木走日記

場末の時事評論

「産めないのか」発言はあったのかなかったのか泥仕合の様相〜『池田信夫先生はじめとする保守論客VS塩村あやか先生と朝日新聞グループ連合』の泥仕合

 うむBLOGOSにて池田信夫先生が「「産めないのか」というヤジはなかった」と吠えております。

池田信夫
「産めないのか」というヤジはなかった
http://blogos.com/article/89245/

 エントリー核心部分を失礼して引用。

そして彼女は、騒ぎが大きくなったあと、Facebookで「マイクで拾えていないと思われた『産む』に関するヤジ、あるニュースで拾えており、ホッとしました。私の耳に入ってきたものとは少し違い『自分が産んでから』でした」と書いている。

このヤジも他の人は確認していないが、いずれにせよ「産めないのか」というヤジはなかったと自分で認めたわけだ。彼女は放送作家を自称するだけあって脚色したのかもしれないが、肝心の事実関係も確認しないで海外メディアまで騒ぐのは常軌を逸している。訂正して謝罪するのは、彼女のほうではないか。

 なるほど、ご本人が「私の耳に入ってきたものとは少し違い『自分が産んでから』でした」とネット上で認めていると、さすれば「肝心の事実関係も確認しないで海外メディアまで騒ぐのは常軌を逸している。訂正して謝罪するのは、彼女のほうではないか」とご立腹でございます。

 こちらでは元週刊文春名物編集長にして、お右寄りの月刊誌として有名な現『WiLL』編集長である花田紀凱先生も同様の指摘をしています。

【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】
(469)「産めないのか」ヤジは本当にあったのか
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140628/bks14062812000002-n1.htm

 「「産めないのか」というヤジは、塩村文夏(あやか)都議のツイッターと朝日新聞しか断定的には書いていないのだ」と宿敵朝日新聞をこき下ろすことを忘れずにやはりご立腹でございます。

「早く結婚した方がいいんじゃないか」というヤジはたしかに鈴木章浩都議が飛ばしたのは本人も認めた。

 しかし、「産めないのか」というヤジは、塩村文夏(あやか)都議のツイッターと朝日新聞しか断定的には書いていないのだ。むろん誰の発言かも、そんなヤジが本当にあったかどうかも不明。

で、朝日新聞デジタルにて「産めないのか」でサイト内検索したら、社説含めて35件もヒットしてビックリ(苦笑)でございます。

 めんどくさいのでリンクなしで最初の10件だけご紹介。

サイト内記事検索 検索結果

35件中1〜10件表示

EDITORIAL/社説―反省なき議会(2014/06/26)
言われた塩村文夏(あやか)都議の側は他にも「産めないのか」などの暴言が聞こえたと訴えたが、決議には触れられていない。多くの議員が同調して笑ったことへの反省も一言もない。 決議案は3案あった。他の発言主も名乗り出よと求めた2案は、自民や公明など多数派の反対であっさり否決された。 そもそも、塩村氏の提出した発言者の処分要求書も議長は受理しなかった。 議会には事実を解明する気がないとみられても仕方がない。

ヤジ未解明、都議会閉幕 発言者特定の決議案否決(2014/06/26)
塩村都議は「まずは自分が産めよ」「子どもを産めないのか」というヤジも聞いたと説明している。 自民の吉原修幹事長は「所属議員に聞き取ったが、『早く結婚した方がいい』以外のヤジを聞いた議員はいなかった」と述べ、問題に一定の区切りが付いたとの認識を示した。海外から女性蔑視に厳しい指摘が相次いだなか、野党の一部は反発しているが、事実解明は進めない構えだ。舛添要一知事は都議会の姿勢について

(社説)反省なき議会 人権と少子化を学べ(2014/06/26)
言われた塩村文夏(あやか)都議の側は他にも「産めないのか」などの暴言が聞こえたと訴えたが、決議には触れられていない。多くの議員が同調して笑ったことへの反省も一言もない。 決議案は3案あった。他の発言主も名乗り出よと求めた2案は、自民や公明など多数派の反対であっさり否決された。 そもそも、塩村氏の提出した発言者の処分要求書も議長は受理しなかった。 議会には事実を解明する気がないとみられても仕方がない。

反省なき議会―人権と少子化を学べ(2014/06/26)
言われた塩村文夏(あやか)都議の側は他にも「産めないのか」などの暴言が聞こえたと訴えたが、決議には触れられていない。多くの議員が同調して笑ったことへの反省も一言もない。 決議案は3案あった。他の発言主も名乗り出よと求めた2案は、自民や公明など多数派の反対であっさり否決された。 そもそも、塩村氏の提出した発言者の処分要求書も議長は受理しなかった。 議会には事実を解明する気がないとみられても仕方がない。

他のヤジ発言者の特定求める決議案、都議会が否決(2014/06/25)
塩村都議は、「まずは自分が産めよ」「子どもを産めないのか」というヤジも聞いたと説明している。 自民の吉原修幹事長は「所属議員に聞き取ったが、『早く結婚した方がいい』以外のヤジを聞いた議員はいなかった」と述べ、問題に一定の区切りが付いたとの認識を示した。海外から女性蔑視に厳しい指摘が相次いだなか、野党の一部は反発しているが、事実解明は進めない構えだ。 舛添要一知事は
東国原英夫氏は、作品内容にかけて自身の真実を暴露(撮影・森本隆)

〈速報〉東国原氏、セクハラやじ問題を痛烈批判(2014/06/25)
今回の件では、塩村文夏議員に「産めないのか」などと発言したとされる声の主が不明のままだ。それでも東国原氏は「周りも『聞こえてない』と言ってますが、そんなわけがない。経験上、言いますと、聞こえます。政治家の声は、街頭演説をしているし、すごく通るんです」と力説。発言者には「追及されて後で分かったら、かっこ悪いですよ」と、名乗り出ることを強く勧めた。 〈速報〉東国原氏、セクハラやじ問題を痛烈批判

都議会自民、ヤジ幕引き 発言者特定の決議案否決へ(2014/06/25)
ヤジ問題をめぐっては、塩村都議が20日、「まずは自分が産めよ」「子どもを産めないのか」「子どももいないのに」というヤジも聞いたとして、発言者の特定と処分を求める要求書を吉野利明議長に提出。議長は「調査する権限がない」として不受理としていた。 自民は、19日から所属議員への聞き取り調査をした結果、吉原修幹事長は「『早く結婚した方がいい』以外のヤジを聞いた議員はいなかった」と結論づけた。 都議会自民、

都議会ヤジ、解明せず幕引きへ 自民党など決議案提出(2014/06/25)
ヤジ問題をめぐっては、塩村都議が20日、「まずは自分が産めよ」「子どもを産めないのか」「子どももいないのに」というヤジも聞いたとして、発言者の特定と処分を求める要求書を吉野利明議長に提出。議長は「調査する権限がない」として不受理としていた。 自民は、19日から所属議員への聞き取り調査をした結果、吉原修幹事長は「『早く結婚した方がいい』以外のヤジを聞いた議員はいなかった」と結論づけた。 都議会ヤジ、
大藪順子さん

(THE HUFFINGTON POSTから)ヤジに潜む意識こそ問題(2014/06/25)
■フォトジャーナリスト・大藪順子(おおやぶのぶこ)さん 東京都議会で女性議員に「自分が早く結婚すればいい」「産めないのか」といったヤジが飛んだ問題は、ネット上の問題提起で世間の関心が高まった面がある。 発端は、女性議員と同じ会派に所属する都議、音喜多(おときた)駿氏のブログ。「議会がこれほど古色蒼然(こしょくそうぜん)とした状態で、東京都の女性活用や子育て支援政策が進むはずがありません」と嘆き、

〈速報〉フィフィが塩村都議を批判「議員失格」(2014/06/24)
18日の東京都議会での一般質問で、晩産化の支援策を求める質問をしていた塩村都議に「早く結婚しろ」「産めないのか」などと女性蔑視のやじが飛んだ今回の問題。「早く結婚しろ」と発言したことを認めた自民党の鈴木章浩都議(51)や、いまだ名乗り出ないそのほかの卑劣なやじを飛ばした発言者、さらにそうしたやじを許してきた日本の政治家たちへ向けた批判の声が相次いでいる。 フィフィも今回のやじ問題について、

 うむ、花田先生は「産めないのか」は「都議のツイッターと朝日新聞しか断定的には書いていない」とおっしゃっていますが、断定的かどうかは微妙ですが、しつこくいろいろな記事で「産めないのか」発言を取り上げているのは事実ですね、これだけの量の記事で取り上げられているというのは朝日新聞お得意のある種の印象操作感が醸し出されており壮観ですらあります。

 さて「産めないのか」発言はあったのか、なかったのか、俄然注目を集める事態へと推移してまいりました。

 と、ここに来てTV朝日の報道ステーションが参戦であります。

 なんと声紋分析をしたところ報ステが塩村文夏議員への「産めないのか」発言をついに発見したというのであります。

 一応動画はこちらのサイトで確認できるようです、リンクだけご紹介。

【音声分析動画】報ステが塩村文夏議員への「産めないのか」発言を発見!
http://hosyusokuhou.jp/archives/38869078.html

 私も再生して確認して聞いてみましたが、うーむ、ノイジーで何を言っているのか微妙(苦笑)であります。

 「産めないのか」と発言していたのか、素人の私にはちょっと判断付きかねますですね、ハイ。

 うむ、しかし朝日新聞グループ総力を挙げての反撃で事態は一転、劣勢だった塩村あやか先生はツイッターにて高らかに勝利宣言であります。


 ・・・

 うむ、「産めないのか」発言はあったのかなかったのか、『池田信夫先生はじめとする保守論客VS塩村あやか先生と朝日新聞グループ連合』の泥仕合はまだまだ続きそうであります。

 この騒動では完全に出遅れた当ブログとしては、ここは事態の推移を読者とともに生暖かく見守りたいと思います。

 双方がんばれ、主張を決して下ろすな、白黒決着がつくまで最後まで徹底的に戦いつづけていただきたい。

 そして現代科学の粋を集めて真実を追求して欲しい。

 ふう。



(木走まさみず)