本当の戦いはここからだぜ! 〜第二幕〜

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超厳選!好きなウルトラシリーズの怪獣を7体紹介します!

 

1966年に放送を開始し日本特撮界の金字塔となったTVシリーズ『ウルトラマン』は、再来年の2026年で生誕60周年を迎える。そして2024年現在も『ウルトラマンアーク』が絶賛放映中であり、子ども達から大人まで多くの人々を魅了し続けている。

 

そんなウルトラシリーズの魅力は、ヒーローであるウルトラマンの活躍だけに留まらない。様々な個性を有し現れる怪獣やひと癖もふた癖もある強烈な宇宙人が華を添えるからこそ、ウルトラマンの活躍がより一層引き立つのである。

 

そこで今回の記事では、歴代ウルトラシリーズにおいて印象に残っている怪獣たちを紹介していきたいと思う。この記事ネタはいつか必ず書きたいと思っていたものなので、ついに形にすることが出来ました。順不同ですが下へいくにつれて好きの度合いが上がるイメージです。それではいってみましょう!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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・超宇宙合成獣ネオジオモス

身長:68m

体重:79,000トン

初登場回:『ウルトラマンダイナ』第36話「滅びの微笑(後編)」

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『ダイナ』に登場した、人類の宇宙進出を幾度となく妨害し、命を一つの意志に統一することが平和だと謳う宇宙球体スフィア。そのスフィアが地球に降り立ち、ネオマキシマのエネルギーと六甲山の岩石を吸収して怪獣化したのがジオモス、そして脱皮をしてより強力な進化を果たしたのが超宇宙合成獣ネオジオモスである。

ネオジオモスが登場したエピソード「滅びの微笑」は前作『ティガ』で活躍したGUTSメンバーが登場し、スーパーGUTSと共闘する夢のコラボ回となっている。このコラボ回が示すように、新旧GUTSのサポートがなければ、おそらくダイナはネオジオモスに勝つことは出来なかっただろう。

ジオモスが持つ恐るべき特殊能力は体から放つ亜空間バリヤー。このバリヤーの前に、ダイナのソルジェント光線とレボリウムウェーブは完全に無効化されてしまうのである。そして光のエネルギーを出し尽くしたダイナは、一度敗北を喫してしまう。

岩山がそのまま怪獣化した見た目のインパクトや、ダイナの攻撃を無効化する強敵ぶりも相まって、進化前のジオモスの方が印象深いかもしれない。しかし進化の結果、怪獣の王道をいく二足歩行スタイルとなり、体の倍は有するであろう尻尾と、あの凶悪な顔つきに自分は心を奪われてしまったのだ。やっぱりねカッコいいよ、ネオジオモスは。

新世代のダイナとも呼べる『デッカー』では、ネオジオモスをオマージュしたスフィアジオモスという強敵が登場する。この強敵にデッカーも苦しめられたが、未来からダイナが駆けつけデッカーと共闘する。「滅びの微笑」を思わせるストーリー展開と制作陣にとってダイナの強敵が「ネオジオモス」だった事が伝わってきて非常に嬉しかった。

 

 

 

 

 

・一角超獣バキシム

身長:65m

体重:78,000トン

初登場回:『ウルトラマンA』第3話「燃えろ!超獣地獄」

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オレンジ色と青色の強烈なコントラストが目を引く体色と大きな嘴と一本角を備えた頭部。この強烈なデザインの怪獣が自分の生まれる遥か前に存在していたことを怪獣図鑑で知った時、身体中に衝撃が走った事を覚えている。それがこの一角超獣バキシムだ。

異次元人ヤプールが創造する超獣は地球上の生物と宇宙怪獣を掛け合わせた生体兵器なのだけど、このバキシムには芋虫がモチーフにされており、蛇腹の青い体表にはその面影を感じることができる。対して背中からしっぽにかけて施されたクリスタルの突起物のバランスというか、人工物×生物を融合させた見事なデザインだなあと惚れ惚れするほどに実感する。

また超獣の代名詞ともいえる空を窓ガラスのようにぶち割って登場したのは、このバキシムが一番最初なのである。異次元と三次元の境界を破壊し、空の向こう側に見えてくる赤い空間の禍々しさは強烈なインパクトだった。『メビウス』で登場した時にもこの登場方法がしっかり再現されていた。

また超獣は体の隅々に至るまで武器化されて改造を施されているのも特徴で、全身からミサイルを飛ばすものもいれば、目玉を光弾に変えて撃ち出すものもいる。とりわけバキシムに至ってはその改造の施され方にも魅力があり、注目したいのがその腕の形状だ。バキシムの両腕は掌がスパイク状に生成されており、相手を殴ればその鋭利な針が突き立ててくる。もはや腕の基本的な「掴む」「触る」機能さえ捨て去り、攻撃の為の武器に変えてしまうところにヤプールの恐ろしさを感じるのだ。

 

 

 

 

 

・天弓怪獣ニジカガチ
身長:60m

体重:40,000トン

初登場回:『ウルトラマンブレーザー』第7話「虹が出た(前編)」

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『ブレーザー』の制作発表会で新規登場する怪獣達が一堂に会した時は、思わず感慨深くなってしまったが、その中で特に異彩を放ち絶対に只者ではない雰囲気を纏わせている怪獣がいた。それが後に天弓怪獣ニジカガチだったと判明するのは、もう少し先の話。

重厚な甲冑を纏ったような灰色の体躯、所々に差し込まれた赤色やオレンジ色の模様には美しささえ感じられるが、顔を覆う鎧兜の中にその素顔を隠している。鎧兜が開いた時の素顔から感じるあの形容しがたい畏怖の念はなんなのだろうか。鎧の裏地から見える極彩色の模様の不気味さは、”触れてはいけない存在”に手を出した功罪を示しているようにも思える。

ニジカガチは天候を操る能力を持っており、大雨や嵐を自在に作り出すことが出来る。その能力でかつて国をリセットしたとされ、劇中では日本列島に7つの台風を引き起こした。天気を操る能力を持つ強敵と言えば『仮面ライダーW』のウェザー・ドーパントが思いつくのだけど、あれを怪獣がやるのだから溜まったものではない。台風の目として不動に佇むあの姿はまさに「荒神」だったし、地球由来の怪獣としてウルトラマンを苦戦させたというのが個人的にグッときたポイントであったりする。

シリーズでよく扱われる題材の「人間は生きるに値するのか」という問いに対するアンサーとしてニジカガチは出現したのだが、『ブレーザー』が示したその答えとして「人間以外の動物や植物そして怪獣の生態を脅かしてまで文明をリセットするのは間違い」という反論は非常に納得のいく答えだった。それを認めたうえで、勝ったほうが正しいと主張した横峯教授もまた傲慢な人間の一人だったのは皮肉なものである。

 

 

 

 

 

・閻魔獣ザイゴーグ
身長:66m
体重:70,000トン
初登場回:『劇場版ウルトラマンXきたぞ!われらのウルトラマン』


剣山のような背びれが生えた体、刃状に伸びた二本角、三対の複眼とその後ろにも点々と続く無数の目、右手にはまるで鬼が持つような棍棒を備え、人間を嘲笑う高笑いのような鳴き声を響かせるのは、閻魔獣ザイゴーグである。まさに「地獄」を体現するビジュアルに加えて、地に触れれば辺り一帯を真っ赤な血の池地獄に変えて現出する姿は、あまりにも禍々しすぎる。

近年ニュージェネシリーズでも多くの新怪獣が現れており大変嬉しい限りなのだが、その中でも特にこのザイゴーグは群を抜いて自分に刺さりまくってしまった。劇場版のスクリーンで大暴れするその活躍は、田口監督の思い描く大怪獣総進撃なのでどう考えても最高にしかならないのは自明である。特に夕刻から夜にかけて大都会を破壊しながら闊歩するザイゴーグはもはやロマンの域に達しているし、クライマックスの夜戦で光の戦士達を相手に堂々たる闘いっぷりを見せつけてくれる。

ザイゴーグがどれだけ強敵だったかと言うと、Xioが総力戦で迎え撃つも全く歯が立たなかったり、エックスの打撃や光線技が確かに届いているのに全く効いていない。加えて背中の針から怪獣を生み出すことも出来て、劇中ではゴルザ・アントラー・ツルギデマーガを出現させた。『エックス』最終回に登場した虚空怪獣グリーザのように攻撃が全てすり抜けたり捻じ曲げられたりする実感の伴わない強敵感とは対照的になっているのが面白い。

スーツ改造の関係でザイゴーグが再びウルトラマン達の前に立ちはだかる可能性は極めて低いだろう。しかしそんなザイゴーグの活躍を存分に味わうことが出来る『劇場版ウルトラマンX』は各種サブスクで配信されているので、是非ともご覧いただきたい。

 

 

 

 

 

・宇宙恐竜ゼットン
身長:60m
体重:30,000トン
初登場回:『ウルトラマン』第39話「さらばウルトラマン」

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元祖最強のラスボスといえば、やはりゼットンである。自分は未だにゼットンが怪獣なのか星人なのか、そもそも私達が認識しているゼットンの「顔」は本当に「顔」なのか、「宇宙恐竜」という二つ名はどういう意味なのか、こうした様々な要素に明確な答えを出す事ができないでいる。そんな不気味の狭間にあるアイデンティティこそがゼットンの魅力なのかもしれない。一度聞くと忘れられないあの鳴き声も『シン・ウルトラマン』でちゃんと再現されていましたよね。

『ウルトラマン』では常に予測を越えた攻撃力と死角無しと言わんばかりの防御力で、初代を圧倒し続けた。動きが読めない瞬間移動、八つ裂き光輪を打ち破る強力なバリヤー、頭部から放つ一兆度の火炎球はどんなものでも焼き尽くす。そして最も恐ろしいのが、あのスペシウム光線を吸収し打ち返すカウンター攻撃だ。最後の一手にウルトラマンが撃った光線を即座に撃ち返し、カラータイマーに命中。光を失ったウルトラマンは絶命しその場で倒れ込んでしまった。

「さらばウルトラマン」を初めて見た時に、こうもウルトラマンが為す術もなく敗北していく様を見せられるのは非常にショックだった。最終的に人間が自分の力で平和を守るラストを迎えるのだけど、それでもゼットンを見ると、とにかく初代を圧倒し続けた恐ろしさが勝ってしまう。

近年では強力なバリヤーとカウンター攻撃を封じられる事が増えたため、昔ほどの手強さは少なくなってしまったものの、ウルトラマンを苦しめる強敵のポジションは変わらずに守り続けている。

 

 

 

 

 

 

・暗殺怪獣グラール
身長:66m
体重:66,000トン
初登場回:『ウルトラマンネオス』第11話「宇宙からの暗殺獣」

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ウルトラシリーズでは作品がクライマックスに差し掛かる頃、最終回を迎える1話前にラスボスの伏兵怪獣が登場することが多い。『パワード』のパワードドラコ、『ダイナ』のネオガイガレード、『ガイア』のカイザードビシなど、そのどれもが強敵でウルトラマンも苦戦を強いられてきた。そんな伏兵怪獣の中でも特に印象が強く、その圧倒的な強さでウルトラマンを極限まで追い込んだ怪獣がいる。それが暗殺怪獣グラールだ。

『ネオス』に登場したグラールは、究極進化帝王メンシュハイトがこれまでダークマターで生み出してきた怪獣の特徴を合成し創造した最強の怪獣で、スペックでいえばタイラントやイズマエルと同等の存在なのである。黄金に輝く体表と半月状の鋭利な背びれ、そして二対の赤く鋭い眼と凶悪な顔つきは、まさしく”悪魔”を想起させるビジュアルである。口から火炎弾を吐き、背びれからは稲妻を発する。そして相手のエネルギーを奪って、破壊光線へ変えて放つことが出来る。

逃げ出したザム星人の円盤を追いかけ地球に飛来し、その円盤を殲滅。そして生き残ったザム星人の少年も逃さず、彼が潜伏するHEART基地に狙いを定めて侵攻していく。グラールはとにかくどんな事をしてでも目的遂行を果たそうとする怪獣で、その行く手を阻む者は何であっても叩き潰す凶悪さを兼ね備えている。HEART基地とザム星人の少年を守る為に現れたウルトラマンネオスもその例外ではなく、グラールの前に手も足も出ず一方的に蹂躙されていく。

そもそもの話になるのだが、ウルトラマンネオスはM78星雲ウルトラの星においてエリートしか属する事が出来ない「勇士司令部」に所属している。そのため実力としては申し分もなく、全12話あるOVAシリーズにおいて、怪獣や星人に一時圧倒されることはあっても、戦いの中で打開策を見つけ最後には必ず勝利しているので、追い込まれたり苦戦したような印象が数少ないウルトラマンなのである。

しかし、このグラール戦だけは完全なる例外であり、ネオスは全くと言っていいほど歯が立たない。格闘戦で叶わず、頭を掴まれ投げ飛ばされ、足首を捕まれて更に投げ飛ばされてしまう。ぐったりと倒れ込むネオスの足を更に引きずる様は最早ヤクザの所業である。体力を根こそぎ削りとられた挙句、光のエネルギーまでもが奪いとられ、それを糧にした破壊光線で止めを刺されてしまう。この爆破シーンの特撮が尋常ではない気合いの入りようなので、そこにも是非注目して欲しいところ。

この凶悪な怪獣にネオスはどう立ち向かうだろうか。起死回生の一手を決めてから逆転の流れを掴むネオスの活躍は、是非とも実際に見て確かめてほしい。

 

 

 

 

 

・古代怪獣ゴモラ
身長:40m
体重:20,000トン
初登場回:『ウルトラマン』第26話「怪獣殿下 前篇」

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シンプルイズベストという言葉がまさにピッタリ。子ども達が好きそうな身体中に棘が生えているビジュアルでもなく、独自の特殊能力を備えてもいないし、ゴジラのような強力な光線を吐き散らすわけでもない。しかしその実力は一級品。あのウルトラマンを一度は退けたフィジカルの強さ、尻尾による打撃力は凄まじくひとたび食らえば昏倒必須。それが古代怪獣ゴモラである。

設定通りで言うならば、ゴモラは恐竜の生き残りなので怪獣というより恐竜に近い生態なのである。オーソドックスな怪獣なのに実力を持ち合わせている渋さや、三日月形の双角と鼻先にある一本角のビジュアルは唯一無二の格好良さがある。そして我が地元にある「大阪城」を盛大にぶっ壊してくれた事も印象に強い。『マックス』『メビウス』で平成ウルトラシリーズに復活したことは当時とても嬉しかったことを覚えている。

その後TVシリーズが一旦途絶えてしまったあの時期に、ネット配信で始まったシリーズ『大怪獣バトル』においても主人公のレイ(演:南翔太)が相棒として共に戦ったのはゴモラだった。今作では歴史上初めてゴモラに「超振動波」という光線技が付与された。地中を掘り進む際に一本角から超音波を出し掘削で使用していたという設定を攻撃用に転じさせたものだ。もちろん普通に光線として打つことが出来るのだが、基本スタイルの撃ち方が実にゴモラらしい。敵をめがけて体当たりをし、一本角を腹部に突き刺してから直で超振動波を放つ。敵の怪獣は爆発四散、その爆煙が消え去った後にゴモラが不動の姿勢で佇んでいるのが抜群にかっこいいのである。

この『大怪獣バトル』での活躍が後年でも強く反映された結果、ウルトラシリーズでも主人公陣営の頼れる味方になったり、その一方で近年は昔ながらの大怪獣っぷりを見せつけて大暴れするなど、善悪両方のポジションにもなれる稀有な存在となった。

 

 

 

 

 

 

 

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いかがだったでしょうか。こうして振り返ってみると、あらためて好きな怪獣の傾向が見えてきて、自分の「好き」を再認識することが出来たような気がします。ウルトラシリーズに欠かせない怪獣の存在がこれからも輝き続けてくれることを祈って、記事の筆を置きたいと思います。この記事を読んでくれた方もぜひ自分の好きな怪獣について思いを馳せてみて下さい。

 

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