José James "Blackmagic"
クラブジャズ好きには既に親しまれてかなり経つJosé Jamesであるが、新しいアルバムを出した。今回も前回の"The Dreamer"と同じGilles Petersonのレーベルから。出来はというと、かなり素晴らしい。
なにより、José Jamesが、若く伸び盛りのせいか、歌がより一層うまくなっているのだ。感情の押さえ方もうまくなっているし、リリック間の間の取り方も絶妙だ。"Beauty"などのスローバラードや最後の方の数曲などはまるで大御所のアルバムかのよう。Youtubeなどで見る素の本人は熟成とはほど遠い若々しさに溢れているが、歌わせると大豹変するのだ。僕が女子ならこの歌声にイチコロになると思うよ。
ただアルバムの中間くらいにある"Warrior"とか"Made for Love"やアルバムタイトル曲の"Blackmagic"などの数曲は単調かつ陳腐でイマイチ。まだ打率の安定していない未完の大器ということで、今後を期待しながら見守りたいと思う。
以下のビデオは世界に羽ばたく仙台の日本人DJ 、DJ Mitsu the BeatsとJosé Jamesがコラボレーションした作品。このアルバムに入っている。
http://www.youtube.com/watch?v=qqDvO--aO3k