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2008年 07月 29日
噂の検索に関するプロフェッショナル集団が満を持して放つ,期待の検索エンジンCuilがとうとうローンチした. http://www.cuil.com/ こいつはなんとカテゴリカルサーチなのですよ.検索する語が意味的にどの単語カテゴリに所属しているかを同定して,その上で意味のある検索結果を引っ張ってくるのだ. Googleのようなみんなの人気評価を第一にするページランク検索戦略ではないのだ.たしかに,Googleの検索戦略はWebの参加人数が少なくて,使命感を持った選ばれた人だけがコンテンツを公開していた,古き良き時代のWebスフィアには有効だったと思う.しかし,Webコンテンツが現在のようにコモディティとなった状況では,かなり苦しいようで,Googleもページランク以外のルールを導入してなんとか間に合わせているようだ.ただ,数年前からGoogle検索をする度に思うのだが,インデックスがバカでかいから検索数はスゴイのだが,ノイズもその分多過ぎる.Webの間口が拡がったので,Webコンテンツの質が集団の平均的なレベルまで下がっているという印象を受ける.つまり,Google検索の黄昏ともいってよい,集団としてコンテンツの質が落ちると検索の質も落ちるという,ページランク戦略の宿命が現われているのかもしれない. その黄昏Googleに対抗して登場したCuilである.今日半日Cuilを使ってみたが,かなり自分が意図した検索結果が返ってきているように思う.例えば,先日のブログエントリである"benford's law"を検索語として検索すると,かなりズバリな検索結果が返ってくる. http://www.cuil.com/search?q=benford%27s%20law&sl=long しかも,Explore by Category>21st Century Mathematiciansを辿ると,Benford's lawを証明したTed Hillが第一に突き当たる.すげえ,Googleと違って,僕が何を検索しているか,この検索エンジンはわかっているじゃないか. http://www.cuil.com/search?q=benford%27s%20law%20Ted%20Hill ただし,"benford's law"はよくても"Benford's law"だと検索されないという,不可解な仕様があるのは事実だ.また,現在は英語以外は対応していない.まあ,簡単に多言語に対応するといっても,カテゴリーマップは言語特有なところがかなりあるから,多言語に対応するにはかなりの作業コストになりそうな気がする.個人的には,ノイズをできる限り少なくするためにも,無理に日本語に対応しなくてもいいかなと思う. Cuilの評価にたいしては否定的な報道もある.例えば,TechCrunchのこの記事などそうだ.でも,TechCrunchの面々は検索件数ばかり気にしていて,しかもわざわざ検索するべくもないゴミ単語の検索ばかりで評価しているようで,あまり信用がおける記事でないように思う.そもそもだ,Cuilは1200億件のサイズのインデックスなのに,Googleのインデックスは一兆件を超えてるのだから,検索件数が違うのは当然だ.こんなところに,早耳なだけで分析能力を著しく欠いているTechCrunchのダメっぽさが出ている.まあ,TechCrunchの分析記事に関しては,滅多に核心を突くことがないので,気にしても仕方ないのは事実なのだが(Yahoo!とMSの合併にしても,Twitterのスケーリング問題にしても,重要なトピックですべて外すという,ある意味百発百中の精度だ). 何にしても,こんなにノイズの少ない検索エンジンは久しぶりで,この時代に検索が楽しくてしかたないという体験をさせてくれただけでも,Cuilには感心したのだ.
by yutakashino
| 2008-07-29 00:17
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