脱貧困ブログ

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うつの再発を防ぐために知っておきたい2つの大切な心得

漫画家・田中圭一先生の『うつヌケ』を読みましたぁ~

今や8万部突破のベストセラーになっているので、知っている人も多いでしょう。

『うつヌケ』は、うつトンネルを抜けた人達、つまり、うつが改善した人、うつが治って来ている人達に自身も辛いうつ経験のある田中先生がインタビューして行く構成になっているんです。

 

そして、そのインタビューで聞いたエピソードを田中先生が漫画で描いてくれているので、とても読みやすく、うつを体験している当事者目線の本(漫画)だと思いました。

と言うのも、本当にガチうつの人達は、文字が頭に入って来ません。

元気な人には、冗談に聞こえるかもしれませんが、本当に本を持つ事すら億劫(おっくう)になってしまうんです。

 

だから、漫画になっている事で、うつ当事者の文字を読む辛さを緩和しているんじゃないか、と思ったんですよ

そういう意味で、久しぶりに出たうつ当事者のための本(漫画)と言っていいのではないでしょうか。

 

さて、そんなうつ当事者のための本、『うつヌケ』がベストセラーになっている一番の要因はどこでしょう?

ぜひ、『うつヌケ』を読んだ人達に聞いてみたい。

先ほど、言ったように「うつトンネルを抜けた人達を漫画で描く事によって、すごく読みやすく親しみやすい本になっている」という事が一つあります。

 

二つ目は、やはり、現代はうつ社会と言っていいほど、「うつに悩む人達が多くなってしまっている」という事があるでしょう。

仕事の忙しさ、人間関係で苦労する人達がたくさんいて、うつになる不安をつねに持っている人達で溢れているという事でしょうね。 

しかし、もう一つ、「うつヌケ」には、重要なポイントがあります。この三つ目のポイントこそが、「うつヌケ」をベストセラーにした最大の要因である、と思いました。

 

「うつヌケ」のテーマはうつ再発防止

それは、タイトルにもあるように、「うつの再発を防ぐためにはどうすればいいのか?」というテーマと真正面から向かい合っているという事です。

 

「うつの再発を防ぐためにはどうすればいいのか?」、このテーマには、私も長い間、興味を持っていました。

と言うのも、学生時代から大人になった今までの人生を振り返って、「うつが治ったと宣言した人達が数年後、再びうつになって休養を余儀なくされる場面」に何度か出会って来たからなんです。

冷静に考えてみると、「うつ再発を経験した人達」の恐怖が伝わって来ます。

自分の事として、想像してみてください。

あなたはうつになってしまい、仕事を休むことになりました。

病院へ行ったり、周囲の助けもあって、数年後、なんとか職場復帰する事が出来た。

「よし、休んだ分の遅れを取り戻すぞぉ」と意気込んで仕事を始めた、その数日後、「やる気が出ない」、「食欲がない」、「眠れない」といううつの症状が再びやって来てしまった。

 

物凄く怖いですよね。「なぜだ?!、自分は一生、うつなのか?!、もう復帰できない身体なのか?」と、思ってしまう。

でも、大丈夫、安心してください。『うつヌケ』には、そんなうつ再発を防ぐためのヒントがたくさん書かれています。

今回は、私が『うつヌケ』から学んだ『うつ再発を防ぐためのヒント』をご紹介しましょう。

 

原因を可視化する

うつ再発を防ぐための最初のステップは、『何がうつ再発を引き起こしているのか?』をしっかりと可視化する、つまり自分で原因を理解する事です。

やっぱり、うつに限らず『原因不明』は怖い。でも、逆に言えば、原因さえ解ってしまえば、怖がる必要はない。

 

ただ、言うのは簡単ですよね。

『うつヌケ』に書いてあった再発の原因をいくつか書いておきますね。

一つ目は、『はげしい気温差』です。

仕事はマイペースでやらしてもらってるし、べつにそれほどストレスを感じているわけでもない。なのに、なぜうつが再発しちゃうの?

こんなふうに思っている人は、「はげしい気温差」が原因かもしれません。

「うつヌケ」作者の田中さんも、この気温差でうつ再発を経験しています。

今日は温かいけど、次の日は寒い。そんな日は、要注意です。

 

昔はそれほど知られていませんでしたが、今は「はげしい気温差」がうつ再発を起こしている事は有名です。

ぜひ、この機会に自分の体質を確認してみましょう。気温差がうつ再発の正体なら、心の準備が出来るはずです。

他にも、ホルモンバランス、胃の調子、血行、体温などがあります。

 

自分を責めない

原因を可視化するとは、もっと具体的に言うと、こういう事です。

自分を責めるのを辞めること。これにつきる。

気温差でうつが再発してしまう可能性を知る事で、「自分が悪かったんじゃなくて、原因は気温差だったんだぁ~」と、理解する。

その事でちょっとだけうつに対する免疫力が出来る。うつが怖くなくなる。

その事に意味があるんです。

 

他にも、「うつヌケ」には、様々なうつ再発の原因が描かれていました。

たとえば、「毒親」の問題、幼い頃、親に認めてもらえなかった。そんな想いが、うつがなかなか治らない自分の体質を作っているのかもしれない。

あとは、やっぱり「働き方」の問題、ブラック企業の問題が改善しない限り、うつになる人が増えて行ってしまうでしょう。

さらに、本には、うつ再発にはその人の発達障害が影響している可能性も指摘されていました。

 

「親」の問題、発達障害の問題、働き方の問題、すべて自分ではどうする事も出来なかった事です。

だから、自分を許すこと。自分を責めるのを辞めること。

うつ再発を防ぐために勇気を出して、自分ではなく、原因は外にあった事に気がつくこと。

そして、自分を好きになってください。

医療的な根拠はありませんが、「うつヌケ」には、実際に「うつヌケ」した人達のリアルなエピソードがたくさん描かれています。

ぜひ、参考にしてみてください。

共に、「うつヌケ」して、自分を好きになって行こうではないか?!