ、「彼に武器を持たせるようなこと言ったけ?したっけ?」と自問します。武器を持っているのはロジャーさんのみ。 ダリルさんは命の危険を感じ、ロジャーさんの目をじっと見据えます。ダリルさんが目で「いったい何をしたんだ?」と語りかけると、ロジャーさんも目で「いったい何をしたんだ?」と語り返しました。 実は、ドレッサーの上に置いておいたバケツの氷が溶けて崩れ、ソーダ缶が音を立てたのでした。するとまたその音がして、みなが笑い出しました。いかに自分たちが無知かということに。 ダリルさんはこれは教えの瞬間だ、教訓を教わった、と思いました。 無知は恐れを生む。 わたしたちは自分が理解できないものを恐れる。 その恐れを阻止しなければ、その恐れは次に憎悪を生み、 その憎悪は次に破壊を生む。 わたしたちは嫌いなものを破壊したいものなのです。 インタビューが無事に終わり、ダリルさんはロジャーさんが時間を費やしてくれたことにお礼を述べ、ロジャーさんはダリルさんにKKKの名刺を渡しました。「連絡してください」と言って。 帰り道に車の中で、ダリルさんが秘書のメリーさんに「ロジャー・ケリーが嫌いじゃない」と伝えると、メリーさんはびっくりして「彼はあなたを好きじゃありませんよ!?」と返します。「彼の言い分はリスペクトできないが、彼と連絡を取り続けるよ」 ミュージシャンであるダリルさんがロジャーさんをギグに招待すると、やって来たのです。KKKの幹部職(ナイト・ホークというランク)らと共に。 ダリルさんがロジャーさんを自宅に招待すると、やって来たのです。ソファーでお互い隣同士で座りながら話していると、手持ち無沙汰なロジャーさんは銃の引き金の部分に指を入れてくるくる回していました。 ダリルさんを嫌い、自分は彼より優れていると感じていた男が、食事室(ダイニングルーム)で隣に座り、食事を共にします。 その関係は2、3年続き、その頃にはロジャーさんはKKKの幹部を共に連れてこないほどにダリルさんを信用するようになっていました。するとロジャーさんはダリルさんを自宅に招待し始めます。KKKのミーティングがあるときでも。そして次はロジャーさんはダリルさんをKKKの決起集会に招待し始めます。 奇妙な関係は続き、長年の間にロジャーさんの頭の中でセメントのように固められたKKKの考え方にひびが入り始め、ダリルさんとの会話や関係を元に、彼は自分に問いかけ始めます。さらに関係が続くうちに、そのセメントは崩れ、粉々になりました。 そしてその数年後に、ロジャー・ケリーさんはKKKを辞めたのです。 ダリルさんは、彼との関係がロジャーさんにKKKのイデオロギーについて考え直させたと確信しています。ロジャーさんはダリルさんにローブを渡し、親友になったばかりか、ロジャーさんは自分の娘のゴッドファーザー(洗礼の時の教父)に指名しました。 ダリルさんが最初にKKKのメンバーにインタビューし始めたとき、彼らはダリルさんが自分たちより劣っており、ダリルさんが提供できるものなど何もないと思っていました。 月日が経って関係を築いていくと、ゆっくりと、しかし確実に、彼らはダリルさんに質問をし始めます。それが形勢が逆転している最初のヒントだったといいます。 「あれ、突然僕の意見が大事なわけ?」 その結果、それらのKKKのメンバーはイデオロギーもローブもバッジも旗も破棄したのです。 あるKKKのメンバーが連邦刑務所に入れられ、10年受刑することになります。父である彼が所属するKKKとの関係を肯定するふたりの娘をTV番組で観たダリルさんは、彼の妻に会いに行きました。「何が欲しいの!?」と激怒する彼女を説得し、娘たちと共に(イリノイ州の最北に位置するシカゴから最南の町にある)刑務所まで車で連れて行きます。夫、父親を訪問させてあげるためでした。 「KKKでここまでしてくれる人は誰もいなかった」と妻は言いました。その5年後、妻がマーティン・ルーサー・キング・デーにこうスピーチしました。 「神はある人びとを使って仕事をするものだと信じています。彼(神)は間違いなくダリル・デイヴィスをその手段に使ったのです。あの人は多くの人たちの人生に触れました」 ダリルさんのおかげで、KKKのメンバーは直接的に40~60人、間接的には200人辞めたといいます。 人びとはよく知らないもの(人)の周りにいるとくつろげないものです。 そして時にそれは排他的になったり、 恐れを克服できない異なるものに恐れを抱くようになります。 その恐れの範囲を超えて憎悪を抱くようになると、克服がより困難になります。 わたしたちは誰もが変わると思うほど甘い考えを持ってはいません。 憎しみに満ち、暴力的で、人種差別主義者のまま墓に入る人たちもいます。 しかし、もしも誰かがあなたと座って話をする意思があるなら、 種をまくチャンスはあるのです。 #
by kokosoul
| 2020-07-14 07:16
| people
「白人女性と黒人男性には両方あるのです。彼らは抑圧者と抑圧された者として振舞えるのです。黒人男性は人種差別の犠牲になっているかもしれませんが、性差別は彼らが女性に対する搾取者や抑圧者として振舞うことを可能にします。白人女性は性差別の犠牲になっているかもしれませんが、人種差別は彼女たちが黒人に対する搾取者や抑圧者として振舞うことを可能にします。
ベル・フックス ソウル・ウィリアムスがSNSでアップしていたベル・フックス(bell hooks: アフリカ系アメリカ人の知識人、社会活動家、フェミニスト)の引用文。これにはガツンときた。 コメント欄にはジャネール・モネイの「これが真実で的を得てるってとこがイヤ。イヤだ」と発言し、対してソウルは「このレスが大好きだ。この投稿でコメントしている男性に似たような明確な表現があったらいいのに。僕たちは真実を嫌うかもしれないが、それを否定することは筋が通らない」と返している。他にもたくさんのコメントが書かれていたが、比較的女性は賛成派、男性には否定派が多かったように見受けられる。 この発言、視点がどれだけ黒人コミュニティの男女間で物議を醸すかは想像がつく。けれど、昨今のBLM運動の活発さが(SNSの拡散パワーも手伝って)いかに白人の特権を振りかざす女性を総称するニックネーム、カレンたちのヒステリックな怒りを助長して、膿をぴゅーぴゅー出させているかに、ある程度説明がついてくる。同時に、アリス・ウォーカーの「カラーパープル」やトニ・モリスンの「ビラヴド」が、いかに多くの黒人男性に「男性ヘイター」と叩かれたかを思い出す。 もちろん、すべての白人女性と黒人男性がこのステレオタイプに当てはまるわけではないだろう。でも例えば、最近行われたブーツ・ライリーとノーネームのトークで、黒人コミュニティ内で多くのトランス女性の人たちが殺されている事の重大さを訴えるノーネームと、対するブーツ・ライリーの間には、明らかなズレが感じられて、同じ女性としてジレンマを感じた。ノーネームが感じている黒人女性としての痛みは、黒人男性であるブーツには受け入れがたいようにも見受けられた。 そしては白人女性のカレンたち。彼女たちはなぜあそこまでヒステリックに怒りを爆発させるのか。けっこう人間って、自分も含めて、真実を突きつけられると、その痛みに耐えられずに怒りをあらわにして否定したりするよな、と考えつく。 でもそれと同時に、世界を征服している裕福な権力者層である白人男性のパートナーのマジョリティが白人女性であることを考えると、彼女たちが性差別や権力から感じているであろうストレスの発散ターゲットが必要なんだろうな、という想像による仮定が浮かんでくる。 これはまた、この白人権力者層から白人女性に負けないくらい抑圧され、人種差別による暴力を歴史的に受けきた黒人男性のストレスのはけ口も必要なんだろうなと想像にも繋がってくる。もちろん、他の様々な要因も関係しているのだろう。 では、要するに、白人男性が諸悪の根源なのか? 多くの白人女性も黒人男性も、癒しが必要なのは間違いないだろう。これって、日本の士農工商にも繋がってくるのではないか。農民の貧乏な暮らしの苦しみも、その下に「えた非人」を作って蔑むターゲットをこしらることで我慢させる、上の人たちの知恵(政治)だったことと、似てはいないか。 さらに言うなら、ごくたまーによい法案を通過することはあるものの、基本基地外としか思えないトランプも、父親から言葉や精神的な虐待を受けまくった子供時代があったから(確か兄はアル中になって自殺している)、あんな大人になってしまった、彼にも癒しが必要だとガボール・マテという精神科医が語っていたことを思い出す。 もちろん、過去の虐待を理由に今のはちゃめちゃな傲慢ぶり、虚言癖、差別発言を許す理由にはならない。迷惑を被っている市民、移民としてはたまったもんじゃない。でも、少なくとも近代社会における競争を即する資本主義が、数々のトラウマを作り出しているのかなーと思ったり。 なんだか、どこへ行くのか分からなくなってきてしまったけれど、今朝見た投稿について1日中考えていたことを、どうしても書いておきたかった。思考の糧と知恵を与えてくれたソウル・ウィリアムス、ベル・フックスに、ありがとう。心の傷やトラウマを抱えてる人たちへの癒しと、すべての人が無条件の解放を手にする日々がくることを祈って。 #
by kokosoul
| 2020-06-29 14:03
| Food 4 Thought
2019年にリリースされた、ジャズやソウル、ロックがミックスされたサウンドが新鮮なブリタニー・ハワードの『Jamie』は、今でも繰り返し聴いている名作の1枚。心温まる(と同時につい涙腺もゆるんでしまう)シングルの「Stay High」はもちろん大好きだが、いつ聴いてもその歌詞の内容にぎょっとする曲がある。「ヤギの頭」を意味する「ゴート・ヘッド」だ。残念ながら日本盤が出ていない?ようなので、いつか訳しておきたかった。 「Stay High」のビデオでも示唆されているように、ブリタニーは黒人の父と白人の母の元に生まれ育った。南部で育った子供時代のブリタニーの視点で書かれた「ゴート・ヘッド」は、奴隷制度廃止後、特に南部で黒人男性と白人女性が結婚することが社会にどうとらえられていたのか、幼いながらもブリタニーが人種差別の現実を目の当たりにする環境で受けた衝撃と混乱が描かれている。 彼女は1988年生まれなので、90年代半ばくらいの出来事だろう。今からほんの30年ほど前のことだ。調べてみたら、彼女が生まれ育った深南部アラバマ州で長らく禁止されてきた異人種間の結婚とセックスが合法となったのは、1967年のこと。 ブラック・ライブズ・マターのムーヴメント(正直、このオーガニゼーション自体より、ムーヴメントそのものや、人種差別反対に関する対話を持つことが必然的で重要だと思っている)が活発な今のアメリカで、黒人の命の尊重が叫ばれている中、あらためて黒人と白人のミックスであるというアイデンティティを持って生きること、社会が定義する黒人として生きること、根があまりにも深いアメリカの人種差別の歴史と現実を考えさせられる曲だ。 念のため補足しておくと、車の後部座席にヤギの頭を切って置かれる(ちょっと映画『ゴッドファーザー』も彷彿とさせる)ということは、白人女性と結婚した黒人男性への白人社会からの明らかな脅迫・警告行為であり、憎悪を象徴した表現だ。それを幼い子供が目の当たりにしなければならない現実を想う。 ゴート・ヘッド ブリタニー・ハワード ほら、トマトは緑で 木綿は白 わたしのヒーローは黒人 なのになぜ神様は青い目をしているの? わたしのパパは残った(生き残った?離れず残った?) わたしのお婆ちゃんはメイドだった わたしのママは勇敢だった わたしを外に連れ出して ママは白人だから で、パパは黒人 わたしが生まれたとき あの人たちを怒らせたんでしょうね いい? わたし自分の肌の色を知ってるわ でもわたしが知りたいのは・・・ 誰がパパのタイヤを切りつけてヤギの頭を車の後部座席に置いたの? 知っちゃいけないんでしょ、残念ね 気にしちゃいけないんでしょうね、わたしの肌の色は茶色で黒じゃないから でもそんなこと誰が言ったの? ほら、わたしは黒人、白人じゃないわ でもわたしってあれで、いやいや、これでしょ? わたし五分の三条項(※1)のワンドロップ(※2)なんでしょ? 後ろにヤギの頭 後ろにヤギの頭 後ろにヤギの頭 後ろにヤギの頭 後ろにヤギの頭 後ろにヤギの頭 後ろにヤギの頭 後ろにヤギの頭 後ろにヤギの頭 ※1 五分の三条項:アメリカの奴隷制時代に、黒人奴隷は1人の人間以下である5分の3人と数えるとされた。 ※2 ワンドロップ(・ルール)(一滴規定):1滴でも黒人の血が混じっていれば黒人とみなすという捉え方。 #
by kokosoul
| 2020-06-22 08:36
| ミュージック
2週間ぶりののBLM(Black Lives Matter)デモ、今日はレズビアンの友達に誘われて、LGBTQ(レズビアン・ゲイ・バイ・トランスジェンダー・クイア)版に出かけてきました。 友達曰く、本来プライド月間(LGBTQプライド、ゲイプライド)である6月には、毎年、世界最大のゲイタウンのひとつ、ウエストハリウッドを目指してパレードが行われ、各種イベントが行われるそうなのですが、今年はコロナのためキャンセル。 しかし、ジョージ・フロイドさん殺害事件によるBLMのデモ活動の活発化により、黒人コミュニティとの結束を目指したデモ行進が行われることになったのだそうです。 マスクも手伝って、途中で息苦しくなるくらいの人、人、人。それぞれが思い思いの言葉で表現した、「Black Lives Matter」というメッセージを軸にしたプラカードのメッセージもとっても興味深く、おそらくLGBTQの人たちだけじゃなく、わたしのようにストレートの人達も友達として一緒に参加していたと思われる今日のイベント。そんな参加者たちに撮らせてもらった写真を紹介します。 「黒人でゲイであることを誇りに思ってる」 左:「制度すべてが間違ってる」(リサ・シンプトンと共に) 右:「人種差別者たち、あんたたちいつだって歴史の悪い側にいたわね。 とっととSashay Away 」(ドラッグ・クイーンのル・ポールさんが有名にした言葉で「魅了しなさい、魔法をかけなさい」という意味みたい) 「すべての黒人のトランスの命は大切」 黒人というマイノリティの中のさらにマイノリティであり、 さらに社会から虐げられがちなコミュニティの人たちと、彼らを応援する人たちが声を上げた。 とっても素敵なカップルで、つい写真をお願いしたくなってしまった。 通年ならゲイパレードでLGBTQのブライドを祝っていたはずなのに、 今年は人種問題に注目が集まっている現状から、あらゆる人種のLGBTQコミュニティがすすんで黒人のLGBTQの命の大切さを主張した。 社会的にまだまだ虐げられているコミュニティ同士だからこそ、なんだかお互いへの優しさをいっぱい感じた今日のイベント。 「すべての黒人の命は大切。すべての黒人の命をないがしろにするな」 今日一番多かったメッセージ。このこと言葉の中には、ストレート(異性愛者)の黒人だけじゃなく、 LGBTQの黒人たちの命も大切、という意味が込められている。 悲しくも、ヘイトによる犯罪でこの1週間の間に、黒人トランスのふたりが殺害されてしまったばかり。 「わたしの白人の特権を使って、白人の特権を終らせる」 このデモに限らず、自分たちの特権に気付いた白人がたくさん参加している。 特権を特権と気付くのは、当事者にはなかなか難しいことなのだと思う。自分も含めて。 考える機会を与えてくれた一連の出来事に、感謝している。 だからこそ、変えたいこと、変わらなければならないことがいっぱいある。 左:「わたしの声を使ってあなたの声を拡大する」 真ん中:(これ、意味かわかんなかったんだけど、女性の性器にパワーを、ってことかしら?) 右:「肌の色は犯罪じゃない」 「人種差別がパンデミック」 (激しく同意) 「不正義について黙ったまま黒人の子供達に教育することなんてできない」 「分け隔てようとしたってわたしたちは立ち上がって結束する」 デモが暴動に発展した際に多くのビジネスがガラス窓に板張りをした。 その板には今、多くのアートやメッセージが。 「息ができない」ジョージ・フロイドが最期に繰り返した言葉。 「All Black Lives Matter」 チャイニーズシアターの前で。 「愛を恐れないで」 Black Lives Matterというメッセージと共に、 主催者が暴力の犠牲となって亡くなった人たちの名前を叫ぶよう呼びかける。 この方の服があまりにも可愛くて、聞いてみたらやっぱり手作りだって! クリエイティヴィティと愛がいっぱい! BLACK LIVES MATTER 8:46(ジョージ・フロイドが息を引き取る前に、白人警官デレック・ショウヴィンに膝で押さえつけられていた時間、8分46秒) 「わたしたちいつまで傍観しているのか」 「お互いに愛を」プリンス 美しいメッセージ。 ストリートを練り歩く参加者たち 「資格による免責(正当な資格があるために責任が免除になること:アルクより)を直ちに止めよ」 「変化の時!」 ユニコーン、可愛い~ コメディクラブ「ラフ・ファクトリー」で流れる掲示板 #blacklivesmatter 最近のデモの数々では、暴動に合いたくなくてこのメッセージを窓に書いているビジネスも多いんじゃないか? と感じることもあったけど、実際に心から応援しているビジネスも多いのかな。 とにかく、町中で見かけるこのメッセージ。 左:「すべての黒人の命は大切(すべての黒人の命をないがしろにするな)」 右:「僕の黒人らしさが大好き。僕のふたりのお父さん」(ベイビーより) 拳を挙げるあまりにキュートなベイビーを抱っこする黒人男性と、 その右にいる白人男性はおそらく結婚しているカップルで、ふたりのお父さんでこの子を育てているようだ。 同姓の両親に育てられている子供達もたくさんいる。 「俺たちの声、やっと聞き入れてくれるか?」 今までずっと無視、軽視されてきた彼らの声に、この大きなムーブメントをきっかけに、 やっと耳を貸してくれるようになった様子を、ちょっぴり皮肉も感じさせるメッセージで伝えている。 今日のデモの一番人気?!パンツ一丁の毛むくじゃらの男性がくまさんをかぶってノリノリに踊ってデモを応援。 ゲイ用語で毛むくじゃらの男性のことをBear(熊)と呼ぶのだそうだ。 「黙れ、クー・クラックス・カレン」 うまいっ! カレンは自分の特権を駆使してえばりまくる白人女性の総称、ニックネーム。 よーく見たら、このプラカードの下にあるのは クー・クラックス・クランがリンチに多用した首吊り縄(ヌース)・・・。芸が細かい。 数万人は軽くいたと思われるこの日は、非常に珍しく警官とひとりも遭遇しなかった。もちろん空にはヘリコプターはいたけれど、とっても平和な、愛に溢れたデモだった。全米、世界中で行われているデモのスローガンのひとつ、「Defund the Police」(警察への資金削減せよ)を早速反映した結果か、それとも、警察による暴力行為に反対する声を1ミリくらい反映したのか。 今まで20年ほどいろんなデモに参加してきて、その中でも警察に殺された黒人のために正義を求めるデモにも参加してきた。そういうデモに参加する人たちは、黒人やラティーノが大半を占めていた気がするけれど、今日に限らず、今回の一連のBLMのデモは、本当にびっくりするくらい白人が多い。 正直、このBLMムーブメント、アメリカの人種差別問題は、その主犯格である白人が目を覚まさない限り変化は起こらない。差別される側がどんなに頑張ったって、差別する側がそれが問題なのだと気付かなければ、結局は何も変わらない。前回も今回も多く見られた「Silence is Violence(沈黙は暴力)」というメッセージを掲げる白人参加者の多くに遭遇し、あらためて時代と社会が音を立てて動いていることを実感せずにはいられない。もちろん、非黒人、非白人の参加も必要だろう。 もちろん、都会のリベラルな白人は割りとこの変化を受け入れやすいのかもしれないけれど、アメリカも内陸部やちょっと郊外に行くと、黒人に対してだけでなく、あらゆるマイノリティに対する人種差別や、女性に対する差別は根強くぶっとく生き残っている。でも、もう時代はいい加減変わらないといけない時が来ている。 正直、今回のBLMムーブメントの闇の資金源やらなんやら、個人的に思うところがあって、このムーブメントに手放しで参加することは、ムーブメントの魂ととはかけ離れた権力者たちの目論見にまんまと引っかかり、手玉に転がされることになるんじゃないか、彼らの思惑通りにわたしたちは動かされてるだけなんじゃないか、とこの2週間ずーーーーっと考えてきた。 すべての変化が、彼らが達成しようとしている策略のひとつひとつに過ぎないんじゃないかと。操り人形には絶対になりたくない。そんな考えの数々が頭をぐるぐる、ぐるぐる。 でも同時に、彼の思惑とは別のところで、参加者たちの変化を求める怒りとエネルギーは、確実に悪しきしきたりを揺り動かしている。もちろん、ヘイトはそうそう簡単に消えるはずもなく、ジョージ・フロイドの死後も、まだまだ多くの黒人の命がヘイトや暴力によって失われ続けている。 でも。 デモの参加者や、社会を変えたいという願い声を上げ出した(そして上げ続けてきた)人たちのCollective Consciousness(集合意識)は、わたしたち一般人を将棋の駒のように扱う権力者たちの予想し切れない結果も、きっと生み出しているし、これからも生み出していくに違いない。そう思いたい、信じたい。途絶えることのないデモに参加してみて、実感している。 今まで寡黙でおとなしいイメージが強かったアジア系アメリカ人や、アジア系移民も、不正義や差別に声を上げ始めたことも、BMLムーブメントの影響を絶大に受けている。 そして、LGBTQの人たちが安心してカミングアウトし、自分らしく生きていける社会を願って。 ============================================= 追記: この日よく見かけたとある人のイメージと「マーシャ」の名前は、実はこの人、マーシャ・P・ジョンソンのことだったと判明。Pは、彼女が性別を聞かれるたびに答えていたという「Pay It No Mind」(気にしないで)の頭文字とのこと。白人女性が小さなプラカードに花柄の模様と共に「ありがとう、マーシャ」と書いていてた意味が、やっと分かった。Live and Learn. 詳しいWikiはこちら。 #
by kokosoul
| 2020-06-15 16:17
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