セカイの記録

執筆した小説の裏話とか日記とか

CH.22 愛情を分け与える存在

どうもです。ブログ自体久しぶりになりました。今回は

#14 マジワルアイトオモイ | 音撃【魂のセカイ】

について。

 

ツナグロックナコイゴコロが『出逢いの話』

ハジメテノヒメゴトが『ひとつになる話』

Everlasting Soulの始まりの物語として書いてきた3部作、その最後がこの『形作る話』です。タイトルが全て片仮名なのも、ヒメゴトを基準に考えたから。

今回のテーマは単純。子供を作るきっかけはなに、です。この話、どう書こうかかなり悩みました。莉玖が発情して攻めになる、自宅以外の場所で想いが溢れてする、その結果子供ができる……そんなことを考えていました。実際に行為そのものも入れる、R18作品として作ろうとも思ったこともあります。しかし、それで良いのか?と自問自答しました。「お前は子作りのシーンを一から書きたいのか?」と。答えは「違う」です。あの2人にとって行為はお互いの愛情を交えるもの。子供はその中で生まれる奇跡のようなもの。『愛の結晶』なんて綺麗事なのは分かってます。でも、少なくともあの世界の彼女達は……そんな『綺麗事』があっても、良いと思うんです。

 

そして悩んだ結果が……「行為そのものを書く」ではなく「行為をするきっかけを書く」という形に。2人が子供を作ろうと決めた理由……自分はそれが書きたいんだ、と。(一応、最後のシーンの会話で行為している雰囲気は書きました)

 

https://drive.google.com/file/d/1KwH1mwSh-EqZHx0lXXv6KROFM30nT6Yy/view?usp=drivesdk

これが今回のプロット。ほぼ台本ですね。台詞とか状況とか、あとで分かるように詳しく書きました。最後のシーンはほぼそのままですね。こう表現するのが"らしさ"と考えました。

 

さて、この3部作。そして莉玖の物語のテーマでもある"愛情"。実は、莉玖にも重い過去を背負わせようともしました。でも、莉玖は椿や梨緒、幸助や諒に慈悲を与える存在。自らの愛情を分け与える存在。聖母、は言い過ぎかもしれませんが……莉玖の魂は暖かいと、自分は思っています。

 

愛した結果実を結んだ2人。やがて8月7日へと移り、『魂の物語』は始まりを迎えるのです。

 

今回はここまで、では。