My online activities
検索
以前の記事
2013年 02月 2013年 01月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 2004年 10月 2004年 09月 2004年 08月 2004年 07月 2001年 01月 カテゴリ
全体 Math Science Book Log Misc Business Music IT Food Topic Movie Art Stat Politics Muttering Off Topic 未分類 ブログパーツ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2005年 01月 04日
素数に憑かれた人たち リーマン予想を懇切丁寧に解説した数学解説本。僕は実は数年前に原書を買っておいたが、積読して放っておいている最中に訳書がでてしまった(最近よくあるパターン…)。 USでもとても評判な本である。著者はシステムアナリストというように、数学の専門家ではない。 「ゼータ関数の自明でない零点の実数部は、すべて1/2である。」 というリーマンの1859年の論文にある言明(これがリーマン予想(RH))とその近傍付近を、理系大学2年生くらいが理解できるようにとても細かく書いてある。うん、確かにイメージができる。ただし、関数解析だとか、数論の反転公式とかを使って説明していないので、肝心なところは天下り的に与えられるだけである。ここまで砕いて書いた著者の努力は大変敬意に値するが、やはり数式ゴリゴリで説明されたいという欲求がでてきてしまい、欲望がみなぎってきたときに寸止めされたというかんじ。もったいない。 この次となると、本格的な関数解析とか数論の教科書となるか、またはリーマンの原論文の訳もある「リーマン予想」となってしまい、ダイーブ程度が高くなってしまう。その点で言うと、「リーマン予想」で挫折した人間が再チャレンジで読むには最適な本であると言える。 本文でもMathematicaを用いて、いろいろな数値実験をしたり、図を書いたりしているので、こちら方面での展開から、まったく新しい解析と数論の融合講義なんてできるのではないか、とも思ってしまう。 著者が提供するこの本のサポートWebSiteのあり、FAQなども充実している。 また、四六版の横書きで組んだ組み版は完璧。電車でも読めるし、持ち運びもよろし。グラフも数式もバッチリ。日経BPと編集者、やるじゃん。理系の一般向け本はこれだよ!もうさ、日本語縦書き、数式横書きやめようよ。四六版の横書きで組をきちんとすればこんな読みやすい本ができるんだぜ。 いろいろ不満もあるけれど、とてもオススメ。
by yutakashino
| 2005-01-04 20:20
| Book
|
ファン申請 |
||