学研全訳古語辞典 |
ほど-に
《接続》活用語の連体形に付く。
①
〔事態の推移、時間の経過〕…すると。…するうちに。
出典方丈記
「明くる年は立ち直るべきかと思ふほどに、あまりさへ疫癘(えきれい)うちそひて」
[訳] 翌年は立ち直るであろうかと思っていると、それどころか、(飢饉(ききん)の上に)伝染病まで加わって。
②
〔原因・理由〕…ので。…から。
出典平家物語 二・大納言死去
「人目を慎(つつ)むほどに、問ひ訪(とぶら)ふ者一人(いちにん)もなし」
[訳] 人目をはばかるので、訪ねるものは一人もない。
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