IMFの消費税増税で景気が良くなるという粉飾

IMFからRaising the Consumption Tax in Japan: Why, When, How?が発表された。


消費税増税のために結論ありきの文章のためにかなりお粗末なところがたくさん出てくるので紹介しよう。

P6

なんで2006年、2007年のデータを利用?最新データをなぜ利用しない?
⇒リーマンショック後は法人税が落ち込み、消費税のウエイトが増加したため消費税増税という理由に持っていきにくい!


P10

Simulation results also imply that raising the VAT would dampen growth initially but
this could be offset over time by improved confidence in the fiscal outlook.

⇒非ケインズ効果!?


P11

IV. IMPACT OF A VAT INCREASE ON GROWTH, INFLATION, AND EQUITY
INFLATION

Higher inflation expectations would be a positive development for Japan, which has
been trapped by deflation for years, but empirical evidence suggests that the impact of a one-time increase in the VAT on the CPI and inflation is likely to be modest.

高いインフレ予想は日本にプラス成長をもたすらだろう。日本は何年もデフレの罠に陥っている。しかし、実証研究から一度の消費税増税の効果は消費者物価指数とインフレ率を適度なものにするだろう。



つまり、消費税増税⇒CPI上昇⇒デフレ脱却⇒経済成長と言っているのである…
もし、この効果が本当ならば97年の消費税増税ではなぜデフレ脱却出来なかったのだろうか…むしろ景気悪化したのだが。


こういったトンデモIMFとその報道に注意しよう!